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関節リウマチとは?初期症状から原因・治療まで医師が徹底解説!

2025.08.27

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

関節リウマチは免疫システムの異常によって、あなた自身の体が攻撃されてしまう恐ろしい病気です。

朝の手のこわばり、関節の腫れや痛み…もしかしたら、それは関節リウマチのサインかもしれません。

30~50代女性に多く発症し、近年では60歳以降の発症も少なくありません。

この記事では、関節リウマチの初期症状から原因、最新の治療法まで、医師が徹底解説します。

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関節リウマチとは?

関節リウマチは、ご自身の免疫システムが誤って自分の関節組織を攻撃してしまうことで起こる病気です。

免疫システムは、通常、細菌やウイルスなどの外敵から体を守る働きをしています。しかし、関節リウマチの場合、このシステムが正常に機能せず、自分の関節を攻撃対象と誤認してしまうのです。

攻撃された関節では炎症が起こり、腫れや痛み、こわばりといった症状が現れます。炎症が慢性化すると、関節の軟骨や骨が破壊され、関節の変形につながることもあります。

関節リウマチは、全身のさまざまな関節に発症する可能性がありますが、

特に手や足の指の関節、手首、肘、肩、膝、足首などの関節に発症しやすい傾向があります。

関節リウマチの初期症状・進行したときの症状

関節リウマチは早期発見・早期治療が重要です。初期症状は軽いことも多く、他の疾患と間違えやすい場合も多いです。

関節の腫れ:初期症状の特徴

関節リウマチの初期症状として最も特徴的なのは関節の腫れです。

健康な関節は滑らかですが、関節リウマチでは関節内部の滑膜に炎症が生じ、腫脹することで、まるで風船のように膨らんだように見えます。

多くの場合、左右対称に複数の関節に腫れが現れます。

特に、手指の関節が腫れやすく、朝起きたときに手がこわばる、指が曲げにくいなどの症状が現れることがあります。また、腫れた関節に触れると熱を持っているように感じたり、皮膚が赤くなったりする場合もあります。初期段階では、痛みはそれほど強くなく、安静にしていると治まることも多いです。例えば、指の関節が腫れていても、日中はあまり気にならないものの、夕方になると腫れが強くなる、といったように症状の波がある場合があります。

関節の痛み:初期は動作時、進行すると安静時にも

関節リウマチの痛みは、初期段階では関節を動かしたときや何かに触れたときに感じる程度の軽いもので、安静にしていると治まることが多いです。

しかし、病気が進行すると、炎症が強まり、安静時にも痛みを感じるようになります。

さらに、夜間、特に明け方近くに痛みが強くなる「夜間痛」に悩まされる方もいます。痛みの程度は個人差があり、うずくような鈍い痛みから、焼けるような激しい痛みまでさまざまです。

関節のこわばり:朝のこわばりが特徴的

関節のこわばりは関節リウマチの初期症状として頻繁にみられます。

特に、朝起きたときにこわばりが強く、30分以上続くこともあります。この「朝のこわばり」と呼ばれる症状は、関節リウマチの診断において重要な手がかりの一つです。

例えば、朝起きたときに洋服のボタンを留められない、蛇口をひねることができない、といった症状が現れることがあります。こわばりの程度や持続時間は個人差がありますが、起床後長時間こわばりが続く場合は、医療機関への受診をお勧めします。

関節の変形:進行すると関節が変形することも

関節リウマチが進行すると、関節内部で炎症が慢性化し、軟骨や骨が破壊されて、関節が変形することがあります。

変形は指の関節に多く見られ、指が曲がったり、短くなったり、場合によっては脱臼することもあります。

また、足の指の変形も起こりやすく、外反母趾のように親指が人差し指側に曲がったり、指がハンマーのように曲がったりすることもあります。関節の変形は、見た目の変化だけでなく、日常生活動作にも大きな影響を与えます。変形が進行すると、箸を使えない、字が書けない、歩行が困難になるなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。

全身症状:発熱、倦怠感、食欲不振など

関節の症状以外にも、発熱、倦怠感、食欲不振、体重減少、貧血などの全身症状が現れることもあります。

これらの全身症状は、風邪などの他の病気と似ているため、関節リウマチだと気づかない場合があります。

関節リウマチは、関節だけの病気ではなく、免疫システムの異常によって全身に炎症が起こる可能性のある病気です。病気が進行すると、肺や心臓、血管など他の臓器にも炎症が及ぶことがあり、間質性肺炎や心膜炎、血管炎などを合併する可能性があります。これらの症状は命に関わることもあるため、注意が必要です。倦怠感は、単に「疲れている」という状態とは異なり、身体が重だるく、何もする気力が起きないといった強い脱力感を伴うことがあります。また、発熱は37℃台の微熱が続くことが多く、高熱が出ることは少ないです。

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関節リウマチの原因と診断

関節リウマチは、早期発見・早期治療が非常に重要です。なぜなら、関節リウマチは進行性の病気であり、早期に適切な治療を開始することで、関節の破壊を最小限に抑え、日常生活の質を高く保つことができるからです。そのためには、原因と診断方法を正しく理解することが大切です。

免疫の異常:自己免疫疾患であることが原因

関節リウマチは、本来、体を守るはずの免疫システムが誤って自分自身の関節組織を攻撃してしまう自己免疫疾患です。免疫システムは、通常、細菌やウイルスなどの外敵から体を守りますが、関節リウマチの場合、このシステムが自分の関節を敵と誤認識し攻撃を始めてしまいます。この攻撃により関節に炎症が生じ、痛みや腫れ、こわばりなどの症状が現れます。

免疫システムがなぜ自分自身の組織を攻撃してしまうのか、その詳しいメカニズムはまだ完全には解明されていません。しかし、遺伝的な原因、炎症性サイトカインなどが複雑に絡み合っていると考えられています。

2025年に発表された研究では、活性化合物が関節リウマチの予防に役立つ可能性が示唆されています。これらの化合物は、免疫システムの調節に関与している可能性があり、今後の研究で新たな治療法開発につながる可能性を秘めているのです。

遺伝的な原因:家族歴があると発症リスクが上昇

関節リウマチの発症には、遺伝的な要因も関わっています。家族に関節リウマチの方がいる場合、発症リスクが上昇することが知られています。

これは、特定の遺伝子を持つ人が関節リウマチを発症しやすいことを示唆しています。

しかし、遺伝的要因だけで発症が決まるわけではありません。遺伝的素因があっても発症しない人もいれば、家族歴がないのに発症する人もいます。

環境的な原因:喫煙、感染症などが発症の引き金に

関節リウマチの発症には、環境要因も大きく影響します。代表的なものとして、喫煙、感染症、ストレスなどが挙げられます。

喫煙は、発症リスクを高めるだけでなく、病気を重症化させる要因としても知られています。また、特定の細菌やウイルスの感染も、関節リウマチの発症の引き金となる可能性が示唆されています。

関節リウマチと他の関節疾患との違い

関節リウマチは、他の関節疾患と症状が似ている場合があり、鑑別が難しいことがあります。

代表的な疾患としては、変形性関節症、痛風、乾癬性関節炎などが挙げられます

関節リウマチは、複数の関節に左右対称性に症状が現れることが多い一方、これらの疾患は特定の関節に限局する傾向があります。

関節リウマチの治療法と最新情報

関節リウマチの治療は、一人ひとりの症状や進行状況、ライフスタイルに合わせて、オーダーメイドで組み立てられます。治療の目標は、痛みや腫れなどの症状を抑えることだけではありません。関節の破壊を食い止め、日常生活の質を維持・向上させること、そして、より良い人生を送れるようにサポートすることです。

薬物療法:抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害剤など

薬物療法は関節リウマチ治療の中心となる治療法です。炎症を抑え、病気の進行を抑制する効果が期待できます。関節リウマチの薬物療法は、痛みや腫れなどの症状をコントロールするだけでなく、関節破壊の進行を抑制することを目的としています。具体的には、以下の3種類の薬が主に使用されます。

抗リウマチ薬(DMARDs)

抗リウマチ薬とも呼ばれ、免疫の異常な働きを抑えることで関節の破壊の進行を遅らせます。代表的な薬剤としてメトトレキサートが挙げられます。効果が現れるまでに数週間かかる場合もありますが、関節リウマチの治療において基本となる薬です。

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生物学的製剤

炎症を引き起こす物質(TNFα、IL-6など)の働きを抑える薬です。注射または点滴で投与されます。抗リウマチ薬で効果が不十分な場合に用いられます。生物学的製剤は、従来の抗リウマチ薬では十分な効果が得られない中等症から重症の関節リウマチ患者さんに用いられます。

JAK阻害剤

ヤヌスキナーゼ阻害剤の略称で、免疫の過剰な反応を抑える新しいタイプの飲み薬です。生物学的製剤と同様に炎症を抑える効果があり、抗リウマチ薬で効果が不十分な場合に用いられます。

2025年に発表されたメタ分析によると、免疫性炎症性皮膚疾患患者において、JAK阻害剤は重症感染リスクを有意に増加させないことが示唆されています。これは、JAK阻害剤が比較的安全に使用できる可能性を示唆しています。

関節リウマチの薬物療法は、患者さんの状態に合わせて薬剤の種類や量を調整しながら行います。定期的な診察と検査によって治療効果や副作用の有無を確認し、最適な治療を継続することが重要です。

手術療法:関節の機能再建

薬物療法やリハビリテーションで十分な効果が得られない場合や、関節の破壊が進んで日常生活に支障が出ている場合には、手術療法が検討されることがあります。関節の機能を再建したり、痛みを軽減したりする目的で行われます。人工関節置換術、関節形成術、関節固定術など、様々な種類の手術があります。

関節痛の再生医療

治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、日常生活においても膝に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

実際に再生医療を受けた患者様の【体験ドキュメンタリー動画】をご紹介します。

当院で治療を受けられた患者様の感想

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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当院は再生医療に特化したクリニックであり手術を回避する再生医療という新しい治療を提供しております。 疑問や興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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よくあるQ&A

Q1. 関節リウマチは治る病気ですか?

関節リウマチは「完治する病気」ではなく、慢性の自己免疫疾患です。しかし、近年の薬の進歩により炎症や関節破壊の進行を抑えられるようになりました。早期に治療を始めることで、寛解(症状がほとんど出ない状態)を長く維持でき、普通の生活を送れる方も多くいます。


Q2. 変形性関節症と関節リウマチの違いとは?

変形性関節症(OA)は加齢や関節の酷使によって軟骨がすり減り、特定の関節に痛みや変形が起こる病気です。一方、関節リウマチ(RA)は免疫の異常により、自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。

変形性関節症 膝や股関節など体重がかかる関節に多い。左右対称でない。朝のこわばりは短い。

関節リウマチ 手指など小さな関節にも出やすく、左右対称。朝のこわばりが30分以上続くのが特徴。


Q3. 関節リウマチと更年期障害や他の関節痛とどう違うのですか?

関節リウマチは、左右対称に複数の関節が腫れて痛むのが特徴です。特に「朝のこわばり」が30分以上続く場合は注意が必要です。変形性関節症や更年期障害の関節痛は一部の関節に限られたり、こわばりの持続が短いことが多いため、症状の出方で違いが分かることがあります。ただし自己判断は危険なので、気になる症状があればリウマチ専門医への受診をおすすめします。

記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  1. Girase R, Gujarathi NA, Sukhia A, Kota SSN, Patil TS, Aher AA, Agrawal YO, Ojha S, Sharma C and Goyal SN. "Targeted nanoliposomes for precision rheumatoid arthritis therapy: a review on mechanisms and in vivo potential." Drug delivery 32, no. 1 (2025): 2459772.

  2. Dixit T, Vaidya A and Ravindran S. "Polymeric nanoparticles-based targeted delivery of drugs and bioactive compounds for arthritis management." Future science OA 11, no. 1 (2025): 2467591.

  3. Panchalingam S and Kasivelu G. "Harnessing marine bioactive compounds: In silico insights into therapeutics for rheumatoid arthritis and major depressive disorder." Computational biology and chemistry 118, no. (2025): 108452.

  4. Su X, Ou Y, Ruan S, Lv X, Qin K, Mao J and Ji C. "Risk of serious infection with JAK inhibitors in immune-mediated inflammatory skin diseases: a meta-analysis of randomized clinical trials." The Journal of dermatological treatment 36, no. 1 (2025): 2474507.

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