ひざ・肩・股関節の再生医療専門クリニック
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Case
年齢
70代
性別
男性
症状
右変形性膝関節症(KL分類2:早期〜中期)、右膝内側半月板損傷
治療内容
右膝への幹細胞治療 1億個・1回投与
治療期間
1年
経過
以前から右膝に違和感があり、痛みは軽く、良い日と悪い日の波がある状態でした。お仕事は畜産業で、1日平均17,000歩ほど歩かれます。
最近になって痛みが強くなり、階段の上り下りでは手すりを持たないと危ないほどになりました。正座ができなくなり、お風呂でも正座ができず、膝を立てた姿勢で入られていたそうです。鍼灸院に通われていましたが、「しっかり診てもらいたい」と当院のホームページをご覧になり受診されました。
初診時、右膝に腫れ・赤み・熱感はなく、押したときの痛みや曲げ伸ばしの制限もありませんでした。MRIでは右膝の内側半月板の損傷と軟骨の欠損を認め、変形性膝関節症(KL分類2、早期〜中期)と診断しました。
ご本人は、膝の痛みでヒアルロン酸注射を打ち続けていたご家族や、人工関節の手術で仕事を休みリハビリに時間がかかったご友人の話から、「この2つの選択肢は避けたい」と考えておられました。再生医療について本などでご自身でも調べ、納得したうえで幹細胞治療を選ばれました。治療内容や期待できる効果、限界、リスクについてご説明したうえで、右膝に幹細胞(1億個)を1回投与しました。
投与後1週間ほどは、副反応による痛みがありました。その後はお仕事を続けながら経過を見られ、投与後6カ月の診察では、膝の曲げ伸ばしに制限はなく、階段の上り下りも問題ありませんでした。5,000歩歩いたあとも膝に問題はありませんでした。
投与後1年の診察では、歩くときの痛みはなくなっていました。腫れや熱感はありません。MRIでは、内側の軟骨の層に厚みが増した所見を認め、半月板の損傷部も改善傾向でした。明らかな靱帯の損傷はありません。ご本人は痛みの改善に高く満足されています。
起こりうる副作用
・脂肪採取部に内出血や痛み、腫れが起こることがあります。
・関節内への注射後、一時的に痛みや腫れが出ることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
仕事中に歩いていても痛くなるし、仕事を離れても階段を上るのが非常に痛くて、「これはただ事じゃないな」と感じていました。杖をついて仕事に行くわけにもいかないので、本当に辛抱しながらの毎日でした。
ヒアルロン酸を打ち続けていた義理の父や、人工関節の手術で休まないといけなかった友人の話を聞いて、その2つは避けたいと思っていました。ネットで再生医療を知り、先生の本も読んで、対処療法ではなく「体を戻す」という考え方に納得して選びました。
打ってすぐの1週間くらいは痛い期間がありましたが、その後は毎日1万7〜8千歩歩く仕事をしながら経過を見られるくらいになりました。今は日常生活はほぼ違和感なく、歩くのも問題ありません。
膝を痛めているときは、痛いのが当たり前だと思っていました。それが当たり前じゃないと気づいて、治療を受けて戻ったとき、「あ、戻ったんや」という不思議な感覚がありました。まだ保険がきかないという課題はありますが、こんな選択肢もあるということを、知っている人だけでも広めたいと思っています。
本症例は、毎日長い距離を歩くお仕事を続けながら、右膝の変形性膝関節症(KL分類2)と内側半月板損傷による痛みに悩まれていた70代男性の症例です。正座や階段がつらくなっていましたが、ヒアルロン酸注射や人工関節の手術は避けたいというご希望があり、幹細胞治療(1億個・1回投与)を選択されました。
投与直後の1週間ほどは副反応による痛みがありましたが、6カ月の時点で曲げ伸ばしや階段に問題はなくなり、1年の時点では歩くときの痛みが消失していました。投与後1年のMRIでは、内側の軟骨の層に厚みが増し、半月板の損傷部にも改善傾向を認めています。毎日長く歩くお仕事を続けながら経過を見られたことは、ご本人にとって大きかったと感じています。
今回確認できたのは、ご本人の自覚的な改善と、1年後のMRIでの変化です。すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。今後もお風呂でのストレッチを続けていただきながら、経過を見ていきます。
右膝を正面から見たMRIです。
左:幹細胞治療の前です。矢印の部分で軟骨がすり減り、関節のすき間が狭くなっています。
右:幹細胞治療から1年後です。同じ部分で軟骨の層に厚みが増し、関節のすき間が広がっています。

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