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高周波治療器は本当に効果がある?効果なし・危険といわれる理由を医師が解説

2025.10.18

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

長引く肩こりや腰痛、関節の痛みにお悩みの方で、

「高周波治療器って本当に効くの?」「使うのが少し怖いんだけど大丈夫?」

といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

インターネット上には効果に関する情報や危険性を指摘する声が錯綜しており、何が正しいのか判断に迷うのも無理はありません。

この記事では、長年患者さんの痛みと向き合ってきた整形外科医である私が、高周波治療器にまつわる誤解と真実を徹底的に検証します。効果がないと言われる理由や潜在的な危険性、低周波治療器との違いまで、患者さんが安心してご自身の体と向き合い、適切な選択ができるよう、一つずつ丁寧に解説していきます。

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高周波治療器の誤解と真実:効果なし・危険を徹底検証

長引く肩こりや腰痛、関節の痛みで悩む方々から、

「高周波治療器って本当に効くんですか?」「使うのが少し怖いんですけど、大丈夫なんでしょうか?」といった疑問を診察室でよく耳にします。

私も整形外科医として長年、患者さんの痛みと向き合ってきましたが、高周波治療器に関する情報は非常に多岐にわたり、何が正しいのか判断に迷うのも無理はありません。この記事では、私が整形外科医としての臨床経験と科学的知見に基づき、高周波治療器にまつわる誤解と真実を分かりやすくお話しします。患者さんが安心してご自身の体と向き合い、適切な選択ができるよう、一つずつ丁寧に見ていきましょう。

高周波治療器の基本的な作用と低周波治療器との違い

私たちの身の回りには、電気を用いた様々な医療機器や健康機器があります。その中でも特に、肩こりや腰痛のケアに使われる「低周波治療器」「高周波治療器」は、名前が似ているため混同されがちです。

しかし、これらは電気の「周波数」、つまり波の特性が大きく異なり、体への作用も違うのです。 私が整形外科医として診察する中で、患者さんからよく聞かれる質問の一つが、この低周波と高周波の違いについてです。

この違いを理解することが、ご自身に合った治療器を選ぶ上で非常に重要だと感じています。 高周波は周波数が高い波、低周波は周波数が低い波のことを指します。この周波数の違いによって、電気が体に与える影響や、期待できる効果が変わってきます。

具体的な違いを分かりやすく表にまとめました。

種類

周波数帯

体への作用

感じ方

適する症状のイメージ

低周波治療器

低い(約3〜1200Hz、1秒間に約3〜1200回)

筋肉を直接刺激し収縮させる

ピリピリとした刺激

比較的表面に近い筋肉のコリやハリ

高周波治療器

高い(約9MHz、1秒間に約900万回)

深部の血管を拡張し血行促進、温熱作用で組織温度上昇

ほとんど刺激なし

身体の奥深くにある慢性的なコリや血行不良が原因の痛み

低周波治療器は、皮膚の表面に近い筋肉に直接作用します。電気的な刺激で筋肉を動かすことで血行を促し、コリをほぐすことが主な目的です。

そのため、使うと「ピリピリ」とした独特の感覚を伴います。

一方、高周波治療器は、より高い周波数の電気を使います。この高い周波数の電気は、刺激をほとんど感じることなく、体の深い部分にまで浸透していく特徴があります。その作用は主に血管に働きかけ、血管を拡張させることで血行を良くし、深部のコリや痛みを和らげることを目指します。電気を流すことで、体内の水分子などを振動させ、その摩擦熱によって組織の温度を上昇させる温熱作用も期待できます。これにより、血管が広がり、血流が改善されることで、酸素や栄養素の供給が促進されます。結果として、老廃物の排出もスムーズになり、痛みの緩和につながると考えられています。高周波が血管に作用し、低周波では届きにくい体の組織まで深く浸透することが、大きな違いです。

低周波治療器についてくわしくはこちら↓↓

低周波治療器とは?効果的な使い方から使い過ぎるとどうなる?

高周波治療器で期待できる効果と「効果なし」と言われる理由

高周波治療器で期待できる主な効果としては、体の深い部分の血行促進による肩こりや腰痛、関節痛などの改善が挙げられます。

血流が良くなることで、筋肉の緊張が和らぎ、疲労物質の排出が促され、痛みの軽減につながると考えられています。特に、低周波治療器では届きにくい体の奥深くにある慢性的なコリに対して、効果が期待されることがあります。私が整形外科医として患者さんを診察する中で、「温かくて気持ちが良い」「長時間の使用でじわじわと楽になる感じがする」という声を聞くこともあります。刺激がないため、テレビを見ながらなど長時間の「ながら使い」ができることも、一つの利点として挙がります。

しかし、「高周波治療器は効果がない」という意見や情報も少なくありません。

これにはいくつか理由が考えられます。一つは、高周波治療器が刺激を感じにくいという特性のため、「本当に効いているのか分からない」と感じてしまう方がいることです。

診察室で患者さんから「先生、高周波治療器、試したんですが、効いているのかよく分からなくて...」という声を聞くことがあります。ピリピリとした刺激がある低周波治療器に慣れている方にとっては、効果が分かりにくいと感じる場合があるかもしれません。

また、痛みの原因は非常に多岐にわたります。高周波治療器の作用だけでは、痛みの根本的な解決に至らないケースも存在します。

例えば、姿勢の悪さや特定の動作による負担、あるいは神経の圧迫など、体の構造的な問題が痛みの主な原因である場合、単に血行を促進するだけでは症状の改善が限定的になることがあります。クリニックを訪れる患者さんの中には、「広告で見たような劇的な効果を期待していたのに、思ったほどではなかった」と落胆される方もいらっしゃいます。

高周波治療器は、あくまで血行を改善し、症状を和らげるための補助的な役割を果たすものです。万能な治療法ではないことを理解しておくことが大切だと、私は常に患者さんにお伝えしています。あまりにも痛みが強い場合や、痛みの原因がはっきりしない場合は、必ず医療機関で医師の診察を受けるようにしてください。痛みの根本原因を見つけることが、適切な治療への第一歩となります。

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高周波治療器の潜在的な危険性:火傷やペースメーカーへの影響

高周波治療器は、正しく使用すれば安全性が高いとされていますが、使い方を間違えたり、特定の状況にある方が使用したりすると、潜在的な危険性も存在します。

患者さんの安全を守る立場から、私はこの点を特に強調してお伝えしています。最も注意すべきリスクの一つは「火傷」です。高周波は体内で熱を発生させる作用があるため、皮膚の同じ場所に長時間当て続けたり、出力設定を誤ったりすると、皮膚の表面だけでなく、体の深い部分にまで火傷を負う可能性があります。特に、皮膚が乾燥している場合や、糖尿病などで感覚が鈍くなっている部位に使う際には、熱さを感じにくいため、火傷のリスクが高まります。熱いと感じたらすぐに使用を中止することが重要です。

また、ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)などの医療機器を装着している方は、高周波治療器の使用は絶対に避けるべきです。高周波の電磁波がこれらの機器に誤作動を引き起こし、生命に関わる重大な影響を及ぼす危険性があるためです。これは非常に危険なため、必ず守ってください。妊娠中の方も、胎児への影響が不明であるため、使用は控えるべきです。

その他にも、以下のような持病や状態がある場合は、高周波治療器の使用について事前に必ず医師に相談してください。

  • 悪性腫瘍(がん)のある方

  • 心臓病や血管系の疾患がある方

  • てんかんなどの神経疾患がある方

  • 糖尿病や感覚障害がある方

  • 体内に金属(人工関節など)が埋め込まれている方

  • 皮膚に傷や炎症、湿疹などがある部位

  • 発熱している方

高周波治療器に限らず、電気治療器を使用する際には、製品の取扱説明書をよく読み、記載されている注意点を厳守することが非常に大切です。ご自身の判断で安易に使用するのではなく、安全に使用できるかどうかの確認を怠らないことが、健康を守る上で非常に重要だと、私は患者さんに常々お伝えしています。

関節の再生医療

治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、日常生活においても関節に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。

当院の再生医療を知りたい方はこちらをご覧ください↓↓

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

ステロイド注射をしても関節痛が改善しない方は詳しくご覧ください↓↓

関節の痛みを根本から治療する再生医療とは?

関節の精密診断を実施中!

当院は再生医療に特化したクリニックであり手術を回避する再生医療という新しい治療を提供しております。 疑問や興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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よくある質問

高周波治療器に関して、患者さんからよくいただく質問とその回答をまとめました。

Q1: 家庭用高周波治療器と医療機関で使用する高周波治療器は同じですか?

A1: 家庭用と医療機関用では、出力や安全性に関する基準、そして使用目的が異なります。家庭用はセルフケアを目的としており、出力が抑えられているため安全性が高く設定されています。一方、医療機関で使用するものは、より高い出力で専門的な治療を行うために設計されており、医師や専門のスタッフが適切な知識と技術を持って使用します。そのため、家庭用では得られない効果を期待できる場合もありますが、その分リスクも高まるため、専門家による管理が必要です。ご自身の症状や目的に合わせて、適切な選択をすることが大切です。

Q2: 高周波治療器は、どのくらいの期間使えば効果を実感できますか?

A2: 効果を実感するまでの期間は、症状の程度や個人差が大きく影響するため、一概に「〇日使えば必ず効く」とは言えません。一般的に、血行改善を促す治療は、継続して使用することで徐々に効果が現れることが多いです。短期間で劇的な変化を期待するよりも、毎日少しずつ継続して使用し、身体の変化を観察することが大切です。しかし、数週間使用しても全く変化がない場合や、かえって症状が悪化するような場合は、使用を中止し、医療機関を受診して痛みの原因を詳しく調べてもらうことをお勧めします。自己判断での無理な継続は避けてください。

Q3: 高周波治療器以外に、慢性的な痛みに悩んでいる場合はどうすれば良いでしょうか?

A3: 高周波治療器を含むセルフケアで痛みが改善しない場合、根本的な原因を探り、適切な治療を受けるために専門医の診察を受けることが最も重要です。痛みの原因は多岐にわたり、画像診断や詳細な問診、身体診察によって初めて明らかになることも少なくありません。 整形外科医として長年、多くの患者さんの慢性的な痛みと向き合ってきた私がたどり着いたのが、「再生医療」という選択肢です。これまで「手術しかない」と言われていた関節の痛みや慢性的な不調に対して、ご自身の細胞の力を活用して組織の修復を促す再生医療は、患者さんにとって新たな希望となる可能性があります。

参考文献

  1. Tamirisa KP, Sanchez JE, La Fazia VM, Gianni C, Serpa F, Mohanty S, Al-Ahmad A, Natale A. Pulsed field ablation-related hemoglobinuria and acute kidney injury: Insights and strategies for effective management. American heart journal 290, no. (2025): 339-346.

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