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【5歳児の発育データ】平均身長・平均体重を医師が徹底解説!

2026.02.21

「うちの子、周りの子と比べて小さいかも…」

5歳のお子さんを持つ多くの親御さんが、一度は抱える不安ではないでしょうか。

厚生労働省の調査によると、5歳0ヶ月の平均身長は男の子で106.7cm、女の子で106.2cmとされています。

しかし、この平均値という「ものさし」だけで一喜一憂するのは、お子さんの成長を見誤る原因になるかもしれません。本当に大切なのは、平均との差ではなく、お子さん自身のペースで描く「成長の軌跡」を正しく理解することです。

この記事では、医師の視点から、平均データとの上手な付き合い方、母子手帳にある成長曲線の本当の見方、そしてわが子の成長を正しく評価するための4つの重要ポイントを、具体的なデータと共に徹底解説します。

5歳児の成長を多角的に評価する4つの重要ポイン

「うちの子、周りの子と比べて少し小さい気がして…」

お子さんの成長に関するご相談を本当によくお受けします。そのお気持ち、そして多くのお子さんを診てきた医師として痛いほどわかります。

大切なのは、単に平均値と数字だけで比べることではありません。お子さん一人ひとりの成長を、複数の視点から温かく見守ってあげることが何より重要です。

身長や体重の数値はもちろんですが、以下の4つのポイントを総合的に見ていく必要があります。

  1. 身長と体重の絶対値  
    今の体の大きさを客観的なデータで把握します。

  2. 成長のペース  
    これまでどのように伸びてきたか、その軌跡を確認します。

  3. 体格のバランス  
    身長に見合った体重か、肥満や痩せの傾向がないかを見ます。

  4. 日々の様子  
    元気に過ごせているか、食事や睡眠はどうかなど、生活全体の様子も大切な指標です。

これらを総合的に評価することで、お子さんの成長を正しく理解できるのです。

【男女・月齢別】5歳児の平均身長と平均体重データ一覧

まず、客観的なデータとして、5歳児の平均的な身長と体重の目安を見てみましょう。ただし、これはあくまで多くの子供たちのデータを集めた「ものさし」の一つに過ぎません。この数値とぴったり同じである必要は全くありませんので、参考としてご覧ください。

【5歳児の月齢別 平均身長・平均体重】

月齢

男の子 平均身長

男の子 平均体重

女の子 平均身長

女の子 平均体重

5歳0ヶ月

106.7 cm

17.5 kg

106.2 cm

17.2 kg

5歳3ヶ月

108.3 cm

17.9 kg

107.8 cm

17.6 kg

5歳6ヶ月

110.0 cm

18.4 kg

109.5 cm

18.1 kg

5歳9ヶ月

111.6 cm

18.9 kg

111.1 cm

18.6 kg

5歳11ヶ月

112.7 cm

19.2 kg

112.2 cm

18.9 kg

※厚生労働省「令和2年 乳幼児身体発育調査」を参考に作成

診察室で「うちの子、平均より5mm低いんです」と心配そうにお話しされるお母さんがいらっしゃいます。私はいつもこうお伝えしています。

「大丈夫ですよ。大切なのは、この数値からのわずかな差ではありません。お子さん自身のペースで、これまで描いてきた成長のカーブに沿って伸びているかどうかが重要なんです」。

特にこの時期は、4月生まれの子と3月生まれの子では体格に差が出やすいものです。また、幼児体型からすらっとした学童体型へと変化していく時期でもあり、成長の仕方は一人ひとり異なります。

成長曲線(パーセンタイル曲線)とSD値で見るわが子の発育状況

お子さんの成長の「これまで」と「今」を客観的に把握するために、非常に役立つツールが母子健康手帳に載っている「成長曲線(パーセンタイル曲線)」です。

  • 成長曲線(パーセンタイル曲線)とは?

同じ性別・月齢の子供たち100人を身長(体重)の順に並べたとき、自分の子供が前から何番目あたりにいるかを示したものです。例えば、50パーセンタイルの線上にいれば、ちょうど真ん中くらい、10パーセンタイルの線上にいれば、100人中前から10番目くらい、ということがわかります。

  • SD値とは?

SD(標準偏差)は、「平均からどのくらい離れているか」を示す数値です。ほとんどの子供(約95%)は、-2SDから+2SDの範囲内におさまります。この範囲から大きく外れる場合(特に-2SDを下回る場合)は、低身長の可能性を考えて一度専門家に相談することをお勧めする目安となります。

私が整形外科医として勤めていた済生会中津病院でも、この成長曲線のチェックは非常に重要視していました。大切なのは、現在の位置だけでなく、これまでの成長の軌跡です。

これまで10パーセンタイルに沿って順調に伸びていた子が、急にカーブから外れて横ばいになったり、逆に急上昇したりした場合は、何らかの変化があったサインかもしれません。点を線で見ていくことで、個々の成長パターンを把握することができるのです。

こんなサインは要注意!医師への受診を検討する目安

ほとんどの場合、子供の成長は個性や個人差の範囲内ですが、中には医学的なサポートが必要なケースも隠れています。不安を一人で抱え込まず、専門家の視点で一度確認してもらうことは、親御さんの安心にも繋がります。

【受診を検討するサインのチェックリスト】

□ 成長曲線のSDスコアが、-2.0SD以下、または+2.0SD以上を大きく外れている

□ これまで順調だった成長曲線のカーブから、急に外れてきた(横ばい、または急上昇/急下降)

□ 1年間の身長の伸びが4cmに満たない状態が続いている

□ 身長や体重の問題だけでなく、極端に元気がない、疲れやすい、食欲がないなどの症状が伴う

□ 年齢の割に幼い顔つきをしている、または急に大人びた体つきになってきた

□ 特定の疾患(SGA性低身長症、ターナー症候群、甲状腺機能低下症など)が心配な場合

整形外科医として多くの患者さんを診てきた経験上、関節の痛みなどを訴えるお子さんの背景に、成長のアンバランスが隠れていることもありました。

何か気になることがあれば、まずはかかりつけの小児科に相談してみましょう。そこから必要に応じて、低身長外来などの医師を紹介してもらうのがスムーズな流れです。

「うちの子も治療できる?」と思われた方へ

子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。

5歳で平均より低いとき、家で確認できること

「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。

目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。

下の3つは、ご家庭で確かめられます。

よくあるご質問

Q. 成長ホルモン治療とは、どのような場合に行うのですか?

A. 成長ホルモン治療は、成長ホルモンの分泌が不足している「成長ホルモン分泌不全性低身長症」など、特定の病気が原因で身長が伸び悩んでいる場合に適応となる専門的な治療です。血液検査や精密検査を行った上で、医師が慎重に判断します。低身長のお子さん全員が対象となるわけではありません。

まとめ

今回は、5歳児の平均身長・体重のデータと、お子さんの成長を見る上で本当に大切なポイントについて解説しました。

平均値のデータは、あくまで全体を把握するための「ものさし」の一つです。大切なのは、その数字に一喜一憂するのではなく、母子手帳の成長曲線を使いながら「お子さん自身のペースで伸びているか」という成長の軌跡を温かく見守ってあげることです。

子どもの成長は一人ひとり違って当たり前。日々の元気な様子やバランスの取れた食事も、数字と同じくらい重要なサインです。もし少しでも気になることや不安なことがあれば、一人で抱え込まず、かかりつけの小児科医など身近な専門家に気軽に相談してみてくださいね。

参考文献

  1. Huang C, Ji S, Sun T, Chen Z, Guo Q, Yan Y. "Identification of muscle-activation-dependent human-exoskeleton coupling parameters." Journal of electromyography and kinesiology : official journal of the International Society of Electrophysiological Kinesiology 80, no. (2025): 102946.

医師監修記事

シンセルクリニック低身長治療センター医師 長田の顔写真

長田 直祥

(おさだ なおき)

シンセルクリニック 低身長治療センター医師

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

医師プロフィールはこちら

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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