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【整形外科医解説】関節リウマチで食べてはいけないもの完全一覧|避ける食品・積極的に摂るべき食品・抗炎症食まで徹底解説
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「関節リウマチと診断された、何を食べていけば?避けるべきものは?」
「ネットで『乳製品はダメ』『グルテンNG』と書かれているけど本当?」
「薬と食べ合わせの悪い食品は?」
――食事の不安は、リウマチ患者さんによくいただくご相談です。本記事ではリウマチ患者を多く診察してきた整形外科医の武内医師が、医学的根拠に基づく「避けるべき食品の早見一覧表」「積極的に摂るべき食品」「地中海食」「薬との相互作用」、「食事+薬でも限界を感じた方への再生医療」まで徹底解説します。
この記事の結論を3行で
避けるべき食品:精製糖・加工肉・トランス脂肪酸・過度のアルコール・赤身肉
積極的に摂るべき食品:青魚(オメガ3)・野菜・果物・オリーブオイル・全粒穀物
食事だけでリウマチは治らない、薬・運動・体重管理との総合的な取り組みが必須
- まずは動画でチェック!
- 関節リウマチと食事の関係|なぜ食事が大事?
- 食事が炎症に影響する3つの理由
- 食事は「治療」ではなく「土台」
- 関節リウマチで「食べてはいけないもの」早見一覧表
- 避けるべき食品早見表
- 避けるべき食品①|精製糖と甘い飲み物
- なぜ避けるべきか
- 代替案
- 避けるべき食品②|トランス脂肪酸・加工食品
- トランス脂肪酸の問題
- 注意すべき食品
- 代替案
- 避けるべき食品③|過度のアルコール
- アルコールがリウマチに悪影響な理由
- 特に注意すべきリウマチ薬とアルコールの関係
- 飲酒の目安
- 避けるべき食品④|赤身肉と加工肉
- 赤身肉・加工肉のリスク
- 赤身肉は完全禁止?
- 代替タンパク質
- 「乳製品・グルテンはダメ」は本当?|ネット情報の真実
- 乳製品:基本的に問題なし
- グルテン:「セリアック病」または「グルテン過敏症」の方のみ
- 「ナイトシェード」(ナス科野菜):科学的根拠不十分
- 関節リウマチで「積極的に食べるべき」食品
- 積極的に摂るべき食品早見表
- 「地中海食」|医学的に最も推奨される食事パターン
- 地中海食の基本構成
- 地中海食のリウマチへの効果
- 日本人向けアレンジ
- 骨粗鬆症予防|リウマチ患者さんの隠れたリスク
- 骨を強くする栄養素
- 適度な日光浴も大切
- サルコペニア対策|筋肉を落とさない食事
- サルコペニア予防の食事ポイント
- 関節リウマチとリウマチ薬|食事との相互作用
- メトトレキサート(リウマトレックス)と葉酸
- NSAIDsと胃腸への影響
- ステロイドと骨粗鬆症
- 生物学的製剤と感染症
- 食事改善のコツ|長く続けるために
- 完璧を目指さない
- 記録をつける
- 外食時の工夫
- 家族の協力を得る
- 食事+薬でも改善しない方へ|再生医療という選択肢
- リウマチの破壊された関節への幹細胞治療
- こんな方が再生医療を選んでいます
- 関節リウマチの食事に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 食事改善だけでリウマチは治りますか?
- Q2. 乳製品はやめた方がいいですか?
- Q3. グルテンフリーは効果ありますか?
- Q4. お酒は完全に禁止ですか?
- Q5. ターメリック(ウコン)は本当に効きますか?
- Q6. 食事制限はどれくらいの期間で効果が出ますか?
- Q7. シンセルクリニックではどんな治療ができますか?
- まとめ|リウマチと食事の正しい付き合い方
- 関節リウマチでお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
関節リウマチと食事の関係|なぜ食事が大事?

関節リウマチは、免疫の異常により関節が攻撃されて慢性的な炎症が続く自己免疫疾患です。日本では人口の約0.5〜1%、約60〜120万人が罹患していると推定されています。
食事が炎症に影響する3つの理由
炎症性サイトカインの産生:特定の食品が炎症を増強する
腸内環境の変化:腸の状態が免疫機能に直結
体重管理:肥満は関節への負担+慢性炎症を促進
食事は「治療」ではなく「土台」
大切な前提として、食事だけでリウマチが治ることはありません。リウマチの治療の中心はメトトレキサートなどの抗リウマチ薬・生物学的製剤です。食事はあくまで「治療効果を高める土台」「症状を悪化させない予防」として位置付けてください。
リウマチの全体像については「関節リウマチとは?初期症状から原因・治療まで医師が徹底解説!」、日常生活の注意点については「関節リウマチのしてはいけない10項目とは?医師が解説!」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント①|食事相談の患者さんの典型
「シンセル外来で『リウマチに効く食事教えてください』『何を食べちゃいけませんか?』とご相談される方、本当に多いです。40代後半〜60代の女性が圧倒的に多く、診断後すぐの方が特に熱心に食事を勉強される傾向があります。私はいつも『食事は確かに大切ですが、食事だけでリウマチが治るわけではありません。薬と運動と食事、この3本柱をバランスよく続けることが何よりも大切です』とお伝えしています。極端な食事制限に走る方が時々いらっしゃるんですが、栄養不足でかえって体力が落ち、リウマチ症状が悪化することも。バランスのとれた食事を、長く続けることが結局一番の特効薬です」
関節リウマチで「食べてはいけないもの」早見一覧表
「一覧」で確認したい方のために、避けるべき食品を医学的根拠とともに表で整理します。
避けるべき食品早見表
カテゴリ | 具体的食品 | 避けるべき理由 | 注意度 |
|---|---|---|---|
精製糖・甘い飲み物 | 白砂糖・清涼飲料水・お菓子・ケーキ・甘いパン | 炎症性サイトカイン産生増加・血糖値の急激な変動 | ★★★ |
加工肉 | ハム・ソーセージ・ベーコン・サラミ | 飽和脂肪酸・添加物・AGEsで炎症促進 | ★★★ |
トランス脂肪酸 | マーガリン・ショートニング・市販菓子パン・揚げ物 | 悪玉コレステロール増加・強力な炎症促進 | ★★★ |
過度のアルコール | ビール・日本酒・蒸留酒 | 肝臓負担・薬との相互作用・痛風リスク | ★★★ |
赤身肉(過剰摂取) | 牛肉・豚肉の脂身部分 |
飽和脂肪酸過剰で炎症促進 | ★★ | ||
ファストフード | ハンバーガー・フライドポテト・フライドチキン | トランス脂肪酸+加工食品の組み合わせ | ★★★ |
食品添加物 | 保存料・着色料・人工甘味料 | 体質によって炎症反応増強 | ★★ |
過剰な塩分 | インスタント食品・漬物 | 炎症性Th17細胞活性化の報告 | ★★ |
白米・白パン(過剰) | 精製炭水化物 | 血糖値急上昇で炎症促進 | ★ |
※注意度★★★:避けたい/★★:控えめに/★:摂りすぎ注意
避けるべき食品①|精製糖と甘い飲み物

なぜ避けるべきか
白砂糖・グラニュー糖などの精製糖は、体内で炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)の産生を促進することが研究で示されています。これらはまさにリウマチの症状を悪化させる原因物質です。
清涼飲料水(コーラ・ジュース類)
菓子パン・ケーキ・クッキー
キャンディー・チョコレート
加糖ヨーグルト・加糖コーヒー飲料
代替案
果物の自然な甘み(バナナ・リンゴ・ベリー類)
無糖ヨーグルト+果物
ナッツ類
少量のはちみつ・メープルシロップ
無糖の炭酸水+レモン
武内医師の臨床コメント②|「砂糖断ち」で楽になった患者さん
「シンセル外来で、『砂糖入りの飲み物・お菓子を減らしたら、朝のこわばりが軽くなった』という患者さんが本当に多くいらっしゃいます。すべての方ではありませんが、糖質を多く摂る方ほど炎症性サイトカインが高い傾向があり、控えると症状改善が見られるケースがあります。『甘いものは生きがい』という方もいらっしゃるので、私は『完全にゼロにする必要はないけれど、毎日のジュースをやめる、お菓子は週末だけにする、というところから』とお伝えしています。極端に制限してストレスを溜めるより、続けられる範囲で減らすことが現実的です」
避けるべき食品②|トランス脂肪酸・加工食品
トランス脂肪酸の問題
マーガリンやショートニングなどに含まれるトランス脂肪酸は、強力な炎症促進作用を持ち、悪玉コレステロールを増やします。WHOも世界的な摂取量削減を求めている脂質です。
注意すべき食品
マーガリン・ショートニング
市販の菓子パン・ドーナツ
ファストフードの揚げ物
スナック菓子・ポテトチップス
カップ麺・インスタント食品
業務用のフライ製品
代替案
バター(適量)またはオリーブオイル
自宅で焼く全粒粉パン
素揚げ・グリル調理
ナッツ・チーズなどのおつまみ
新鮮な素材で自炊
避けるべき食品③|過度のアルコール

アルコールがリウマチに悪影響な理由
炎症性サイトカインの産生増加
肝臓への負担→リウマチ薬の代謝に悪影響
骨密度低下(骨粗鬆症リスク増加)
痛風リスク増加(ビール・日本酒)
薬との相互作用
特に注意すべきリウマチ薬とアルコールの関係
薬剤 | アルコールとの関係 |
|---|---|
メトトレキサート(リウマトレックス) | 肝障害リスクが大幅増、原則禁酒推奨 |
NSAIDs(ロキソニンなど) | 胃腸障害・出血リスク増 |
ステロイド | 骨粗鬆症進行・胃粘膜障害リスク増 |
生物学的製剤 | 感染症リスクへの影響懸念 |
飲酒の目安
主治医と相談の上、メトトレキサート服用中は原則禁酒、許可される場合でも週1回・少量が基本です。
避けるべき食品④|赤身肉と加工肉

赤身肉・加工肉のリスク
飽和脂肪酸が炎症性サイトカイン産生を促進
加工肉の亜硝酸塩・添加物による炎症
調理時に発生するAGEs(終末糖化産物)が炎症を強める
大規模研究でリウマチ発症リスク増加の報告
赤身肉は完全禁止?
完全にゼロにする必要はありませんが、週1〜2回程度に抑える、脂身は除くのが理想です。加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコン)はできる限り避けたい。
代替タンパク質
青魚:サバ・イワシ・サンマ・サーモン(週3〜4回推奨)
鶏むね肉・ささみ:脂肪が少なく良質なタンパク質
大豆製品:豆腐・納豆・豆乳
卵:1日1〜2個
豆類:ひよこ豆・レンズ豆
武内医師の臨床コメント③|「肉好き」患者さんへの伝え方
「『先生、お肉が好きなんですが食べちゃいけませんか?』とよく聞かれます。私の答えは『お肉を完全にやめる必要はありませんが、種類とバランスを変えてみてください』というものです。具体的には、赤身肉を週1〜2回、その代わりに青魚を週3〜4回、鶏むね肉や大豆製品を増やす。これだけでオメガ3とオメガ6のバランスが整い、体内の炎症レベルが下がる方が多いです。シンセル外来でも『お刺身とサバ缶を増やしてから、朝の手のこわばりが軽くなった』というお声を本当によくいただきます。極端な制限ではなく、置き換えていく――これがコツです」
「乳製品・グルテンはダメ」は本当?|ネット情報の真実

ネットや本では「乳製品NG」「グルテンフリーがいい」と書かれていることがあります。医学的に正しいのか、整理します。
乳製品:基本的に問題なし
「乳製品がリウマチに悪い」という強い医学的根拠はありません。むしろカルシウム源として骨粗鬆症予防に重要です。ただし、個人差で乳製品を摂ると関節症状が悪化する方も一部いらっしゃるため、自分の体調と相談して判断を。
グルテン:「セリアック病」または「グルテン過敏症」の方のみ
リウマチ患者さんがセリアック病やグルテン過敏症を併発している場合は、グルテンフリーが症状改善に役立つことがあります。しかしすべてのリウマチ患者さんがグルテンを避ける必要はありません。
「ナイトシェード」(ナス科野菜):科学的根拠不十分
トマト・じゃがいも・ナス・ピーマンなどのナス科野菜が「リウマチに悪い」とする説もありますが、科学的根拠は十分ではありません。むしろこれらの野菜は栄養豊富で、避ける必要はないと考えられます。
武内医師の臨床コメント④|「ネット情報の極端な制限」に警鐘
「外来で『ネットで乳製品もグルテンもナス科野菜もダメと書いてあったので全部やめました』とおっしゃる患者さんがいらっしゃいます。正直に申し上げると、極端な制限はかえって栄養不足を招き、リウマチ症状を悪化させるリスクがあります。医学的根拠が明確でない情報を鵜呑みにして、何でもかんでも制限するのは危険。『これを食べたら症状が出る』という自分自身の経験を基にした制限なら良いけれど、ネット情報だけで判断して長期的に栄養素を制限するのは避けてほしいのが医師としての本音です。迷ったら必ず主治医に相談してください」
関節リウマチで「積極的に食べるべき」食品
避けるだけでなく、積極的に摂るべき食品も整理します。
積極的に摂るべき食品早見表
カテゴリ | 具体的食品 | 効果 |
|---|---|---|
青魚(オメガ3) | サバ・イワシ・サンマ・サーモン・マグロ | EPA/DHAが炎症を抑制 |
緑黄色野菜 | ブロッコリー・ほうれん草・ケール・人参 | 抗酸化物質で炎症緩和 |
果物(ベリー類) | ブルーベリー・イチゴ・ラズベリー | ポリフェノール・ビタミンC |
オリーブオイル | エクストラバージンオリーブオイル | オレオカンタールが抗炎症作用 |
全粒穀物 | 玄米・全粒粉パン・オートミール | 食物繊維・ミネラル豊富 |
ナッツ・種子類 | クルミ・アーモンド・チアシード | オメガ3・ビタミンE |
豆類 | 大豆・ひよこ豆・レンズ豆 | 植物性タンパク質・抗炎症 |
スパイス・ハーブ | ターメリック・生姜・ニンニク | クルクミン・ジンゲロールが抗炎症 |
緑茶 | 抹茶・煎茶 | EGCGが免疫調整・抗炎症 |
発酵食品 | 納豆・ヨーグルト・キムチ・味噌 | 腸内環境改善で免疫調整 |
「地中海食」|医学的に最も推奨される食事パターン

リウマチ患者さんに医学的に最も推奨されているのが「地中海食」です。複数の臨床研究で炎症の軽減・症状改善が報告されています。
地中海食の基本構成
毎日:野菜・果物・全粒穀物・オリーブオイル・ナッツ・豆類・ハーブ
週数回:魚・鶏肉・卵・ヨーグルト・チーズ
たまに:赤身肉・甘いもの
飲み物:水中心、適量のワイン(赤)
地中海食のリウマチへの効果
関節痛・こわばりの軽減
炎症マーカー(CRP)の低下
体重管理
心血管疾患リスク低下
骨密度維持
日本人向けアレンジ
日本人の食習慣に合わせて、和食ベースで地中海食の要素を取り入れるのがおすすめです:
主食:白米→玄米・雑穀米へ
主菜:青魚を週3〜4回
副菜:色とりどりの野菜(毎食2〜3種類)
油:オリーブオイル・ごま油
発酵食品:納豆・味噌・ヨーグルト
ハーブ・スパイス:生姜・ニンニク・ターメリックを活用
武内医師の臨床コメント⑤|「地中海食」の現実的な取り入れ方
「『地中海食がいい』と聞いても、毎日オリーブオイルでパスタを作るのは現実的じゃない、と感じられる方が多いです。私は患者さんに『日本の和食ベースで地中海食の考え方を取り入れましょう』とお伝えしています。具体的には、青魚を週3回、野菜は毎食2〜3種類、玄米や雑穀米、納豆や味噌を発酵食品として、油はオリーブオイル中心――これだけで地中海食に近い構成になります。『カレーを作る時にターメリックをいつもより多めに入れる』『お味噌汁に生姜を入れる』など、日常の小さな工夫から始めるのがコツ。続けられないと意味がないですからね」
骨粗鬆症予防|リウマチ患者さんの隠れたリスク
関節リウマチの患者さんは、骨粗鬆症のリスクが一般の2〜3倍と言われています。ステロイド使用、活動量低下、慢性炎症が原因です。
骨を強くする栄養素
栄養素 | 多く含む食品 |
|---|---|
カルシウム | 乳製品・小魚・小松菜・豆腐 |
ビタミンD | 鮭・サンマ・きのこ類・卵黄 |
ビタミンK | 納豆・緑色野菜・海藻 |
マグネシウム | 豆類・ナッツ・全粒穀物 |
タンパク質 | 魚・大豆・卵・乳製品 |
適度な日光浴も大切
ビタミンDは皮膚で合成されます。1日15〜30分の日光浴(散歩程度)で十分です。骨粗鬆症詳細は「骨粗鬆症の治療法とは?薬と注射の違いについても整形外科医が解説!」もご参照ください。
サルコペニア対策|筋肉を落とさない食事
リウマチ患者さんは慢性炎症と活動量低下で筋肉量が減りやすい(サルコペニア)傾向にあります。サルコペニアはリウマチの重症度と相関し、患者さんの20〜30%に見られると報告されています。
サルコペニア予防の食事ポイント
タンパク質:体重1kgあたり1.0〜1.2g/日(一般高齢者より多め)
分散摂取:朝・昼・晩で均等に摂る(特に朝のタンパク質)
ロイシン:必須アミノ酸、肉・魚・卵・大豆に豊富
ビタミンD:筋合成にも重要
運動との組み合わせ:軽い筋トレ+食事
関節リウマチとリウマチ薬|食事との相互作用

メトトレキサート(リウマトレックス)と葉酸
メトトレキサートは葉酸の働きを阻害する薬。葉酸不足による副作用予防のため、葉酸サプリ(医師処方)を併用するのが一般的です。葉酸を多く含む食品(緑色野菜・レバー・豆類)は通常通り摂取可能ですが、自己判断で大量の葉酸サプリを飲むのは避けてください(薬の効果に影響)。
NSAIDsと胃腸への影響
ロキソニン・セレコックスなどNSAIDsは胃腸障害を起こしやすい薬。空腹時の服用を避け、刺激物(辛い食事・カフェイン・アルコール)を控えるのがおすすめです。
ステロイドと骨粗鬆症
長期ステロイド使用は骨密度低下を招きます。カルシウム・ビタミンD・タンパク質を意識的に摂りましょう。
生物学的製剤と感染症
免疫を抑制する薬のため、生肉・生魚・生卵などの食中毒リスクのある食品は慎重に。火を通した食事を心がけてください。
武内医師の臨床コメント⑥|「薬と食事の組み合わせ」を主治医と確認
「リウマチの薬は食事との相互作用が大きいものが多いです。『メトトレキサート飲んでるけどお酒は週末だけならOK?』『生物学的製剤で生ものは避けたほうがいい?』というご質問、本当によくいただきます。私はいつも『絶対のルールはないですが、ご自身の薬の組み合わせと体調を踏まえて、主治医と相談しながら調整してください』とお伝えしています。特にメトトレキサート服用中の飲酒は、肝障害リスクが本当に高いので慎重に。生物学的製剤の方は、刺身など生ものを完全禁止ではないですが、新鮮なお店で・体調が良い時にとどめる、というのが現実的です」
食事改善のコツ|長く続けるために
完璧を目指さない
「あれもダメ、これもダメ」と完璧を目指すと、ストレスが溜まり長続きしません。80%守れれば合格くらいの気持ちで続けることが大切です。
記録をつける
食事記録(食事日記)をつけると、「これを食べた後に症状が出た」というパターンが見えてきます。スマホのアプリも便利です。
外食時の工夫
定食スタイル(魚・野菜・主食)を選ぶ
揚げ物を避け、グリル・蒸し料理を選ぶ
サラダ・小鉢を追加
飲み物は無糖の水・お茶
デザートは果物に
家族の協力を得る
食事は家族全員で楽しむもの。「リウマチ患者だけの特別な食事」ではなく、「家族の健康のための食事」と位置付けるのがコツです。地中海食は家族の生活習慣病予防にも役立ちます。
食事+薬でも改善しない方へ|再生医療という選択肢
食事に気をつけ、薬もきちんと飲んで、運動もしている。それでも痛みやこわばりが取れない――そんなリウマチ患者さんに、シンセルクリニックでは再生医療(幹細胞治療)という選択肢を提供しています。
リウマチの破壊された関節への幹細胞治療
関節リウマチでは、炎症によって関節軟骨が破壊されることがあります。幹細胞には抗炎症作用、組織修復作用、免疫調整作用があり、薬物療法で完全には抑えきれない関節の機能改善が期待されます。
こんな方が再生医療を選んでいます
薬を真面目に飲んでいるが痛みが残る
関節破壊が進行している
人工関節を勧められたが避けたい
食事改善・運動も続けているが限界を感じる
趣味や仕事を続けたい
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関連コラム:
武内医師の臨床コメント⑦|「食事だけで限界を感じる方へ」
「シンセル外来には、『食事も気をつけて、薬も真面目に飲んで、運動もして、それでも関節の痛みが取れない』というリウマチ患者さんが本当に多くいらっしゃいます。食事改善は確かに大切ですが、すでに関節破壊が進行している場合は、食事だけでは追いつきません。当院の幹細胞治療を受けられたリウマチ患者さんから『何年も続いた朝のこわばりが軽くなった』『手の痛みが減って、家事や趣味の編み物が再開できた』『歩く時の膝の痛みが和らいで遠出ができるようになった』というご報告をよくいただきます。食事も続けながら、医療の力も借りる――この組み合わせが、リウマチと上手に付き合う現実的なアプローチだと考えています」
関節リウマチの食事に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 食事改善だけでリウマチは治りますか?
食事だけでは治りません。リウマチ治療の中心は抗リウマチ薬・生物学的製剤などの薬物療法。食事は症状を悪化させない・治療効果を高めるための「土台」と位置付けてください。
Q2. 乳製品はやめた方がいいですか?
基本的に問題なく、むしろカルシウム源として骨粗鬆症予防に有用です。ただし個人差で乳製品で症状悪化を感じる方は控えても。
Q3. グルテンフリーは効果ありますか?
セリアック病やグルテン過敏症を併発している場合は有効。すべての方に必要ではありません。
Q4. お酒は完全に禁止ですか?
メトトレキサート服用中は原則禁酒。それ以外の方も、少量・週1回程度に抑えることをおすすめします。必ず主治医と相談を。
Q5. ターメリック(ウコン)は本当に効きますか?
ターメリックのクルクミンには抗炎症作用が報告されています。料理に取り入れる程度は問題ありませんが、サプリで大量摂取は肝障害の報告もあり注意。
Q6. 食事制限はどれくらいの期間で効果が出ますか?
個人差はありますが、2〜3ヶ月続けて変化を感じる方が多いです。短期間で結果を求めず、長期的に取り組むのがコツです。
Q7. シンセルクリニックではどんな治療ができますか?
整形外科医による診察、生活・栄養指導、必要に応じた薬物療法のアドバイス、そして幹細胞治療(再生医療)まで対応。無料カウンセリングでご相談ください。
まとめ|リウマチと食事の正しい付き合い方
避けるべき食品:精製糖・加工肉・トランス脂肪酸・過度のアルコール・赤身肉
積極的に摂るべき:青魚・野菜・果物・オリーブオイル・全粒穀物・発酵食品
医学的に最も推奨:地中海食(和食ベースでアレンジ可能)
「乳製品NG」「グルテンNG」は個人差あり、極端な制限は危険
食事は「治療」ではなく「土台」、薬・運動と組み合わせて
骨粗鬆症・サルコペニア予防のためタンパク質・カルシウム・ビタミンDを意識
リウマチ薬との相互作用(特にMTXと飲酒)に注意
完璧を目指さず80%守れれば合格の気持ちで
家族の協力で楽しく続ける
食事+薬で限界を感じたら再生医療(幹細胞治療)という選択肢も
関節リウマチの食事改善は、続けて初めて効果が見えてくる長期戦です。「あれもダメ、これもダメ」と完璧を目指すよりも、続けられるバランスで取り組み、薬と運動と組み合わせることが大切です。それでも改善が乏しい場合は、再生医療を含む医療の力を借りることもご検討ください。
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関連コラム
参考文献
Forsyth C, Kouvari M, D'Cunha NM, et al. The effects of the Mediterranean diet on rheumatoid arthritis prevention and treatment: a systematic review of human prospective studies. Rheumatol Int. 2018;38(5):737-747.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29256100/Gioia C, Lucchino B, Tarsitano MG, Iannuccelli C, Di Franco M. Dietary Habits and Nutrition in Rheumatoid Arthritis: Can Diet Influence Disease Development and Clinical Manifestations? Nutrients. 2020;12(5):1456.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32443536/Tournadre A, Vial G, Capel F, Soubrier M, Boirie Y. Sarcopenia. Joint Bone Spine. 2019;86(3):309-314.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30098424/Hu Y, Sparks JA, Malspeis S, et al. Long-term dietary quality and risk of developing rheumatoid arthritis in women. Ann Rheum Dis. 2017;76(8):1357-1364.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28137914/Tedeschi SK, Frits M, Cui J, et al. Diet and Rheumatoid Arthritis Symptoms: Survey Results From a Rheumatoid Arthritis Registry. Arthritis Care Res. 2017;69(12):1920-1925.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28217907/日本リウマチ学会「関節リウマチ診療ガイドライン」
https://www.ryumachi-jp.com/publication/guideline/厚生労働省 e-ヘルスネット「関節リウマチ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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