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脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いとは?医師が解説
2025.05.21
まずは動画でチェック!【脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違い】
シンセルクリニック武内総院長が、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いついて、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。まずは動画をご覧いただくと理解しやすくなります。
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「腰の痛みや足のしびれ」、多くの人が経験する症状ですが、その裏には「脊柱管狭窄症」や「椎間板ヘルニア」といった病気が潜んでいる可能性があります。
実は、整形外科を受診する患者さんの中でも、これらの病気と診断されるケースは少なくありません。問題は、症状が似ているため、自己判断が難しい点です。
「少し歩くと腰や足が痛む」「休むと楽になるけど、また痛む」といった場合は脊柱管狭窄症、「くしゃみをしたら腰に激痛が走った」といった場合は椎間板ヘルニアの可能性も。
症状の違いを知り、適切な対処をすることが大切です。このコラムでは、それぞれの症状の特徴や原因、治療法まで詳しく解説していきます。



脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いを医師がわかりやすく解説
「腰が痛い」「足がしびれる」といった症状、どちらも当てはまるので、一体どちらの病気なのかと不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、整形外科を受診される患者さんの中には、腰痛や足のしびれといった訴えで来院される方が多くいらっしゃいます。診察をしてみると、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった診断に至るケースは少なくありません。
これらの病気は、どちらも腰部に痛みやしびれを引き起こすことから、患者さん自身で判断することは容易ではありません。しかし、症状の出方や特徴には違いがあり、治療法も異なります。
ご自身の症状がどちらの病気の可能性が高いかを知ることは、適切な治療を受けるためにも重要です。
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの症状の違いとは?
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、どちらも腰痛や足のしびれを引き起こす病気ですが、その症状の出方や特徴には、違いがあります。
脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊髄や神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経を圧迫し、腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こします。特徴的なのは、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる症状です。これは、しばらく歩くと腰や足にしびれや痛みが出てきて、少し休むとまた歩けるようになるというものです。
脊柱管狭窄症は、背骨の老化現象の一つとしてとらえることができ、中高年の方に多くみられます。加齢に伴い、背骨や椎間板が変形したり、靭帯が厚くなったりすることで、脊柱管が狭くなることが原因です。
例えば、50歳を過ぎたあたりから、それまで経験したことのない腰の痛みや足のしびれを感じるようになった、という方は、脊柱管狭窄症の可能性も考えられます。
例:
スーパーで買い物をしていると、10分くらい歩いたところで腰や足が痛くなり、カートにもたれかかって休んでいる。
バス停から会社まで15分ほど歩くが、途中で何度か立ち止まって休まないと、会社までたどり着けない。
腰を丸めて前かがみになると、症状が楽になる。
脊柱管狭窄症については詳しくご覧ください↓↓
腰部脊柱管狭窄症とは?症状から最新の治療まで整形外科医が徹底解説!
椎間板ヘルニア

一方、椎間板ヘルニアは、背骨のクッションの役割をしている椎間板の一部が飛び出して、神経を圧迫し、腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こします。
脊柱管狭窄症とは異なり、間欠性跛行はあまり見られません。
椎間板ヘルニアは、20代~40代の比較的若い世代に多くみられます。重いものを持ち上げたり、長時間デスクワークなどで同じ姿勢を続けるなど、腰に負担がかかることで発症しやすくなります。
例:
朝起きたときから腰に激痛が走り、動けなかった。
くしゃみや咳をした拍子に、腰に電気が走るような激痛が走った。
脚の痛みやしびれが強くて、靴下を履くのも困難になった。
このように、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアでは、症状の出方や特徴に違いがあるため、医師の診察を受けることで、どちらの病気が疑われるのか、適切な診断を受けることが大切です。
椎間板ヘルニアについて詳しく知りたい方は合わせてお読みください↓↓
腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルとは?整形外科医が解説
脊柱管狭窄症になりやすい人の特徴3つ
脊柱管狭窄症は、主に加齢に伴う変化が原因で起こることが多く、中高年に多く見られる病気です。
特徴 | 説明 | 具体例 |
|---|---|---|
40代以上の年代 | 加齢に伴い、背骨や椎間板が変形したり、靭帯が厚くなったりすることで、脊柱管が狭くなる。 | 50代になってから、腰痛や足のしびれを感じるようになった。長年腰痛持ちだったが、最近特に症状が強くなってきた。 |
女性 | 女性は男性に比べて骨盤が広く、脊柱にかかる負担が大きいため、脊柱管狭窄症になりやすい。 | 更年期以降、腰痛がひどくなってきた。家事や育児で腰に負担をかけてきたため、心配だ。 |
長時間同じ姿勢でいることが多い | デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢でいることが多い人は、腰に負担がかかりやすく、脊柱管狭窄症のリスクが高まります。 | 長時間のパソコン作業で、腰が痛くなることが多い。立ち仕事なので、腰に負担がかかっていると思う。 |
椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴3つ
椎間板ヘルニアは、椎間板への負担が大きくなることで発症しやすく、特に20代~40代の働き盛りの人に多く見られます。
特徴 | 説明 | 具体例 |
|---|---|---|
デスクワーク | 長時間座りっぱなしの姿勢は、腰に大きな負担をかけるため、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。 | デスクワーク中心の生活で、慢性的な腰痛がある。猫背気味で、姿勢が悪い自覚がある。 |
重いものを持ち上げる仕事 | 重いものを持ち上げる作業は、腰に瞬間的に大きな負担をかけるため、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。 | 倉庫作業で重い荷物を持つことが多い。引っ越し作業で重い荷物を持った後、腰を痛めた。 |
運動不足 | 運動不足は、腹筋や背筋などの体幹の筋肉が衰え、腰への負担が増加するため、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。 | 運動する習慣がなく、体力が落ちていると感じる。体重が増加傾向にあり、腰への負担が心配だ。 |
これらの特徴はあくまで一例であり、当てはまらない場合でも発症する可能性はあります。腰痛や足のしびれなどの症状がある場合は、自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。特に、安静にしていても改善しない痛みや、脚のしびれや麻痺、排尿・排尿障害などの症状がある場合は、早急に医療機関を受診することが大切です。
文章だけでは伝わりにくい部分については、下記の動画をご覧いただくとより理解が深まります。
シンセルクリニック武内総院長が、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。



脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを見分けるためのセルフチェック

ご自身で簡単にできるセルフチェック方法をご紹介いたします。
これらのチェックはあくまでも目安です。痛みが強い場合や症状が続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。特に、下半身の力が入りにくくなる、トイレに行きづらくなるなどの症状が出現した場合は、すぐに病院を受診してください。
腰痛
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニア、どちらも腰痛を引き起こす可能性があります。しかし、痛みの特徴に違いがみられることがあります。
脊柱管狭窄症の腰痛
じわじわとした痛みが出る場合が多い
腰を後ろに反らすと痛みが強くなる傾向
長時間立っていると痛みが強くなる傾向
前かがみや座っていると痛みが楽になる傾向
これらの症状が現れる理由を、水道管に例えて考えてみましょう。水道管が劣化して内径が狭くなってくると、水が流れにくくなりますよね。同じように、脊柱管が狭くなってくると、中を通る神経や血管が圧迫され、様々な症状を引き起こします。
長時間立っていると、重力によってお腹の中の臓器が下腹部に溜まりやすくなります。すると、腰にかかる負担が大きくなり、脊柱管が圧迫されやすくなります。そのため、じわじわと腰に痛みやしびれが現れ、休むと楽になるという現象を繰り返すようになるのです。
椎間板ヘルニアの腰痛
ギクッとした鋭い痛みが走る場合が多い
くしゃみや咳など、お腹に力が入ると痛みが強くなる傾向
腰を前かがみにすると痛みが強くなる傾向
椎間板ヘルニアの場合、ぎっくり腰のように、ある瞬間をきっかけに突然腰に激痛が走るケースが多いです。
これは、損傷を受けた椎間板から炎症物質が漏れ出し、周囲の神経を刺激することで生じます。くしゃみや咳など、お腹に力が入ると症状が強くなるのは、その際に椎間板にかかる圧力が高まり、神経への刺激が強くなるためです。
例えば、庭仕事で長時間、中腰の姿勢を続けていたら腰に鈍い痛みが出てきたという場合は脊柱管狭窄症の可能性があります。一方、重い荷物を持ち上げた瞬間、腰に激痛が走ったという場合は椎間板ヘルニアの可能性があります。
下肢のしびれや痛み
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアでは、下肢のしびれや痛みが現れる部位が異なる場合があります。
脊柱管狭窄症の下肢のしびれや痛み
両足または片足にしびれや痛みが出る
太ももからお尻、ふくらはぎにかけて、しびれや痛みが出る場合が多い
腰を曲げると症状が和らぐ傾向
脊柱管狭窄症では、腰から足にかけて広範囲にしびれや痛みが出る傾向があります。これは脊柱管が狭くなることで、脊髄神経全体が圧迫されるためです。症状は左右対称に現れることが多いですが、左右どちらか一方だけに症状が現れる場合もあります。
椎間板ヘルニアの下肢のしびれや痛み
飛び出した椎間板が神経を圧迫している側の足にしびれや痛みが出る
腰から足先まで、特定の神経の経路に沿って、しびれや痛みが出る場合が多い
腰を反らすと症状が強くなる傾向
椎間板ヘルニアでは、腰椎から出た神経根のうち、飛び出した椎間板によって圧迫された神経の走行に沿って、痛みやしびれが現れます。圧迫される神経根の位置によって、症状が現れやすい場所は異なります。
例えば、長時間歩いていると、だんだんとお尻や太もも、ふくらはぎにかけてしびれが出てくる場合は脊柱管狭窄症の可能性があります。一方、腰から足先にかけて、電気が走るようなピリピリとした痛みがあり、特につま先まで症状がある場合は椎間板ヘルニアの可能性があります。
歩行障害
脊柱管狭窄症では、特徴的な歩行障害が現れることがあります。
脊柱管狭窄症の歩行障害
しばらく歩くと腰や脚にしびれや痛みが強くなり、歩けなくなる
前かがみや少し休むと、再び歩けるようになる
このように、休んだり姿勢を変えたりしながら歩くことを「間欠跛行」と言う
脊柱管狭窄症の患者さんは、間欠跛行により、100m歩くのもやっと、という方も少なくありません。このような状態になった場合、日常生活に大きな支障が出てしまいます。「少し休めばまた歩けるから」「年だから仕方ない」と諦めずに、早めに医療機関を受診しましょう。
間欠跛行については詳しくご覧ください↓↓
間欠性跛行とは?整形外科医が解説!
椎間板ヘルニアの歩行障害
腰や足の痛みが強いため、歩行が困難になる場合がある
必ずしも間欠跛行が起こるとは限らない
椎間板ヘルニアでは、症状が軽い場合は、日常生活に大きな支障がないこともあります。しかし、重症化すると、歩行困難や排尿・排便障害などの深刻な症状が現れることもあります。
例えば、スーパーで買い物をしている時、しばらく歩いていると脚にしびれが出てきて歩けなくなってしまうが、カートに寄りかかって少し休むとまた歩けるようになる、という場合は脊柱管狭窄症の可能性があります。
排尿障害
脊柱管狭窄症では、排尿障害が現れる場合があります。
脊柱管狭窄症の排尿障害
尿の出が悪い、残尿感がある
頻尿、尿意切迫感
これらの症状は、脊髄の中にある馬尾神経が圧迫されることで起こる
脊柱管狭窄症が進行すると、脊髄の下端から伸びる神経の束である「馬尾神経」が圧迫されることがあります。馬尾神経は、膀胱や肛門の括約筋を支配しているため、馬尾神経が圧迫されると、排尿や排便の障害が現れます。
椎間板ヘルニアの排尿障害
椎間板ヘルニアでも、まれに排尿障害が現れる場合がある
椎間板ヘルニアで排尿障害が起こる場合は、重症例であることがほとんどです。
排尿障害は、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
これらのセルフチェックは、あくまでも目安です。自己判断せずに、医療機関を受診することをおすすめします。特に、日常生活に支障をきたすほどの痛みやしびれがある場合は、早めに専門医の診断を受けるようにしましょう。
新しい治療法である「再生医療」
治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、日常生活においても腰に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、精神面や痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー
再生医療はまだ新しい治療法ですが、腰部脊柱管狭窄症の後遺症に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています
手術との違い
神経を圧迫することで発生しています。再生医療では、修復が不可能と言われている神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。



記事監修医師
記事監修 シンセルクリニック
院長 武内晋司郎
参考文献
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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