Column
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2025.06.24
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
あなたは、蚊に刺された時の痛みを「チクッ」と感じる程度でしょうか?
それとも、「すごく痛い!」と感じるでしょうか?
同じ刺激でも、痛みの感じ方は人それぞれ違います。その違いを生むのが「痛みの閾値」です。
この痛みの閾値、実は日常生活に大きな影響を与えていることをご存知ですか?注射を怖がる子供や、激しいスポーツでも痛みに耐えるアスリート、慢性的な痛みを抱える人… その背景には、痛みの閾値の高低が関わっているかもしれません。
この記事では、痛みの閾値とは何か、その定義や意味を分かりやすく解説します。
具体的な例を交えながら、痛みの閾値の定義、その影響、そして痛みの閾値が低い人の特徴を詳しく見ていきましょう。
さらに、痛みの閾値を上げるための生活習慣や、英語表現、測定方法についても網羅的に解説します。 あなたは自分の痛みの閾値、そしてその改善方法を知りたいと思いませんか?
「痛い」と感じる感覚は人それぞれ違います。同じ刺激を受けても、「ちょっとチクッとしただけ」と感じる人もいれば、「すごく痛かった!」と感じる人もいます。
この「痛みの感じやすさ」の違いは、一体どこから来るのでしょうか?この記事では、具体的な例を交えながら、「痛みの閾値」について詳しく解説していきます。
「閾値(いきち)」とは、ある変化が起こる境目の値のことです。ドアを開ける時のように、ある一定以上の力を加えないとドアは開きませんよね。この「開くか、開かないか」の境目も一種の閾値と言えます。
痛みにおいても、この閾値は存在します。例えば、蚊に刺された時、チクッとした痛みを感じますよね。この「チクッ」と感じるかどうか、つまり「痛み始めるか、始めないか」の境目の値が「痛みの閾値」です。
この閾値は人によって異なり、低い人は少しの刺激でも痛みを感じやすく、高い人は強い刺激を受けても痛みを感じにくい傾向があります。同じ蚊に刺されても、全く気にしない人もいれば、痛くて我慢できない人もいるのはこのためです。
「閾値」は「いきち」と読みます。医学の分野では「いきち」と読むことが多いですが、工学などの分野では「しきいち」と読むこともあります。英語では「threshold(スレショルド)」と言います。これは「敷居」という意味で、まさに「境界線」をイメージさせますね。
痛みの閾値は、日常生活に様々な影響を与えます。
例えば、注射を怖がる子どもは、注射針が刺さる痛みを想像して怖がっていることが多いでしょう。これは痛みの閾値が低い状態と言えるかもしれません。
逆に、ラグビー選手などは激しいタックルを受けてもプレーを続けます。これは、痛みの閾値が高い状態と言えるでしょう。
また、痛みの閾値は、精神状態や体調によっても変化します。例えば、疲れている時や不安な時は、痛みを感じやすくなります。これは、精神的なストレスが閾値を下げるためです。逆に、リラックスしている時や楽しい時は、痛みを感じにくくなります。例えば、遊園地のアトラクションで少し痛い思いをしても、楽しい気持ちの方が勝ってあまり痛みを感じない、という経験はありませんか?これは楽しい気持ちが痛みの閾値を上げているからです。
さらに、輸血が必要な患者さんの場合を考えてみましょう。輸血を行うかどうかの判断基準として、ヘモグロビンの値が用いられます。ヘモグロビンは血液中の酸素を運ぶ役割を担っているため、この値が低いと貧血状態になります。輸血の判断基準となるヘモグロビンの値は、いわば「輸血の閾値」と言えるでしょう。最近の研究では、この輸血の閾値を低く設定しても(つまり、ヘモグロビンの値が低くても輸血をしない)、患者の予後に大きな影響はないことが示唆されています。これは、輸血のリスク(感染症など)を減らすという点で非常に重要な知見です。
痛みの閾値が低い人は、日常生活で以下のような特徴が見られることがあります。
少しの刺激でも痛みを感じやすい。例えば、洋服のタグが肌に触れるだけでチクチクしたり、髪の毛を結ぶゴムの締め付けが痛かったりします。
注射や採血を怖がる。注射針が刺さる痛みを過剰に恐れて、注射を避けてしまうこともあります。
ケガをしやすい。少しの衝撃でも痛みを感じやすいため、転んだりぶつかったりした際に大きなダメージを受けてしまうことがあります。
慢性的な痛みを抱えている。頭痛、腰痛、肩こりなど、常に何らかの痛みを感じている状態が続くことがあります。
ストレスを感じやすい。些細なことでイライラしたり、不安になったりしやすいため、精神的なストレスが蓄積しやすく、それが痛みの閾値をさらに下げる悪循環に陥る可能性があります。
不安になりやすい。将来のことや周囲の目を気にしすぎて、常に不安を抱えている状態が続くことがあります。
痛みの閾値が低いからといって、必ずしも病気であるとは限りません。しかし、日常生活に支障が出るほど痛みを感じやすい場合は、医療機関への相談が必要となるでしょう。
痛みの閾値が低い原因としては、以下が挙げられます。
遺伝的な要因
過去の経験
精神的な要因
ご自身の痛みの閾値を理解し、適切に対処することで、より快適な生活を送ることができるでしょう。
痛みは、私たちを守るための大切なセンサーです。
熱いものに触れた時に反射的に手を引っ込めるのも、ケガをした時に安静にするのも、痛みがあるおかげです。
しかし、この痛みの感じやすさは人それぞれで、少しの刺激で「痛い!」と感じる人もいれば、多少のことで痛みを感じない人もいます。
この痛みの感じやすさを「痛みの閾値(いきち)」と言います。
痛みの閾値が低いと、日常生活でもつらい思いをすることが多いかもしれません。では、この痛みの閾値を上げることはできるのでしょうか? 実は、生活習慣を少し変えるだけでも、痛みに対する強さを変えることができる可能性があるのです。
痛みの閾値を上げる、つまり痛みを感じにくくするためには、心身ともに健康な状態を保つことが大切です。
痛みは単に物理的な刺激だけでなく、精神状態や体のコンディションにも大きく影響を受けます。例えば、精神的に疲れている時や、睡眠不足の時は、些細な痛みでも強く感じてしまう経験はありませんか?これは、脳が痛みを処理する仕組みに関係しています。
規則正しい生活を送ることは、自律神経のバランスを整える上で非常に重要です。自律神経は、呼吸や消化、体温調節など、生命維持に欠かせない機能をコントロールしています。この自律神経のバランスが乱れると、痛みの信号が過剰に伝わりやすくなり、痛みを感じやすくなってしまうのです。毎日同じ時間に寝起きし、3食きちんと食べることで、体のリズムを整え、自律神経のバランスを整えましょう。
適度な運動も効果的です。軽いウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる運動を習慣化することで、血行が促進され、筋肉や関節の柔軟性が向上します。体が柔軟になると、痛みに対する抵抗力も高まります。
さらに、運動はストレスホルモンの分泌を抑制し、エンドルフィンという脳内物質の分泌を促進する効果もあります。エンドルフィンは、幸福感をもたらすだけでなく、鎮痛作用も持っているため、運動は心身両面から痛みを和らげる効果が期待できるのです。
十分な睡眠も重要です。睡眠不足は、痛みを強く感じやすくするだけでなく、免疫機能の低下にも繋がります。毎日7~8時間程度の睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとるように心掛けましょう。質の高い睡眠とは、単に睡眠時間の長さだけでなく、深い眠りを得られているかどうかが重要です。寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見続けたりすることは、睡眠の質を低下させるため避けましょう。
鎮痛剤を服用することも、痛みを管理する上で有効な手段です。市販の鎮痛剤を服用することで一時的に痛みを軽減することができます。ただし、鎮痛剤の常用は、かえって痛みを増強させる可能性があるため、医師や薬剤師に相談しながら、適切な用法・用量を守ることが重要です。
効果 | |
|---|---|
規則正しい生活 | 自律神経のバランスを整える |
適度な運動 | 血行促進、筋肉や関節の柔軟性向上、エンドルフィン分泌 |
バランスのよい食事 | 神経の働きを正常に保つ |
十分な睡眠 | 痛みを感じにくくする、免疫機能の維持 |
痛みの閾値は英語で "pain threshold" と言います。また、痛みに対する耐性は "pain tolerance" と言います。痛みの閾値が低い場合は"low pain threshold"、高い場合は"high pain threshold"と表現します。
pain threshold:痛みを感じ始めるレベル
pain tolerance:耐えられる痛みのレベル
例えば、「彼の痛みの閾値は低い」は "He has a low pain threshold." と表現できます。
痛みの閾値を客観的に測る方法があります。医療現場では、様々な方法で痛みの閾値を測定しています。具体的には、皮膚に微弱な電流を流したり、圧力をかけたり、温度刺激を与えたりする方法などがあります。痛みの閾値の測定は、痛みの原因を探ったり、治療効果を評価したりするために役立ちます。
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