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【整形外科医解説】人工股関節の手術後に「やってはいけないこと」完全ガイド|脱臼NG動作・寝方・スポーツ・食事・後方/前方アプローチの違いまで
まずは動画でチェック!
▶ 9分06秒・字幕付き|人工股関節の手術後の脱臼リスクと、日常生活の注意点を解説
関節の痛みや手足のしびれを諦める前に。医師が教える最新の改善ヒントを動画でチェックする▶
「人工股関節にしたら、一生正座ができなくなる?」「ふとした拍子に脱臼するって本当?」「後方アプローチと前方アプローチで制限は違う?」「寝方・スポーツはどこまでできる?」――人工股関節への不安は本当に多いです。本記事では股関節手術と再生医療の両方を診てきた整形外科医の武内医師が、手術後の禁忌肢位、脱臼リスクのリアル、寝方・食事・スポーツの正解、後方/前方アプローチの違い、「一生あぐら・正座を維持したい方への再生医療」まで、正直に徹底解説します。
この記事の結論を3行で
人工股関節後は正座・あぐら・和式トイレ・深いしゃがみ・足組みが原則NG
脱臼リスクは術後3ヶ月以内が最も高いが、一生ゼロにはならない
「生活制限を背負いたくない」方には再生医療(幹細胞治療)という選択肢も
- まずは動画でチェック!
- 人工股関節の最大リスク|「脱臼」のリアル
- なぜ人工股関節は外れやすいのか
- 脱臼したらどうなるか
- リスクは一生消えない
- 手術後にやってはいけない「5大禁忌動作」
- ① 深くしゃがみ込む動作(深屈曲)
- ② 足を組む・内股にする動作(内転・内旋)
- ③ 低い椅子・深いソファへの着座
- ④ 激しいスポーツ・衝撃の加わる運動
- ⑤ 正座・あぐら(日本式の生活)
- その他の危険動作
- 手術アプローチによる違い|後方vs前方vs側方
- 3つのアプローチ比較
- 後方アプローチの禁忌肢位(特に厳しい)
- 前方アプローチの禁忌肢位(比較的緩やか)
- 「寝方」の正解|就寝中の脱臼を防ぐ
- 推奨される寝方
- 絶対NGの寝方
- 就寝時のグッズ
- 「食事・体重管理」|人工関節を長持ちさせる栄養
- 体重管理が最重要
- 推奨される栄養素
- 感染源になる食習慣・生活習慣に注意
- 「運動・スポーツ」|できることとNGなこと
- 推奨される運動
- NGスポーツ
- ストレッチも要注意
- 「車の運転・自転車・靴選び」|日常のNG
- 車の運転
- 自転車
- 靴選び
- 「性生活・妊娠」|あまり語られない話
- 性生活
- 妊娠・出産
- 心理的負担|「一生脱臼におびえて暮らしますか?」
- 「再生医療」|脱臼リスクゼロの第3の選択肢
- なぜ再生医療なら「脱臼」しないのか
- 「やってはいけないこと」がない生活へ
- こんな方が再生医療を選んでいます
- 末期でも再生医療の選択肢はある?
- 人工股関節の寿命と「再手術」のリアル
- 人工関節の耐用年数
- 再置換術(リビジョン)の難しさ
- 「痛みが取れない」術後トラブルへの対応
- 人工股関節に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 正座は絶対にできませんか?
- Q2. あぐらはできますか?
- Q3. 寝るときはどんな姿勢がベスト?
- Q4. スポーツはどこまでできますか?
- Q5. 車の運転はいつから?
- Q6. 一生脱臼リスクが続くのですか?
- Q7. 再生医療なら本当に脱臼しないですか?
- Q8. 変形が末期でも再生医療は受けられますか?
- まとめ|「自由な人生」を守るために
- 手術以外の選択肢を知りたい方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
人工股関節の最大リスク|「脱臼」のリアル

人工股関節手術で患者さんが最も恐れるのが「脱臼」です。「せっかく手術したのに外れるの?」と驚かれる方が多いですが、これは人工関節の構造上避けられないリスクです。
なぜ人工股関節は外れやすいのか
本来の股関節は、骨盤の深い受け皿(寛骨臼)に大腿骨の骨頭がはまり込み、関節包・靭帯・筋肉が何重にも覆って守っています。しかし人工股関節の手術では、患部を開くために靭帯や筋肉の一部を切開・切除します。人工のボールとカップは、生体組織のように柔軟には対応できません。特定の角度に足が深く曲がったり捻じれたりした瞬間に、テコの原理で人工のボールが受け皿から外れてしまうのです。
股関節の解剖と動きの詳細は「股関節の動きとは?屈曲・伸展・内旋・外旋について整形外科医が解説」もご参照ください。
脱臼したらどうなるか
言葉にできない激痛
自力で立てない・歩けない
救急搬送が必要
麻酔下で徒手整復、または緊急手術
一度脱臼すると「脱臼癖(反復性脱臼)」がつくリスク
反復性脱臼になると再置換術(大手術)が必要になるケースも
そもそも股関節が痛くなる原因は「変形性股関節症とは?症状から治し方まで整形外科医が徹底解説」「股関節はどこ?図解と「部位別」の痛みの原因」もご参考にどうぞ。
リスクは一生消えない
術後3ヶ月以内が最も高リスクですが、数年〜数十年経ってもリスクはゼロにはなりません。「10年前に手術したが、道でつまずいて外れた」「認知症が進んで禁忌肢位をとって脱臼」というケースも珍しくありません。人工関節が体内にある限り、脱臼を意識した生活が続きます。
武内医師の臨床コメント①|「一生の生活制限」というリアルを知ってほしい
「シンセル外来で人工股関節を検討中の患者さんに、必ずお伝えしていることがあります。『手術は痛みを取る非常に有効な方法ですが、その代償として"一生の生活制限"を背負うことになります』。私自身、整形外科医として多くの人工股関節手術を執刀してきましたが、『退院してから5年経つけど、いまだに足を組みそうになってヒヤッとする』『和式トイレしかない旅行先で本当に困った』『孫と床で遊べないのが寂しい』というお声を本当に多くいただきます。手術を否定するわけではありません。ただ『痛みが取れる』ことだけを見て、その後20年30年の生活制限を軽視すると、後で必ず後悔される。この現実を、必ず事前に知っていただきたいんです」
手術後にやってはいけない「5大禁忌動作」

人工股関節には、構造上弱点となる角度があります。これを医学的に「禁忌肢位(きんきしい)」と呼びます。以下の5つは原則NG動作です。
① 深くしゃがみ込む動作(深屈曲)
股関節を90度以上深く曲げる動作は、脱臼の最大原因です。
和式トイレの使用
草むしり・庭仕事
床のものを前かがみで拾う
深いスクワット
低い棚の物を取る
② 足を組む・内股にする動作(内転・内旋)
足を組むと骨頭がカップから外れる方向に力がかかり、非常に危険です。
椅子で足を組む
横座り(お姉さん座り)
就寝中の内股姿勢
足を交差させる動作
③ 低い椅子・深いソファへの着座
座る時・立ち上がる時に股関節が深く曲がりすぎます。
おしゃれなカフェの低いソファ
座面の低い椅子
低いトイレ(補高便座で調整)
浴槽出入り(シャワーチェア必須)
④ 激しいスポーツ・衝撃の加わる運動
コンタクトスポーツ(サッカー・ラグビー・柔道等)
ランニング・マラソン
ジャンプを伴うエアロビクス
スキー・スノーボード
⑤ 正座・あぐら(日本式の生活)
日本人にとって最も辛い制限です。畳・法事・お茶席・孫と床で遊ぶ――こうした場面での正座・あぐらは原則NG。生活の質(QOL)を大きく左右する制限です。
その他の危険動作
重い物(10kg以上)の持ち上げ
急な方向転換・体のひねり
階段を片足で降りる
段差の勢いよい昇降
術後の歩行安定には杖の活用も有効です。詳しくは「変形性股関節症の杖の選び方と正しい使い方|痛みを和らげる歩き方」もご参照ください。
股関節を含めた総合的な変形性股関節症でのやってはいけないことは「変形性股関節症でやってはいけないこと10選|座り方・スクワット・寝方・自転車の正解」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント②|「正座・あぐら喪失」の重み
「日本人の患者さんにとって『正座ができない』『あぐらがかけない』ことの重みは、欧米の患者さんとは比べものにならないほど大きいんです。『法事でお経を聞くのに一人だけ椅子を用意してもらう気まずさ』『お茶会に参加できない』『お墓参りで膝立てられない』『孫が床で遊んでいるのに一緒に降りられない』――こうしたお声を、シンセル外来で本当に多くいただきます。文化的な意味も大きい姿勢を、生涯放棄することの重みを、手術決断前に十分に考えてほしいです。『正座もあぐらも維持したい』という強いご希望がある方は、手術より先に再生医療を試してほしいのが私の本音です」
手術アプローチによる違い|後方vs前方vs側方
「禁忌肢位」の厳しさは手術の切開アプローチによって大きく異なります。手術病院を選ぶ際の重要判断ポイントです。
3つのアプローチ比較
項目 | 後方アプローチ | 前方アプローチ(DAA) | 側方アプローチ |
|---|---|---|---|
切る場所 | お尻の後ろ | 太もも前面 | 太もも横 |
切る筋肉 | 外旋筋群を切離 | 筋肉間からアプローチ(切らない) | 中殿筋を切離 |
脱臼リスク | やや高い | 低い | 中間 |
主な脱臼方向 | 後方脱臼 | 前方脱臼(稀) | — |
制限される動作 | 屈曲90度以上・内転・内旋 | 過伸展・外旋 | 中間 |
正座・あぐら | 原則不可 | 状態次第で可能な場合も | 原則不可 |
普及度 | 日本で最も多い | 近年増加中 | 中間 |
後方アプローチの禁忌肢位(特に厳しい)
❌ 股関節屈曲90度以上
❌ 内旋(つま先を内側に向ける)
❌ 内転(脚を体の中心線を越えて交差)
❌ しゃがみ込み・和式トイレ
❌ 深いソファ・低椅子
前方アプローチの禁忌肢位(比較的緩やか)
❌ 過伸展(脚を後ろに引きすぎる)
❌ 外旋(つま先を極端に外に向ける)
△ 屈曲や内旋は比較的自由
△ 執刀医の判断で正座・あぐらが許可されることも
仕事復帰にもアプローチの違いは大きく影響します。詳細は「人工股関節置換術後の仕事復帰完全ガイド|職種別・看護師・運転・立ち仕事・後方アプローチの違いまで」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント③|「アプローチ選択が人生の質に直結」
「シンセル外来で人工股関節を検討中の患者さんに、必ず『どのアプローチの手術か、執刀医の得意アプローチは何か、を病院選びで確認してください』とお伝えしています。後方アプローチは日本で最も普及して確実な術式ですが、術後の生活制限が厳しい。前方アプローチは脱臼リスクと術後動作制限がぐっと少なく、正座やあぐらが可能なケースもあります。ただし前方アプローチは執刀医の習熟度が非常に重要で、症例数の少ない病院で受けるのはお勧めしません。『アプローチによって術後の人生の質が全然違う』ということを、手術決断前に必ず知っていただきたい。可能なら、複数の病院でセカンドオピニオンを取ることも検討してください」
「寝方」の正解|就寝中の脱臼を防ぐ

意外と多いのが就寝中の無意識な体位変換による脱臼です。特に術後3ヶ月以内は要注意。
推奨される寝方
1. 仰向け寝(最も安全)
両足を軽く開いた自然な姿勢
膝下に薄い枕を入れると楽
足の間に枕やクッションを挟む(就寝中の内転防止)
2. 手術していない側を下にした横向き寝
健側を下にする
両足の間に大きめの枕を挟む(必須)
上の足が前に倒れないよう安定させる
絶対NGの寝方
❌ うつ伏せ寝(股関節を伸展・回旋させやすい)
❌ 手術した側を下にした横向き(術後3ヶ月以内)
❌ 両足を交差させて寝る
❌ 膝を胸に引き寄せる姿勢(丸まって寝る)
❌ 柔らかすぎるマットレス(沈み込みで脱臼リスク)
就寝時のグッズ
三角クッション(両膝の間に)
ロング抱き枕
中〜やや硬めのマットレス
寝返り時のアラームクッション(術後初期)
「食事・体重管理」|人工関節を長持ちさせる栄養

体重管理が最重要
体重1kg増加につき、股関節への負荷は歩行時で3〜4kg、階段昇降で5〜7kg増えます。適正体重(BMI 25未満)の維持が人工関節を長持ちさせる鍵です。
推奨される栄養素
タンパク質:肉・魚・卵・大豆製品(筋肉維持)
カルシウム・ビタミンD:骨と人工関節の固定を維持
コラーゲン合成に必要なビタミンC:組織回復
ビタミンK:骨の質を維持
マグネシウム・亜鉛:骨代謝
感染源になる食習慣・生活習慣に注意
人工関節周囲感染は再手術の最大原因の一つ。感染源となる要因を減らします:
虫歯の治療(歯周病含む)
糖尿病のコントロール(血糖値管理)
皮膚の傷を放置しない
尿路感染症の早期治療
禁煙
過度な飲酒を控える
「運動・スポーツ」|できることとNGなこと
推奨される運動
種類 | 推奨度 | 注意点 |
|---|---|---|
ウォーキング | ◎ | 1日30分から |
水泳・水中ウォーキング | ◎ | 関節への負担最小 |
固定式サイクリング | ◎ | サドル高めに |
社交ダンス | ◯ | 激しい回旋動作は避ける |
軽いゴルフ | △ | カート使用、フルスイングは控える |
卓球 | △ | 急な方向転換に注意 |
ヨガ(一部) | △ | 深屈曲・強い回旋はNGポーズ多い |
NGスポーツ
❌ ランニング・ジョギング
❌ テニス・バドミントン
❌ サッカー・バスケットボール
❌ 柔道・空手・剣道
❌ スキー・スノーボード
❌ 登山(特に下山時の衝撃)
❌ 乗馬
ストレッチも要注意
股関節ストレッチは体を柔らかくするために有効ですが、人工股関節術後は「深屈曲・強い回旋・過伸展」を含むストレッチは絶対NG。詳細は「股関節が劇的に柔らかくなるストレッチ5選。痛いのに無理に伸ばしていませんか?」もご参照ください(※術前の方向け)。
「車の運転・自転車・靴選び」|日常のNG

車の運転
左足手術:術後3〜4週から可能
右足手術:術後6〜8週から可能
低いスポーツカーは深屈曲になりNG
SUV等の高めの車が乗り降りしやすい
乗り降りは足から先に降ろす
職種別の復帰目安や通勤の注意点は「人工股関節置換術後の仕事復帰完全ガイド」もご参照ください。
自転車
ママチャリ(またがずに乗れる)が推奨
クロスバイク・ロードバイクはNG(サドル高、乗り降り困難)
復帰目安:術後1.5〜2ヶ月以降
また、股関節が右だけ・左だけ痛む場合や、放置していた場合の進行リスクについては「股関節が右だけ・左だけ痛い原因|女性に多い理由」「股関節の痛みを放置(ほっとく)とどうなる?」も参考になります。
靴選び
スニーカーなどのフラットな靴
ヒール高は3cm以下
脱ぎ履きしやすい
靴ひもの代わりにマジックテープなど
ロングブーツはNG(脱ぎ履きで深屈曲)
武内医師の臨床コメント④|「日常の何気ない動作」に潜む落とし穴
「シンセル外来で人工股関節術後の患者さんから、『こんな何気ない動作で脱臼するの?』と驚かれるケースが本当に多いです。例えば『長時間の車移動でシートが浅く沈み込み、目的地で降りようとしたら脱臼』『ロングブーツを座って履こうとして深屈曲になった』『飲み会で座敷に案内されて正座しようとした』――こうしたご相談を数多くいただいてきました。手術後の生活は、こうした「日常の何気ない場面」に絶えず注意が必要です。『退院時のパンフレットを読んだから大丈夫』と過信せず、生活のあらゆる場面で"股関節が90度以上曲がっていないか"を意識してください。この意識を続けられるかどうかで、脱臼リスクが大きく変わります」
「性生活・妊娠」|あまり語られない話
デリケートな話題ですが、患者さんからよくご質問いただく内容です。
性生活
術後6〜8週から可能(医師の許可後)
脱臼NG体位(深屈曲・強い外旋を伴う姿勢)は避ける
パートナーとの十分な話し合いが必要
不安な方は主治医に相談を
妊娠・出産
若年女性で人工股関節を入れた方の妊娠は可能
妊娠中の体重増加は人工関節への負担増
出産は帝王切開になるケースが多い
妊娠前に主治医と十分な相談を
心理的負担|「一生脱臼におびえて暮らしますか?」
身体的制限以上に患者さんを苦しめるのが「精神的なストレス」です。
「今、外れたらどうしよう」という常時の不安
「一人暮らしで脱臼したら怖くて風呂に入れない」
「旅行で脱臼して現地病院に運ばれるのが怖い」
「孫を抱っこしてあげたいけど重みで怖い」
痛みが取れても、行動の自由と心の平穏が奪われては本当の意味で「治った」とは言えないのではないでしょうか。
武内医師の臨床コメント⑤|「見えない心理的負担」を軽視しない
「私が本当に大切にしているのが、『見えない心理的負担』への配慮です。人工股関節を受けた患者さんの中には、『レントゲンでは綺麗に入っているのに、いつも脱臼が怖い、心から自由になれない』という方が本当に多くいらっしゃいます。『一人暮らしで脱臼したら救急車を呼べるか不安で夜も眠れない』『大好きな旅行に行けなくなった』『孫を抱っこできない申し訳なさ』――これは、術後のレントゲンにも血液検査にも現れないけれど、確実にその方のQOLを下げているんです。手術の物理的な成功と、患者さんの心の平穏は違います。私は『痛みが取れる』だけをゴールにせず、『心も体も自由に動ける人生』をゴールに考えたい。そのために再生医療という選択肢を、ぜひ知っていただきたいんです」
「再生医療」|脱臼リスクゼロの第3の選択肢
「手術は怖い、でも痛みを我慢するのも限界」――そんな方に、シンセルクリニックでは再生医療(幹細胞治療)という選択肢を提供しています。
なぜ再生医療なら「脱臼」しないのか
再生医療は、人工物を入れるのではなく「あなた自身の関節を修復して使う」治療だからです。ご自身のお腹の脂肪から採取した「幹細胞」を培養し、股関節に注射で戻します。骨を切ったり靭帯を剥がしたり人工物を埋め込んだりは一切ありません。関節の構造そのものが変わらないため、物理的に「脱臼する」というリスクが存在しないのです。
「やってはいけないこと」がない生活へ
制限 | 人工股関節 | 再生医療 |
|---|---|---|
正座・あぐら | ❌ 原則NG | ◯ 制限なし |
和式トイレ | ❌ 原則NG | ◯ 制限なし |
ランニング | ❌ NG | ◯ 可能 |
ヨガ・ダンス | △ 制限あり | ◯ 制限なし |
寝方 | △ 枕挟み必要 | ◯ 自由 |
入院 | 2〜3週間 | 不要(日帰り) |
脱臼リスク | あり(一生) | なし |
感染リスク | あり | 極めて低い |
再手術の可能性 | 15〜20年で再置換 | 再注入可能 |
再生医療の詳細は「変形性股関節症の再生医療|手術を回避!費用や効果を医師が解説」「「もう手術しかない」と諦める前に|50代60代が選ぶ温存療法」もご参照ください。
こんな方が再生医療を選んでいます
「正座・あぐらの生活を維持したい」
「脱臼のリスクを一生抱えたくない」
「スポーツや趣味を諦めたくない」
「長期入院・休職ができない」
「感染や再手術のリスクを避けたい」
「体に人工物を入れたくない」
「再手術になる前に自分の関節を守りたい」
臼蓋形成不全・大腿骨頭壊死症・股関節唇損傷など、股関節痛の原因疾患別の対処は「臼蓋形成不全とは?股関節の痛みの原因と「手術を避ける」ための治療法」「特発性大腿骨頭壊死症|原因・初期症状と治療方法」「股関節唇損傷とは?「やってはいけない」ストレッチと手術回避の治療法」もご参考にどうぞ。
末期でも再生医療の選択肢はある?
「軟骨がすり減っているから再生医療は無理」と諦めている方も多いですが、変形性股関節症の進行期・末期でも、再生医療で痛みが改善し手術を回避できた症例が数多くあります。詳細は「人工股関節置換術で「後悔」したくない人へ|デメリットと再生医療という選択」もご参照ください。
末期変形性股関節症で治療を受けられた方のドキュメンタリー動画⇊

武内医師の臨床コメント⑥|「まずは自分の関節で治す可能性にかけてほしい」
「シンセル外来で私がいつもお伝えしているのは、『人工股関節は最終手段、まずは自分の関節で治す可能性にかけてみませんか』ということです。人工関節は素晴らしい技術ですが、一度入れると元の骨には戻せない。『まだ再生医療を試してもいなかったのに手術を受けた』と後で悔やまれる方を、私は本当に多く見てきました。骨の変形が末期でも、私たちが提供する幹細胞治療で痛みが劇的に改善して『正座もできる生活を取り戻せた』というご報告を本当に多くいただきます。『手術しかないと諦める前に、一度当院にご相談ください』――強引に治療を勧めることはしません、正直に選択肢をご提案します」
人工股関節の寿命と「再手術」のリアル

人工関節の耐用年数
一般的に15〜20年
体重・活動量で大きく変動
60代前半で入れると、80歳前後で再置換の可能性
再置換術(リビジョン)の難しさ
初回より技術的に難しい
骨量が減っている
感染リスクが高い
合併症リスク増加
機能回復が初回より制限
入院・リハビリ期間が長い
詳細は「人工股関節の寿命は20年?「再手術」を避けたい60代が選ぶべき、自分の骨を守る治療法」もご参照ください。
「痛みが取れない」術後トラブルへの対応
「手術したのに痛みが取れない」というご相談も、シンセル外来では多くいただきます。主な原因:
周囲筋肉の炎症
人工関節周囲の緩み
神経の圧迫・損傷
感染症
心理的要因
術後の慢性痛への対応は「人工股関節置換術後の痛みがなかなかとれない方へ|股関節の新しい治療法を解説」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント⑦|「後悔しない決断のための3つの質問」
「人工股関節を検討中の患者さんに、私は必ず『次の3つの質問を、ご自身に問いかけてください』とお伝えしています。①『20年後に再手術になるリスクを許容できるか』②『正座・あぐら・和式生活を一生放棄する覚悟があるか』③『再生医療という選択肢を全く検討していないのに、手術を選ぶことに納得できるか』――この3つに『はい』と答えられるなら、手術は正しい選択です。逆に、どれか一つでも迷いがあるなら、まず再生医療を含む他の選択肢を検討する価値があります。『手術ありき』ではなく、患者さんに合った選択肢を、正直に、押し付けずにご提案するのがシンセルの姿勢です。まずはお気軽にご相談ください」
人工股関節に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 正座は絶対にできませんか?
後方アプローチでは原則NG。前方アプローチで執刀医の許可があれば可能なケースも。「一生正座したい」なら再生医療も検討を。
Q2. あぐらはできますか?
浅いあぐらなら可能なケースがありますが、深く座り込むタイプは脱臼リスク。膝の位置が股関節より下にならないように注意。
Q3. 寝るときはどんな姿勢がベスト?
仰向けが最も安全、または健側を下にして両膝の間に枕を挟む横向き。うつ伏せ・患側を下にした横向きはNG。
Q4. スポーツはどこまでできますか?
ウォーキング・水泳・軽いゴルフはOK。ランニング・テニス・登山・スキーはNG。
Q5. 車の運転はいつから?
左足手術3〜4週、右足手術6〜8週から。必ず主治医の許可を得てから。
Q6. 一生脱臼リスクが続くのですか?
はい、リスクは一生ゼロにはなりません。ただし術後3ヶ月を過ぎると大幅に低下します。
Q7. 再生医療なら本当に脱臼しないですか?
はい。再生医療は自身の関節を温存する治療で人工物を入れないため、物理的に脱臼はありません。
Q8. 変形が末期でも再生医療は受けられますか?
変形の程度により異なりますが、末期でも改善例は多数あります。まずはMRI評価と無料相談で判断させてください。
まとめ|「自由な人生」を守るために
人工股関節後は正座・あぐら・和式トイレ・深いしゃがみ・足組みが原則NG
後方アプローチは制限厳しく、前方アプローチは比較的緩やか
寝方:仰向け+膝下枕、または健側下の横向き+両膝間に枕
スポーツ:ウォーキング・水泳OK、ランニング・テニス・登山NG
脱臼リスクは術後3ヶ月以内が最も高く、一生ゼロにはならない
体重管理・感染源除去・禁煙で人工関節の寿命を延ばす
耐用年数15〜20年、再置換術は初回より難しい
「一生の生活制限」と「心理的負担」が想像以上に大きい
「正座・あぐらを守りたい」方には再生医療(幹細胞治療)という選択肢も
再生医療は脱臼リスクゼロ・入院不要・翌日から日常生活
末期の変形でも再生医療で改善例あり、諦める前に相談を
人工股関節は素晴らしい技術ですが、一度入れれば元の骨には戻せません。10年、20年と続く毎日を「脱臼しないように」とビクビクしながら過ごすか、自分の関節で何の制限もなく自由に動くか――ご自身の価値観に合った選択をしてください。
手術以外の選択肢を知りたい方へ|まずは無料でご相談ください
シンセルクリニックでは、整形外科医による丁寧な診察、画像評価、保存療法・幹細胞治療(再生医療)の選択肢、必要に応じて手術が適切な病院のご紹介まで、お一人ひとりに最適な治療をご提案しています。MRI画像をお持ちでない方でも、まずはお気軽にご相談ください。大阪・名古屋・広島・福岡の4院で対応しています。
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関連コラム
参考文献
Dargel J, Oppermann J, Brüggemann GP, Eysel P. Dislocation following total hip replacement: a systematic review. Dtsch Arztebl Int. 2014;111(51-52):884-890.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25597367/Higgins BT, Barlow DR, Heagerty NE, Lin TJ. Anterior vs. posterior approach for total hip arthroplasty, a systematic review and meta-analysis. J Arthroplasty. 2015;30(3):419-434.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25453632/Bayliss LE, Culliford D, Monk AP, et al. The effect of patient age at intervention on risk of implant revision after total replacement of the hip or knee: a population-based cohort study. Lancet. 2017;389(10077):1424-1430.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28209371/Migliorini F, Maffulli N, Eschweiler J, et al. Autologous mesenchymal stem cells for the management of hip osteoarthritis: a systematic review of the literature. J Orthop Surg Res. 2023;18(1):372.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37217973/Pak J, Lee JH, Lee SH. Regenerative repair of damaged articular cartilage with autologous adipose tissue-derived mesenchymal stem cells. Biomed Res Int. 2013;2013:436029.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24369529/日本整形外科学会「変形性股関節症診療ガイドライン」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/coxarthrosis.html
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
医師プロフィールはこちら
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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