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グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントは膝の痛みに効果がないのか? 医師が徹底解説

2024.08.21

サプリメントの膝の痛みへの効果について理解する

「膝の痛みを解消したいけど、手術はちょっと怖い…」

「できればサプリメントで手軽に痛みを改善したい…」

多くの方がこのように考えているのではないでしょうか。しかし、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントが、本当に膝の痛みに効果があるのかどうか、疑問に思ったことはありませんか?

このコラムでは、サプリメントと膝の痛みにまつわる情報をわかりやすく解説していきます。

サプリメント(グルコサミンやコンドロイチン)の膝の痛みへの効果についての一般的な誤解

グルコサミンやコンドロイチンは、もともと私たちの体の関節軟骨や骨、皮膚などに存在する成分です。

関節軟骨は、骨と骨の間を覆うクッションのような組織で、ツルツルの表面をしており、なめらかな動きを助ける潤滑油の役割も担っています。

  • コンドロイチンは、この関節軟骨に水分と弾力を与え、衝撃を吸収する役割を担っています。

  • グルコサミンは関節軟骨の構成成分であるだけでなく、軟骨自体や関節液の産生を助ける役割も担っています。

そのため、「不足した成分を補えば、膝の痛みも改善するのでは?」と考える方が多いようです。

例えば、鉄分が不足すると貧血になるように、不足している成分をサプリメントで補うことは、一見理にかなっているように思えますよね。しかし、膝の痛みとサプリメントの関係は、残念ながらそれほど単純ではありません。

サプリメントが膝の痛みに効果がない理由について医師が徹底解説

グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントは、多くの研究が行われてきましたが、その効果については、残念ながらはっきりとした結論が出ていません。

2010年に発表された、複数の研究結果でも、グルコサミンやコンドロイチンは、偽薬(プラセボ)と比べて、膝の痛みの軽減効果や関節の隙間を狭くする効果に有意な差は見られませんでした。偽薬(プラセボ)効果とは、実際には治療効果のない偽薬(プラセボ)を服用しても、患者が治療効果を信じることによって症状の改善が見られる現象です。

これは、グルコサミンやコンドロイチンを摂取しても、体内で分解されてしまい、関節軟骨まで届かないためと考えられています。

口から摂取したグルコサミンやコンドロイチンが、消化管で分解され、吸収されて、血液によって運ばれたとしても、最終的に関節軟骨まで到達できる量はごくわずかであるという研究結果も報告されています。

例えば、100人の膝の痛みを持つ患者さんにグルコサミンのサプリメントと偽薬をそれぞれ50人ずつに飲んでもらったとします。 ところが、グルコサミンを飲んだグループの痛みが、偽薬を飲んだグループと比べて、はっきりとした差が見られない場合が多いのです。 これは、グルコサミンが期待したほどの効果を発揮しなかったことを意味します。

サプリメントを試しても膝の痛みが改善しない理由

サプリメントを試しても膝の痛みが改善しない理由の一つに、そもそも膝の痛みの原因が、グルコサミンやコンドロイチンの不足とは関係ない場合が多いことが挙げられます。

膝の痛みを引き起こす原因は、加齢に伴う変形性膝関節症や、スポーツによる怪我、体重増加、姿勢など、実にさまざまです。

膝の痛みも、その原因によって適切な対処法が異なってきます。 例えば、変形性膝関節症による痛みが強い場合は、ヒアルロン酸注射や痛み止めを処方します。 一方、スポーツによる靭帯損傷が原因の場合は、安静やリハビリテーション、場合によっては手術が必要になることもあります。

サプリメントを飲むことが、必ずしも根本的な解決策になるとは限らないのです。

サプリメントに関する正しい情報を得る

また、重度の変形性膝関節症の患者さんを対象とした研究では、これらのサプリメントを飲んでも、関節の隙間が狭くなるのを遅らせる効果は認められませんでした。つまり、サプリメントはあくまで健康をサポートするものであって、魔法のように膝の痛みを消し去るものではない、ということを理解しておくことが大切です。

プロテオグリカンについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください↓

膝の再生医療

治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。

今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、日常生活においても膝に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

実際に再生医療を受けた患者様の【体験ドキュメンタリー動画】をご紹介します。

当院の再生医療を受けた方のインタビュー動画はこちらをご覧ください↓↓

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。

この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  • Hochberg MC, et al. Efficacy of glucosamine and chondroitin sulfate in the treatment of osteoarthritis: A meta-analysis. Arthritis Rheum. 2008;58(3):580-91.

  • McAlindon TE, et al. Effectiveness of glucosamine for symptoms of knee osteoarthritis: Results from an internet-based randomized double-blind controlled trial. Arthritis Rheum. 2004;50(7):2267-77.

  • Clegg DO, et al. Glucosamine, chondroitin sulfate, and the two in combination for painful knee osteoarthritis. N Engl J Med. 2006;354(8):795-808.

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

医師プロフィールはこちら

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

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