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【医師解説】チョコレートは何歳から食べれる?3歳が目安の理由と適量|カフェイン量・注意点を子どもの成長の専門の医師が解説
「チョコレートは何歳から食べさせていい?」「1歳の子が誤って食べてしまったけど大丈夫?」「ハイカカオなら体にいいから安心?」――甘くて魅力的なチョコレートは、子どもが欲しがる代表的なお菓子です。本記事では子どもの成長を専門的に診てきた医師の長田が、チョコレートを与える年齢の目安とその医学的な理由、年齢別の適量、そして意外と知られていないカフェインと「身長の伸び」の関係まで、正直にお伝えします。実は「何歳から」より大切なことがあります。
この記事の結論を3行で
板チョコは3歳から、チョコ味のお菓子は1歳半頃からが目安(明確な公的基準はありません)
「何歳から」より「いつ・どれだけ食べるか」のほうがずっと大切
ハイカカオは子どもには要注意(カフェインがミルクチョコの3倍以上)
- チョコレートは何歳から?|目安は「3歳」
- 年齢別の目安
- 【正直にお伝えします】明確な公的基準はありません
- なぜ「3歳」が目安なのか|4つの医学的な理由
- ① 脂肪分が多く、消化に負担がかかる
- ② カフェイン・テオブロミンを含む
- ③ 味覚の土台が3歳頃までに作られる
- ④ 虫歯になりやすい
- 【重要】チョコレートのカフェイン量と子どもの上限
- チョコレートに含まれるカフェイン量
- 子どものカフェイン摂取の上限(目安)
- 【衝撃】ハイカカオを板1枚食べると、上限を超えます
- 【成長の専門の医師の視点】チョコレートと「身長」の意外な関係
- ① カフェイン → 睡眠が浅くなる → 成長ホルモンが出にくくなる
- ② 糖分の過剰 → 肥満 → 思春期が早まる → 最終身長に影響
- ③ 甘い味 → 食事量が減る → 成長の材料が足りない
- チョコレートの適量|年齢別の目安
- 幼児のおやつの適量(カロリー)
- 板チョコ1枚は「おやつの上限」を超えます
- チョコレートの適量の目安
- 初めて食べさせるときの5つのルール
- ① 少量(1かけ)から始める
- ② 必ず「日中」に
- ③ 初めては「平日の日中」に
- ④ ダラダラ食べさせない
- ⑤ 食べたら歯みがき・うがい
- アレルギーについて
- よくある心配|1歳の子が誤って食べてしまった
- 少量なら、過度な心配は不要です
- 観察するポイント
- 受診を検討すべきケース
- 禁止するより「ルール」を作りましょう
- 厳しく禁止すると、かえって執着することも
- おすすめのルール例
- 「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
- 平均より低いとき、家で確認できること
- チョコレートは何歳からに関するよくある質問(Q&A)
- Q1. チョコレートは何歳から食べれますか?
- Q2. 1歳未満はダメですか?
- Q3. ハイカカオなら体にいいですか?
- Q4. 適量はどのくらい?
- Q5. いつ食べさせるのがいいですか?
- Q6. 1歳の子が誤って食べてしまいました。
- Q7. ホワイトチョコなら安心?
- Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?
- まとめ|「何歳から」より「いつ・どれだけ」
- お子さんの成長・身長でお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
チョコレートは何歳から?|目安は「3歳」
年齢別の目安
年齢 | 目安 |
|---|---|
1歳未満 | 避ける |
1歳半頃〜 | チョコ味のお菓子(クッキー・ケーキなど)を少量から |
3歳頃〜 | 板チョコ・チョコレート菓子(少量から) |
【正直にお伝えします】明確な公的基準はありません
まず知っておいていただきたいのは、「チョコレートは何歳から」という国の明確な基準は存在しないということです。「3歳から」というのは、消化機能の発達、味覚の形成、虫歯のリスクなどを総合的に考えた目安にすぎません。
ですから、「3歳の誕生日まで絶対にダメ」ということでも、「3歳になったら自由に食べていい」ということでもありません。お子さんの発達には個人差があり、同じ年齢でも消化機能や食べ方の上手さは違います。年齢という数字だけでなく、目の前のお子さんの様子を見て判断することが大切です。1〜2歳頃の発育の目安は「1歳の平均身長|男女別の成長目安と、身長が伸びないときの対策」もご参照ください。
長田医師の臨床コメント①|「"何歳から"にこだわりすぎないでください」
「外来で『チョコレートは何歳からですか?』とよく聞かれますが、私はいつも"実は、そこはあまり本質的な質問ではないんですよ"とお答えしています。なぜなら、国が定めた明確な基準はないからです。"3歳から"というのは、あくまで目安。2歳11か月の子と3歳0か月の子で、体に何かが劇的に変わるわけではありません。むしろ大切なのは、"何歳から"ではなく、"いつ・どれくらい・どうやって食べるか"なんです。3歳から与えても、毎日夕方に板チョコを1枚食べていたら、それは問題です。逆に、3歳前に一口食べてしまったからといって、慌てる必要はまったくありません。この記事では、その"本当に大切なこと"を中心にお話しします」
なぜ「3歳」が目安なのか|4つの医学的な理由

① 脂肪分が多く、消化に負担がかかる
チョコレートは3〜5割程度が脂肪分です。乳幼児の消化機能はまだ発達途中のため、脂肪の多い食品は体に負担がかかり、お腹をこわすことがあります。
② カフェイン・テオブロミンを含む
チョコレートの原料であるカカオには、カフェインとテオブロミンという中枢神経を刺激する成分が含まれます。体の小さい子どもは、大人よりこれらの影響を強く受けます。寝つきが悪くなる、落ち着かなくなるといったことが起こり得ます。
③ 味覚の土台が3歳頃までに作られる
人の味覚は、3歳頃までにその土台ができるとされています。この時期に強い甘さを覚えてしまうと、大人になっても濃い味を好むようになる可能性が指摘されています。3歳前後の発育の目安は「3歳児の月齢別平均身長・体重を公開!背を伸ばすために家庭でできること」「2歳児の身長・体重はどのくらい?成長が気になるときのチェックポイント」もご参照ください。
④ 虫歯になりやすい
チョコレートは糖分が多く、歯に張りつきやすいため、虫歯のリスクが高い食品です。虫歯でしっかり噛めなくなると、食事量が減り、成長に必要な栄養が不足することにもつながります。
長田医師の臨床コメント②|「一番心配なのは、実は"甘さを覚えること"です」
「チョコレートの4つのリスクの中で、私が成長を診る医師として一番心配しているのは、意外かもしれませんが"甘い味を早く覚えてしまうこと"なんです。虫歯や消化の負担も大事ですが、それは時間が経てば改善できる。でも、味覚の土台は3歳頃までに作られてしまう。そして、強い甘さを知ってしまった子は、野菜やごはんといった"薄味のもの"を食べなくなることがあるんです。これが、私が本当に恐れていることです。なぜなら、成長期の体は"食事から"栄養を取らないと大きくなれないから。チョコレートでお腹がいっぱいになって、夕食を残す。これを繰り返すと、身長を伸ばすための材料が足りなくなってしまうんです。チョコは栄養にはなりません。あくまで嗜好品。ここを大人が理解しておくことが、とても大切です」
【重要】チョコレートのカフェイン量と子どもの上限
チョコレートに含まれるカフェイン量
種類 | 100gあたり | 板チョコ1枚(50g) |
|---|---|---|
ミルクチョコレート | 約25〜35mg | 約15mg |
ハイカカオ(カカオ70%程度) | 約70〜120mg | 約48mg |
※厚生労働省「高カカオをうたったチョコレート」に関する調査などをもとにした目安です。
子どものカフェイン摂取の上限(目安)
日本には子どものカフェイン上限の明確な基準がなく、カナダ保健省の基準が広く参考にされています。
年齢 | 1日の上限の目安 |
|---|---|
4〜6歳 | 45mg |
7〜9歳 | 62.5mg |
10〜12歳 | 85mg |
【衝撃】ハイカカオを板1枚食べると、上限を超えます
この2つの表を組み合わせると、驚くべき事実が見えてきます。
年齢 | ミルクチョコ板1枚 | ハイカカオ板1枚 |
|---|---|---|
4〜6歳(上限45mg) | 上限の約33% | 上限の約106%(超過) |
7〜9歳(上限62.5mg) | 上限の約24% | 上限の約76% |
10〜12歳(上限85mg) | 上限の約18% | 上限の約56% |
4〜6歳の子がハイカカオチョコを板1枚食べると、それだけで1日のカフェイン上限を超えてしまう計算になります。
さらに注意したいのは、カフェインを含む食品はチョコレートだけではないという点です。ココア、緑茶、紅茶、コーラなどにも含まれており、これらを合わせると上限に達しやすくなります。「今日はチョコを食べたから、ココアはやめておこう」といった、1日全体でのバランスを見る視点を持ってあげてください。
長田医師の臨床コメント③|「"ハイカカオは体にいい"は、子どもには当てはまりません」
「私が外来で最も注意を促したいのが、"ハイカカオチョコレートを子どもに与える"というケースです。『砂糖が少なくて体にいいから』と、良かれと思って与えている保護者の方が本当に多い。でも、これは大人の話であって、子どもにはまったく当てはまりません。むしろ逆で、ハイカカオはカフェインがミルクチョコレートの3倍以上も含まれている。計算すると、4〜6歳のお子さんが板1枚食べただけで、1日のカフェイン上限を超えてしまうんです。子どもは肝臓での代謝機能が未熟で、カフェインを分解するのに大人よりずっと時間がかかる。だから、"健康にいいチョコ"のつもりが、寝つきの悪さや落ち着きのなさを招いてしまうことがある。お子さんには、ハイカカオではなく、カカオ濃度の低いミルクチョコレートを少量。これが基本です」
【成長の専門の医師の視点】チョコレートと「身長」の意外な関係

ここからは、他ではあまり語られない話をします。チョコレートは、実はお子さんの「身長の伸び」にも関わる可能性があります。
① カフェイン → 睡眠が浅くなる → 成長ホルモンが出にくくなる
これが最も重要なポイントです。
成長ホルモンは、深い睡眠中に最も多く分泌されます
カフェインは寝つきを悪くし、睡眠を浅くします
子どもはカフェインの分解に大人より時間がかかります
つまり、夕方以降にチョコレートを食べると、その日の夜の成長ホルモン分泌に影響する可能性があるのです。カフェインの影響は摂取後すぐに消えるわけではなく、体内に数時間とどまります。大人でも「夕方のコーヒーで夜眠れない」という経験がありますが、代謝機能が未熟な子どもでは、その影響がより長く続くと考えられます。成長ホルモンについては「成長ホルモンとは?増やす方法と注射(効果・費用・デメリット)を徹底解説」もご参照ください。
② 糖分の過剰 → 肥満 → 思春期が早まる → 最終身長に影響
意外に思われるかもしれませんが、子どもの肥満は、身長にとってプラスとは限りません。
肥満のある子は、学童期は同年代より背が高くなりやすい
しかし骨年齢が早く進み、思春期が早く来やすい
結果として骨端線が早く閉じ、最終身長が期待より低くなる可能性
思春期が早く来ることについては「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」、骨端線については「骨端線とは?身長が伸びる仕組みとレントゲンでの見え方を完全解説」、体格の評価は「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧」「ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧」もご参照ください。
③ 甘い味 → 食事量が減る → 成長の材料が足りない
チョコレートでお腹が満たされると、肝心の食事が入らなくなります。身長を伸ばすには、タンパク質・カルシウム・亜鉛・ビタミンDといった栄養素が必要です。「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」もご参照ください。
長田医師の臨床コメント④|「"何歳から"より"何時に食べるか"のほうが大事です」
「成長を専門に診ている立場から、私が一番お伝えしたいのがこれです。"チョコレートは、夕方以降に食べさせないでください"。理由は明快で、成長ホルモンは深い眠りの中で最も多く分泌されるからです。そして、カフェインは睡眠を浅くする。子どもは大人よりカフェインの分解に時間がかかるので、夕方に食べたカフェインが、夜の睡眠に影響してしまうんです。『うちの子、最近寝つきが悪くて』というご相談で、よくよく聞いてみると、夕食後にチョコレートを食べる習慣があった――こういうケースは決して珍しくありません。身長を伸ばしたいなら、深く眠ることが何より大切。だから、チョコレートを食べるなら、必ず日中のおやつの時間に。これだけで、ずいぶん違います。"何歳から"より、"何時に食べるか"。ぜひ覚えて帰ってください」
チョコレートの適量|年齢別の目安
幼児のおやつの適量(カロリー)
年齢 | 1日のおやつの目安 |
|---|---|
1〜2歳 | 約100〜150kcal |
3〜5歳 | 約150〜250kcal |
板チョコ1枚は「おやつの上限」を超えます
板チョコ1枚(50g)= 約279kcal
3〜5歳のおやつ上限(250kcal)を超えてしまう
チョコレートの適量の目安
年齢 | 1回の目安 | 頻度 |
|---|---|---|
3〜5歳 | 1〜2かけ(5〜10g・約28〜56kcal) | 毎日ではなく週に数回 |
小学生 | 2〜3かけ程度 | おやつ全体のバランスの中で |
※チョコ1かけ(約5g)のカフェインは約1.5mgです。この量なら、カフェインの心配はほとんどありません。
なお、おやつの量が適切かどうかは、お子さんの体格の推移とあわせて見ることが大切です。乳幼児の体格の目安は「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧|乳幼児の発育チェック」、学童期は「ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧」もご参照ください。年齢別の平均身長・体重は「4歳児の発育の目安まとめ|平均身長・体重と成長を促す生活習慣」「5歳児の発育データ|平均身長・平均体重を徹底解説」でも確認できます。
長田医師の臨床コメント⑤|「"板チョコ1枚"は、幼児には多すぎます」
「保護者の方が驚かれるのが、"板チョコ1枚のカロリー"の話です。板チョコ1枚は約280kcal。これは、3〜5歳のお子さんの1日のおやつの上限(150〜250kcal)を超えてしまう量なんです。大人は板チョコ1枚を"ちょっとしたおやつ"と感じますが、子どもの体からすれば、これは"食事1回分に近いエネルギー"。当然、これを食べたら夕食は入りません。私がおすすめする幼児の適量は、1〜2かけ。約30〜55kcalです。これなら、カフェインもごくわずかですし、食事にも影響しません。大切なのは、"袋ごと・箱ごと渡さない"こと。必ず、大人が小皿に取り分けてから渡してください。子どもは自分で量を調整できませんから、そこは大人の役目です」
初めて食べさせるときの5つのルール

① 少量(1かけ)から始める
いきなり板チョコを渡さず、小さな1かけから。
② 必ず「日中」に
夕方以降は避けます。おやつの時間(午後3時頃)がベストです。
③ 初めては「平日の日中」に
万が一アレルギー症状が出た場合に、医療機関を受診できる時間帯を選びましょう。
④ ダラダラ食べさせない
時間と量を決め、小皿に取り分けて渡します。袋ごと渡さないでください。
⑤ 食べたら歯みがき・うがい
虫歯予防のため、食後のケアを習慣にしましょう。
アレルギーについて
チョコレート(カカオ)そのもののアレルギーはまれですが、原材料に含まれる以下の成分に注意してください。
乳成分(ミルクチョコレートに含まれる)
大豆(乳化剤の大豆レシチン)
ナッツ類(混入の可能性・製造ラインの共有)
小麦(チョコ菓子の場合)
アレルギーのあるお子さんは、必ず原材料表示を確認してください。
よくある心配|1歳の子が誤って食べてしまった

少量なら、過度な心配は不要です
お兄ちゃん・お姉ちゃんのチョコを、下の子が一口食べてしまった――よくあることです。少量であれば、慌てる必要はありません。
観察するポイント
嘔吐・下痢はないか
じんましん・口の周りの赤みはないか
極端に興奮していないか
その夜、寝つきが悪くないか
受診を検討すべきケース
大量に食べてしまった
嘔吐や下痢が続く
じんましん・呼吸が苦しそう(すぐに受診)
ぐったりしている
長田医師の臨床コメント⑥|「一口食べてしまっても、自分を責めないで」
「『下の子が、上の子のチョコを一口食べてしまいました。大丈夫でしょうか』というご相談を、本当によく受けます。私はいつも、"大丈夫ですよ。そして、ご自分を責めないでくださいね"とお伝えしています。一口のチョコレートで、お子さんの体に取り返しのつかないことが起こるわけではありません。大切なのは、そのあとの様子を見てあげること。嘔吐や下痢がないか、じんましんが出ていないか、その夜の寝つきはどうか。これらに問題がなければ、心配は要りません。ただ、"一度食べて味を覚えると、また欲しがるようになる"——これは覚悟しておいてください。だからこそ、その後の"ルール作り"が大切なんです。完璧を目指さなくていい。ただ、習慣にしないことだけ、気をつけてあげてください」
禁止するより「ルール」を作りましょう

厳しく禁止すると、かえって執着することも
「絶対にダメ」と全面禁止にすると、かえってチョコレートへの執着が強くなることがあります。保育園や友達の家で、こっそり食べてしまうことも。
おすすめのルール例
食べるのは「おやつの時間」だけ
量は「小皿に取り分けた分だけ」
食べたら歯みがき
夕食後は食べない
毎日ではなく週に数回
おやつのルールと同じくらい大切なのが、毎日の食事で成長に必要な栄養をしっかり取ることです。「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」「今日からできる身長を伸ばす方法を医師が解説」もご参照ください。なお、サプリメントで補おうと考える方もいますが、その効果については「「背が伸びるサプリ」は本当に効果がある?身長を伸ばす栄養素と医学的な事実」「亜鉛サプリで身長は伸びる?医学的根拠と過剰摂取の危険性」で正直に解説しています。
長田医師の臨床コメント⑦|「"禁止"より"ルール"のほうが、結局うまくいきます」
「チョコレートについて、私が保護者の方にお伝えしている考え方は、"禁止するのではなく、ルールを作りましょう"ということです。『うちは一切食べさせません』という方針も立派ですが、現実には、幼稚園、友達の家、祖父母の家——チョコレートに出会う機会は必ずあります。そのとき、"禁止されているもの"は、子どもにとって特別に魅力的なものになってしまうんです。それよりも、"おやつの時間に、小皿の分だけ、食べたら歯みがき"という付き合い方を、小さいうちから身につけさせるほうが、長い目で見てずっと健康的だと私は思います。そして、この"自分で量をコントロールする力"は、大人になってからの体重管理にもつながる、一生ものの力です。完璧を目指さず、上手に付き合う。それが一番の答えだと考えています」
「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。
平均より低いとき、家で確認できること
「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。
目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。
下の3つは、ご家庭で確かめられます。
成長曲線 自動計算グラフ|身長と体重を入れるだけで、SDとパーセンタイルが出ます
身長予測の計算|今の身長から最終身長の目安を出します
遺伝身長(目標身長)の計算|ご両親の身長から、落ち着く幅を出します
チョコレートは何歳からに関するよくある質問(Q&A)
Q1. チョコレートは何歳から食べれますか?
板チョコは3歳頃から、チョコ味のお菓子は1歳半頃からが目安です。ただし国の明確な基準はなく、あくまで消化・味覚・虫歯を考えた目安です。
Q2. 1歳未満はダメですか?
1歳未満は避けてください。消化機能が未熟で、脂肪分・糖分・カフェインの負担が大きいためです。
Q3. ハイカカオなら体にいいですか?
子どもには当てはまりません。ハイカカオはカフェインがミルクチョコの3倍以上。4〜6歳が板1枚食べると1日の上限を超える計算になります。お子さんにはカカオ濃度の低いものを。
Q4. 適量はどのくらい?
3〜5歳で1〜2かけ(5〜10g)程度。板チョコ1枚(約280kcal)は、3〜5歳の1日のおやつ上限を超えてしまいます。
Q5. いつ食べさせるのがいいですか?
日中のおやつの時間です。夕方以降は避けてください。カフェインが睡眠を浅くし、深い睡眠中に分泌される成長ホルモンに影響する可能性があります。
Q6. 1歳の子が誤って食べてしまいました。
少量なら過度な心配は不要です。嘔吐・下痢・じんましん・寝つきの悪さがないか様子を見てください。大量に食べた場合や症状が出た場合は受診を。
Q7. ホワイトチョコなら安心?
カカオマスを含まないためカフェインは少ないですが、糖分・脂質はむしろ多い場合があります。味覚形成の観点からは同様に注意が必要です。
Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?
お子さんの成長曲線・骨年齢を含めた成長の評価、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。無料カウンセリングでご相談ください。
まとめ|「何歳から」より「いつ・どれだけ」
板チョコは3歳頃、チョコ味のお菓子は1歳半頃が目安
国の明確な基準はない(あくまで目安)
3歳が目安の理由は消化・カフェイン・味覚形成・虫歯
ハイカカオは子どもに不向き(カフェインが3倍以上)
4〜6歳がハイカカオ板1枚を食べるとカフェイン上限を超える
適量は3〜5歳で1〜2かけ(板1枚は約280kcalで多すぎ)
夕方以降は避ける(睡眠が浅くなり成長ホルモンに影響)
アレルギーは乳・大豆・ナッツの表示を確認
誤って一口食べても慌てなくて大丈夫
禁止よりルール作りが長い目で見て健康的
チョコレートは栄養食品ではなく、あくまで嗜好品です。しかし、完全に遠ざける必要もありません。大切なのは、「何歳から」という一点にこだわることではなく、「日中に・少量を・ルールを決めて」という付き合い方を、小さいうちから身につけさせること。そして、深く眠って成長ホルモンをしっかり出すために、夕方以降は控えること。この2つを守れば、チョコレートを楽しみながら、お子さんの成長を守ることができます。
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関連コラム
参考文献
Temple JL. Caffeine use in children: what we know, what we have left to learn, and why we should worry. Neurosci Biobehav Rev. 2009;33(6):793-806.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19428492/Malik VS, Pan A, Willett WC, Hu FB. Sugar-sweetened beverages and weight gain in children and adults: a systematic review and meta-analysis. Am J Clin Nutr. 2013;98(4):1084-1102.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23966427/Rolland-Cachera MF, Deheeger M, Bellisle F, et al. Adiposity rebound in children: a simple indicator for predicting obesity. Am J Clin Nutr. 1984;39(1):129-135.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6691287/Taylor RW, Grant AM, Goulding A, Williams SM. Early adiposity rebound: review of papers linking this to subsequent obesity in children and adults. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2005;8(6):607-612.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16205460/De Leonibus C, Marcovecchio ML, Chiavaroli V, et al. Timing of puberty and physical growth in obese children: a longitudinal study in boys and girls. Pediatr Obes. 2014;9(4):292-299.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23713062/日本チョコレート・ココア協会「チョコレート・ココア健康講座 Q12」
http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q12/厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/73-22.html
医師監修記事

長田 直祥
(おさだ なおき)
シンセルクリニック 低身長治療センター医師
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
医師プロフィールはこちら
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
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