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2025.08.01
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
人工股関節置換術を受けると、痛みが和らぎ、再び歩けるようになることを期待できますが、仕事への復帰は、いつからできるのか、どのくらいまでできるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
2020年には、人工股関節置換術を受けた患者数は増加傾向にあり、仕事復帰を希望する方も増えています。
しかし、仕事復帰の目安期間は、仕事内容によって大きく異なり、デスクワーク中心の事務職であれば2~4週間程度で復帰できる場合もありますが、肉体労働や長時間労働が必要な仕事の場合は、3ヶ月以上かかる場合もあります。
この記事では、人工股関節置換術後の仕事復帰について、目安となる時期やリハビリテーション、職場復帰に向けての準備すべきことなど、詳しく解説していきます。



人工股関節置換術を受けると、痛みがやわらぎ、再び歩けるようになることを目指します。手術が成功すれば、日常生活への復帰と同じくらい、仕事への復帰も楽しみになるでしょう。
「いったいいつになったら仕事に戻れるのか」「これまでと同じように働けるのだろうか」と不安に感じている方もいるかもしれません。
そこでここでは、人工股関節置換術後の仕事復帰について、目安となる時期やリハビリテーションの重要性など、詳しく解説していきます。
仕事の種類によって、人工股関節にかかる負担は大きく異なります。そのため、仕事復帰までの期間も、仕事内容によって異なってきます。
仕事の種類 | 人工股関節への負担 | 復帰までの目安期間 | 医師からの補足 |
|---|---|---|---|
事務職など、主に座って行う仕事 | 低レベル | 2~4週間 | デスクワーク中心でも、長時間の座りっぱなしは、股関節周囲の筋肉が硬くなり、血栓症のリスクも高まります。こまめな休憩や軽い運動を挟むなど、工夫が必要です。 |
座ったり立ったりする仕事で、時々歩く作業がある仕事 | 中レベル | 4~6週間 | 販売職や接客業など、立ちっぱなしや歩きっぱなしにならないように、状況に応じて椅子に座る、姿勢を変えるなどの工夫が必要です。 |
歩いて行う仕事で、時々持ち上げる作業がある仕事 | 中~高レベル | 6~8週間 | 看護師や介護士など、中腰姿勢や重いものを持ち上げる動作は、人工股関節に負担がかかります。無理のない動きを心がけ、補助具の使用も検討しましょう。 |
激しい肉体労働 | 高レベル | 3ヶ月以降 | 建設作業員や農業従事者など、人工股関節置換術後の激しい肉体労働は、人工関節の摩耗を早める可能性があります。 |
例えば、デスクワーク中心の事務職であれば、2~4週間程度で仕事復帰できることが多いですが、これはあくまで目安です。実際には、患者さんの年齢や体力、手術後の経過などによって大きく異なってきます。
人工股関節置換術後、スムーズに仕事復帰するためには、リハビリテーションが非常に重要です。手術直後から、理学療法士の指導のもと、ベッド上での運動など、無理のない範囲でリハビリテーションが開始されます。
リハビリテーションをしっかり行うことで、股関節周りの筋肉が鍛えられ、関節の動きがよくなり、安定性も高まります。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
疼痛の軽減
術後の痛みや腫れが軽減し、快適に日常生活を送れるようになります。
関節可動域の改善
股関節の動く範囲が広がり、歩行や階段昇降などの動作がスムーズになります。
筋力強化
股関節周囲の筋肉を強化することで、関節の安定性が高まり、転倒予防にもつながります。
日常生活動作の改善
入浴や着替え、トイレなどの動作が楽に行えるようになります。
リハビリテーションの内容は、術後の経過や体力レベルに合わせて、段階的に強度を上げていきます。
具体的なリハビリテーションの内容例
術後早期(術後1~2週間)
ベッド上での足首の運動や、股関節を動かす範囲を広げる運動術後数日後から、歩行器を使っての歩行練習を開始します。
回復期(術後2~4週間)
平地歩行の練習、階段昇降の練習など、日常生活に必要な動作の練習自転車エルゴメーターや水中歩行など、負荷の軽い運動も開始します。
職場復帰準備期(術後4週間~)
職場環境に合わせた動作練習長時間座っている場合の休憩方法やストレッチなど、具体的なアドバイスも行います。



人工股関節置換術を受けた後、「どんな仕事ならできるのかな?」「今の仕事は続けられるのかな?」と、仕事への復帰について不安に感じている方もいるかもしれません。
確かに、人工股関節置換術後の仕事復帰は、患者さん一人ひとりの身体状況や仕事内容によって異なり、個人差が大きいことを理解しておくことが大切です。
例えば、デスクワーク中心の事務職であれば、比較的早く復帰できるケースが多いですが、肉体労働や長時間労働が必要な仕事の場合は、復帰時期を遅らせる、あるいは仕事内容の変更を検討する必要があるかもしれません。
ここでは、人工股関節置換術後の仕事内容と、仕事復帰に向けて準備すべきことについて詳しく解説していきます。
デスクワーク中心の事務職への復帰は、人工股関節への負担が比較的少なく、人工股関節置換術後にも適していると言えます。
しかし、油断は禁物です。術後の身体は、以前とは違うということをしっかりと認識しておく必要があります。
復帰をスムーズに進めるためのポイントを5つご紹介します。
無理のない時間で始めましょう
最初から長時間労働は禁物です。午前中のみ勤務、午後のみ勤務、週に2〜3日勤務など、まずは短時間勤務からスタートし、身体の様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきましょう。
休憩はこまめにとりましょう
長時間同じ姿勢を避けるため、1時間おきに5分程度の休憩を挟むなど、こまめな休憩を心がけましょう。休憩時間には、ストレッチや軽い歩行、お茶やコーヒーを飲むなど、気分転換を行いましょう。
座り心地の良い椅子を選びましょう
腰への負担を軽減するため、背もたれが高く、座面が広く、高さ調節ができる椅子を選びましょう。人間工学に基づいたオフィスチェアもおすすめです。また、クッションや背当てを利用するのも効果的です。
足元はフラットな靴を
ヒールや先の尖った靴は、股関節に負担をかける可能性があります。歩きやすく、足にフィットしたフラットな靴を選びましょう。スニーカーやウォーキングシューズなどがおすすめです。
職場環境を整えましょう
デスク周りに必要なものを揃えたり、移動距離を減らすなど、働きやすい環境作りを心がけましょう。書類整理やデスクの配置換えを行い、職場の人に頼めることはお願いするなど、工夫してみましょう。
農業、建設業、介護職など、立ち仕事や重労働を伴う仕事では、人工股関節置換術後の復帰には注意が必要です。
人工股関節は、日常生活を送るには十分な耐久性を備えていますが、過度な負担をかけ続けると、摩耗したり、緩んだりする可能性があります。
無理をすると人工関節の寿命を縮めてしまう可能性もあるため、医師とよく相談し、自分の身体と相談しながら、慎重に判断する必要があります。
重いものを持ち上げる作業は避けましょう。
荷物の持ち上げ方や運搬方法を工夫する、台車やクレーンなどの補助器具を使用するなど、股関節への負担を軽減しましょう。
長時間同じ姿勢を続ける作業は控えましょう。
こまめな休憩を挟む、作業姿勢を定期的に変える、ローテーション制を導入するなど、身体への負担を分散させましょう。
振動の強い機械の操作は避けましょう。
防振手袋の着用、作業時間の制限、作業環境の改善など、振動による影響を最小限に抑える対策を講じましょう。
人工股関節置換術後の定期検診は、人工関節の状態や身体の回復状況を把握し、問題があれば早期に対応するために非常に大切です。検診では、レントゲン撮影や医師による診察が行われます。
定期検診の頻度は、術後の経過や状態によって異なりますが、一般的には、術後3ヶ月、6ヶ月、1年後の検診が推奨されています。その後は、医師の指示に従い、少なくとも年に1回は定期検診を受けるようにしましょう。
人工股関節は、体にとって「異物」であるため、術後、時間の経過とともに、周りの骨の状態や人工関節の位置などに変化が生じることがあります。
治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。
今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、日常生活においても膝に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。
この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。



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