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2026.01.13
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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「お尻から足にかけて電気が走るような痛みがある」
「長く座っていると、足がしびれてくる」
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)と呼ばれるこの症状は、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、「いつまでこの痛みが続くのか」という精神的な不安も引き起こします。
しかし、坐骨神経痛には必ず「原因」があり、そのタイプに応じた適切な「治し方」が存在します。
この記事では、長年整形外科医として脊椎・関節治療に携わってきたシンセルクリニック総院長・武内晋司郎が、坐骨神経痛の正体と3大原因、メディアでも話題のセルフケア、そして手術を回避するための「再生医療」という選択肢について、医学的根拠に基づき解説します。
「手術しかない」と言われて迷っていませんか?
入院なし・日帰りで完了する新しい選択肢。



まず知っていただきたいのは、「坐骨神経痛」は病気の名前ではなく、「坐骨神経が刺激されて起きる症状(サイン)の総称」だということです。頭痛や腹痛と同じように、何らかの原因があって、その結果として痛みが出ています。

坐骨神経は、腰からお尻、太ももの裏を通って足先まで伸びる、人体の中で最も太く(ボールペンほどの太さ)、最も長い神経です。 この長い神経の通り道のどこかで、圧迫や炎症が起きると、その先にあるお尻や足に痛み・しびれが生じます。

以下のような症状がある場合、坐骨神経痛の可能性が高いです。
電撃痛: ビリッ!と電気が走るような鋭い痛み。
放散痛: お尻から太もも裏、ふくらはぎへと広がる痛み。
しびれ・冷感: 正座の後のようなジンジン感や、冷たい水が流れるような感覚。
間欠跛行(かんけつはこう): 歩くと足が痛くなって止まり、休むとまた歩ける。
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なぜ神経が痛むのでしょうか? 年齢やライフスタイルによって、主な原因は大きく3つに分けられます。
20代〜40代の働き盛りに多く見られます。 背骨の間にあるクッション「椎間板(ついかんばん)」の中身が飛び出し、神経を直接圧迫している状態です。
特徴: 前かがみ(洗顔や靴下を履く動作)で痛みが強くなる。
痛み: 飛び出したヘルニアが神経に触れると強い炎症が起き、激しい痛みを伴います。
50代以降の方に多い原因です。 加齢により背骨や靭帯が変形して分厚くなり、神経の通り道である「脊柱管」というトンネルが狭くなってしまう状態です。
特徴: 腰を反らすと痛む。長く歩けない(休むと楽になる)。自転車は楽に乗れる(前かがみになるため)。
レントゲンやMRIで「腰の骨には異常がない」と言われた場合、筋肉が原因の可能性があります。 お尻の奥にある「梨状筋」という筋肉が硬くなり、その下を通る坐骨神経を締め付けてしまう状態です。
特徴: 長時間座りっぱなしだとお尻が痛くなる。
原因: デスクワーク、長時間の運転、スポーツによる筋肉疲労など。
テレビ番組『ためしてガッテン(現:ガッテン!)』などの健康番組でも、坐骨神経痛や腰痛の特集は高い関心を集めます。そこで紹介される「筋膜リリース」や「血流改善」といったアプローチは、整形外科医の視点から見ても、理にかなっている部分が多くあります。
ここでは、医学的根拠に基づいた「自宅でできるケア」と「病院での治療」をご紹介します。 ※痛みが激しい急性期は、無理に動かさず安静にしてください。

梨状筋症候群の方や、お尻の筋肉が硬い方に有効です。メディアでもよく紹介される手法です。
仰向けに寝て膝を立てます。
痛む側のお尻のえくぼあたり(押すと痛気持ちいい場所)にテニスボールを入れます。
そのまま体重をかけ、30秒ほどキープします。 筋肉の緊張が解け、神経への圧迫が緩和される効果が期待できます。
慢性的なしびれや痛みは、神経の血流不足が原因であることが多いです。
入浴: シャワーで済ませず、ぬるめのお湯に浸かって全身を温めましょう。
カイロ: 仙骨(お尻の割れ目の上あたり)を温めると、骨盤内の血流が良くなります。
まずは手術をせず、痛みをコントロールする治療を行います。
薬物療法: ロキソニンなどの消炎鎮痛剤や、リリカなどの神経障害性疼痛治療薬を使用します。
神経ブロック注射: 痛みの原因となっている神経の近くに麻酔薬を打ち、痛みの伝達を一時的に遮断します。
「手術しかない」と言われて迷っていませんか?
入院なし・日帰りで完了する新しい選択肢。




坐骨神経痛の中には、神経が深刻なダメージを受けている緊急事態(馬尾症候群など)が含まれていることがあります。 以下の症状がある場合は、ストレッチなどを中止し、すぐに専門医を受診してください。
排尿・排便の異常: おしっこが出にくい、漏れる、便意を感じない。
感覚の消失: お尻や股の間(サドルが当たる部分)の感覚がない。
筋力低下: つま先立ちができない、スリッパが勝手に脱げる、足に力が入らない。
これらは放置すると後遺症が残るリスクがあります。
「薬を飲んでいるが、眠気が出るだけで痛みは取れない」 「ブロック注射の効果が切れると、すぐに激痛が戻る」 「手術を勧められたが、どうしてもメスは入れたくない」
一般的な保存療法で改善が見られない場合、これまでは「手術」しか選択肢がありませんでした。しかし現在は、その間を埋める「再生医療(幹細胞治療)」という新しい選択肢があります。

再生医療は、痛みを一時的に麻痺させるのではなく、「原因となっている神経の修復」を目指す治療です。
患者様ご自身の脂肪から採取した「幹細胞(かんさいぼう)」を点滴などで投与します。幹細胞には以下の2つの能力があります。
抗炎症作用(鎮火): 神経の周囲で起きている慢性的な炎症を強力に鎮めます。これにより、つらい痛みが緩和されます。
組織修復作用(再生): 傷ついた神経や周囲の組織の修復を促し、神経機能の回復をサポートします。
■入院不要
手術のように背中を切る必要はありません。すべて日帰りで完了します。
■低侵襲:
自分の細胞を使うため、アレルギーや副作用のリスクが極めて低く、ご高齢の方でも安心して受けられます。
■全身への効果:
点滴投与の場合、幹細胞が全身を巡り、痛みの部位(損傷部位)に集まって作用する「ホーミング効果」が期待できます。
症例:90代女性(脊柱管狭窄症による坐骨神経痛)
症状: 立つことも、横になって寝ることもできないほどの激痛。強い痛み止めは副作用で使えず、体を二つに折り曲げながら家事をするのがやっとの状態でした。
治療: 自己脂肪由来幹細胞治療を実施。
経過:
治療後:「生き返ったような感じ」で、我慢していた痛みが徐々に改善していくのを実感。
日常生活:辛かった家事が自然とできるようになり、外出も楽しめるようにまで回復。
現在: 痛みは全くなくなり、大好きだった「花作り」を再開。「本当に生きたような気持ちでした」と笑顔でお話しされています。

Q. 「ためしてガッテン」などの体操だけで治りますか?
A. 筋肉の緊張が原因の軽い坐骨神経痛(梨状筋症候群など)であれば、ストレッチや体操で改善することもあります。 しかし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった「構造的な問題」が原因の場合、体操だけでは限界があり、無理に動かすと悪化することもあります。自己判断せず、まずはMRI等で原因を特定することが重要です。
Q. 再生医療は、ブロック注射と何が違いますか?
A. ブロック注射は「麻酔薬」で痛みを一時的に遮断する対症療法です。 再生医療は「細胞」の力で、痛みの元である炎症を治め、組織の環境を整える根本的なアプローチです。効果の持続性や目的が大きく異なります。
Q. 治療費はどれくらいですか?
A. 再生医療は自由診療(保険適用外)となります。 しかし、手術による長期入院やリハビリの負担、仕事を休む経済的損失、そして何より「痛みからの解放」というメリットを考慮し、選択される方が増えています。医療費控除の対象となる場合もありますので、詳しくはお問い合わせください。
坐骨神経痛は、適切な治療を行えば、決して「一生付き合うしかない痛み」ではありません。
「もう手術しかない」と言われた方でも、再生医療によって痛みが改善し、手術を回避できたケースは数多くあります。
私、武内晋司郎は、整形外科医として、あなたの痛みの原因を正しく診断し、保存療法から再生医療まで、あなたにとってベストな治療法をご提案します。 まずは一度、シンセルクリニックにご相談ください。その一歩が、痛みのない生活への入り口になるはずです。



記事監修医師
記事監修 シンセルクリニック
院長 武内晋司郎
Sun Q, Mu X, Gao Q, Wang J, Hu M, Liu H. "Influences of physical stimulations on the migration and differentiation of Schwann cells involved in peripheral nerve repair." Cell adhesion & migration 19, no. 1 (2025): 2450311.
Liu Y, Shen T, Li Q, Yu X, Liu Y, Zhou C, Han J, Zhu Y. "Various gases for the treatment of neuropathic pain: mechanisms, current status, and future perspectives." Medical gas research 15, no. 4 (2025): 488-495.
Wu J, Han Q, Gui D, Qian Y. "Multidimensional advances in neural interface technology for peripheral nerve repair: From material innovation to clinical translation." Materials today. Bio 34, no. (2025): 102092.
Arias-Vázquez PI, Castillo-Avila RG, Quezada-González R, Hernández-Gil K, Legorreta-Ramírez BG, Ramírez-Wakamatzu MA. "Comparison between paravertebral injections of ozone and epidural injections of corticosteroids used in the treatment of lumbosacral pain: scoping review." Medical gas research 16, no. 2 (2026): 133-139.
Lim YJ, Seo MS, Park WT, Park S, Lee GW. "Extracellular vesicle-derived MicroRNAs as potential therapies for spinal cord and peripheral nerve injuries." RNA biology 22, no. 1 (2025): 1-9.
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