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ハイペン錠(エトドラク)とは?効果から副作用まで医師が解説!

2025.10.04

膝や腰のつらい痛みで処方される鎮痛薬「ハイペン錠」

「副作用が怖い」「いつまで飲めばいいの?」そんな不安を抱えながら、ただ言われるがままに服用していませんか?その薬、ご自身の体でどう働くか正しく理解しなければ、予期せぬリスクを招くかもしれません。

この薬は、国内の試験で服用後60分以内に約78%の方に効果が見られたというデータがある一方、飲み方を誤れば胃腸出血や心筋梗塞といった命に関わる副作用を引き起こすことも。

この記事では整形外科医が、安全に薬の効果を最大限に引き出すための飲み方から、見逃してはいけない初期症状まで徹底解説します。

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当院では、サインバルタによる薬物療法だけでなく、再生医療も提供しています。疼痛でお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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服用前に知っておきたいハイペン錠の5つの重要ポイント

診察室で長年、膝や腰の痛みに悩む患者さんと向き合っていると、「先生、この痛み止めはいつまで飲めばいいんでしょうか」「副作用が怖くて…」といった切実な声を毎日のようにお聞きします。

特にご高齢の方にとって、痛みとの付き合いは生活の質に直結する大きな問題です。処方された薬がご自身の体でどのように働くのか、正しく知っておくことは、安心して治療を続けるための第一歩です。

これからお話しするのは、ハイペン錠(有効成分:エトドラク)というお薬を、より安全に、そして効果的にお使いいただくための重要なポイントです。整形外科医としての長年の経験から、ぜひ知っておいていただきたいことをまとめました。

どんな痛みに効く?関節リウマチや腰痛症への効果と作用機序

私が整形外科医として多くの患者さんを診てきた中で、ハイペン錠は様々な痛みの場面で頼りになる薬の一つでした。特に、以下のような慢性的な痛みや、急な強い痛みを和らげるために使われます。

ハイペン錠が処方される主な病気や症状

  • 関節リウマチ

  • 変形性関節症(膝や股関節など)

  • 腰痛症

  • 肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)

  • 腱鞘炎

  • 手術後やケガをした後の痛みと腫れ

このお薬は、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」というグループに分類されます。少し専門的になりますが、体の中で痛みや炎症、熱を引き起こす「プロスタグランジン」という物質があります。

ハイペン錠は、このプロスタグランジンの生成を抑えることで、つらい症状を緩和するのです。いわば、体の中で鳴り響いている痛みの警報装置のスイッチを、一時的に切ってくれるような働きです。

国内の臨床試験では、手術後やケガの後の痛みに対し、服用後30分以内に約44%、60分以内に約78%の方で鎮痛効果が見られたというデータもあり、比較的早く効果が期待できる薬と言えます。

ただし、ここで非常に重要な点があります。このお薬はあくまで症状を和らげる「対症療法」であるということです。痛みの根本的な原因、例えばすり減ってしまった軟骨を元に戻すものではない、という点は心に留めておく必要があります。

胃腸障害から重篤な副作用まで 主な初期症状と対処法

どんなお薬にも、効果だけでなく副作用の可能性があります。ハイペン錠も例外ではありません。特に注意が必要な副作用とその初期症状を知っておくことは、ご自身の身を守るために非常に重要です。

比較的起こりやすい副作用

  • 消化器症状腹痛、吐き気、食欲不振、下痢、口内炎、胃の不快感

  • 皮膚症状発疹、かゆみ

  • 精神神経系めまい、眠気

これらの症状は、多くの場合、服用を続けるうちに軽快しますが、つらい場合は我慢せずに医師や薬剤師にご相談ください。

特に注意すべき重篤な副作用と初期症状のチェックリスト

副作用の名称

こんな症状が出たらすぐに相談を!

消化性潰瘍・胃腸出血

みぞおちの激しい痛み、黒い便(タール便)、コーヒーかすのようなものを吐く

腎機能障害

顔や足のむくみ、尿の量が減る、体がだるい、息切れ

肝機能障害

皮膚や白目が黄色くなる、全身のだるさ、食欲がない、吐き気

ショック・アナフィラキシー

顔面蒼白、冷や汗、息苦しさ、じんましん、意識が遠のく

皮膚の重い障害

高熱を伴う発疹、目の充血、口唇のただれ、全身の皮膚が赤くなる

心筋梗塞・脳血管障害

突然の胸の痛み・圧迫感、片方の手足のしびれ、ろれつが回らない

「これくらい大丈夫だろう」という自己判断が、一番危険です。以前、私が診察した80代の男性患者さんで、「少し胃がムカムカするだけだ」と我慢していた方が、実は胃潰瘍から出血し、黒い便が出ていたというケースがありました。ご高齢の方は特に症状を軽く考えがちですが、それが深刻な事態につながることもあります。いつもと違う、何かおかしいと感じたら、すぐに医療機関に連絡してください。

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効果的な飲み方 1日の服用量やタイミング、飲み忘れた時の対応

お薬は、正しい使い方をして初めて、その効果を最大限に発揮し、副作用のリスクを減らすことができます。ハイペン錠の基本的な飲み方をしっかり確認しておきましょう。

基本的な用法・用量

飲む量

通常、成人は1回200mgを1日2回、合計で1日400mg服用します。

飲むタイミング

朝食後と夕食後に服用するのが一般的です。空腹時に飲むと胃の粘膜を荒らしやすいため、食後に飲むことが推奨されます。

注意点

状や年齢によって量は調整されます。必ず医師の指示通りの量を守ってください。

飲み忘れてしまったら?

気づいた時点ですぐに飲む

次の服用時間まで十分な間隔がある場合は、気づいた時に1回分を飲んでください。

次の時間が近い場合は1回飛ばす

次の服用時間が迫っている場合は、忘れた分は飲まずに、次の時間に1回分だけ飲んでください。

次の時間が近い場合は1回飛ばす

次の服用時間が迫っている場合は、忘れた分は飲まずに、次の時間に1回分だけ飲んでください。

絶対に2回分を一度に飲まないでください。

特にご高齢の方は、腎臓の働きが若い頃より低下していることが多いため、より少ない量(例えば1日200mg)から始めるなど、慎重な調整が必要です。また、他の痛み止め(市販薬を含む)と一緒に飲むことは、副作用のリスクを高めるため、原則として避けるべきです。

飲み合わせに注意が必要な薬とアルコールの影響

ご高齢の方は、血圧の薬や血液をサラサラにする薬など、複数の薬を服用されていることが少なくありません。ハイペン錠には、一緒に飲むと互いの効果に影響を与えてしまう薬があるため、注意が必要です。

特に注意が必要な薬の例

クマリン系抗凝血剤(ワーファリンなど)

血液をサラサラにする作用が強まり、出血しやすくなることがあります。

チアジド系利尿降圧剤(血圧を下げる薬の一部)

降圧作用を弱めてしまう可能性があります。

リチウム製剤(気分の波を抑える薬)

体内のリチウム濃度が上がり、中毒症状を起こすことがあります。

メトトレキサート(関節リウマチの治療薬など)

副作用が強く出てしまうおそれがあります。

診察の際には、必ず「お薬手帳」を持参してください。お薬手帳は、私たちが安全な処方をするための、いわば命綱です。服用中のお薬をすべて把握することで、こうした危険な飲み合わせを防ぐことができます。

アルコール(お酒)との飲み合わせ ハイペン錠を服用中にアルコールを飲むと、胃腸障害の副作用が起こるリスクが格段に高まります。また、肝臓にも負担がかかります。「晩酌が何よりの楽しみ」というお気持ちはよく分かりますが、治療中はご自身の体を守るためにも、禁酒を心がけていただくのが最も安全です。

高齢者が服用する際の注意点

特定の背景をお持ちの方は、ハイペン錠の服用に際して、通常よりも慎重な配慮が必要となります。

ご高齢の方へ ご高齢の方は、以下の理由から副作用が出やすくなる傾向があります。

  • 腎機能の低下薬の成分を体から排出する力が弱まり、薬が体内に残りやすくなります。

  • 血漿アルブミンの減少血液中のタンパク質が減ることで、薬の有効成分の割合が増え、作用が強く出すぎることがあります。

  • 複数の持病や併用薬他の病気や薬の影響を受けやすい状態です。

そのため、医師は少量から投与を開始し、体の状態を注意深く観察しながら、慎重に量を調整していきます。ふらつきやめまいが転倒につながる危険性もありますので、何か変化があればすぐに伝えてください。

関節痛・慢性疼痛の再生医療

関節痛・慢性疼痛の治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。

今までの神経痛の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、坐骨神経痛は、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー

再生医療はまだ新しい治療法ですが、変形性関節症・慢性疼痛に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨や神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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よくある質問

診察室で患者さんからよくいただく質問とそのお答えをまとめました。

Q1. ハイペンと市販のロキソニンはどう違うのですか? 一緒に飲んでも大丈夫ですか?

A1. どちらも同じ「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」の仲間ですが、作用の仕方や効果の持続時間、副作用の出やすさなどに少しずつ違いがあります。医師は患者さん一人ひとりの症状や体質、持病などを考慮して最適と判断した薬を処方しています。作用が重なってしまい、胃腸障害や腎障害などの副作用のリスクが非常に高くなるため、自己判断で一緒に飲むことは絶対に避けてください。

Q2. 長い間、この薬を飲み続けても大丈夫でしょうか?

A2. 痛みが続く限り、ただ漫然と飲み続けることはお勧めできません。長期にわたって服用する場合は、定期的に血液検査や尿検査を行い、腎臓や肝臓に負担がかかっていないかを確認する必要があります。ハイペン錠はあくまで痛みを抑える対症療法です。痛みを薬で抑えている間に、痛みの根本原因に対する治療を進めることが重要です。当院では、薬に頼り続ける生活からの脱却を目指し、ご自身の細胞の力を利用して傷ついた組織の修復を促す「再生医療」という選択肢もご提案しています。

Q3. 薬が効かないと感じる時はどうすればいいですか?

A3. まずは、自己判断で薬の量を増やしたり、飲む回数を増やしたりせず、必ず処方した医師にご相談ください。薬が効かなく感じる背景には、病状の変化や、体が薬に慣れてしまったなど、様々な原因が考えられます。薬の種類を変更したり、リハビリテーションなどの他の治療法を組み合わせたりする必要があるかもしれません。痛みの原因そのものにアプローチする再生医療など、薬物療法以外の治療が有効な場合もありますので、一人で悩まず、まずは主治医に相談することが大切です。

参考文献

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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