Column
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2025.02.26
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
日常生活で突然の痛みを感じた、スポーツ中に膝に衝撃を受けた…そんな経験はありませんか?
実は、日本人の約1割が経験すると言われる膝の靭帯損傷。
放置すると慢性的な痛みや、変形性膝関節症へと繋がる可能性も。
膝の関節は、太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、膝のお皿(膝蓋骨)の3つの骨が組み合わさってできており、これらの骨を靭帯と呼ばれる硬い組織がつなぎとめています。

膝靭帯には、内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4種類があります。それぞれの靭帯は、膝関節の異なる方向からの力に対して抵抗する役割を担っており、損傷する靭帯によって症状や治療法が異なります。



内側側副靭帯は、膝の内側にある靭帯で、大腿骨と脛骨を繋いでいます。
この靭帯は、膝が外側に曲がってしまうのを防ぐ役割を担っています。

例えば、サッカーの試合中に相手選手と接触し、膝の外側から強い力が加わった結果、内側側副靭帯を損傷してしまうケースがよく見られます。
内側側副靭帯の損傷は、4つの膝靭帯の中で最も発生頻度が高い靭帯損傷です。
損傷の程度は、靭帯が伸びているだけの軽度のものから、靭帯が完全に断裂している重度のものまで様々です。
内側側副靭帯損傷については詳しくご覧ください↓↓
膝の内側側副靭帯損傷を早く治す方法とは?医師が解説
外側側副靭帯は、膝の外側にある靭帯で、大腿骨と腓骨を繋いでいます。この靭帯は、膝が内側に曲がってしまうのを防ぐ役割を担っています。

スキーで転倒した際に、スキー板が雪面に引っかかり、膝が内側に捻られることで外側側副靭帯を損傷するケースなどが挙げられます。
外側側副靭帯の損傷は、内側側副靭帯の損傷と比べると発生頻度は低いですが、強い衝撃によって他の靭帯や骨を同時に損傷している場合もあるため注意が必要です。
前十字靭帯は、膝の中央にあり、大腿骨と脛骨を繋いでいます。この靭帯は、膝が前にずれたり、ねじれたりするのを防ぐ役割を担っています。

バスケットボールの着地時や、サッカーボールを蹴ろうとして軸足を地面につけた瞬間に、相手と接触し膝に無理な力が加わることで損傷するケースが多く見られます。
前十字靭帯が損傷すると、膝に鋭い痛みを感じ、"膝崩れ"と呼ばれる膝が外れるような感覚を覚えることがあります。また、膝関節内に血液が溜まり、腫れや熱感を伴うこともあります。損傷直後は激痛のため歩行が困難になる場合もあります。
後十字靭帯は、前十字靭帯と同様に膝の中央にあり、大腿骨と脛骨を繋いでいます。
この靭帯は、膝が後ろにずれるのを防ぐ役割を担っています。

後十字靭帯は、4つの靭帯の中で最も強度があるため、単独での損傷は比較的少なく、他の靭帯損傷や骨折などを合併することが多いです。交通事故などでダッシュボードに膝を強く打ち付けることで損傷するケースなどが挙げられます。
スポーツ中に「グキッ」という音とともに膝に激痛が走った経験はありませんか?それは靭帯損傷かもしれません。靭帯は骨と骨をつなぐ役割を担っており、これが損傷すると日常生活にも支障をきたすことがあります。一日でも早く治したいという思いに応えるべく、今回は膝靭帯損傷の初期対応について詳しく解説していきます。
靭帯を損傷した直後は、まるで火がついたように熱く感じ、みるみるうちに腫れていくのを経験するでしょう。これは、損傷した組織から炎症を引き起こす物質が放出されるためです。このような状態をできるだけ早く鎮めるためには、「RICE処置」が非常に重要です。
RICE処置とは、
Rest(安静)
炎症が広がるのを防ぐため、まずは膝を動かさずに安静にしましょう。サッカーの試合中などで、痛みを我慢してプレーを続けると、悪化させてしまう可能性があります。
Ice(冷却)
氷水を入れた袋や冷湿布などで、損傷した部分を冷やしましょう。冷やすことで、炎症を抑え、痛みと腫れを軽減する効果があります。ただし、凍傷を防ぐため、氷や保冷剤を直接肌に当てないように、タオルで包むなどして使用してください。
Compression(圧迫)
弾性包帯やサポーターなどで、損傷した部分を適度に圧迫しましょう。圧迫することで、損傷部位の内部出血を抑え、腫れを最小限に抑えることができます。ただし、血行不良を起こさないように、締め付け過ぎには注意が必要です。
Elevation(挙上)
横になった状態で、クッションなどを使い、損傷した部分を心臓より高く保ちましょう。心臓より高くすることで、血液の循環が促され、腫れが引くのを早める効果があります。
RICE処置は、受傷後できるだけ早く、できれば48時間以内に行うことが理想です。
靭帯損傷後のリハビリテーションは、早期回復のために非常に重要です。
リハビリでは、ストレッチや筋力トレーニング、関節可動域訓練などを行います。適切なリハビリを行うことで、関節の柔軟性や筋力を回復し、再発予防にも繋がります。
ひざのストレッチについて詳しくご覧ください↓
ひざの簡単ストレッチ方法をご紹介!整形外科監修
靭帯の修復には、タンパク質やビタミンC、コラーゲンなどの栄養素が重要です。バランスの取れた食事を心がけ、これらの栄養素を積極的に摂取しましょう。
これらの栄養素を十分に摂取することが難しい場合は、サプリメントを利用するのも良いでしょう。サプリメントを選ぶ際には、成分や含有量などを確認し、自分に合ったものを選びましょう。
靭帯損傷後は、膝の関節が不安定になりやすいため、サポーターを着用することで安定性を高めることができます。サポーターは、日常生活での動作やスポーツ時の負担を軽減する効果もあります。サポーターの種類は様々で、症状や目的に合わせて適切なものを選びましょう。軽度の損傷の場合は、テーピングで固定することもあります。
ひざのサポーターについては詳しくご覧ください↓↓
膝サポーターのおすすめの選び方は?医師が解説



膝靭帯損傷からの回復期間は、「早く治したい!」という気持ちとは裏腹に、個人差が大きいのが現実です。
焦って無理に動かすと、修復中の橋に余計な負担がかかり、痛みが長引いたり、再び損傷したりするリスクも高まります。
靭帯損傷の程度は、損傷の度合いによって「グレード1」から「グレード3」に分類され、グレードが上がるにつれて重症度も増していきます。
今回は、靭帯損傷を輪ゴムの損傷に例えながら、それぞれのグレードと回復期間について詳しく解説していきます。
グレード1は、日常生活に大きな支障が出るほどの痛みは少なく、1~2週間程度でスポーツ復帰も可能とされています。
例えば、来院される患者さんの中には、軽いランニング中に足をひねってしまい、少し違和感がある程度で来院された方がいらっしゃいました。
検査の結果、グレード1の靭帯損傷と診断し、固定や運動制限などの指示を出しました。その後、痛みや腫れがすぐに引いたため、2週間後には軽い運動を再開することができました。
このように、グレード1の靭帯損傷は適切な処置を行えば、比較的早く回復するケースが多いです。
グレード2は、靭帯の一部が断裂してしまった状態です。
強い痛みや腫れ、関節の不安定感などがみられ、スポーツ復帰までに3~6週間ほどかかる場合が多いでしょう。日常生活では、サポーターなどで患部を固定する必要があります。
グレード2の靭帯損傷は、グレード1に比べて回復に時間がかかりますが、適切な治療とリハビリによってスポーツ復帰も十分可能です。
グレード3は、靭帯が完全に断裂してしまった状態です。
強い痛みや腫れ、関節の不安定感がみられ、歩行も困難になることがあります。手術が必要となるケースも多く、スポーツ復帰までに3ヶ月以上かかる場合も少なくありません。
グレード3の靭帯損傷は、他のグレードに比べて重症であり、回復にも時間がかかります。しかし、適切な治療とリハビリを継続することで、多くの場合、日常生活への復帰は可能です。
治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。
今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、日常生活においても膝に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
💬「本当に手術せずに良くなるの?」
そんな疑問を持つ方にこそ、ご覧いただきたい。
実際に再生医療を受けた患者様の【体験ドキュメンタリー動画】をご紹介します。
再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。
この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。



参考文献
Carter HM, Littlewood C, Webster KE, and Smith BE. "The effectiveness of preoperative rehabilitation programmes on postoperative outcomes following anterior cruciate ligament (ACL) reconstruction: a systematic review." BMC Musculoskeletal Disorders 21, no. 1 (2020): 647. https://bmcmusculoskeletdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12891-020-03648-8
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