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【医師解説】腱板断裂で「絶対にやってはいけないこと」5選。五十肩と誤解して悪化させないためのチェックリストと治療法

2026.01.09

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

まずは動画でチェック!【肩腱板断裂の注意点】

シンセルクリニック武内総院長が、腱板断裂について、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。

動画をもっと見たい方はこちら↓↓
最新動画をチェック!!

その痛み、無理に動かすと断裂が広がるかもしれません

「肩が痛くて腕が上がらない。でも、五十肩だろうから動かしたほうがいいのかな?」

「病院で腱板断裂と言われたけれど、手術は怖いし、痛くない範囲で生活すれば大丈夫だろうか」

肩の痛みに悩む患者様から、このようなご相談をよくいただきます。 特に、「動かして治す五十肩」「動かすと悪化する腱板断裂」を混同されている方が非常に多く、良かれと思って行ったストレッチや運動が、かえって腱の断裂を広げてしまっているケースが後を絶ちません。

腱板断裂は、自然治癒(切れた腱が勝手に繋がること)が医学的に難しい疾患です。

そのため、「やってはいけないこと」を正しく理解し、断裂を拡大させないことが何よりも重要です。

この記事では、長年整形外科医として肩の治療に携わってきた私の視点から、

  1. 症状を悪化させる「絶対にやってはいけない5つの行動」

  2. あなたの肩は五十肩?それとも断裂?簡単なセルフチェック

  3. 手術をせずに、損傷した腱板の修復を目指す「再生医療」という選択

について、分かりやすく解説します。 「手術は避けたい」「仕事や家事を休めない」とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。


第1章:その痛み、本当に五十肩?セルフチェック

「やってはいけないこと」を知る前に、まずご自身の肩の状態を確認しましょう。 五十肩だと思っていたら、実は腱板が切れていた...というケースは非常に多いです。

【腱板断裂の可能性が高いサイン】

[ ] 腕を上げるとき、ある角度で「ジョリッ」という音がする。

[ ] 自分の力では上がらないが、反対の手で支えれば上がる(五十肩は固まって上がらない)。

[ ] 腕を下ろす時、途中で力が抜けてストンと落ちそうになる。

[ ] 夜中、寝返りを打つだけで激痛が走る(夜間痛)。

これらに一つでも当てはまる場合、腱板断裂の疑いがあります。 以下の「やってはいけないこと」を必ず守ってください。


第2章:腱板断裂で「絶対にやってはいけないこと」5選

損傷した腱板は、今にも切れそうなロープのような状態です。 無理な負荷をかけると、断裂部がさらに引き裂かれてしまいます。

1. 痛みを我慢しての「バンザイ体操(無理なストレッチ)」

これが最も多い間違いです。 五十肩(拘縮)であれば、痛くても動かして関節を広げるリハビリが有効ですが、腱板断裂の場合は逆効果です。 無理に腕を高く上げたり、勢いをつけて回したりすると、切れた腱が骨と骨の間に挟まり込み、傷口を広げてしまいます。

2. 重いものを「腕の力だけ」で持つ

買い物袋や重いカバンを、腕を伸ばした状態で持ったり、高いところにある荷物を片手で取ろうとしたりする動作は厳禁です。 腱板には、腕の重さを支える役割があります。重いものを持つと、断裂部分に強い牽引力がかかり、ダメージが悪化します。 荷物は体に引き寄せて持つか、カートなどを使用しましょう。

3. 痛い方の肩を「下にして寝る」

夜間痛が悪化する最大の原因です。 痛い方を下にして寝ると、体重で関節が圧迫され、血流が悪くなります。また、炎症を起こしている部分が押し潰されるため、激痛で目が覚めてしまいます。 寝るときは仰向けになり、痛い方の腕の下にクッションやタオルを入れて、肩を少し浮かせると楽になります。

4. 自己判断でのマッサージ

「凝っているから」と、肩の患部を強く揉むのは危険です。 断裂による炎症が起きている場合、マッサージの刺激で炎症が広がり、さらに腫れがひどくなることがあります。 どうしてもほぐしたい場合は、患部(肩の関節)ではなく、首筋や肩甲骨周りを優しくさする程度に留めましょう。

5. 「そのうち治る」と放置する(自然治癒の誤解)

皮膚の切り傷と違い、腱板断裂は自然にくっつく(治癒する)ことはありません。 なぜなら、筋肉は常にゴムのように縮もうとする性質があるため、一度切れた腱は、時間の経過とともに骨からどんどん離れていってしまうからです(これを「断端の退縮」と呼びます)。 放置すればするほど断裂サイズは大きくなり、将来的に手術すら難しい状態(広範囲断裂)になってしまうリスクがあります。

手術を避けたい方へ。 入院なし・固定なしで腱板の修復を目指せる「新しい治療法」があります。

再生医療の症例実績を見る

第3章:治療中の注意点(保存療法・術後)

保存療法中(手術をせずに様子を見ている方)

「痛みが引いたから治った」と勘違いして、急にゴルフやテニスなどのスポーツを再開するのは危険です。 痛みが引いても、腱は切れたままです。医師の許可が出るまでは、肩に負担のかかる動作は控え、インナーマッスルを鍛えるリハビリなどを慎重に行ってください。

手術後の方

手術で腱を縫い合わせた直後は、非常にデリケートな時期です。 「調子がいいから」と装具を勝手に外したり、指示されていない動きをしたりすると、縫った糸が切れて「再断裂」を起こす可能性があります。 術後の再断裂は治療がさらに難しくなるため、医師の指示を厳守してください。

腱板断裂の際断裂について詳しくはこちら↓↓
腱板が再断裂する症状や原因は?医師が予防法を徹底解説


第4章:手術は嫌だ。でも治したい。第3の選択肢「再生医療」

これまでの腱板断裂の治療は、大きく分けて2つしかありませんでした。

保存療法: 痛み止めや注射で痛みを散らす(腱は治らない)。

手術: 入院して腱を縫い合わせる(数ヶ月仕事ができない)。

「仕事が忙しくて入院できない」 「手術後の長い固定期間に耐えられる自信がない」

そんな方のために、現在は「再生医療(幹細胞治療)」という新しい選択肢があります。

1. 手術なしで「修復」を目指す

再生医療では、ご自身の脂肪から採取した「幹細胞(かんさいぼう)」を患部に注射します。 幹細胞には、炎症を鎮めるだけでなく、断裂部分に集まって組織の修復を促す働きがあります。 メスを入れずに、ご自身の細胞の力で腱の再生を目指す、体に優しい治療法です。

2. 「生活を止めずに」治療ができる

最大の特徴は、入院や長期の固定が不要であることです。 治療は日帰りで完了し、直後から(過度な負荷をかけなければ)手を使って生活ができます。 「仕事を休めない」「介護がある」といった理由で手術を諦めていた方にとって、大きな希望となる治療法です。

実際の治療事例(動画)

当院で再生医療を受け、手術を回避して痛みのない生活を取り戻された患者様のインタビューをご覧ください。


最後に:後悔しない選択をするために

腱板断裂は、放置しても自然には治りません。 しかし、必ずしもすぐに手術をしなければならないわけではありません。

「やってはいけないこと」を守りながら、ご自身のライフスタイルに合わせた最適な治療法を選ぶことが大切です。

シンセルクリニックでは、MRI画像などをもとに、 「あなたの腱板は再生医療でどこまで修復可能か」 「手術をせずに痛みを解決できるか」 を、専門医が誠実にお伝えします。

肩の痛みで夜も眠れない日々から解放されるために。 まずは一度、ご相談ください。

手術を避けたい方へ。 入院なし・固定なしで腱板の修復を目指せる「新しい治療法」があります。

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よくある質問

Q1: 肩が痛い時、温めるのと冷やすのはどちらがいいですか?

A1: これは、肩の状態によって異なります。痛みが強く、熱を持っていると感じる「急性期」には、炎症を抑えるために冷やすのが適切です。アイスパックなどをタオルで包み、15分から20分程度患部に当ててみてください。

一方、痛みが慢性化していて、肩が冷えると感じる「慢性期」には、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるために温めるのが効果的な場合があります。入浴で温めたり、温湿布を使ったりすると良いでしょう。

Q2: 腱板断裂と診断されましたが、手術は避けたいです。他に選択肢はありますか?

A3: 「手術しかない」と思い込んでいる患者さんは非常に多いです。

当シンセルクリニックでは、関節・慢性疼痛に特化した再生医療、特に自己脂肪由来幹細胞治療を提供しており、多くの患者さんが手術をせずに痛みの改善を実感されています。先日の診察でも、「先生、手術しないと治らないと思ってましたが、こんな方法があったんですね」と喜んでくださる方がいました。

参考文献

Baek CH, Kim JG, Kim BT, Lim C. "The effectiveness of anterior latissimus dorsi and teres major tendon transfers from subscapularis and anterosuperior cuff tears to reverse shoulder arthroplasty: a narrative review." JSES reviews, reports, and techniques 5, no. 4 (2025): 840-848.

Kauffman TJ, Campbell JE. "A massive rotator cuff tear in association with a posterior dislocation of the long head biceps tendon: a review of the literature on posterior long head biceps tendon dislocation." Skeletal radiology 54, no. 12 (2025): 2823-2827.

Chen V, Beretov J, Murrell GAC. "Postoperative stiffness and rotator cuff tendon healing: a narrative review." JSES reviews, reports, and techniques 5, no. 4 (2025): 910-915.

Perez Gutierrez EA, Mendoza AA, Galaviz Morales JP, Arambula Torres LE, Portillo Ortiz NK, Nafarrate EB. "Comparative analysis of single-row vs. double-row technique for rotator cuff repair: a systematic review and statistical analysis." JSES reviews, reports, and techniques 5, no. 4 (2025): 857-864.

Zheng W, Liu Q, Song Y, Liao Z, Liu Z, Chen S, Zheng S, Yi Z, Huang X, Wei H. "A comparison of the double-locking loop stitching technique and traditional repair techniques for partial-thickness bursal-side rotator cuff tears: randomized controlled trial." European journal of medical research 30, no. 1 (2025): 1053.

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