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変形性ひざ関節症の再生医療とは? 

2024.08.03

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

膝の痛み、もう我慢できませんか?

加齢とともに多くの人が悩まされる変形性膝関節症。痛み止めやヒアルロン酸注射ではなかなか改善が見られない方も多いのではないでしょうか?

近年注目されている再生医療は、そんな悩みを解決する可能性を秘めています。中でも、自身の細胞を活用する幹細胞治療は、すり減った軟骨を再生し、痛みや炎症を抑える効果が期待されています。

この記事では、変形性膝関節症の再生医療、特に幹細胞治療について、そして他の治療法との違いについて詳しく解説します。人工膝関節の手術に抵抗がある方、手術を回避したい方は、ぜひご一読ください。

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変形性ひざ関節症の再生医療とは

年齢を重ねると、誰しも体のあちこちにガタがくるものです。特に、膝の痛みは、日常生活に大きな影を落とします。階段の上り下り、朝のちょっとした散歩、大好きなスポーツなど、痛みがあると諦めなければいけないことが増え、気持ちまで沈んでしまいますよね。

この膝の痛み、実は多くの場合、軟骨がすり減ってしまう「変形性膝関節症」が原因です。軟骨は、骨と骨の間でクッションのような役割を果たしているため、これがすり減ると骨同士が直接ぶつかり、激しい痛みを引き起こします。

そこで近年注目されているのが、再生医療です。再生医療は、傷ついた組織を自身の細胞を使って“再生”させる治療法です。その中でも、変形性膝関節症の治療として期待されているのが「幹細胞治療」です。

幹細胞治療とは

私たちの体の中には、「幹細胞」という、まるで万能な職人さんみたいな細胞が存在します。この幹細胞は、骨の細胞、軟骨の細胞、筋肉の細胞など、さまざまな細胞に変化することができます。

幹細胞は体の必要な部分に応じて、様々な細胞に変化することができます。変形性膝関節症の治療では、この幹細胞を膝に注入することで、すり減ってしまった軟骨の修復を促します。

幹細胞は、炎症を抑えたり、新しい軟骨を作り出す細胞を増やしたりする司令塔のような役割も担っています。

幹細胞治療の代表的なものが”自己脂肪由来幹細胞治療”となります。

  • 自己脂肪由来幹細胞治療

自分の脂肪から幹細胞を採取し、培養して数を増やしてから、再び体内に戻す方法です。自分の細胞を使うため、アレルギー反応などのリスクが低いというメリットがあります。

再生医療による膝の痛み軽減効果

変形性膝関節症の再生医療は、従来の治療法では難しかった根本的な治療の可能性を秘めています。痛みの原因である、すり減った軟骨自体を再生することで、症状の改善を目指します。

幹細胞治療の効果は多岐に渡り、

  • 痛みの軽減

炎症が起きた場所では、「炎症性サイトカイン」という物質が放出され、これが神経を刺激することで痛みが生じます。幹細胞はこの炎症性サイトカインの分泌を抑え、痛みを和らげる効果があります。

  • 軟骨の再生促進

幹細胞は軟骨細胞に変化する能力があり、すり減った軟骨の再生を促します。

  • 関節機能の改善

軟骨の再生や炎症の抑制によって、膝の曲げ伸ばしがしやすくなり、歩行などの動作が楽になります。

などが期待できます。

従来の治療法との違い

従来の変形性膝関節症の治療法としては、薬物療法、ヒアルロン酸注射、手術などがあります。これらの治療法は、痛みや炎症を抑えることを目的としていますが、根本的な解決にはなりません。

治療法

メリット

デメリット

薬物療法

比較的安価で、手軽に始められる

根本的な治療ではなく、痛みを抑える効果は限定的。副作用のリスクもある

ヒアルロン酸注射

関節の動きを滑らかにし、痛みを軽減する効果

効果の持続期間が短く、定期的な注射が必要。効果には個人差がある

手術
(人工膝関節置換術)

重症例にも対応可能で、根本的な治療が可能

体への負担が大きい。入院やリハビリテーションが必要な場合もある

再生医療

自分の細胞を使うため、拒絶反応が少ない。根本治療の可能性がある。比較的低侵襲である。

効果の発現や持続期間には個人差がある。自由診療のため高額になる場合もある。

再生医療は、自分の細胞を使うため、拒絶反応が少なく、根本的な治療の可能性を秘めているという点で、従来の治療法とは大きく異なります。

医学論文においても、変形性膝関節症の治療における幹細胞治療の有効性を示唆する報告が数多く発表されており、今後の発展が期待されています。

特に、変形性膝関節症の進行が進んでしまっている方や、他の治療法で効果が得られなかった方にとって、再生医療は新たな選択肢となる可能性があります。

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シンセルクリニックの幹細胞治療の4つの特徴

変形性膝関節症の再生医療の中でも、シンセルクリニックの幹細胞治療には、多くの患者様から選ばれている理由があります。

それは、治療の効果と安全性を高めるための4つの大きな特徴があるからです。

①高い幹細胞数の投与について

シンセルクリニックでは、多くのクリニックで採用されている約1,000万個という幹細胞数ではなく、患者様の症状に合わせて2,500万個~1億個以上の幹細胞を投与しています。

幹細胞治療は、傷ついた組織を修復する「再生能力」を持った細胞を体内に注入することで、損傷した組織の再生を促し、機能回復を目指す治療法です。治療の効果を高めるためには、質の高い幹細胞を、十分な数だけ患部に届けることが重要になります。

これは、例えるなら、庭に花を植えるときに、種をたくさんまくほど、たくさんの花が咲くイメージです。幹細胞の数が多いほど、より広範囲に、そして効果的に組織の修復を促すことができると考えられています。

②フレッシュな幹細胞の使用

シンセルクリニックでは、冷凍保存された幹細胞ではなく、冷蔵で保存しているフレッシュな幹細胞を使用しています。

冷凍保存すると、幹細胞の生存率が低下したり、機能が低下する可能性があります。シンセルクリニックでは、国内トップクラスの細胞加工施設と提携し、高度な培養技術を用いることで、冷凍保存せずに、冷蔵保存で常にフレッシュな状態の幹細胞を患者様に提供することを可能にしています。

これは、お刺身を食べる時に、冷凍ものより新鮮な方が美味しいのと同じです。新鮮な方が、細胞もイキイキしていて、効果も期待できます。

③自家血清による安全性の向上

シンセルクリニックの幹細胞治療では、患者様ご自身の血液から採取した血清を使用しています。

幹細胞を培養する際には、栄養を与えるための「培養液」と呼ばれる液体が必要です。多くのクリニックでは、牛などの動物由来の成分を含む培養液を使用していますが、シンセルクリニックでは、患者様ご自身の血液から採取した血清を培養液に使用しています。

これは、アレルギー反応のリスクを最小限に抑えるためです。動物由来の成分を使用した場合、アレルギー反応などのリスクが懸念されます。患者様自身の血清を使用することで、より安全な治療を提供できるのです。

④患者への身体的負担の軽減

シンセルクリニックの幹細胞治療は、身体への負担が非常に少ない治療法です。

幹細胞を採取する際には、お腹などから少量の脂肪を採取します。この際、痛みや出血を最小限に抑えるため、局所麻酔を使用します。皮膚を1cmほど切開し、米粒ほどの大きさの脂肪を2~3粒採取します。

採取時間はわずか15分程度で、日帰りでの治療が可能です。治療後も、日常生活にほとんど制限はありません。

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幹細胞治療に関するよくある質問

「自分の膝にもしものことがあったら…」

誰しもが経験することですが、年齢を重ねるにつれて、体のあちこちに老いは訪れます。特に、膝の痛みは、日々の生活の質を大きく左右するものです。

「階段の上り下りが辛い」

「朝の散歩でさえ億劫だ」

「大好きなスポーツを諦めなければいけない」

このような悩みを抱えている方は、少なくないのではないでしょうか。

その痛み、もしかしたら変形性膝関節症のサインかもしれません。変形性膝関節症は、軟骨の摩耗によって引き起こされる病気です。軟骨は、骨と骨の間でクッションのような役割を果たしていますが、加齢や過度な負荷によってすり減ってしまいます。

従来の治療法では、ヒアルロン酸注射や痛み止めなどが一般的でしたが、これらの治療法はあくまでも対症療法であり、根本的な解決には至りません。

そこで近年注目されているのが、幹細胞治療を始めとする再生医療です。幹細胞治療は、私たち自身の体内に存在する「幹細胞」を用いて、傷ついた組織を再生させる治療法です。

幹細胞は、様々な細胞に分化する能力を持つ、いわば体の万能細胞です。例えるなら、白い画用紙のようなもので、体の必要な部分に応じて、骨の細胞、軟骨の細胞、筋肉の細胞など、様々な細胞に変化することができます。

この幹細胞を膝関節に注入することで、すり減ってしまった軟骨の再生を促し、痛みや炎症を抑える効果が期待できます。

手術とのリスク比較

「手術となると、やっぱり不安…」

多くの方が抱えるこの不安。手術は、体にメスを入れる侵襲的な治療法であるため、どうしてもリスクが伴います。

例えば、人工関節手術の場合、入院期間が長くなり、感染症や血栓症などのリスクも考慮しなければなりません。また、手術後のリハビリテーションも重要で、日常生活への復帰までに時間がかかる場合もあります。

一方、幹細胞治療は、注射によって行うため、手術と比べて、体への負担が少なく、日帰り治療が可能です。

治療後の生活や運動制限について

幹細胞治療後、日常生活に大きな制限はありません。「治療後、すぐに日常生活に戻れるか」は、患者様にとって非常に重要なポイントです。

ただし、治療部位や症状によっては、安静が必要な場合や、運動を制限される場合があります。

例えば、膝の幹細胞治療を受けた場合、治療後数日は、激しい運動や長時間の歩行は控えるように指導されることがあります。しかし、日常生活での歩行や軽い運動は問題ありません。

副作用の可能性

幹細胞治療は、自分の体の細胞を使うため、副作用は比較的少ないと考えられています。しかし、他の医療行為と同様に、幹細胞治療にも副作用のリスクはゼロではありません。

まれに、注射部位の痛み、腫れ、発熱などがみられることがあります。これらの副作用は、ほとんどの場合、一時的なもので、数日以内に改善します。

幹細胞治療は、変形性膝関節症などの治療に有効な選択肢の一つになりつつあります。

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記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  1. King LK, Bodmer NS, Saadat P, Bobos P, Hawker GA, da Costa BR. Intracluster correlation coefficients in osteoarthritis cluster randomized trials: A systematic review. Osteoarthritis and Cartilage 31, no. 12 (2023): 1548-1553. https://doi.org/10.1016/j.joca.2023.08.005

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