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2025.09.23
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
【リリカ(プレガバリン)とは?効能・副作用まで医師が解説!】
シンセルクリニック武内総院長が、リリカ(プレガバリン)の基礎知識について、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。まずは動画をご覧いただくと理解しやすくなります。

慢性的な痛みやしびれを抱えている方へ。
その苦痛から解放され、日常生活を取り戻したいと願っていませんか?実は、神経の痛みや線維筋痛症による痛みを和らげる薬が存在します。それが「リリカ」です。
1999年の調査では、うつ病患者は約40万人でしたが、2020年には約150万人と、実に4倍近くに増加しています。ストレス社会と言われる現代において、誰もが痛みや苦しみを抱える可能性があります。
この記事では、リリカの効果・効能、服用方法、そして副作用まで、医師が徹底的に解説します。痛みから解放されるための第一歩を、この記事と共に踏み出してみませんか?




慢性的な痛みやしびれ、心の痛みを抱えている方にとって、痛みを改善することは、日常生活を取り戻す上で非常に重要です。リリカは、神経の痛みや線維筋痛症の痛みを和らげる薬です。ここでは、リリカの効果・効能、服用方法、そして作用機序について詳しくご説明します。

リリカは、プレガバリンという成分の薬です。神経の痛みを和らげる効果があり、その作用機序は、神経細胞における情報伝達に関係しています。
私たちの体には、無数の神経細胞が存在し、これらの神経細胞は電気信号によって互いに情報を伝達しています。痛みを感じると、この電気信号が脳に「痛い!」というメッセージを送ります。神経が傷ついたり過敏になっていると、この電気信号が過剰に送られ、必要以上に痛みを感じてしまうことがあります。

リリカは、この過剰な電気信号の伝達を抑える働きがあります。具体的には、カルシウムチャネルと呼ばれる神経細胞にある小さな扉に作用します。カルシウムイオンという物質がこの扉を通って神経細胞内に入ると、神経伝達物質が放出され、痛みの信号が伝達されます。リリカは、このカルシウムチャネルの扉に鍵をかけるように作用し、カルシウムイオンが神経細胞内に入るのを防ぎます。
こうして、過剰な神経伝達物質の放出が抑えられ、痛みの信号が伝わりにくくなるため、痛みを和らげることができるのです。リリカは、飲んで数十分で効果が出るような即効性のある薬ではなく、一定期間服用し続けることで効果が現れます。

リリカは、主に神経障害性疼痛と線維筋痛症に伴う痛みに対して効果があります。
神経障害性疼痛とは、神経が傷ついたり、圧迫されたりすることで起こる痛みで、糖尿病による神経障害、帯状疱疹後神経痛、脊髄損傷後の痛みなどが挙げられます。
線維筋痛症は、全身の筋肉や関節に慢性的な痛みやしびれ、こわばりなどが起こる病気です。原因は完全には解明されていませんが、脳が痛みを過剰に感じてしまうことが関係していると考えられています。リリカは、これらの病気によって引き起こされる痛みを和らげる効果が期待できます。

リリカは、通常、1日に2回服用します。服用量は、患者さんの状態に合わせて医師が決定します。初期用量は1日150mgで、1週間以上の間隔をあけながら、最大で1日600mgまで増量することが可能です。神経障害性疼痛の場合、最高用量は1日600mg、線維筋痛症の場合は1日450mgです。
リリカは、食後に服用しても食前に服用しても構いません。毎日同じ時間に服用することが重要です。高齢の方や腎機能が低下している方は、用量を調整する必要があります。
リリカの効果を高めるためには、医師の指示通りに服用することが重要です。自己判断で服用量を変えたり、服用を中断したりしないでください。服用を急に中断すると、不眠、吐き気、頭痛、下痢、不安、多汗などの離脱症状が現れることがあります。中止する場合は、少なくとも1週間以上かけて少しずつ減量していく必要があります。
リリカを服用する際には、以下の注意点を守ってください。
運転操作の禁止
リリカには、眠気やめまいなどの副作用が現れる可能性があります。そのため、リリカを服用している間は、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
アルコールとの併用注意
リリカとアルコールを一緒に摂取すると、眠気やめまいなどの副作用が増強される可能性があります。リリカを服用している間は、アルコールの摂取は控えめにするか、避けるようにしてください。
定期的な体重測定
リリカには、体重増加の副作用が現れる可能性があります。定期的に体重を測定し、急激な体重増加が見られた場合は、医師に相談してください。

タリージェもリリカと同様に、神経障害性疼痛の治療薬として用いられます。どちらもカルシウムチャネルに作用することで痛みを和らげますが、作用する部位が微妙に異なります。この違いによって、効果や副作用の発現にも差が出てきます。
タリージェは、リリカに比べて眠気の副作用が少ないと言われていますが、効果が弱い場合もあります。どちらの薬が適しているかは、患者さんの症状や体質によって異なります。医師とよく相談して決めることが大切です。整形外科医の視点から解説しました。
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当院では、リリカによる薬物療法だけでなく、再生医療も提供しています。疼痛でお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。



リリカ(プレガバリン)は神経障害性疼痛や線維筋痛症の痛みを和らげる効果的な薬ですが、他の薬と同様に副作用が起こる可能性があります。副作用について正しく理解し、安心して治療を受けていただくために、ここではリリカの副作用と安全性を詳しく解説します。

リリカを服用すると、眠気、めまい、ふらつきといった副作用が現れることがあります。これらの副作用は、リリカが神経の働きに影響を与えることで起こると考えられています。
多くの方は服用開始後数日でこれらの症状が現れますが、徐々に軽くなっていくことが多いです。しかし、症状が強い場合や長く続く場合は、日常生活に支障をきたす可能性があります。
例えば、強い眠気のために日中の活動に集中できなくなったり、めまいやふらつきによって転倒の危険性が高まったりする可能性があります。
これらの副作用は、服用量を調整することで軽減できる場合があります。また、副作用が辛い場合は、医師に相談することで他の薬に変更することも可能です。
副作用 | 説明 | 対処法 |
|---|---|---|
眠気 | 日中でも強い眠気を感じる | 服用時間を寝る前に変更する、運転などの危険な作業は避ける |
めまい | 頭がくらくらする、平衡感覚が失われる | 急に立ち上がらない、目を閉じて安静にする、手すりなどにつかまる |
ふらつき | 体のバランスがとりにくい | 転倒に注意する、手すりなどにつかまる |
その他、体重増加、むくみ、便秘なども報告されています。これらの副作用は、生活習慣の改善や他の薬との併用で対処できる場合もありますので、気になる症状があれば医師に相談しましょう。
リリカには、稀ではありますが、重篤な副作用が起こる可能性があります。心不全、腎不全、血管浮腫、アナフィラキシーショック、肝機能障害などが報告されています。
これらの重篤な副作用は、命に関わる可能性もあるため、初期症状に注意することが重要です。
これらの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。早期発見、早期治療が重要です。
リリカは医療用医薬品であり、健康保険が適用されます。薬価はカプセルとOD錠(口腔内崩壊錠)の剤型、容量によって異なります。
OD錠は水なしでも口の中で溶けるため、服用しやすいというメリットがあります。しかし、湿気に弱いため、取り扱いに注意が必要です。
製剤名 | 規格 | 薬価(1錠・1カプセル) | 1日2回×7日分の薬剤費 | 3割負担の自己負担額 |
|---|---|---|---|---|
リリカカプセル | 25mg | 31.8円 | 31.8円 × 2 × 7 = 445.2円 | 約134円 |
リリカOD錠 | 25mg | 31.8円 | 31.8円 × 2 × 7 = 445.2円 | 約134円 |
リリカカプセル | 75mg | 52.4円 | 52.4円 × 2 × 7 = 733.6円 | 約220円 |
リリカOD錠 | 75mg | 52.4円 | 52.4円 × 2 × 7 = 733.6円 | 約220円 |
リリカカプセル | 150mg | 66.3円 | 66.3円 × 2 × 7 = 928.2円 | 約279円 |
リリカOD錠 | 150mg | 66.3円 | 66.3円 × 2 × 7 = 928.2円 | 約279円 |
リリカは、他の薬剤と併用することで、相互作用を起こす可能性があります。特に、オピオイド系鎮痛薬やアルコールとの併用には注意が必要です。現在服用している薬がある場合は、必ず医師に伝えてください。
また、リリカの長期服用により、依存性が生じる可能性があります。急に服用を中止すると、不眠、吐き気、頭痛、不安などの離脱症状が現れることがありますので、自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談してください。
整形外科領域では、神経障害性疼痛に対するリリカの処方は多く行われております。しかし、痛みの原因は多岐にわたり、他の治療法も選択肢として存在します。当院では、再生医療をはじめとした様々な治療法を提供していますので、慢性的な疼痛でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
関節痛・慢性疼痛の治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。
今までの神経痛の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、坐骨神経痛は、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
再生医療はまだ新しい治療法ですが、変形性関節症・慢性疼痛に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。
再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨や神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。



記事監修 シンセルクリニック
院長 武内晋司郎
Stahl SM. J Clin Psychiatry. 2002;63(5):382.
Iyengar S, et al. J Pharmacol Exp Ther. 2004;311(2):576.
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