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【医師解説】ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧|身長が低い子ほど「太りぎみ」と出る理由

2026.07.13

まずは動画でチェック!

▶ 7分44秒・字幕付き|体重と成長ホルモンの関係、太っている子が伸びにくい理由を解説

「ローレル指数って何?」「計算方法を知りたい」「学校で140台と言われたけど大丈夫?」――ローレル指数は、小学生・中学生の体格(やせ・太り)を評価する指標です。ただし、この指数には「身長が低い子ほど数値が高く出る」という大きな弱点があり、実際は太っていないのに「太りぎみ」と判定されてしまうことがあります。本記事では子どもの成長を専門的に診てきた医師の長田が、ローレル指数の計算式・計算方法・基準値一覧に加え、数値を正しく読み解くための注意点と、体格が身長の伸びに与える影響まで丁寧に解説します。

この記事の結論を3行で

  1. ローレル指数=体重(kg) ÷ 身長(cm)³ × 10,000,000(学童期が対象)

  2. 基準値は115〜145が標準(中央は130前後)

  3. 身長が低い子ほど高く出る弱点あり。現在の健診では「肥満度」が主流

ローレル指数とは?|学童期の体格を見る指標

ローレル指数とは?|学童期の体格を見る指標

対象は「小学生・中学生」

ローレル指数(Rohrer index)は、学童期(おもに小学生・中学生)の体格・栄養状態を評価するための指標です。身長と体重から計算でき、やせすぎ・太りすぎの目安として使われてきました。

年齢によって使う指標が変わります

指標

対象

計算式

標準の目安

カウプ指数

生後3か月〜5歳

体重(g)÷身長(cm)²×10

年齢により14.5〜18

ローレル指数

学童期(小・中学生)

体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷

115〜145

BMI

成人

体重(kg)÷身長(m)²

18.5〜25

乳幼児期の指標であるカウプ指数については「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧|乳幼児の発育チェック」で詳しく解説しています。

BMIとの決定的な違いは「3乗」

BMIが身長の2乗で割るのに対し、ローレル指数は身長の3乗で割ります。この違いが、後述する「身長の影響を強く受ける」という特徴を生んでいます。

長田医師の臨床コメント①|「ローレル指数は"便利だけど、クセのある物差し"」

「外来で『学校でローレル指数が高いと言われました』とご相談を受けることがあります。私がまずお伝えするのは、"ローレル指数は便利な指標ですが、実はかなりクセのある物差しなんですよ"ということです。身長と体重だけで簡単に計算できるのは大きな長所。でも、身長を3乗して割るという計算の性質上、身長によって数値が大きく振れてしまうんです。だから、"数値が高い=太っている"と単純に結びつけると、判断を誤ることがある。実際、私の外来には"太りぎみと言われたけれど、診てみるとまったく太っていない"というお子さんが少なからずいらっしゃいます。この記事では、その理由と、数値を正しく読み解く方法をしっかりお伝えします。数値に振り回されないための知識を、ぜひ持ち帰ってください」

ローレル指数の計算式・計算方法

ローレル指数の計算式

ローレル指数の計算式は、次の2通りの表記があります(どちらも計算結果は同じです)。

  • 体重(kg) ÷ 身長(cm) ÷ 身長(cm) ÷ 身長(cm) × 10,000,000

  • 体重(g) ÷ 身長(cm) ÷ 身長(cm) ÷ 身長(cm) × 10,000

計算方法の手順

  1. 身長(cm)を3回かける(身長の3乗)

  2. 体重(kg)を、その数で割る

  3. 出た数に 10,000,000(1000万)をかける

計算例①|小学5年生・身長140cm・体重35kg

  • 140 × 140 × 140 = 2,744,000

  • 35 ÷ 2,744,000 = 0.00001275…

  • × 10,000,000 = 約127.6

  • → 標準(115〜145)の範囲内

計算例②|中学2年生・身長160cm・体重50kg

  • 160 × 160 × 160 = 4,096,000

  • 50 ÷ 4,096,000 = 0.00001220…

  • × 10,000,000 = 約122.1

  • → 標準(115〜145)の範囲内

よくある計算ミス

よくあるミス

正しい計算

身長をmで計算してしまう

身長はcmのまま3乗する

2乗にしてしまう(BMIと混同)

ローレル指数は3乗

かける数の桁を間違える

体重kgなら10,000,000(0が7つ)

2つの式を混ぜてしまう

どちらか一方の式で統一する

※計算結果が100〜160前後にならない場合は、まず桁と単位を確認してください。

長田医師の臨床コメント②|「桁を間違えるご相談が、実はとても多い」

「ローレル指数の計算について、私が現場で一番よく遭遇するのが、"桁の間違い"なんです。『計算したら1.28になりました。異常ですか?』というご相談が、本当によくある。これは1000万をかけ忘れているだけで、正しくは128、つまり完全な標準値なんです。逆に『1275になりました』という方は、桁をひとつ多くかけてしまっている。ローレル指数は、正しく計算すれば、たいていのお子さんは100〜160のあいだに収まります。だから、この範囲から大きく外れた数値が出たときは、まず病気を疑うのではなく、計算ミスを疑ってほしいんです。特に、BMIの感覚で「2乗」してしまう方も多いですね。ローレル指数は3乗です。ここを間違えると、まったく違う数値になってしまいます」

ローレル指数の基準値一覧

判定基準(目安)

ローレル指数

判定

100未満

やせすぎ

100以上〜115未満

やせぎみ

115以上〜145未満

標準(ふつう)

145以上〜160未満

太りぎみ

160以上

太りすぎ

中央値は「130前後」

ローレル指数の中心となる目安は130前後です。カウプ指数と違い、年齢別・男女別の基準は設けられていません(すべての学童に同じ基準を当てはめます)。実は、これも後述する弱点のひとつです。

身長別に見た「標準の体重」の目安

身長

標準(115〜145)にあたる体重の目安

120cm

約19.9〜25.1kg

130cm

約25.3〜31.9kg

140cm

約31.6〜39.8kg

150cm

約38.8〜48.9kg

160cm

約47.1〜59.4kg

ただし、この表はあくまでローレル指数から逆算した数値です。実際の体格の評価は、後述する「肥満度」や成長曲線とあわせて判断する必要があります。小学生の平均身長・体重の目安は「小学生の平均身長と成長の目安。平均より低い時に親が確認すべき「骨年齢」」、学年別のデータは「8歳児の発育データ|平均身長・平均体重を医師が徹底解説」「9歳児の発育データ|平均身長・平均体重を医師が徹底解説」「10歳児の発育データ|平均身長・平均体重を医師が徹底解説」もご参照ください。日本人全体の平均身長の推移は「日本人の平均身長とは?どれくらい伸びたか医師が解説」もあわせてどうぞ。

【最重要】ローレル指数の弱点|身長が低い子ほど「高く」出る

【最重要】ローレル指数の弱点|身長が低い子ほど「高く」出る

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。ローレル指数には、身長によって数値が大きく変わってしまうという構造的な弱点があります。

同じ体型なのに、数値が28も違う

身長の3乗で割るため、身長が低い子は数値が高く出やすく、身長が高い子は低く出やすいのです。実際に計算してみましょう。

Aさん

Bさん

身長

120cm

150cm

体重

24kg

37.5kg

BMI(体型の指標)

16.7

16.7(同じ)

ローレル指数

138.9

111.1

判定

標準(上限寄り)

やせぎみ

AさんとBさんは、BMIで見ればまったく同じ体型です。それなのに、ローレル指数では138.9と111.1で、約28もの差がつき、片方は「標準」、もう片方は「やせぎみ」と判定されてしまいます。

小学6年生で比べても同じことが起こる

身長が低めの子

身長が高めの子

身長・体重

130cm・30kg

160cm・45kg

BMI

17.8

17.6(ほぼ同じ)

ローレル指数

136.5

109.9

判定

標準(太りぎみ寄り)

やせぎみ

体型はほぼ同じなのに、身長が低い子のほうが約27も高く出るのです。

これは「計算式の性質」であって、病気ではありません

研究でも、体重と身長の関係を最もよく表す「身長の何乗か」は年齢によって変わることが示されています。就学前は2乗が適切で、11歳ごろに3乗に近づき、思春期を過ぎるとまた2乗に戻る――つまり、3乗(ローレル指数)が当てはまるのは学童期のごく一部の年齢帯だけなのです。

長田医師の臨床コメント③|「身長が低い子は"太りぎみ"と誤判定されやすい」

「これは、私が保護者の方にどうしても知っておいてほしい、最も重要なポイントです。身長が低めのお子さんは、ローレル指数が高く出やすい。だから、実際にはまったく太っていないのに、"太りぎみ"と判定されてしまうことがあるんです。実際、外来で『学校で太りぎみと言われて、うちの子がショックを受けています』とご相談を受けて診察してみると、体型はごく標準的で、まったく問題ないというケースが本当に多い。原因は、その子が太っているからではなく、"身長が低いと数値が高く出る"という計算式の性質にすぎないんです。そして私が一番心配しているのが、そこでお子さん自身が"自分は太っている"と思い込んで、成長期に自己流のダイエットを始めてしまうこと。これは絶対に避けたい。数値の意味を、大人が正しく理解してあげてください」

今の学校健診では「肥満度」が主流です

今の学校健診では「肥満度」が主流です

ローレル指数は、すでに主役ではありません

意外に思われるかもしれませんが、現在の日本では、学童の肥満判定にローレル指数は使われていません。日本肥満学会も、以前は学童の肥満判定にローレル指数が用いられていたものの、現在は全国的に「肥満度」が使われているとしています。

「肥満度」の計算式

肥満度(%) =(実測体重 − 身長別標準体重)÷ 身長別標準体重 × 100

標準体重は、文部科学省「学校保健統計調査」にもとづく性別・年齢別・身長別の標準体重を使います。ローレル指数と違い、その子の性別・年齢・身長に合わせた基準で判定するため、身長による偏りが起こりにくいのが特徴です。

学童期の肥満度の判定

肥満度

判定

+50%以上

高度肥満

+30%以上〜50%未満

中等度肥満

+20%以上〜30%未満

軽度肥満

−20%以下

痩身傾向

※学童期は、肥満度+20%以上で「肥満」と判定されます。

ではローレル指数は無意味なのか?

そうではありません。身長と体重だけで、電卓ひとつですぐ計算できる手軽さは大きな価値です。ただし、「あくまで簡易的な目安」であり、身長による偏りがあることを理解して使うことが大切です。

長田医師の臨床コメント④|「診断書には今も残っている、という現実」

「『現在の肥満判定は肥満度が主流』とお伝えすると、"では、なぜ学校でローレル指数を教わるのですか?"と聞かれます。正直にお答えすると、ローレル指数は、教科書や保健の授業、各種の書類のなかに、今も根強く残っているんです。実際、私のところにも「ローレル指数を記入してください」という書類が届くことがあります。だから、"古い指標だから知らなくていい"のではなく、"今も使われているからこそ、その限界を知ったうえで使う"ことが大切なんです。ローレル指数が悪い指標というわけではありません。手軽に計算できるという長所は本物です。ただ、身長による偏りという弱点を知らずに数値だけを見ると、お子さんを不必要に傷つけてしまう。知ったうえで使う――これが一番大切な向き合い方だと思っています」

ローレル指数が高い(太りぎみ)と言われたら

ローレル指数が高い(太りぎみ)と言われたら

まず確認したいこと

  • 計算ミス(桁・2乗と3乗の取り違え)はないか

  • 身長が同学年より低めではないか(数値が高く出やすい)

  • 実際に体型を見て、明らかに肥満といえる状態か

  • 肥満度(身長別標準体重との比較)ではどうか

  • 成長曲線で、体重だけが急に増えていないか

絶対にやってはいけないこと

  • ❌ 自己判断で成長期の子どもに食事制限をさせる

  • ❌ 数値だけを見て「太っている」と本人に言う

  • ❌ 極端な糖質制限・欠食をさせる

学童期は、骨も筋肉も内臓も、そして身長も伸びる大切な時期です。自己流のダイエットは、身長の伸びや発達に影響する可能性があります。成長に必要な栄養については「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」もご参照ください。

本当に肥満がある場合は、放置しないことも大切

一方で、肥満度で見ても明らかに肥満がある場合は、生活習慣の見直しが必要です。ただし、その場合も「減量」ではなく、「身長が伸びるあいだ、体重を横ばいに保つ」という考え方が基本になります。必ず小児科医に相談してください。

長田医師の臨床コメント⑤|「成長期の子に"減量"はさせません」

「学童期のお子さんに肥満があるとき、私は基本的に"痩せさせる"という発想はとりません。なぜなら、この時期の子どもは身長が伸びている最中だからです。身長が伸びるあいだ、体重をそのまま維持できれば、それだけで体格は自然にスリムになっていくんです。たとえば、身長が5cm伸びるあいだ体重が変わらなければ、それはもう立派な"減量成功"なんですよ。逆に、無理に体重を落とそうとして食事を減らすと、成長に必要な栄養まで削ってしまう。骨も筋肉も作れなくなって、身長の伸びに影響が出かねません。だから私は保護者の方に、"体重計の数字を減らすことを目標にしないでください。身長が伸びるのを待ちましょう"とお伝えしています。焦らないこと。これが成長期の体重管理の鉄則です」

ローレル指数が低い(やせぎみ)と言われたら

ローレル指数が低い(やせぎみ)と言われたら

まず確認したいこと

  • 身長が同学年より高めではないか(数値が低く出やすい)

  • 体重が増えているか(横ばい・減少ではないか)

  • 成長曲線から下向きに外れてきていないか

  • 元気に活動できているか・食欲はあるか

心配が少ないケース

身長が高めで数値が低く出ているだけ、あるいは体質的に細身で、身長も体重も成長曲線に沿って順調に増えているなら、過度な心配は不要なことが多いです。

相談したほうがよいケース

  • 体重が増えない・減っている

  • 成長曲線から下向きに大きく外れてきた

  • 身長の伸びも鈍ってきた

  • 思春期の年齢なのに、極端に食事を制限している

身長の伸びが気になる場合は「身長が伸びない子の特徴とは?早熟・肥満との関係と親が気づくべきサイン」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑥|「"やせ"より"伸びが止まっていないか"を見ています」

「ローレル指数が低いというご相談で、私が本当に見ているのは、"数値の低さ"そのものではありません。注目しているのは、"身長が順調に伸びているか"と"体重が増えているか"の2つです。細身でも、身長がしっかり伸びていて、体重も少しずつ増えていて、元気に走り回っている――こういうお子さんは、単に体質的に細いだけであることがほとんどです。一方で、私が心配するのは、"身長の伸びが鈍ってきた"というケース。これは数値の高い低いに関わらず、体の中で何かが起きているサインかもしれません。ローレル指数は"今日の一点"にすぎない。大切なのは、成長曲線という"線"で見ることです。母子健康手帳や学校の記録に点を打ち続けて、お子さんが描く線を見守ってあげてください」

体格と身長の関係|肥満・やせは成長にどう影響する?

体格と身長の関係|肥満・やせは成長にどう影響する?

肥満は「思春期を早める」可能性がある

意外に思われるかもしれませんが、子どもの肥満は、身長にとって必ずしもプラスではありません。研究では、肥満のある子どもに次のような傾向が報告されています。

  • 学童期は同年代より身長が高くなりやすい

  • しかし骨年齢が早く進み、思春期が早く来やすい

  • 思春期の伸び幅(成長スパート)が小さくなりやすい

  • 結果として骨端線が早く閉じ、最終身長が期待より低くなる可能性

つまり、「小学生のころは背が高かったのに、中学で追い抜かれた」というパターンが起こり得るのです。骨端線と身長の関係は「骨端線とは?身長が伸びる仕組みとレントゲンでの見え方を完全解説」、いつまで伸びるかは「身長はいつまで伸びる?男女別のストップサインと骨端線のメカニズム」、思春期が早く来るケースは「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」もご参照ください。

成長スパートの時期を知っておく

学童期後半から中学生にかけては、身長が一気に伸びる成長スパートの時期です。この時期をどう過ごすかが最終身長を大きく左右します。「成長スパートはいつ来る?子どもの身長が爆発的に伸びる時期と見逃せないサイン」「【中学生必見】身長を伸ばす方法とは?日常生活から治療まで医師が徹底解説」もご参照ください。

身長は遺伝だけで決まらない

身長は遺伝の影響を強く受けますが、それだけで決まるわけではありません。栄養・睡眠・運動といった生活習慣も、伸びしろに関わります。遺伝の影響は「最終身長はどこまで決まる?母父の影響・振れ幅を医師が解説」、伸ばす方法は「今日からできる身長を伸ばす方法を医師が解説」、サプリの真実は「「背が伸びるサプリ」は本当に効果がある?身長を伸ばす栄養素と医学的な事実」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑦|「"今背が高い"は、"最終的に高い"とは限らない」

「体格のご相談を受けるとき、私が保護者の方にぜひ知っておいてほしいのが、"今の身長"と"最終身長"は別物だということです。『うちの子は小学生のときクラスで一番背が高かったのに、中学で追い抜かれてしまいました』――こういうご相談は、決して珍しくありません。体格のよいお子さんは、骨の成熟が早く進み、思春期も早く訪れやすい。すると、伸びる期間そのものが短くなってしまうんです。逆に、今は小さくても、成熟がゆっくりで、後からぐんと伸びるお子さんもいる。だから、ローレル指数や身長の数値を"今"だけで見て一喜一憂しないでほしいんです。本当に知りたいのは、"この子にどれだけ伸びしろが残っているか"。それは、骨年齢を含めてきちんと評価すれば見えてきます。気になることがあれば、伸びしろが残っているうちに、ぜひ一度ご相談ください」

「うちの子も治療できる?」と思われた方へ

子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。

平均より低いとき、家で確認できること

「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。

目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。

下の3つは、ご家庭で確かめられます。

ローレル指数に関するよくある質問(Q&A)

Q1. ローレル指数の計算式は?

「体重(kg) ÷ 身長(cm)³ × 10,000,000」です。身長はcmのまま3乗し、1000万をかけます。BMIと違い2乗ではなく3乗である点に注意してください。

Q2. ローレル指数の基準値は?

115〜145が標準です。100未満はやせすぎ、100〜115はやせぎみ、145〜160は太りぎみ、160以上は太りすぎ。中央は130前後です。

Q3. ローレル指数は何歳から何歳まで?

おもに学童期(小学生・中学生)です。生後3か月〜5歳はカウプ指数、成人はBMIを使います。

Q4. 身長が低いと数値が高く出るのはなぜ?

身長を3乗して割るためです。同じ体型(BMIが同じ)でも、身長120cmの子は138.9、150cmの子は111.1と、約28もの差が出ます。計算式の性質であり、病気ではありません。

Q5. 「太りぎみ」と出たらダイエットすべき?

自己判断のダイエットは絶対に避けてください。まず計算ミスと身長の影響を確認し、肥満度でも判定してみましょう。本当に肥満がある場合も、成長期は「減量」より「身長が伸びるあいだ体重を維持する」のが基本です。

Q6. 今も学校健診で使われていますか?

現在の肥満判定は、全国的に「肥満度」が主流です。ただしローレル指数は教科書や各種書類に今も残っており、手軽な目安として使われています。

Q7. 太っている子は背が高くなりますか?

学童期は高くなりやすい傾向がありますが、思春期が早く来て骨端線が早く閉じ、最終身長は期待より低くなる可能性があります。

Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?

お子さんの成長曲線・骨年齢を含めた成長の評価と、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。無料カウンセリングでご相談ください。

まとめ|数値に振り回されず、「成長の流れ」を見よう

  • ローレル指数=体重(kg) ÷ 身長(cm)³ × 10,000,000(学童期が対象)

  • 基準値は115〜145が標準、中央は130前後

  • 計算では「3乗」と「桁(0が7つ)」に注意

  • 身長が低い子ほど数値が高く出る(同じ体型でも約28の差)

  • 実際は太っていないのに「太りぎみ」と誤判定されることがある

  • 現在の学童の肥満判定は「肥満度」が全国的に主流

  • 肥満度=(実測体重−身長別標準体重)÷標準体重×100、+20%以上で肥満

  • 成長期は「減量」より「体重を維持して身長が伸びるのを待つ」

  • 自己判断のダイエットは絶対NG(身長の伸びに影響)

  • 肥満は思春期を早め、最終身長に影響する可能性がある

ローレル指数は、身長と体重だけで手軽に計算できる便利な指標です。しかし「身長が低い子ほど高く出る」という大きな弱点があり、数値だけで「太っている」と判断すると、お子さんを不必要に傷つけてしまうおそれがあります。大切なのは、一時点の数値ではなく、成長曲線という「線」で成長の流れを見守ること。気になることがあれば、一人で悩まず、学校の健診や小児科、そして専門の医師にご相談ください。

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参考文献

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  2. Rolland-Cachera MF, Deheeger M, Bellisle F, et al. Adiposity rebound in children: a simple indicator for predicting obesity. Am J Clin Nutr. 1984;39(1):129-135.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6691287/

  3. Cole TJ. Children grow and horses race: is the adiposity rebound a critical period for later obesity? BMC Pediatr. 2004;4:6.
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  4. Taylor RW, Grant AM, Goulding A, Williams SM. Early adiposity rebound: review of papers linking this to subsequent obesity in children and adults. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2005;8(6):607-612.
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  5. De Leonibus C, Marcovecchio ML, Chiavaroli V, et al. Timing of puberty and physical growth in obese children: a longitudinal study in boys and girls. Pediatr Obes. 2014;9(4):292-299.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23713062/

  6. 日本肥満学会「肥満症Q&A(小児肥満の判定について)」
    https://www.jasso.or.jp/data/qa/sa_92.pdf

  7. 文部科学省「学校保健統計調査」
    https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm

医師監修記事

シンセルクリニック低身長治療センター医師 長田の顔写真

長田 直祥

(おさだ なおき)

シンセルクリニック 低身長治療センター医師

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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