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2025.10.06
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
シンセルクリニック武内総院長が、線維筋痛症について、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。まずは動画をご覧いただくと理解しやすくなります。
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全身に激しい痛みが走る謎の病気、「線維筋痛症」。
原因不明で検査でも異常が見つからないため、患者さんは不安や苦しみを抱えがちです。 「気のせいだ」「怠けている」といった心無い言葉に傷つき、さらに追い詰められる方もいるのが現状です。
40~50代女性に多く、年間200万人以上の患者がいると推定されるこの病気は、もはや他人事ではありません。 脳が痛みを過剰に感じてしまう「痛覚変調性疼痛」が原因とされ、日常生活に大きな支障をきたす様々な症状を引き起こします。
この記事では、線維筋痛症について、診断基準、症状、そして最新治療法まで、分かりやすく解説します。 原因不明の痛みで苦しむあなた、そしてご家族の方々へ、今すぐ、この病気を理解し、適切な治療へと一歩踏み出しましょう。
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当院では、慢性疼痛の根本治療である再生医療も提供しています。疼痛でお悩みの方は、再生医療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。



全身に激しい痛みが走る線維筋痛症。原因が分からず、検査でも異常が見つからないため、不安な気持ちを抱えている方も多いでしょう。
患者さんの中には、"気のせいだ"、"怠けているだけだ" などと心無い言葉をかけられ、さらに苦しんでいる方もいらっしゃいます。
私自身も医師として、線維筋痛症の診断が難しく、患者さまの苦しみに寄り添うことの難しさを感じることがあります。
この章では、線維筋痛症について、医療関係者ではない方にも理解しやすいように、そして線維筋痛症で苦しむ患者さまに寄り添って解説します。

線維筋痛症は、全身の筋肉や関節などに、強い痛みやしびれを感じる慢性的な病気です。
3ヶ月以上続く痛みが特徴で、痛みの部位は移動することもあります。まるで、体の中を痛みが渡り歩いているかのようです。
線維筋痛症は、体の組織や神経の損傷が原因ではありません。
脳が痛みを過剰に感じてしまう「痛覚変調性疼痛」が原因と考えられています。これは、痛みを感じる神経回路の働きに異常が生じ、実際にはそれほど強い刺激ではないのに、脳が強い痛みとして認識してしまう状態です。例えるなら、音量調節つまみが壊れてしまい、小さな音でも大音量で聞こえてしまうようなものです。
線維筋痛症は、40代から50代の女性に多く見られます。しかし、子どもから高齢者まで、どの年齢層でも発症する可能性があります。原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因、精神的なストレス、感染症、過去の怪我などが関係していると考えられています。

線維筋痛症の診断は難しい病気の一つです。
血液検査やレントゲン、CTなどの一般的な検査では異常が見つからないことがほとんどです。線維筋痛症は、筋肉や関節そのものに異常があるのではなく、脳の痛みの感じ方に異常があるため、画像検査などでは異常を発見することができないのです。
そのため、診断は主に医師による問診と身体診察によって行われます。
問診では、痛みの部位や程度、持続期間、その他の症状(睡眠障害、疲労感など)について詳しく聞かれます。
身体診察では、全身の特定の部位を押して痛みを確認する圧痛点検査が行われます。かつては、全身18箇所の圧痛点のうち11箇所以上で痛みがあれば線維筋痛症と診断されていました。
しかし、現在では、痛みの広がりや程度、その他の症状などを総合的に判断して診断されます。具体的な診断基準としては、2010年に発表されたアメリカリウマチ学会の基準(Widespread Pain Index (WPI) と Symptom Severity Scale (SS scale) を組み合わせたもの)が広く用いられています。
線維筋痛症は他の病気と症状が似ていることが多く、例えば関節リウマチ、多発性筋炎、甲状腺機能低下症などと鑑別する必要があります。それぞれの病気の特徴を理解し、適切な検査を行うことで、正確な診断に繋げることが重要です。

線維筋痛症の症状は、ある日突然現れることもあれば、徐々に悪化していくこともあります。また、症状の現れ方や重症度は人それぞれです。まるで、静かに忍び寄る霧のように、いつの間にか症状に包まれていることもあります。
症状が現れるきっかけ(引き金)としては、怪我や手術、感染症、強いストレス、睡眠不足、過労、環境の変化などが挙げられます。
これらの出来事がきっかけで、神経回路の働きに異常が生じ、線維筋痛症を発症すると考えられています。しかし、はっきりとした原因が特定できない場合も多いです。線維筋痛症の発症には、身体的・精神的ストレスが複雑に絡み合っており、症状の出現時期や重症度は個人差が大きいのが現状です。
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線維筋痛症は、全身の痛み以外にも、日常生活に大きな影響を及ぼす様々な症状が現れます。これらの症状は、仕事や家事、趣味などの活動の制限、気分の落ち込み、不安感など、生活の質を著しく低下させる可能性があります。つらい症状に悩まされている方は、一人で抱え込まずに、医師や周りの人に相談することが大切です。

線維筋痛症の痛みは、全身の筋肉や関節に現れる慢性的な痛みで、その特徴は「広範囲に及ぶ」「移動する」「持続する」です。
まるで、霧のように全身を覆い、その濃淡が変化するように、痛みの部位や強さが変動します。
健康な状態では、特定の場所に怪我をした時などに局所的な痛みを感じますが、線維筋痛症の場合は、脳が痛みを過剰に感じてしまうため、全身の様々な部位に痛みが現れます。
痛みの種類も多様で、焼けるような痛み、刺すような痛み、ズキズキする痛みなど、人によって感じ方が異なります。また、痛みの強さも日によって、あるいは時間帯によって変化し、倦怠感やこわばり感を伴うこともあります。
特に痛みを感じやすい部位としては、首、肩、背中、腰、おしり、腕、脚などが挙げられます。これらの部位以外にも、全身の様々な場所に痛みを感じることがあります。

線維筋痛症の患者さんの多くは、睡眠障害に悩まされています。
これは、痛みによる不快感や精神的なストレスが睡眠の質を低下させるためと考えられます。
具体的には、寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、朝早くに目が覚めてその後眠れない、といった症状が現れます。このような睡眠障害は、日中の疲労感や倦怠感を増し、痛みの悪化にもつながる悪循環を生み出します。
さらに、睡眠不足は集中力の低下やイライラしやすくなるなど、精神的な症状にも影響を及ぼす可能性があります。質の良い睡眠は、心身の健康を維持するために不可欠です。

線維筋痛症は身体的な症状だけでなく、精神的な症状も引き起こすことがあります。
不安感、抑うつ、イライラ、集中力の低下など、様々な症状が現れる可能性があり、これらの症状は痛みの悪化につながることもあるため、注意が必要です。
慢性的な痛みは、精神的な負担を増大させ、日常生活への意欲を低下させる可能性があります。また、線維筋痛症は原因が不明な場合が多く、この不確実性も不安感を増幅させる要因となります。
精神的な症状が強い場合は、一人で抱え込まずに、精神科や心療内科への受診も検討しましょう。

線維筋痛症に伴う疲労感は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。この疲労感を少しでも軽減するためには、生活習慣の見直しが重要です。
規則正しい生活を心がける
毎日同じ時間に寝起きし、3食きちんと食べることで、体内時計が整い、疲労感を軽減することにつながります。
適度な運動をする
ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで、血行が促進され、心身のリフレッシュにつながります。過度な運動は、かえって痛みを悪化させる可能性があるので、自分の体調に合わせて行うことが大切です。
十分な睡眠をとる
睡眠不足は疲労感を悪化させるため、質の良い睡眠を十分にとるように心がけましょう。リラックスできる睡眠環境を整え、寝る前にカフェインを摂取しない、など睡眠の質を高める工夫も大切です。
ストレスをため込まない
ストレスは線維筋痛症の症状を悪化させる要因の一つです。趣味やリラックスできる活動でストレスを発散したり、周りの人に相談するなど、ストレスをため込まないようにしましょう。
線維筋痛症は、中枢性感作、つまり脳や脊髄が痛みに過敏になっている状態が関与していると考えられています。本来であれば痛みとして感じないような刺激でも、強い痛みとして感じてしまうため、日常生活における些細な出来事が大きな負担となることもあります。
線維筋痛症の治療には、薬物療法や非薬物療法など様々な選択肢があります。どの治療法が適切かは、個々の症状や生活状況によって異なりますので、医師とよく相談しながら、自分に合った治療法を見つけていくことが大切です。
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線維筋痛症は痛みの原因が特定しにくく、治療も複雑です。患者さん一人ひとりに合ったアプローチが必要になります。
しかし、決して諦めないでください。
線維筋痛症の治療は日々進歩しています。様々な治療法を組み合わせることで、痛みをコントロールし、より良い生活を送ることができる可能性は十分にあります。
薬物療法は線維筋痛症の痛みやその他の症状を和らげるための重要な選択肢の一つです。
痛みを和らげる薬には、プレガバリンやデュロキセチンといった、神経の働きに直接作用するものがあります。これらの薬は、脳の中で痛みを伝える信号の伝わり方を調整することで、痛みを軽減する効果が期待できます。
プレガバリンは、元々てんかんの治療薬として開発されましたが、神経障害性疼痛にも効果があることがわかり、線維筋痛症の治療にも用いられるようになりました。
デュロキセチンは、抗うつ薬として開発された薬ですが、線維筋痛症の痛みや抑うつ症状、睡眠障害、疲労感などの改善にも効果が認められています。
これらの薬は、痛みの原因そのものを取り除くものではなく、痛みを伝える神経の働きを調整することで痛みを軽減するものです。そのため、痛みが完全に消失するわけではありませんが、日常生活に支障がない程度まで痛みをコントロールできる可能性があります。
線維筋痛症に伴う睡眠障害や抑うつ気分に対して、それぞれに適した薬が処方されることもあります。例えば、睡眠導入剤は、寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまうといった症状に効果があります。抗うつ薬は、気分の落ち込みや不安感を和らげ、意欲や活動性を高める効果が期待できます。
副作用については個人差が大きく、必ずしも全ての人に現れるわけではありません。もし気になる症状があれば、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
薬物療法だけでなく、非薬物療法も線維筋痛症の治療において重要な役割を果たします。
非薬物療法は、患者さん自身の力で症状を管理し、生活の質を向上させることを目指します。具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
運動療法
ウォーキングやストレッチ、水中運動、太極拳など、無理のない範囲での軽い運動は、筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげる効果があります。運動療法は、週に2~3回、30分程度行うのが目安です。
温熱療法
入浴や温罨法は、血行を促進し、筋肉の痛みを軽減する効果が期待できます。入浴は、40℃程度のぬるめのお湯に15~20分程度つかるのが効果的です。
認知行動療法
痛みやその他の症状に対する考え方や行動パターンを変えることで、症状への対処能力を高めることができます。認知行動療法は、専門のセラピストの指導のもとで行うのが一般的です。
リラクセーション
瞑想やヨガ、呼吸法、アロマセラピーなどは、心身のリラックスをもたらし、ストレスを軽減する効果があります。
これらの非薬物療法は、単独で行うよりも、組み合わせて行うことでより効果的になります。自分に合った方法を見つけることが大切です。
線維筋痛症の治療法は、研究の進歩とともに常に進化しています。
近年では、再生医療の分野でも線維筋痛症への応用が期待されており、神経回路の機能回復を目指した研究が行われています。
従来の治療法では、痛みの原因そのものを取り除くことは難しかったのですが、再生医療では、損傷した組織や細胞を修復・再生することで、根本的な治療を目指しています。
例えば、幹細胞を用いた治療では、炎症を抑えたり、神経の再生を促進したりする効果が期待されています。
関節痛・慢性疼痛の治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。
今までの神経痛の治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、坐骨神経痛は、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
再生医療はまだ新しい治療法ですが、変形性関節症・慢性疼痛に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。
再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨や神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。
当院は再生医療に特化したクリニックであり手術を回避する再生医療という新しい治療を提供しております。 疑問や興味がある方はお気軽にお問い合わせください。



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