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【医師解説】膝が痛い時に「やってはいけない」5つのこと|良かれと思ったその習慣が寿命を縮める?

2026.02.07

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

「膝が痛いけれど、足腰が弱るのが怖いから無理してウォーキングしている」

「良かれと思って、毎日スクワットを頑張っている」

「温めた方がいいと聞いて、カイロを貼っている」

もし、膝の痛みを抱えながらこのような行動を続けているなら、一度立ち止まって考えてみてください。

実は、これらの行動は「膝の状態」「時期」によっては、関節の寿命を縮めてしまう可能性があるからです。

「健康のために」と頑張っていたことが、かえって治療を長引かせたり、手術の時期を早める可能性があります。

この記事では、長年多くの膝関節疾患を治療してきた整形外科医が、「膝が痛い時に避けるべき5つのこと」と、「本当に正しい対処法」について、医学的根拠に基づいて解説します。


1. 膝が痛い時に「やってはいけない」5つのこと

良かれと思ってやっているその習慣、実は膝にとっては「大きな負担」になっているかもしれません。

特に以下の5つは、診察室で患者様からよく伺う「誤った習慣」です。

① 痛みを我慢してウォーキングする

「歩かないと寝たきりになる」という不安から、激痛をこらえて毎日1万歩以上歩いている方がいらっしゃいます。

しかし、「痛みがある」ということは、関節の中で「炎症」が起きているサインです。

炎症が起きている時に関節を動かし続けることは、擦り傷をタワシでこすり続けるようなものです。軟骨のすり減りを加速させ、関節に水が溜まる(関節水腫)原因になります。

☑正しい対処

 痛みがある時は「安静」が第一です。運動は、プール歩行など「体重がかからない方法」に切り替えるか、痛みが引くまで休みましょう。

② 自己流の深いスクワット

「膝が痛いのは筋力不足が原因だ」と言われ、深くしゃがみ込むスクワットをしていませんか?

膝を90度以上曲げる深いスクワットは、膝のお皿(膝蓋骨)や半月板に体重の7〜8倍もの圧力をかけます。変形性膝関節症の方がこれを行うと、半月板を損傷するリスクが高まります。

☑正しい対処

椅子に座って膝を伸ばす「脚上げ体操(大腿四頭筋セッティング)」など、関節に負担をかけずに筋肉だけを鍛える方法を選びましょう。(記事後半で紹介します)

③ 腫れているのに温める

「膝の痛み=冷えが原因=温める」と思っている方が多いですが、これもケースバイケースです。

膝が腫れて熱を持っている(急性炎症)時に温めると、血管が拡張して炎症が広がり、痛みが増してしまいます。

☑正しい対処

「熱感がある」「腫れている」「急に痛くなった」時はアイシング(冷却)が正解です。逆にお風呂上がりなどに痛みが和らぐ「慢性的な痛み」の場合は、保温が有効です。

④ 和式生活(正座・布団・和式トイレ)

日本人の伝統的な生活様式は、膝にとって非常に負荷が強いです。

特に「正座」や「床からの立ち上がり」は、膝関節を深く曲げると同時に、強いねじれを加えます。これを毎日繰り返すことは、軟骨の寿命が縮みます。

☑正しい対処

椅子・ベッド・洋式トイレ中心の「洋式生活」に切り替えることが、膝を守る最大の防御策です。

⑤ 痛みを放置する(様子を見る)

「歳だから仕方ない」「そのうち治るだろう」と放置するのが、最もリスクが高い選択です。

変形性膝関節症は進行性の病気です。初期であればヒアルロン酸注射や運動療法でコントロールできますが、軟骨が完全に無くなってしまえば、手術(人工関節)以外の選択肢がなくなってしまうこともあります。


2. 膝への負担を「数値」で知る

なぜ、これらの行動を避けるべきなのか?

それは膝にかかる「負荷」を数値で見れば納得できます。体重60kgの人が、それぞれの動作で膝にかかる負担はおおよそ以下の通りです。

動作

膝にかかる負担(倍率)

負荷重量(体重60kgの場合)

歩行

体重の約3倍

180kg

階段の昇り降り

体重の約4倍

240kg

走る(ジョギング)

体重の約10倍

600kg

床からの立ち上がり

体重の約7〜8倍

480kg

いかがでしょうか?

床から立ち上がるたびに、あなたの膝には約500kg(軽自動車1台分近く)の重さがかかっているのです。

炎症がある時にこれを繰り返してはいけない理由が、お分かりいただけると思います。

▼ 関連リンク

痛む場所によって、膝にかかる負担の原因は異なります。ご自身の痛む場所に合わせて、以下の記事も参考にしてください。


3. 【院長解説】湿布や注射で「ごまかす」リスク

整形外科に行くと、湿布や痛み止め、ヒアルロン酸注射を処方されるのが一般的です。

これらは痛みを和らげるために必要な治療ですが、「すり減った軟骨を元に戻している」わけではないことを知っておく必要があります。

痛み止めの落とし穴

痛み止めは、脳に届く「痛い」という信号をブロックしているだけです。膝の中の炎症や破壊が止まったわけではありません。

薬で痛みを感じなくなったからといって無理に動くと、気づかないうちに膝がボロボロになってしまう「サイレントな破壊」が進行します。

ヒアルロン酸注射の限界

ヒアルロン酸は潤滑油です。動きは良くなりますが、すり減った軟骨を再生させる効果はありません。

「毎週注射に通っているのに、だんだん効かなくなってきた」

これは、油を差しても追いつかないほど、関節の摩耗が進んでしまったサインかもしれません。


4. 「やってはいけない」を超えて、「治す」ための再生医療

「安静にしても治らない」

「注射も効かなくなってきた」

「でも、手術だけは絶対に避けたい」

そんな八方塞がりな状況を打破するために、当院が専門的に行っているのが「再生医療(幹細胞治療)」です。

再生医療とは?

痛みをごまかすのではなく、「傷ついた組織をご自身の細胞で修復する」治療法です。

お腹の脂肪から採取した「幹細胞(かんさいぼう)」を培養し、膝関節に注射します。

なぜ、NG行動で傷ついた膝に効くのか?

  1. 強力な抗炎症作用:

    無理な運動で慢性化したしつこい炎症(火事)を、幹細胞が強力に鎮火します。

  2. 組織修復作用:

    すり減った軟骨や、傷ついた半月板に幹細胞が集まり、組織の修復を促します。

  3. 関節内環境の改善:

    関節の中を「破壊する環境」から「守る環境」へと変え、進行を食い止めます。

【解説動画】再生医療で膝はどう変わる?

院長の武内が、再生医療のメカニズムについて分かりやすく解説します。

【症例動画】孫と遊べるように!

「もう歩けない」と絶望していた患者様が、再生医療でどう回復したのか。実際のインタビューをご覧ください。

5. 正しいセルフケア:膝を守る「座ってできる筋トレ」

再生医療を受けるにしても、保存療法を続けるにしても、膝を守るための筋力は不可欠です。

しかし、スクワットはNG。では何をすればいいのでしょうか?

推奨:大腿四頭筋(だいたいしとうきん)トレーニング

関節を動かさずに、太ももの筋肉だけを鍛える安全な方法です。

①脚を伸ばして座ります(長座)。壁にもたれてもOKです。

②膝の裏に、丸めたバスタオルを置きます。

③タオルを床に押し付けるように、膝裏にギュッと力を入れます。

④この時、つま先は天井に向け、太ももの前の筋肉が硬くなっていることを意識します。

⑤5秒キープして力を抜く。これを左右20回ずつ繰り返します。

これなら、軟骨をすり減らすことなく、膝を支える天然のコルセット(筋肉)を強化できます。


まとめ:その習慣を変えれば、膝はまだ守れる

膝の痛みを悪化させていたのは、もしかすると「良かれと思ってやっていた習慣」だったかもしれません。

今日からNG行動をやめるだけで、膝への負担は激減します。

しかし、すでにすり減ってしまった軟骨や、慢性化した痛みは、生活習慣の改善だけでは治せないこともあります。

「もう一度、痛みを気にせず歩きたい」

「手術以外の方法で、根本的に治したい」

そう願うなら、ぜひ一度、シンセルクリニックにご相談ください。

あなたの膝の状態を正しく診断し、手術を回避するための最適なプランをご提案します。

まずは無料相談・お問い合わせから

痛みを我慢して運動していませんか?
すり減った軟骨は、運動では元に戻りません

間違ったケアは、手術の時期を早めるだけです。
当院の「再生医療」は、ご自身の細胞の力で「傷ついた組織を修復」し、手術を回避して痛みのない生活を目指す治療法です。

治療法の違い

項目 一般的な治療
(ヒアルロン酸・手術)
再生医療
目的 一時的な緩和
または人工物への置換
組織の修復
自己治癒力の活用
入院・リハビリ 手術なら2週間〜
長期リハビリ必須
日帰り可能
歩いて帰宅
身体への負担 切開・麻酔リスクあり 注射のみ
副作用リスク小

あなたの膝の痛み、まだ諦めないでください

膝の「再生医療」について詳しく見る ▶

※クリックしても予約は確定しません。

参考文献

  1. Niu RH, Hou XF, Chang F, Wang R, Qu ZH, Gou PG. "A reassessment of existing systematic reviews evaluating the effectiveness of cryotherapy in patients following total knee arthroplasty." Annals of medicine 57, no. 1 (2025): 2512432.

  2. Zhang K, Li Y, Zhao F, Xie X, Yan S, Kong D, Zhang W, Zhou J, Ma H. "The efficacy and safety of pilates exercise in patients with knee osteoarthritis: a systematic review with meta-analysis of randomized controlled trials." Annals of medicine 57, no. 1 (2025): 2540616.

  3. Gonzalez FF, Barone A, Palaniappan R, Russo R, Gasparini G, Metsavaht L, Chahla J, Familiari F. "Preoperative neuropathic-like pain and central sensitisation are risk factors for chronic pain after total knee arthroplasty: A systematic review and meta-analysis." Osteoarthritis and cartilage open 7, no. 4 (2025): 100674.

  4. Faber N, Skrobot M, Duda GN, Brisson NM. "Changes in knee pain and walking speed following primary, unilateral total knee arthroplasty and their association: A systematic review and meta-analysis." Osteoarthritis and cartilage open 7, no. 4 (2025): 100694.

  5. Hennessy SN, Corcoran GD. "Low-level laser therapy in osteoarthritic pain: A narrative review with an approach to integrated clinical use." Osteoarthritis and cartilage open 7, no. 4 (2025): 100685.


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