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脂肪由来幹細胞とは?骨髄由来との違いについて徹底解説

2025.10.28

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▶ 10分11秒・字幕付き|脂肪由来と骨髄由来の幹細胞の違いを5つの観点で比較

シンセルクリニック武内総院長が、脂肪由来幹細胞について、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。

「手術しかない」と診断され、再生医療に興味はあるものの、どんな治療法なのか、本当に効果があるのかといった不安を抱えていませんか? 私自身も整形外科医として、患者さんの不安そうな表情を数多く見てきました。

しかし、脂肪由来幹細胞を使った再生医療は、これまで諦めていた症状に新たな希望をもたらす可能性を秘めています。

ご自身の脂肪組織から採取したこの幹細胞は、骨髄由来と比較して約500倍もの細胞を効率的に得られるなど、多くのメリットがあります。

この記事では、脂肪由来幹細胞とは何か、そ主な特徴や骨髄由来幹細胞との決定的な違い、そして期待できる効果までを詳しく解説します。

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当院では、薬物療法ではなく、再生医療も提供しています。疼痛などでお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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脂肪由来幹細胞の5つの主要な特徴と骨髄由来幹細胞との違い

再生医療に興味はあるけれど、「どんな治療法なのか」「本当に私の症状に合うのか」といった不安や疑問をお持ちの患者さんは、多くいらっしゃいます。私が整形外科医として勤務医の頃、変形性関節症などで「手術しかない」と診断された患者さんの、不安そうな表情を今でもはっきりと覚えています。当時は「手術しかありません」としか言えないことに、私も歯がゆい思いをしていました。

しかし、再生医療、特に脂肪由来幹細胞を使った治療は、これまで諦めていた症状に対して新たな希望をもたらす可能性を秘めています。

私が再生医療の道に進んで以来、多くの患者さんが痛みが和らぎ、活動的な生活を取り戻していく姿を見るたびに、この治療法の重要性を改めて実感しています。この治療法がどのようなものか、患者さんが抱える不安を少しでも和らげるよう、わかりやすくお話ししていきましょう。

脂肪由来幹細胞とは?再生医療での役割

脂肪由来幹細胞(ADSCs)は、私たちの体の脂肪組織に存在する特別な細胞です。

この細胞は、さまざまな細胞へと変化する能力(分化能)と、自分と同じ細胞を増やす能力(自己増殖能)を併せ持つ、まさに「多能な細胞」なのです。この素晴らしい能力を活かし、傷ついた組織の修復や再生を促す治療を「再生医療」と呼んでいます。例えば、痛んだ関節の軟骨や、衰えた皮膚、血管などを修復・再生させる役割が期待されています。

骨髄由来幹細胞との決定的な5つの違い

幹細胞には、脂肪由来のものの他に、骨髄から採取する「骨髄由来幹細胞」もあります。私が診察室で患者さんから「どちらが良いのですか?」とよく聞かれるポイントを、医療現場での経験も踏まえて具体的に5つご紹介しましょう。

①採取できる細胞の量が圧倒的に多い

骨髄由来幹細胞は骨髄全体の細胞のうち、わずか0.01%程度しか含まれていません。

これに対し、脂肪組織に含まれる脂肪由来幹細胞の数は、骨髄由来幹細胞の約500倍もの量があると言われています(Ohgushi H et al., 1999)。

このため、一度の採取で多くの細胞を得ることができ、より効率的な治療に繋がりやすい点が大きなメリットです。

②成長因子(再生促進因子)の産生量が多い

脂肪由来幹細胞は、肝細胞増殖因子(HGF)や血管内皮増殖因子(VEGF)といった、組織の修復や再生を助ける「成長因子」を、骨髄由来の幹細胞と比べて多く産生する特徴があります(Iwashima S et al., 2009)。これらの因子は、傷んだ組織の回復を力強く後押ししてくれると考えられています。

③免疫を調整する機能が強い

脂肪由来幹細胞は、体の免疫反応を抑える「免疫抑制機能」が、骨髄由来の幹細胞よりも高いことが知られています(Saka Y et al., 2011)。

これは、炎症を抑えたり、アレルギー反応を和らげたりする効果が期待でき、さまざまな疾患への応用が注目されています。

④ご高齢の患者さんの細胞でも増殖させやすい

幹細胞の数は加齢とともに減少します。骨髄由来の幹細胞は、加齢によって増殖のスピードが遅くなる傾向があるという報告もあります(Mareschi K et al., 2006)。

しかし、脂肪由来の幹細胞は、ご高齢の患者さんの脂肪組織から得られたものでも、安定して増やすことが可能です。

これは、ご高齢の患者さんでも治療を受けやすいという大きな利点だと、私は日々の診療で感じています。

⑤採取の際の体への負担が少ない

骨髄由来幹細胞を採取する場合、全身麻酔を用いるなど、患者さんの体への負担が大きくなることがあります。

一方、脂肪由来幹細胞は、体の表面に近い脂肪組織から採取するため、局所麻酔で行うことができ、患者さんの負担を大幅に減らすことができます。

この点は、特にご高齢の患者さんにとって、大きな安心材料となるでしょう。

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脂肪由来幹細胞の採取方法と治療プロセス

「脂肪由来幹細胞って、どうやって採取するの?」「治療のプロセスは大変?」と、多くの患者さんが心配されます。実際の診察室でも、患者さんの不安を和らげるために、このプロセスを丁寧にご説明しています。

採取は、体の表面に近いお腹や太ももなどから行います。まずは細い針で局所麻酔をかけて、皮膚の感覚をなくします。麻酔が効いてしまえば、痛みを感じることはほとんどありませんのでご安心ください。

次に、皮膚に5mmほどの穴をあけて、米粒大の脂肪を2-3粒採取します。この手技は、体への負担が少ないよう、細心の注意を払って行われます。

採取にかかる時間は15分ほどで終わることがほとんどです。

採取した脂肪組織は、専門の施設で幹細胞だけを分離し、特殊な環境で培養して数を増やします。

この培養期間は、通常6週間ほどかかります。細胞の準備が整ったら、患者さんの患部へ直接投与します。

例えば、ひざ関節の痛みであれば関節内に、神経痛であれば静脈内に投与します。治療後も、定期的な経過観察を行い、効果を確認しながら、必要に応じてリハビリテーションなどと組み合わせて、最善の回復を目指します。

脂肪由来幹細胞治療で期待できる効果と適応疾患

脂肪由来幹細胞治療は、さまざまな疾患や症状に対して効果が期待されています。私が長年整形外科医として、数千人の患者さんを診察してきましたが、従来の治療では改善が難しかった患者さんの希望となることも多い治療法です。

特に期待されるのは、以下の疾患や症状です。

変形性関節症

膝や股関節などの軟骨がすり減って痛みが生じる症状に対し、幹細胞が軟骨の修復を促し、炎症を抑えることで、痛みの軽減や関節機能の改善が期待できます。多くの患者さんが、この治療によって再びスムーズに歩けるようになったと喜びの声をくださいます。

治療効果の具体的な程度や持続期間は、患者さんの状態や疾患の種類、進行度合いによって異なります。しかし、多くのケースで痛みの軽減、機能改善、QOL(生活の質)の向上が見られています。私自身が整形外科医として、手術しか選択肢がなかった時代から再生医療に携わる中で、患者さんの笑顔が増えたことを実感しています。

シンセルクリニックでは、このような関節や慢性的な痛みに特化した再生医療を通じて、患者さんがより活動的で質の高い生活を送れるよう、全力でサポートしています。

よくある質問

再生医療を受けるにあたり、患者さんからよくいただく質問にお答えします。

Q1: 治療中の痛みやダウンタイムはどのくらいですか?

脂肪を採取する際は局所麻酔を行いますので、基本的には痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が切れた後に、採取部位に軽い痛みや違和感が残ることがありますが、数日から1週間程度で治まることがほとんどです。ダウンタイムは比較的短く、多くの方が翌日には通常の日常生活に戻られています

Q2: 副作用やリスクはありますか?

脂肪由来幹細胞治療は、ご自身の細胞を使用するため、アレルギー反応のリスクは極めて低いとされています。しかし、細胞を採取・投与する際に、ごく稀に感染症や出血、内出血などの合併症が起こる可能性はゼロではありません。当クリニックでは、厚生労働省が定める「再生医療等安全性確保法」に基づき、厳格な衛生管理のもとで治療を行っており、これらのリスクを最小限に抑えるための対策を徹底しています。治療前に、考えられるリスクや注意点について詳しくご説明いたしますので、ご安心ください。

Q3: 治療にかかる費用は、保険適用になりますか?

現在、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療は、厚生労働大臣が認めた一部の疾患を除き、健康保険の適用外となる自由診療がほとんどです。そのため、治療費用は全額自己負担となります。費用は、治療内容や回数、必要な細胞の量などによって異なりますので、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、事前に詳しくご提示いたします。ご不明な点があれば、いつでも遠慮なくご質問ください。

関節痛・慢性疼痛・手足のしびれの再生医療

関節痛・慢性疼痛の治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。

今までの神経痛の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、坐骨神経痛は、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー

再生医療はまだ新しい治療法ですが、変形性関節症・慢性疼痛に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨や神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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参考文献

  1. Barcelos SM, Rosa PMDS, Moura ABB, Villarroel CLP, Bridi A, Bispo ECI, Garcez EM, Oliveira GS, Almeida MA, Malard PF, Peixer MAS, Pereira RW, de Alencar SA, Saldanha-Araujo F, Dallago BSL, da Silveira JC, Perecin F, Pogue R and Carvalho JL. "Extracellular vesicles derived from bovine adipose-derived mesenchymal stromal cells enhance in vitro embryo production from lesioned ovaries." Cytotherapy 26, no. 10 (2024): 1141-1151.

  2. Liu M, Wang H, Liu Z, Liu G, Wang W and Li X. "Exosomes from adipose-derived stem cells inhibits skin cancer progression via miR-199a-5p/SOX4." Biotechnology & genetic engineering reviews 40, no. 4 (2024): 3950-3962.

  3. Manabe N, Hoshino Y, Himaki T, Sakaguchi K, Matsumoto S, Yamamoto T and Murase T. "Lysate of bovine adipose-derived stem cells accelerates in-vitro development and increases cryotolerance through reduced content of lipid in the in vitro fertilized embryos." Biochemical and biophysical research communications 735, no. (2024): 150834.

  4. Song J, Hou M, Guo Y, Peng H, Liu S, Zhu J, Wang Q, Li J, Yi C and Li H. "Hypoxia-Preconditioned Adipose Stem Cell Exosomes Promote Adipose Graft Vascular Regeneration via miRNA-126." Aesthetic plastic surgery 49, no. 9 (2025): 2588-2599.

  5. Xiao Y, Xiang Q, Wang Y, Huang Z, Yang J, Zhang X, Zhu X, Xue Y, Wan W, Zou H and Yang X. "Exosomes carrying adipose mesenchymal stem cells function alleviate scleroderma skin fibrosis by inhibiting the TGF-β1/Smad3 axis." Scientific reports 15, no. 1 (2025): 7162.

  6. Ohgushi H, Caplan AI. Stem cell technology and boice-ramics: from cell to gene engineering. J Biomed Mater Res. 1999;48(6):913-27.

  7. Iwashima S, Ozaki T et al. Novel culture system of mesenchymal stromal cells from human subcutaneous adipose tissue. Stem Cells Dev. 2009 May;18(4):533-43.

  8. Saka Y, Furuhashi K et al. Adipose-derived stromal cells cultured in a low-serum medium, but not bone marrow-derived stromal cells, impede xenoantibody production. Xenotransplantation. 2011 May-Jun;18(3):196-208.

  9. Furuhashi K, Tsuboi N et al. Serum-starved adipose-derived stromal cells ameliorate crescentic GN by promoting immunoregulatory macrophages. J Am Soc Nephrol. 2013 Mar;24(4):587-603.

  10. Mareschi K, Ferrero I et al. Expansion of mesenchymal stem cells isolated from pediatric and adult donor bone marrow. J Cell Biochem. 2006 Mar 1;97(4):744-54.

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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