Column
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2026.02.07
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

「階段を降りるとき、膝がカクッとなる」
「朝起きたとき、膝がこわばって動かしにくい」
「昔の古傷が、最近また痛み出した」
膝の痛みと一口に言っても、その原因や症状は、年齢やライフスタイルによって千差万別です。 10代の痛みと、60代の痛みでは、疑うべき病気も対処法も全く異なります。
「まだ大丈夫だろう」と放置していると、知らず知らずのうちに関節の変形が進み、気づいた時には「手術しか選択肢がない」という状態になってしまうこともあります。
この記事では、長年多くの膝関節治療に携わってきた整形外科専門医が、【年代別】の膝の痛みセルフチェックと、それぞれの年代で「将来のために今やるべき対策」について解説します。
「もう歳だから」と膝の痛みを諦めていませんか? 日帰りでできる「再生医療」で、生涯歩ける膝へ


年代別のチェックに入る前に、年齢に関わらず「すぐに受診すべき」危険なサインを確認しておきましょう。以下の症状がある場合は、自己判断せずに早急に整形外科を受診してください。

この年代の膝痛は、「使いすぎ(オーバーユース)」や「外傷(怪我)」が主な原因です。 若いからといって無理を続けると、将来的に変形性膝関節症になるリスクが高まります。
■半月板損傷(はんげつばんそんしょう): スポーツ中の急な方向転換などで傷つきます。
■靭帯損傷(じんたいそんしょう): 前十字靭帯などが切れると、膝がガクッと崩れる「膝崩れ」が起きます。
■オスグッド病: 成長期のスポーツ少年に多い、お皿の下の痛みです。
■鵞足炎(がそくえん): ランニングのしすぎで、膝の内側が炎症を起こします。
若い頃の半月板や靭帯の損傷は、「将来の膝の寿命」に直結します。 「痛くないから」と放置せず、リハビリで筋力を戻し、関節の安定性を高めることが、将来の手術を防ぐ一番の投資になります。

この年代は、若い頃の古傷が痛み出したり、加齢による変化が始まりだす「膝の曲がり角」です。 まだレントゲンでは異常がなくても、軟骨の表面には変化が起きていることが多いです。
■変形性膝関節症(初期): 軟骨が少しずつすり減り、炎症が起き始めます。
■内側半月板損傷(変性断裂): 怪我をしていなくても、加齢で半月板が脆くなり、ささくれ立ってきます。
■ベーカー嚢腫(のうしゅ): 膝の裏に水が溜まり、コブのように腫れます。
この時期の痛みは、「これ以上無理をさせないで!」という膝からのSOSです。 まだ軟骨が残っているこの段階で、体重コントロールや適切な運動、あるいは再生医療などの「予防的治療」を行うことで、進行を食い止められる可能性が非常に高いです。

長年の負担が蓄積し、軟骨のすり減りや骨の変形が目に見えて現れる時期です。 痛みで日常生活(歩行、階段、旅行など)に制限が出始めます。
■変形性膝関節症(進行期〜末期): 軟骨が消失し、骨同士が直接ぶつかっている状態です。
■特発性骨壊死(とくはつせいこつえし): 急に膝の内側の骨が壊死して激痛が走ります。
■偽痛風(ぎつうふう): 関節内に結晶ができ、突然腫れて痛みます。
この段階になると、ヒアルロン酸注射や痛み止めなどの「対症療法」では効果が限定的になってきます。 従来であれば「人工関節手術」を勧められる段階ですが、近年では「手術をしたくない」「自分の骨を残したい」という方のための選択肢として、再生医療が選ばれています。
「整形外科に通っているけれど、湿布をもらうだけで良くならない」 「手術を勧められたけれど、どうしても踏み切れない」
そんな悩みを持つ患者様に、当院が専門的に行っているのが「再生医療(幹細胞治療)」です。

ご自身のお腹の脂肪から採取した「幹細胞」を培養し、膝関節に注射します。 痛みをごまかすのではなく、「傷ついた組織をご自身の細胞で修復する」治療法です。
40〜50代の方: 炎症を鎮め、軟骨のすり減りを予防することで、将来の手術リスクを回避します。
60代以降の方: すり減った軟骨や半月板を修復し、痛みを和らげて「自分の足で歩き続ける」ことを目指します。
院長の武内が、再生医療のメカニズムについて分かりやすく解説します。
膝の痛みは、年齢とともに変化します。しかし、どの年代であっても「痛みを放置しない」ことが、将来の健康な足腰を守る唯一の道です。
「もう歳だから…」と諦める前に、まだできることはあります。 特に、保存療法(注射やリハビリ)で効果を感じられなくなってきた方は、手術を決断する前に、一度ご相談ください。
シンセルクリニックでは、患者様一人ひとりの膝の状態(年代、損傷度、ライフスタイル)に合わせ、最適な治療プランをご提案します。
膝の痛みは、放置すると手術しか選択肢がなくなる可能性があります。
当院の「再生医療」は、ご自身の細胞の力で「痛みの原因」を根本から修復し、手術を回避して健康な生活を目指す治療法です。
| 項目 | 一般的な治療 (ヒアルロン酸・手術) |
再生医療 |
|---|---|---|
| 目的 | 一時的な緩和 または人工物への置換 |
組織の修復 自己治癒力の活用 |
| 入院・リハビリ | 手術なら2週間〜 長期リハビリ必須 |
日帰り可能 歩いて帰宅 |
| 身体への負担 | 切開・麻酔リスクあり | 注射のみ 副作用リスク小 |
[1] Lohmander, L. S., et al. "The long-term consequence of anterior cruciate ligament and meniscus injuries: osteoarthritis." The American journal of sports medicine 35.10 (2007): 1756-1769.
[2] Yoshimura, N., et al. "Prevalence of knee osteoarthritis, lumbar spondylosis, and osteoporosis in Japanese men and women: the research on osteoarthritis/osteoporosis against disability study." Journal of bone and mineral metabolism 27 (2009): 620-628.
[3] Jo, C. H., et al. "Intra-articular injection of mesenchymal stem cells for the treatment of osteoarthritis of the knee: a proof-of-concept clinical trial." Stem cells 32.5 (2014): 1254-1266.
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