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エパデールとは?効果、s900と認知症についてなど医師が徹底解説!

2025.09.03

「健康診断の結果を見て、中性脂肪の数値にため息をついていませんか?」

「冬場のつらい足の冷えや、歩行時の痛みに悩まされていませんか?」

もし、これらに心当たりがあるなら、あなたが処方されている「エパデール」という薬の本当の力を知るべきかもしれません。

この薬は、単に血液をサラサラにするだけではありません。日本人約1万8千人を対象とした大規模研究(JELIS試験)では、心筋梗塞などの重大な病気のリスクを19%も低下させることが科学的に証明されています。

この記事では、医師の視点から、エパデールが持つ3つの重要な効果、副作用、そして効果を最大化する正しい飲み方まで、あなたの不安や疑問に徹底的に答えます。

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当院では、薬物療法ではなく、再生医療も提供しています。疼痛などでお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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エパデールの3つの主な効果と種類・用法

診察室で血液検査の結果をお見せすると、「先生、この中性脂肪の数値、どうにかなりませんか?」と心配そうな顔で相談される方が多くいらっしゃいます。

エパデールは、そんな血液の状態を改善するためによく処方される薬の一つです。

しかし、この薬の働きは単に中性脂肪を下げるだけではありません。私が整形外科医として勤務していた頃、「少し歩くと足が痛む」「冬は足が氷のように冷たい」と訴える多くの患者さんにも処方してきました。

エパデールは血管の健康を守り、ひいては心筋梗塞のような重大な病気の予防にも繋がる、非常に重要な薬なのです。ここでは、エパデールの主な3つの効果と、患者さんの状態に合わせた種類や用法について、私の臨床経験を交えながらお話しします。

中性脂肪(トリグリセリド)を下げ血液をサラサラにする作用機序

「血液をサラサラにする」と聞いても、漠然としたイメージしか湧かないかもしれません。エパデールの主成分であるイコサペント酸エチル(EPA-E)は、私たちの体内で非常に合理的な働きをします。

小腸で吸収される際にEPAという有効成分に変わり、主に2つの重要な仕事をします。

  • 脂質の吸収と合成を抑える

食事に含まれる中性脂肪が体内に吸収されるのを抑え、さらに肝臓で中性脂肪が作られるのを抑制します。これは、水道の元栓と蛇口の両方を閉めるようなイメージです。

  • 血液が固まるのを防ぐ

血液を固める成分である血小板の働きを穏やかにし、血液の流れをスムーズにします。専門的には、トロンボキサンA2という血小板を固まりやすくする物質の産生を抑える働きです。

実際の臨床試験では、エパデールを服用することで中性脂肪の値が14〜20%程度低下したという報告もあります。

私が勤務医時代でも、食事や運動の指導とあわせてエパデールを開始すると、数ヶ月後の検査で数値が大きく改善する方を数多く見てきました。

閉塞性動脈硬化症による足の冷えや痛みを改善

私が整形外科医として勤務医をしていた頃、

「少し歩くと足が重くなって痛む」

「冬場は足先が氷のように冷たい」

と訴えるご高齢の患者さんをたくさん診てきました。これらの症状は、足の血管が動脈硬化で細くなる「閉塞性動脈硬化症」が原因の一つです。

エパデールは、こうした症状の改善にも効果が期待できます。その理由は、血液をサラサラにする作用に加えて、血管自体のしなやかさを保つ「動脈の伸展性保持作用」があるためです。

硬くなった血管では血流が滞り、足の末端まで十分な血液と酸素が届きません。エパデールは血流を改善することで、足先に温かい血液を届け、痛みや冷えといった辛い症状を和らげるのです。

ある臨床試験では、閉塞性動脈硬化症の患者さんの痛みや冷感に対し、88.2%の方で「やや有用以上」の効果が認められました。

薬だけで全てが解決するわけではありませんが、辛い症状を和らげるための重要な選択肢と言えるでしょう。

心筋梗塞や脳梗塞の再発予防効果

一度、心筋梗梗塞や脳梗塞を経験された患者さんから最も多く聞かれるのは、「もう二度とあんな怖い思いはしたくない」という切実な声です。エパデールは、そのような方々の再発予防においても重要な役割を果たします。

その効果を科学的に証明したのが、日本人約1万8千人を対象に行われた「JELIS試験」という大規模な臨床研究です。

この研究では、コレステロールを下げる薬(スタチン)を飲んでいる患者さんを2つのグループに分け、一方にはエパデールを追加で服用してもらいました。その結果、エパデールを追加したグループでは、心筋梗塞や狭心症といった心臓の重大な病気が発生するリスクが、追加しなかったグループに比べて約19%も低いことが明らかになったのです。

この結果は、私たち医師にとっても治療方針を考える上で非常に重要な指針となっています。単に脂質の数値を管理するだけでなく、エパデールを併用することが、大切な命を守るための強力な一手となるのです。

エパデールS900・S600・S300の違いと正しい飲み方(食直後)

薬局で薬を受け取った際、「今回はエパデールS900ですね」と言われ、以前のS600と何が違うのか疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。この「S」の後ろの数字は、1包に含まれる有効成分の量を表しています。

種類

1包あたりの有効成分量

エパデールS300

300mg

エパデールS600

600mg

エパデールS900

900mg

例えば、1日に1800mgを服用する場合、「S900を1日2回」または「S600を1日3回」といった形で処方されます。どちらの飲み方でも効果に大きな違いはないことがわかっていますので、患者さんの生活スタイルに合わせて飲みやすい方を選びます。

そして最も重要なのが、「食直後」に飲むということです。

エパデールの成分は魚の油に由来するため、食事によって分泌される胆汁酸という消化液がないと、うまく体に吸収されません。空腹時に飲んでしまうと効果が半減してしまうため、「食事を終えたら、間を置かずにすぐ飲む」と覚えてください。カプセルは噛まずに飲むことも大切です。診察の際には、いつもこの点を強調してお伝えしています。

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当院では、鎮痛剤による薬物療法ではなく、再生医療も提供しています。疼痛でお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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エパデール服用前に知るべき5つの注意点と疑問

診察室で新しくエパデールをお出しする際、多くの患者さんから「先生、この薬で何か気をつけることはありますか?」というご質問をいただきます。効果への期待と同じくらい、副作用や注意点への不安があるのは当然のことです。

特にご高齢の方は、すでにいくつかのお薬を飲んでいることも多く、心配も大きいことでしょう。私が整形外科医として勤務していた頃から、薬の安全性については常に最も気を配ってきました。ここでは、安心して治療を続けていただくために、診察で必ずお伝えしている注意点や、よくあるご質問について詳しくお話しします。

主な副作用:皮下出血や歯茎からの出血、消化器症状など

エパデールは血液をサラサラにする働きがあるため、その作用が少し強く出ると、出血しやすくなることがあります。

「最近、ぶつけた覚えがないのに青あざ(皮下出血)ができるんです」と相談されるのは、その典型的な例です。

臨床試験のデータを見ると、副作用が報告されたのは全体の約4.4%と、決して頻度が高いわけではありません。

しかし、ご自身の体の小さな変化に気づくことは大切です。

<注意したい出血に関するサイン>

  • 皮下出血:腕や足に青あざができやすくなる

  • 歯茎からの出血:歯磨きの際に血がにじみやすくなる

  • 鼻血:鼻をかんだ時に血が出やすくなる

また、飲み始めの時期に、お腹の調子に変化を感じる方もいらっしゃいます。これは薬に体が慣れていないために起こることが多いです。

<注意したい消化器に関するサイン>

  • 吐き気、胸やけ

  • お腹の張り、不快感

  • 下痢、便秘

これらの症状の多くは、服用を続けるうちに自然と軽快していきます。しかし、症状が長引いたり、日常生活に支障が出たりするようであれば、自己判断で服用をやめず、必ず処方した医師にご相談ください。

重大な副作用:AST・ALT上昇を伴う肝機能障害や黄疸

頻度は非常にまれですが、決して見逃してはならない重大な副作用として、肝機能障害が報告されています。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、ダメージを受けてもなかなか症状として現れません。だからこそ、どのようなサインに注意すべきかを知っておくことが重要です。

血液検査では、AST(GOT)やALT(GPT)といった数値を見ます。これらは肝臓の細胞が壊れた時に血液中に漏れ出してくる酵素で、肝臓からのSOSサインと考えることができます。

自覚症状としては、以下のようなものがあります。もし一つでも当てはまる場合は、次の診察を待たず、すぐにご連絡ください。

<肝機能障害を疑うチェックリスト>

□ 今までにないような、全身の強いだるさ(倦怠感)がある

□ 食欲が全くわかない

□ 吐き気や嘔吐が続く

□ 皮膚や白目の部分が黄色っぽく見える(黄疸)

□ 尿の色が紅茶のように濃くなった

また、最近の海外での臨床試験では、心房細動(心臓の拍動リズムが不規則になる不整脈)のリスクがわずかに高まる可能性も指摘されています。動悸や息切れを感じた場合も、念のためご相談ください。

手術や抜歯前の休薬は必要?飲み合わせに注意が必要な薬

私が整形外科医として手術を執刀していた頃、患者さんの服用薬の管理には細心の注意を払っていました。エパデールのように血液をサラサラにする薬は、手術中の出血量に直接影響するため、非常に重要です。

もし、手術や内視鏡検査、あるいは歯科での抜歯などを予定している場合は、必ずそのことを処方医と、手術や処置を担当する医師の両方にお伝えください。

「いつから薬を休むか」は、処置の規模や患者さんの状態によって変わります。自己判断で服用を中止することは、血栓症のリスクを高める可能性もあり大変危険です。必ず医師の指示に従ってください。

また、他のお薬との飲み合わせも重要です。特に以下の薬を服用している方は注意が必要です。

<飲み合わせに特に注意が必要な薬>

  • 抗凝固薬:ワルファリンなど

  • 抗血小板薬:アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾールなど

これらの薬とエパデールを併用すると、血液をサラサラにする作用が強まり、出血のリスクが高まることがあります。他の病院やクリニックで薬を処方されている場合は、必ずお薬手帳を持参し、私たちに見せてください。お薬手帳は、あなたの命を守るための大切な情報源です。

認知症への効果は?最新の研究結果

ご家族から「先生、EPAは認知症に良いと聞きました。この薬で予防できますか?」と期待を込めて尋ねられることがあります。青魚に含まれる成分が脳の健康に良いという話は広く知られていますし、そのお気持ちは痛いほどよくわかります。

しかし、現時点での科学的な結論として、エパデール(イコサペント酸エチル)を服用することで、アルツハイマー型認知症の発症を防いだり、進行を遅らせたりするという明確な効果は証明されていません。

過去に行われた臨床試験でも、残念ながら認知機能の改善において、偽薬(プラセボ)を飲んだグループとの間に統計的に意味のある差は見られませんでした。

薬での根本的な治療が難しい分野だからこそ、私たちは再生医療という新しいアプローチで治療を進めています。ご自身の細胞を使って組織の修復を目指すこの治療法に、今後の大きな可能性を感じています。

関節痛・慢性疼痛・手足のしびれの再生医療

関節痛・慢性疼痛の治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。

今までの神経痛の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、坐骨神経痛は、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー

再生医療はまだ新しい治療法ですが、変形性関節症・慢性疼痛に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨や神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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当院は再生医療に特化したクリニックであり手術を回避する再生医療という新しい治療を提供しております。 疑問や興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  1. 閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛および冷感の改善に関するガイドライン

  2. 高脂血症に関するガイドライン

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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