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【医師解説】ブロック注射は「めちゃくちゃ痛い」って本当?費用・効果・副作用(歩けない?)まで徹底解説

2026.02.11

「ブロック注射はめちゃくちゃ痛い」
インターネット上のそんな噂を見て、治療をためらっていませんか?

結論から申し上げますと、その痛みは注射の種類によって「採血と同じくらい」から「一瞬の激痛」まで全く異なります。

また、「打った後に歩けなくなる」というのは失敗ではなく、むしろ麻酔がしっかり効いている成功の証拠なのです。

この記事では、長年多くの症例に携わってきた整形外科医・武内晋司郎が、ブロック注射のリアルな痛みレベルと費用、そして「何度打っても痛みがぶり返す」場合の、手術以外の選択肢について、包み隠さず解説します。

ブロック注射が効かない脊柱管狭窄症の方へ。 手術を回避し、傷ついた神経を修復する「再生医療」があります。

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1. ブロック注射は「めちゃくちゃ痛い」?痛みの真実と種類

ブロック注射のイメージ

「ブロック注射」とひと口に言っても、実は打つ場所や深さによっていくつかの種類があります。
「めちゃくちゃ痛い」と言われているのは、そのうちの特定の注射であることがほとんどです。

ここでは、代表的なブロック注射の痛みをレベル別にご紹介します。

① 仙骨ブロック

痛みレベル ★☆☆☆☆ (採血と同じくらい)

📍 場所 お尻の割れ目の少し上(仙骨裂孔)。

💡 特徴 腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で最も頻繁に行われる注射です。皮膚の表面に麻酔をしてから行うため、「チクッとする程度」で終わることがほとんどです。薬液が入るときに少し押されるような感覚があります。

② 硬膜外ブロック

痛みレベル ★★☆☆☆ (重い圧迫感)

📍 場所 背骨の中にある「硬膜」という膜の外側。

💡 特徴 針を刺す痛みよりも、薬液が入るときに背中全体に広がる「ズーンとした重苦しい圧迫感」を感じることがあります。

③ 神経根ブロック

痛みレベル ★★★★★ (一瞬の激痛・放散痛)

📍 場所 痛みの原因となっている神経の根元に直接。レントゲンを見ながら行います。

⚠️ 特徴

これが「めちゃくちゃ痛い」と言われる正体です。

針先が神経に触れると、「再現痛」といって、普段感じている激痛やしびれが、ビリビリッ!と電気が走るように強く再現されます。
しかし、これは「針が正しい位置(悪い神経)に当たっている証拠」でもあります。この痛みがなければ、注射の効果は期待できません。激痛は一瞬で、薬が入ればすぐに楽になります。

👨‍⚕️ 医師からのアドバイス

痛みがどうしても怖い場合は、事前に医師に相談してください。注射の前に皮膚麻酔のテープを貼ったり、細い針を使ったりすることで、苦痛を和らげることが可能です。
「痛いのが嫌だから治療しない」と我慢し続けるのが、症状を悪化させる一番の原因になります。


2. 何に効く?ブロック注射の「効果」とメカニズム

ブロック注射のメカニズム|シンセルクリニック
痛みのメカニズムと治療イメージ

なぜ、麻酔薬を打つだけで痛みが取れるのでしょうか?

「ただ感覚を麻痺させているだけじゃないの?」
そのように思われるかもしれませんが、実はそれだけではありません。

「痛みの悪循環」を断ち切る

痛みがあると神経が興奮し、周囲の血管が収縮して血流が悪くなります。
すると、酸素不足になった組織から新たな「発痛物質」が出て、さらに痛みが強くなる……これが「痛みの悪循環」です。

痛みによる神経の興奮
血管収縮・血行不良
発痛物質の発生・痛みの増強

ブロック注射は、麻酔薬で神経の興奮を鎮めると同時に、血管を拡張させて血流を改善します。
麻酔自体の効果は数時間で切れますが、この「悪循環」を一度リセットすることで、数週間〜数ヶ月にわたって痛みが治まることがあるのです。

ブロック注射 3つの作用

痛みを遮断 脳に痛みの信号が届かなくなります。
血流改善 筋肉の緊張が解け、血行が良くなります。
自己治癒力の向上 発痛物質が洗い流され、傷ついた神経が回復しやすい環境が整います。

適応となる主な症状

腰椎椎間板ヘルニア 足やお尻の激痛、しびれ
腰部脊柱管狭窄症 歩くと足がしびれる(間欠跛行)
坐骨神経痛 お尻から足にかけての電撃痛
ぎっくり腰 急性の強い腰痛
頸椎症 首、肩、腕の痛みやしびれ

3. いくらかかる?ブロック注射の「費用」相場

ブロック注射は、基本的に健康保険が適用される治療です。
3割負担の方の目安は以下の通りです(※診察料や画像診断料、投薬料などは別途かかります)

注射の種類 費用目安
(3割負担)
備考
トリガーポイント注射 約300円〜 筋肉のコリに打つ簡易的なもの
仙骨ブロック 約1,000円〜 お尻から打つ一般的なもの
硬膜外ブロック 約3,000円〜 背中から打つもの
神経根ブロック 約5,000円〜 レントゲン透視下で行う専門的なもの

💡 ポイント
「意外と安い」と感じるかもしれませんが、効果が一時的な場合は何度も通院する必要があり、トータルの費用と時間は積み重なっていきます。

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4. 副作用で「歩けない」って本当?失敗例とリスク

「ブロック注射を打ったら足に力が入らなくなって、車椅子で帰った」
そんな話を聞いて不安になる方もいますが、これは失敗ではありません。

車椅子で移動するイメージ

「歩けない」のは麻酔が効いている証拠

腰や仙骨にブロック注射をすると、痛みを伝える神経だけでなく、足を動かす運動神経にも一時的に麻酔がかかることがあります。

その結果、足がしびれたり、膝の力が抜けてカクンとなったりして、一時的に歩行が困難になることがあります。
これは「麻酔がしっかり効いている」という成功のサインです。

通常は30分〜数時間程度で麻酔が切れれば、元通り歩けるようになります。そのため、注射後は病院のベッドで30分〜1時間ほど安静にしてから帰宅するのが一般的です。

その他の副作用・リスク

🌀
気分の悪化

血圧が下がったり、緊張による迷走神経反射で気分が悪くなったりすることがあります。

🩸
出血・感染

稀ですが、針を刺すことによる内出血や感染のリスクがあります。

リバウンド(もみ返し)

神経が過敏になっている場合、針の刺激で一時的に痛みが強く出ることがあります。


5. ブロック注射とトリガーポイント注射の「違い」

ブロック注射とトリガーポイント注射の違い図解

よく混同されますが、「ブロック注射」と「トリガーポイント注射」は別物です。

💉 ブロック注射
ターゲット 「神経」 (またはその周辺)
目的 神経の伝達を遮断する。
効果

ヘルニアや狭窄症による「しびれ」「神経痛」に強い。

VS
👉 トリガーポイント注射
ターゲット 「筋肉」 (押して痛いしこり部分)
目的 筋肉の緊張をほぐす。
効果

肩こりや筋膜性腰痛など「筋肉の痛み」に有効。

医師は症状を見て使い分けますが、「足にしびれがある」場合はブロック注射の方が適していることが多いです。


6. 【重要】ブロック注射が「できない人」「効かない人」へ

ブロック注射は万能ではありません。中には受けられない方や、効果が出ない方もいます。

ブロック注射ができない人

🚫
抗凝固薬(血液サラサラの薬)を飲んでいる

血が止まりにくいため、神経の周りで出血すると血腫ができ、麻痺の原因になる恐れがあります。

🚫
注射部位に感染がある

菌を奥に押し込んでしまうためNGです。

🚫
重篤な心疾患やアレルギーがある

麻酔薬によるショックのリスクがあります。

ブロック注射が「効かない」人

ここが最も重要なポイントです。
数回打っても効果がない、あるいは直後はいいけれどすぐに痛みが戻ってしまう場合、以下の可能性が考えられます。

可能性 01 神経の圧迫が強すぎる

ヘルニアが巨大だったり、骨の変形が強すぎたりして、物理的な圧迫が強固な場合、麻酔で炎症を抑えても圧迫自体は取れないため、すぐに痛みが再発します。

可能性 02 神経自体が変性している

長期間圧迫され続けた神経は、電線がショートしたように変質してしまいます。こうなると、ブロック注射で伝達を遮断しても、神経そのものが痛み信号を出し続けるため効果が薄くなります。

このような状態になると、医師からは「これ以上注射を続けても意味がないので、手術をしましょう」と提案されることが一般的です。

「手術は絶対に避けたい」

「でも、この痛みとはサヨナラしたい」

そんな、「注射と手術の間」で悩む方のために、新しい選択肢が登場しています。


7. 注射の繰り返しから卒業する「再生医療」という選択

ブロック注射はあくまで「痛み止め(対症療法)」です。痛みの原因となっている「傷んだ神経」や「潰れた椎間板」を元に戻すわけではありません。
だから、薬が切れればまた痛くなるのです。

シンセルクリニックが専門とする「再生医療(幹細胞治療)」は、このサイクルを断ち切るための治療法です。

再生医療のアプローチ

ご自身のお腹の脂肪から採取した「幹細胞(かんさいぼう)」を、点滴や局所注射で投与します。幹細胞には、以下の2つの働きがあります。

🔥 強力な抗炎症作用

ブロック注射では抑えきれなかった慢性的な神経の炎症を、細胞レベルで鎮静化します。

🔧 組織修復作用

傷ついた神経や、弾力を失った椎間板などの組織を修復・再生しようとする働きかけを行います。

手術との違い

入院不要

全身麻酔やメスを使った切開は行いません。すべて日帰りで完了します。

リスクが低い

自分の細胞を使うため、拒絶反応や重篤な副作用のリスクが極めて低いです。

根本治療

一時的な麻痺ではなく、痛みの原因そのものにアプローチします。

「ブロック注射で効果がなかったけれど、再生医療を受けたら痛みが半分以下になり、ゴルフができるまで回復した」

(患者様の声)

ブロック注射が効かない脊柱管狭窄症の方へ。 手術を回避し、傷ついた神経を修復する「再生医療」があります。

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記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  1. Alvarez DJ, Rockwell PG. Trigger points: diagnosis and management. American family physician 65, no. 4 (2002): 653-60.

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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