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2025.10.04
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
シンセルクリニック武内総院長が、足底筋膜炎のNGについて、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。まずは動画をご覧いただくと理解しやすくなります。
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朝、起き抜けにかかとに鋭い痛みを感じたり、歩行中に足裏に違和感を感じたりしていませんか?
それは、もしかしたら「足底筋膜炎」のサインかもしれません。
国民生活基礎調査によると、日常生活に何らかの制限のある人のうち、約8%が足の痛みを訴えているという結果が出ています。
意外と身近なこの症状、放置すると慢性化し、歩くことさえ困難になることも。
この記事では、足底筋膜炎の症状や原因、アキレス腱炎など他の病気との違い、そして効果的な治療法や予防策まで、医師が分かりやすく解説します。
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シンセルクリニックは「足底筋膜炎」に特化したクリニックであり手術を回避する再生医療という新しい治療を提供しております。




この記事では、シンセルクリニック院長の武内晋司郎が、足底筋膜炎の症状や原因、そして他の似た病気との違いについて、自身の柔道とラグビーで培ってきた身体の知識も交えながらわかりやすく解説します。
高齢になっても自分の足でしっかりと歩き続けられるよう、一緒にこの痛みと賢く付き合っていく方法を探っていきましょう。

足底筋膜炎とは、かかとからつま先にかけて足の裏に広がる「足底筋膜」という、まるで膜のような薄い組織に炎症が起き、痛みを生じる病気です。
この足底筋膜は、例えるなら、テントのシートのように土踏まずのアーチをピンと張って支える役割や、歩いたり走ったりする際の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。さらに、地面を蹴り出す力を生み出すバネのような働きも担っています。
長年の使用や過度な負担、あるいは加齢による組織の劣化などによって、この足底筋膜が炎症を起こしたり、小さな断裂を繰り返したりすることで、足底筋膜炎は発症します。
足底筋膜炎の代表的な症状は次の3つです。
朝、布団から出て最初に床に足を着いた瞬間や、椅子に座って休憩した後などに、かかとに鋭い痛みを感じるのが特徴です。これは、安静にしている間に足底筋膜が縮こまり、再び動き出す際に急に伸ばされることで痛みが生じるためです。就寝時、足首が背屈位(つま先が脛の方向に引っ張られる状態)になっていると、足底筋膜がより縮こまりやすいため、朝起きた時の痛みが強くなる傾向にあります。
歩き始めは痛くても、しばらく歩いているうちに足底筋膜が温まり、血行が良くなることで痛みが軽減されます。しかし、長時間歩いたり立っていたりすると、足底筋膜への負担が蓄積され、再び痛みが強くなってきます。
炎症を起こしている足底筋膜を直接押すと、強い痛みを感じます。特に、かかとの内側、土踏まずの始まりの部分に圧痛(押した時の痛み)が認められることが多いです。
足底筋膜炎の原因は、必ずしも一つとは限りません。多くの場合、複数原因から発症します。主な原因として下記の5つが考えられます。
ランニングやジャンプ動作は、足底筋膜に大きな衝撃と張力が繰り返し加わるため、炎症を起こしやすくなります。また、長時間の立ち仕事も、足底筋膜への持続的な負担となり、発症リスクを高めます。
加齢とともに、足底筋膜は弾力性を失い、硬くなります。そのため、若い頃と同じような運動や活動でも、損傷しやすくなります。
扁平足やハイアーチは、足底筋膜にかかる負担のバランスを崩し、特定の部位に過剰なストレスがかかりやすくなるため、足底筋膜炎のリスクを高めます。
ふくらはぎの筋肉やアキレス腱は、足底筋膜と連動して働いています。これらの筋肉や腱が硬くなると、足底筋膜への負担が増加し、炎症を起こしやすくなります。
足に合わない靴は、足底筋膜への負担を増加させます。特に、薄くて硬い靴底の靴や、小さすぎる靴、かかとが高い靴などは、足底筋膜炎のリスクを高めます。
足底筋膜炎は、以下のような特徴を持つ人に発症しやすい傾向があります。
40代〜60代の中高年の方
ランニングやジャンプを伴うスポーツをされている方
長時間立ち仕事をされている方
扁平足やハイアーチの方
運動不足の方
足に合わない靴を履いている方
肥満の方
足底筋膜炎と似た症状を示す病気として、アキレス腱炎や踵骨棘などが挙げられます。
アキレス腱炎
アキレス腱に炎症が起きる病気で、かかとのやや上部に痛みを感じます。足底筋膜炎はかかとや土踏まずに痛みを感じますので、痛む場所が異なります。
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アキレス腱炎をほっとくとどうなる?医師が解説
踵骨棘
かかとの骨にトゲのような骨の突起ができる病気です。足底筋膜炎が長引くと、踵骨棘を併発することがあります。レントゲン検査で骨棘の有無を確認することで、診断となります。また、踵骨棘自体は痛みを引き起こさない場合もあります。

足底筋膜炎の痛みは、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。特に朝起きた時や、長く座っていた後など、足に体重がかかった際の鋭い痛みは、辛く不安になりますよね。
治療法は、大きく分けて保存療法と手術療法、そして近年注目されている再生医療といった選択肢があります。それぞれの治療法の特徴を理解し、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
保存療法とは、手術を行わずに痛みを和らげ、足底筋膜の回復を目指す治療法です。
保存療法には、まず第一に患部への負担を軽減するための安静が挙げられます。激しい運動や長時間の立ち仕事を避け、痛みが強い時期は、できる限り足を休ませるようにしましょう。
痛みが強い場合は、薬物療法として消炎鎮痛剤を内服したり、湿布薬や塗り薬などの外用薬を使用したりすることもあります。
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痛み止めの強さランキングを解説!【整形外科医が徹底解説】
ストレッチは、ふくらはぎや足底の筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高める効果が期待できます。足底筋膜炎では、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が硬くなっているケースが多く見られます。下腿三頭筋はアキレス腱を介してかかとの骨に付着しており、足底筋膜と繋がっているため、ふくらはぎの筋肉の硬さが足底筋膜を引っ張ってしまい、痛みを増悪させる一因となるのです。
装具療法として、足底板(インソール)やサポーターなどを用いることで、足底のアーチをサポートし、足底筋膜への負担を軽減することができます。インソールは、足底筋膜にかかる負担を分散させることで痛みを軽減する効果が期待できます。扁平足やハイアーチなどの足の形の異常がある場合は、インソールによってアーチ構造を補正することで、足底筋膜への負担を軽減することができます。
強い炎症を抑えるために、ステロイド薬を足底筋膜に注射するステロイド注射を行う場合もあります。しかし、ステロイド注射は、足底筋膜断裂のリスクを高める可能性があります。
ステロイド注射については詳しくご覧ください↓↓
関節へのステロイド注射(ケナコルト)の副作用とは?医師が解説
保存療法を6ヶ月以上継続しても痛みが改善しない場合、手術療法が検討されます。足底筋膜炎の手術には、足底筋膜の一部を切開して緊張を緩める方法や、踵骨棘(かかとの骨にできた骨のとげ)を切除する方法などがあります。手術は症状の改善が期待できる一方、感染症や神経損傷などの合併症のリスクもゼロではありません。
再生医療は、損傷した組織を再生させることを目的とした、比較的新しい治療法です。足底筋膜炎に対しては、患者さん自身の血液から採取した多血小板血漿(PRP)を患部に注射することで、組織の修復を促進する治療が行われています。PRP療法は、自己の血液成分を用いるため、アレルギー反応などのリスクが低いというメリットがあります。
足底筋膜炎は、足裏のかかとからつま先にかけて張っている足底筋膜に炎症が起き、痛みを生じる病気です。特に、朝起きた時や、しばらく休んだ後に歩き始めるときに強い痛みを感じることが多いです。この痛みは、足底筋膜への負担が積み重なることで起こります。
足底筋膜炎の痛みを悪化させたり、長引かせたりする行動には、以下のようなものがあります。
例えば、ウォーキングを習慣にしている方が、急に長い距離を歩いたり、坂道を上り下りしたりすると、足底筋膜に過度の負担がかかり、炎症を悪化させる可能性があります。特に、運動習慣のない方が、急に激しい運動を始めると、足底筋膜炎のリスクが高まります。
足底筋膜炎の痛みを感じているにもかかわらず、運動を続けると、炎症がさらに悪化し、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。初期の段階で適切な処置を行えば、比較的早く改善する可能性がありますが、放置すると慢性化し、痛みが長引く可能性があります。
足底腱膜は、歩行やランニングの際に、地面からの衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。靴底が薄かったり、かかと部分がしっかりしていなかったりする靴は、このクッション機能を低下させ、足底筋膜への負担を増大させます。特に、ハイヒールやサンダルなどは、足底筋膜を緊張させやすく、炎症を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
インソールは、足の形に合わせて作られた靴の中敷きで、足底筋膜への負担を軽減し、痛みを和らげる効果が期待できます。
足底筋膜炎に適したインソールは、かかと部分をしっかりサポートし、土踏まずのアーチを支える形状のものがおすすめです。
また、インソールの素材は、クッション性があり、衝撃を吸収してくれるものが良いでしょう。
この記事では、足底筋膜炎の原因、症状、治療法、予防法について解説しました。
足底筋膜炎は、足底筋膜への過度な負担や加齢などが原因で起こる炎症です。朝起きた時の痛みや、長時間立っていたり歩いたりした後の痛みなどが特徴です。
治療法としては、安静、ストレッチ、薬物療法、インソールなどがあり、症状が重い場合は手術を行うこともあります。
日頃から足に負担をかけすぎない靴選びや、ストレッチなどで足底筋膜をケアすることが大切です。痛みを感じたら我慢せずに、早めに医療機関を受診しましょう。
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