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膝のストレッチ11選|寝ながら・座ってできるやり方とNG動作【医師解説】
まずは動画でチェック!【簡単ひざのストレッチ】
▶ 10分33秒・字幕付き|自宅でできる膝のストレッチを実演で紹介
関節の痛みや手足のしびれを諦める前に。医師が教える最新の改善ヒントを動画でチェックする▶
「膝が痛くて動かすのが怖い」「寝ながらできる簡単なストレッチが知りたい」「ストレッチで膝痛は本当に良くなるの?」――膝の痛みを抱える方にとって、ストレッチは手軽で効果的なセルフケアです。本記事では膝の手術と再生医療の両方を診てきた整形外科医の武内医師が、膝が痛い時でも安全にできる寝ながら・座ってのストレッチ、効果を高めるコツ、やってはいけないNG動作、ストレッチで改善しない膝痛への再生医療という選択肢まで解説します。
この記事の結論
膝が痛い時は「寝ながら・座って」体重をかけずに行うストレッチが安全です。この記事では、寝ながら5つ・座って4つ・立って2つの計11種類を紹介します
伸ばすのは、大腿四頭筋(太もも前)・ハムストリングス(太もも裏)・ふくらはぎの3つ。バランスよく伸ばすのが鍵です
1つの動きは20〜30秒、息を止めず、入浴後などに毎日続けます。膝の動きが楽になるまでの目安は2〜4週間です
膝が腫れている、熱がある、水がたまっている、曲げ伸ばしができない(ロッキング)ときは、ストレッチをせず受診してください
しゃがむ・立ち上がる・階段で痛い、膝の内側・外側・裏が痛いなど、痛む動作や場所によって、選ぶストレッチと注意点が変わります
- まずは動画でチェック!【簡単ひざのストレッチ】
- なぜ膝の痛みに「ストレッチ」が効くのか
- 膝痛とストレッチの関係
- 膝周りの重要な3つの筋肉
- 膝の周りの筋肉|どこにあり、痛いときに何が起きているか
- 【寝ながら】膝が痛い人でもできるストレッチ5選
- ① 膝の曲げ伸ばし運動(ヒールスライド)
- ② タオルを使った太もも裏ストレッチ
- ③太もも前を伸ばす「大腿四頭筋ストレッチ」
- ④ 足首の曲げ伸ばし(ふくらはぎストレッチ)
- ⑤ 膝抱え込みストレッチ
- 【座って】椅子でできる膝ストレッチ4選
- ① 膝の伸ばし運動(レッグエクステンション)
- ② 座ったままの太もも裏ストレッチ
- ③ 足首回し・足踏み運動
- ④ 膝の内外ストレッチ
- 【立って】慣れてきたらの本格ストレッチ2選
- ① 太もも前のストレッチ
- ② ふくらはぎのストレッチ
- ストレッチの効果を高める「7つのコツ」
- しゃがむ・立ち上がる・階段・正座で膝が痛いときのストレッチ
- 1日のストレッチの組み立て方|朝・日中・夜と、痛みが強い日の切り替え
- 膝ストレッチで「やってはいけない」NG行動
- 絶対に避けるべきこと
- こんな時はストレッチを中止して受診
- 症状・原因別|おすすめのストレッチと注意点
- 変形性膝関節症の方
- 膝の内側が痛い方
- 膝の外側が痛い方
- 膝の裏が痛い方
- O脚・X脚が気になる方
- 膝がポキポキ鳴る方
- 痛む場所別のおすすめストレッチ早見表(内側・外側・裏・お皿の周り)
- お皿の周りがこわばるとき|お皿(膝蓋骨)をやさしく動かすストレッチ
- ストレッチと併せて|膝を守る生活習慣
- 膝への負担を減らす日常の工夫
- おすすめの運動
- サポーターの活用
- ストレッチで改善しない膝痛|再生医療という選択肢
- 再生医療が向いているケース
- ヒアルロン酸との違い
- 手術との違い
- 膝の痛みを放置するとどうなる?
- 膝のストレッチに関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 膝が痛い時にストレッチしていいですか?
- Q2. 寝ながらできるストレッチが知りたいです。
- Q3. 毎日やるべきですか?
- Q4. どのくらいで効果が出ますか?
- Q5. ストレッチしても膝痛が良くなりません。
- Q6. 高齢の親でもできますか?
- Q7. シンセルクリニックでは何ができますか?
- Q8. ストレッチだけで膝の痛みは良くなりますか?筋トレも必要ですか?
- Q9. 変形性膝関節症と診断されていても、ストレッチをしていいですか?
- Q10. ストレッチの途中で膝が痛くなったら、どうすればいいですか?
- まとめ|膝のストレッチを「毎日の習慣」に
- ストレッチで改善しない膝痛でお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
なぜ膝の痛みに「ストレッチ」が効くのか

膝痛とストレッチの関係
「膝が痛いのに、動かして大丈夫?」と不安に思う方が多いですが、適切なストレッチは膝痛の改善に非常に有効です。その理由は:
硬い筋肉が膝関節を圧迫しているのを緩める
血流を改善して痛み物質を流す
関節の可動域を維持・改善する
筋肉のバランスを整え膝への負担を減らす
膝を支える筋力の維持につながる
膝周りの重要な3つの筋肉
筋肉 | 位置 | 硬くなると |
|---|---|---|
大腿四頭筋 | 太もも前面 | 膝のお皿を圧迫、階段で痛い |
ハムストリングス | 太もも裏 | 膝が伸びにくい、裏が張る |
下腿三頭筋(ふくらはぎ) | すね裏 | 膝裏の突っ張り、歩行時痛 |
これら3つの筋肉をバランスよく伸ばすことが、膝痛改善の基本です。膝の痛みの原因を年代・症状別に知りたい方は「膝の痛み、その原因は?受診の目安と「手術を避ける」ための早期対策」もご参照ください。
膝の周りの筋肉|どこにあり、痛いときに何が起きているか
膝は、周りの筋肉が支えています。上の「重要な3つの筋肉」のほかにも、痛みに関わる筋肉があります。
筋肉 | 位置 | 痛い・硬いときに起こること |
|---|---|---|
内ももの筋肉、鵞足をつくる筋肉(縫工筋・薄筋・半腱様筋) | 太ももの内側から、膝の内側の下 | 膝の内側が痛む(鵞足炎)、立ち上がりで痛い |
腸脛靭帯・大腿筋膜張筋 | 太ももの外側 | 膝の外側が痛む(ランナー膝など) |
膝窩筋・腓腹筋 | 膝の裏からふくらはぎ | 膝の裏の突っ張り、伸ばしきると痛い |

運動のあとや正座のあとに、膝の周りが筋肉痛のように痛む場合は、使いすぎのことが多く、数日で軽くなります。数日たっても軽くならない、片側だけ強い、腫れや熱があるときは、筋肉ではなく関節の問題のこともあるため、整形外科で調べてください。痛む場所ごとの原因は膝の痛みの原因は場所でわかるをご覧ください。
武内医師の臨床コメント①|「膝が痛いから動かさない、は逆効果」
「シンセル外来で膝痛の患者さんを診察すると、『膝が痛いから、なるべく動かさないようにしています』とおっしゃる方が本当に多いんです。お気持ちはわかりますが、これは実は逆効果。膝を動かさないでいると、周囲の筋肉が硬くなり、関節がさらに動きにくくなって、痛みが悪化するという悪循環に陥ります。特に高齢の方は、数週間動かさないだけで膝が固まってしまう。だからこそ、"痛みのない範囲で"優しく動かし、ストレッチで筋肉の柔軟性を保つことが大切なんです。もちろん、痛みが強い急性期は安静が必要ですが、慢性的な膝痛には"適度に動かす"ことが治療の一環。寝ながら・座ってできる優しいストレッチなら、膝に負担をかけずに続けられます」
【寝ながら】膝が痛い人でもできるストレッチ5選
膝に体重をかけずにできる「寝ながらストレッチ」は、痛みがある方・高齢の方に最も安全でおすすめです。ベッドや布団の上で行えます。
① 膝の曲げ伸ばし運動(ヒールスライド)

膝の可動域を保つ基本のストレッチ。
仰向けに寝て、両足を伸ばす
片方の踵を床に滑らせながら、ゆっくり膝を曲げる
できる範囲まで曲げたら、ゆっくり戻す
10回×2〜3セット
ポイント:痛みのない範囲で。無理に深く曲げない。
② タオルを使った太もも裏ストレッチ
ハムストリングス(もも裏)を伸ばします。
仰向けで片足の裏にタオルをかける
タオルを両手で持ち、膝を伸ばしたまま足を天井方向へ
もも裏が伸びるのを感じたら20〜30秒キープ
左右2回ずつ
③太もも前を伸ばす「大腿四頭筋ストレッチ」
太ももの前(大腿四頭筋)が硬いと、お皿の動きが悪くなり、膝のお皿周りの痛みの原因になります。
横向きに寝て、下側の足は軽く曲げて安定させます。
上側の足首を手で持ち、かかとをお尻に近づけるように膝を曲げます。
太ももの前が伸びるのを感じながら、30〜60秒キープします。
左右2〜3回ずつ行います。
④ 足首の曲げ伸ばし(ふくらはぎストレッチ)

仰向けで足を伸ばす
足首をゆっくり手前に反らす(ふくらはぎが伸びる)
次につま先を伸ばす
各10回、リズミカルに
⑤ 膝抱え込みストレッチ
仰向けで片膝を両手で抱える
ゆっくり胸に引き寄せる
お尻・もも裏が伸びるのを感じて20秒キープ
左右2回ずつ
腰も一緒にケアしたい方は「腰痛に即効!寝ながら1分ストレッチ|やってはいけない体操も解説」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント②|「寝ながらストレッチは"最も安全な入口"」
「私が膝痛の患者さんにストレッチを指導する時、まず"寝ながらできるもの"からお勧めします。理由は"寝ながらなら膝に自分の体重がかからず、転倒リスクもゼロだから"です。特に高齢の方や、膝痛が強い方が立って行うストレッチをすると、バランスを崩して転倒する危険がある。転倒して骨折すれば、それこそ寝たきりのリスクです。だからこそ、"寝ながら"は最も安全な入口。中でも私がおすすめするのが"膝下に枕を置いて太もも前に力を入れる"セッティング運動。膝を全く動かさずに膝を支える筋肉を鍛えられるので、痛みが強い方でも安全にできます。まずは寝ながらから始めて、慣れたら座って・立ってへとステップアップしてください」
【座って】椅子でできる膝ストレッチ4選
デスクワークの合間やテレビを見ながらできる、椅子に座ったままのストレッチです。
① 膝の伸ばし運動(レッグエクステンション)

椅子に深く座る
片足をゆっくり前に伸ばし、膝をまっすぐに
つま先を手前に向けて太もも前に力を入れる
5秒キープしてゆっくり下ろす
左右10回ずつ
② 座ったままの太もも裏ストレッチ
椅子に浅く座り、片足を前に伸ばす
かかとを床につけ、つま先を上に
背筋を伸ばしたまま股関節から前傾
もも裏が伸びるのを感じて20秒キープ
③ 足首回し・足踏み運動

椅子に座って足首をゆっくり回す
その場で軽く足踏み
血流促進膝周りの筋肉の活性化
④ 膝の内外ストレッチ

椅子に座り、足首を反対の膝に乗せる(数字の4の形)
股関節・膝の外側が伸びる
無理のない範囲で20秒キープ
武内医師の臨床コメント③|「座ってのストレッチは"ながら"で続けるのがコツ」
「座ってできるストレッチのいいところは、"わざわざ時間を作らなくても、日常生活の中でできる"ことです。『ストレッチの時間を確保するのが難しい』とおっしゃる方が多いんですが、座ってのストレッチなら、テレビを見ながら、デスクワークの合間に、電車の座席で——いつでもできるんです。私がよくお伝えするのが"1時間に1回、座ったまま膝を伸ばす運動を10回"という習慣。デスクワークで長時間座っていると膝が固まって、立ち上がる時に痛む方が多い。でもこの"ちょこちょこストレッチ"を挟むだけで、膝の動きが全然変わります。大切なのは"完璧に1日30分"より"こまめに1日何回も"。続けやすい形を見つけてください」
【立って】慣れてきたらの本格ストレッチ2選
痛みが落ち着き、体力に余裕がある方向けの立位ストレッチです。必ず壁や椅子につかまって、転倒に注意して行ってください。
① 太もも前のストレッチ
壁に手をついて立つ
片足の足首を後ろで持ち、かかとをお尻に近づける
太もも前が伸びるのを感じて20秒キープ
左右2回ずつ
② ふくらはぎのストレッチ
壁に両手をつく
片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前傾
後ろ足のふくらはぎが伸びる
20秒キープ、左右2回
ストレッチの効果を高める「7つのコツ」
呼吸を止めない:吐く息で筋肉を伸ばす
反動をつけない:ゆっくり伸ばして静止
痛気持ちいい範囲で:痛みを我慢しない
入浴後がおすすめ:体が温まって伸びやすい
毎日続ける:週3〜5回でもOK
左右両方行う:バランスが大切
物足りないくらいで止める:やりすぎは逆効果
ストレッチは「1回長くやる」よりも「毎日短く続ける」ほうが効果が出ます。1つの筋肉を20〜30秒かけてゆっくり伸ばし、反動をつけずに静止するのが基本。伸ばしている最中に痛みが強くなる場合は、それ以上伸ばさず、その手前で止めてください。筋肉が温まっている入浴後や、就寝前のリラックスタイムに取り入れると、無理なく習慣化できます。
しゃがむ・立ち上がる・階段・正座で膝が痛いときのストレッチ
痛む動作によって、硬くなっている筋肉が違います。この記事のストレッチから、次のものを選んでください。
痛む動作 | 硬さ・弱さが考えられる筋肉 | 選ぶストレッチ |
|---|---|---|
しゃがむと痛い | 太もも前、お皿のまわり | 寝ながら③(太もも前)、座って①(膝の伸ばし運動)。深くしゃがむ動きは避けます |
立ち上がるときに痛い | 太もも前の筋力、太もも裏 | 座って①(膝の伸ばし運動)、座って②(太もも裏)。手をついて立ちます |
階段の上りで痛い | 太もも前の筋力 | 座って①(膝の伸ばし運動)。手すりを使います |
階段の下りで痛い | 太もも前、お皿の周り | 寝ながら③(太もも前)、立って①(太もも前)。ゆっくり下ります |
正座ができない | 膝が曲がりにくい、太もも前の硬さ | 寝ながら①(ヒールスライド)で少しずつ曲がる範囲を広げ、寝ながら③(太もも前)を行います。無理に正座はしません |
いずれも痛みの出ない範囲で行い、腫れや熱があるときは行いません。正座ができない原因は正座ができない本当の原因は「筋膜」、しゃがむと痛む方はスクワットで膝が痛い原因と正しいやり方もご覧ください。
1日のストレッチの組み立て方|朝・日中・夜と、痛みが強い日の切り替え
まとめて長くやるより、短く分けて毎日続けるほうが続きます。この記事のストレッチから、次のように選んでみてください。
時間帯 | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
朝(起きる前、布団の上) | 寝ながら①(ヒールスライド)、寝ながら④(足首の曲げ伸ばし) | 朝は膝がこわばりやすいため、体重をかけない動きから始める |
日中(座っているとき) | 座って①(膝の伸ばし運動)、座って③(足首回し・足踏み) | 長く座ったままにならないよう、合間に行う |
夜(入浴後) | 寝ながら②(タオルで太もも裏)、寝ながら③(太もも前)、立って②(ふくらはぎ) | 体が温まって伸びやすい。反動をつけない |
痛みが強い日は、伸ばすより「力を入れて止める」運動に切り替えます。たとえば、膝の下に丸めたタオルを置き、膝でタオルを押しつぶすように太もも前に力を入れて、数秒止めます(膝下枕でのセッティング運動)。膝を動かさずにできます。痛みが増す、腫れる、熱を持つときは中止して、整形外科で確認してください。
膝ストレッチで「やってはいけない」NG行動
絶対に避けるべきこと
❌ 痛みを我慢して無理に伸ばす
❌ 反動をつけて勢いよく曲げ伸ばし
❌ 膝が腫れている・熱を持っている時に行う
❌ 深いスクワット・正座で無理に曲げる
❌ 膝をねじる動作
❌ 痛いのに毎日ハードに続ける
こんな時はストレッチを中止して受診
膝が急に腫れた・水が溜まった
強い痛みで曲げ伸ばしできない
膝に力が入らない・崩れる
熱感・赤みがある
ストレッチ後にかえって悪化
膝に水が溜まった場合は「膝に水が溜まる原因と症状|抜くべきか・自然に治るか・何科を受診するか」、急な膝の痛みは「膝が急に痛い原因10選|痛む場所・年代別セルフチェックと今すぐできる対処法」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント④|「ストレッチしてはいけない膝もある」
「ストレッチは膝に良いものですが、"ストレッチをしてはいけない状態の膝"もあることを、必ず知っておいてほしいんです。『膝が腫れて熱を持っている』『水が溜まってパンパン』『半月板が挟まって曲げ伸ばしできない(ロッキング)』——こういう時に無理にストレッチをすると、炎症を悪化させたり、半月板をさらに傷めたりします。特に"良かれと思って毎日一生懸命ストレッチしていたら、かえって悪化した"というケースを本当に多く経験しています。ストレッチはあくまで"炎症が落ち着いている慢性期"のケア。急性の腫れ・熱感・強い痛みがある時は、まず安静にして受診してください。自己判断で無理をしないことが、結果的に早い回復につながります」
症状・原因別|おすすめのストレッチと注意点

変形性膝関節症の方
膝の内側がすり減る変形性膝関節症では、大腿四頭筋のセッティング運動が特に有効。膝を支える筋力を保つことで進行を遅らせます。ただし深く曲げる動作は避けましょう。詳しくは「変形性膝関節症でやってはいけないこと10選|正座・スクワット・運動・仕事中の正解」もご参照ください。
膝の内側が痛い方
鵞足炎や内側の変形の可能性。詳しくは「膝の内側が痛い原因5選|危険な「変形」のサインと10秒セルフチェック」「鵞足炎とは?原因と治る期間、やってはいけない事」もご参照ください。スポーツで膝の内側を痛めた方は「膝の内側側副靭帯損傷を早く治す方法とは?医師が解説」も参考になります。
膝の外側が痛い方
O脚や腸脛靭帯の問題の可能性。「膝の外側が痛い原因は?「O脚」や「半月板」のリスクを10秒でセルフチェック」もご参照ください。
膝の裏が痛い方
ハムストリングスやふくらはぎの硬さ、ベーカー嚢腫の可能性。「膝の裏が痛い原因は?「曲げると痛い」「しこり」の正体と、自分でできる対処法」もご参照ください。
O脚・X脚が気になる方
脚の変形は膝への負担を偏らせます。「O脚(内反膝)は治る?原因チェックと自宅でできる改善ストレッチ」「X脚(外反膝)の原因と治し方は?大人のX脚を放置するリスクと改善ストレッチ」もご参照ください。
膝がポキポキ鳴る方
「膝がポキポキ鳴る!原因から対策まで整形外科医が徹底解説」もご参照ください。
痛む場所別のおすすめストレッチ早見表(内側・外側・裏・お皿の周り)
痛む場所によって、選ぶストレッチと、避けたいことが変わります。診断ではなく、選ぶときの目安です。
痛む場所 | 硬くなりやすい筋肉 | この記事で選ぶストレッチ | 避けること |
|---|---|---|---|
膝の内側 | 内もも、太もも裏の内側 | 寝ながら②(タオルで太もも裏)、座って②(太もも裏) | 内側を強く押し込む、深いしゃがみ込み |
膝の外側 | 太ももの外側、お尻 | 座って④(4の字)、寝ながら⑤(膝抱え) | 反動をつけて外側を引っ張る |
膝の裏 | 太もも裏、ふくらはぎ | 寝ながら②(タオルで太もも裏)、寝ながら④(足首の曲げ伸ばし)、立って②(ふくらはぎ) | 膝の裏を強く揉む・押す |
お皿の周り・前 | 太もも前 | 寝ながら③(太もも前)、立って①(太もも前) | 深いスクワット、正座 |
それぞれの原因は、内側は膝の内側が痛い原因8選と鵞足炎、外側は膝の外側が痛い原因は?、裏は膝の裏が痛い原因は?、お皿の周りは膝の皿の上が痛い原因は?をご覧ください。
お皿の周りがこわばるとき|お皿(膝蓋骨)をやさしく動かすストレッチ
お皿の動きが悪くなると、膝の曲げ伸ばしが重くなり、お皿の下やまわりが痛みやすくなります。お皿の下には、クッションの役割をする脂肪組織(膝蓋下脂肪体)があり、お皿に動きを出すと、膝の前のこわばりがやわらぐことがあります。
椅子に座るか、床に脚を伸ばして座り、太ももの力を抜きます。太ももに力が入っていると、お皿は動きません
お皿の左右を、親指と人差し指で軽くつまみます
痛みの出ない範囲で、お皿を上・下・左・右に、小さくゆっくり動かします。各方向を数回ずつ行います
反対の膝も同じように行います

強く押し込んだり、痛みを我慢して動かしたりしないでください。膝が腫れて熱を持っているとき、お皿が外れそうな感じがあるときは行わず、整形外科で確認してください。お皿の下が痛い原因は膝のお皿の下が痛い原因は?をご覧ください。
武内医師の臨床コメント⑤|「痛む場所で、やるべきストレッチが変わる」
「膝痛の患者さんに、私が必ずお伝えするのが『膝のどこが痛いかで、やるべきストレッチが全然違う』ということです。『膝が痛い』と一括りにされがちですが、内側・外側・裏・お皿の周り——痛む場所によって原因が違い、必要なケアも変わるんです。例えば、内側が痛い鵞足炎の方に外側のストレッチをしても効果は薄い。逆に、O脚由来の外側の痛みには、内ももを鍛えるアプローチが必要。だから"ネットで見た膝ストレッチを闇雲にやる"のではなく、まず"自分の膝のどこが、なぜ痛いのか"を知ることが大切です。自己判断が難しければ、一度整形外科で診てもらってください。正しい診断があってこそ、正しいストレッチが選べます」
ストレッチと併せて|膝を守る生活習慣

膝への負担を減らす日常の工夫
体重管理(1kg増で膝への負担は3〜4倍)
正座・深いしゃがみを避ける
階段はゆっくり、手すりを使う
クッション性の高い靴
長時間の同じ姿勢を避ける
おすすめの運動
ウォーキングは膝に優しい有酸素運動ですが、正しいフォームが大切。詳しくは「ウォーキングの効果はいつから?痩せ始める時期・毎日1時間は歩きすぎ?膝を守る正しい歩き方」もご参照ください。水中ウォーキングも膝への負担が少なくおすすめです。
サポーターの活用
膝サポーターは負担軽減に有効ですが、依存には注意。「膝サポーターの正しい選び方と「依存」のリスク|症状別チェックリスト付き」もご参照ください。
ストレッチで改善しない膝痛|再生医療という選択肢
「ストレッチや運動を続けても膝痛が改善しない」「ヒアルロン酸注射も効かなくなった」「でも手術は避けたい」――そんな方に、シンセルクリニックでは再生医療(幹細胞治療)という選択肢を提供しています。
先日、こんなご相談をいただきました。注射やリハビリを続けてきて、その期間が終わってしまった50〜70代の方からです。「手詰まりと言われたような感じで、これから先が見えない」と話されていました。手術の話もまだ出ず、このまま悪くなるのではと夜も不安になる。その宙ぶらりんの状態が、いちばんつらいのかもしれません。ここでは、その次の選択肢をお伝えします。
再生医療が向いているケース
ストレッチ・運動で改善しない慢性的な膝痛
変形性膝関節症の初期〜進行期
ヒアルロン酸注射の効果が薄れてきた
半月板損傷
手術は避けたい・まだ受けたくない
入院・長期リハビリができない
ヒアルロン酸との違い
ヒアルロン酸は関節の潤滑を補うものですが、再生医療は炎症を鎮め組織の修復をサポートします。ヒアルロン酸が効かなくなった方は「膝のヒアルロン酸注射が効かなくなったら?回数の限界・やめどき・次の選択肢」「膝のヒアルロン酸注射の効果・料金・副作用・何回打つべきか」もご参照ください。
手術との違い
変形性膝関節症の手術(関節鏡・骨切り・人工関節)と再生医療の比較は「変形性膝関節症の手術の種類・費用・入院期間|関節鏡・骨切り・人工関節の違いと後悔しないための選択基準」、膝の再生医療の詳細は「変形性膝関節症の再生医療:手術を避ける「切らない」治療法」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント⑥|「ストレッチと再生医療は敵ではなく味方」
「シンセル外来で『再生医療を受けたらストレッチはやめていいですか?』とご質問いただくことが多いんですが、私の答えは『いいえ、ストレッチも続けてください』です。再生医療は"関節内の炎症を鎮め、組織の修復を助ける"治療、ストレッチは"膝を支える筋肉の柔軟性と筋力を保つ"ケア——この2つは補完し合う関係にあります。再生医療で炎症が鎮まっても、周囲の筋肉が硬いままでは膝への負担は減りません。逆に、ストレッチを頑張っても、関節内の炎症が強すぎると改善に限界がある。だからこそ、両方を組み合わせることで効果が最大化します。私は再生医療を受けられた患者さんにも、必ずストレッチの継続をお願いしています。膝を守るのは、一つの治療ではなく"総合的なケア"なんです」
膝の痛みを放置するとどうなる?
膝の痛みを「歳のせい」と放置すると、変形性膝関節症が進行し、最終的に手術が必要な状態になることがあります。
軟骨のすり減りが進行
骨の変形(骨棘)
膝が伸びない・曲がらない
歩行困難・外出が億劫に
筋力低下→さらに悪化の悪循環
「痛くないうちに」「軽いうちに」対処することが、膝の寿命を延ばす鍵です。半月板損傷の見極めは「半月板損傷の内側・外側の違い|症状・痛む場所・軽度で歩ける?治療・手術の選択」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント⑦|「今日のストレッチが10年後の膝を守る」
「私がすべての膝痛の患者さんにお伝えしたいのは、『今日から始めるストレッチが、10年後20年後のあなたの膝を守る』ということです。膝の痛みを"歳のせい"と諦めて放置し、気づいたら人工膝関節が必要な末期になっていた——こういう方を、私は本当に多く見てきました。膝は毎日使う関節。何もしなければ、加齢とともに確実に衰えます。でも、寝ながら・座ってできる簡単なストレッチを毎日続けるだけで、膝の衰えは大きく遅らせることができる。特別な道具も、ジムに通う必要もありません。今日、この記事を読んだ後、まず"寝ながら膝の曲げ伸ばし"を10回やってみてください。その小さな一歩が、あなたの膝の未来を変えます。そして、もしストレッチでは追いつかないほど痛みが進んでいたら、諦めずにご相談ください。手術以外の選択肢もあります」
膝のストレッチに関するよくある質問(Q&A)
Q1. 膝が痛い時にストレッチしていいですか?
慢性的な痛みなら、寝ながら・座って行う優しいストレッチはOK。ただし腫れ・熱感・急性の強い痛みがある時は安静にして受診を。
Q2. 寝ながらできるストレッチが知りたいです。
膝の曲げ伸ばし、タオルでもも裏伸ばし、膝下枕でのセッティング運動が安全でおすすめ。体重がかからず高齢の方にも安全です。
Q3. 毎日やるべきですか?
理想は毎日ですが、週3〜5回でも効果があります。1日1〜2種類・5分でもOK。続けることが大切。
Q4. どのくらいで効果が出ますか?
個人差はありますが、2〜4週間で膝の動きが楽になり、1〜3ヶ月で痛みの軽減を実感する方が多いです。
Q5. ストレッチしても膝痛が良くなりません。
変形が進んでいる可能性や、痛む場所に合わないストレッチをしている可能性があります。一度整形外科でMRI評価を受けることをお勧めします。改善しない場合は再生医療という選択肢もあります。
Q6. 高齢の親でもできますか?
寝ながら・座ってのストレッチは高齢の方でも安全です。転倒リスクを避けるため、立位ストレッチは必ず壁や椅子につかまって行ってください。
Q7. シンセルクリニックでは何ができますか?
整形外科医による診察、MRI評価、保存療法、幹細胞治療(再生医療)まで対応。ストレッチで改善しない膝痛の方は無料カウンセリングでご相談ください。
Q8. ストレッチだけで膝の痛みは良くなりますか?筋トレも必要ですか?
ストレッチは膝まわりの柔らかさを保つもので、膝を支える筋力を保つ運動と組み合わせることが大切です。膝の変形性関節症の方を対象にした54件の研究をまとめたレビュー(コクラン・レビュー)では、陸上での運動療法によって、運動直後の膝の痛みが減り(100点満点で約12点)、体の動かしやすさも改善しました(文献2)。ただし、この研究は筋力トレーニングや有酸素運動などをまとめたもので、ストレッチだけを調べたものではありません。ストレッチで楽になった時間に、太もも前を使う運動(座っての膝の伸ばし運動など)を行ってください。
Q9. 変形性膝関節症と診断されていても、ストレッチをしていいですか?
多くの場合、痛みの出ない範囲で行えます。寝ながら・座って、体重をかけずに行うものから始めてください。深く曲げる・ひねる動きは避けます。膝が腫れて熱を持っているとき、水がたまっているときは、ストレッチは中止して受診してください。診断を受けている方は、運動の内容を担当の医師や理学療法士にも確認すると安心です。
Q10. ストレッチの途中で膝が痛くなったら、どうすればいいですか?
痛みの出る手前で止めます。痛みが数分で引くなら、伸ばす量を減らして続けられます。痛みが残る、翌日に強まる、腫れるときは、その動きは中止して、やり方か、選んだストレッチが膝に合っていない可能性があります。整形外科で原因を確認してください。
まとめ|膝のストレッチを「毎日の習慣」に
膝が痛い時は「寝ながら・座って」体重をかけないストレッチが安全
大腿四頭筋・ハムストリングス・ふくらはぎをバランスよく伸ばす
寝ながら5選:曲げ伸ばし・タオルもも裏・膝下枕セッティング・足首・膝抱え込み
座って4選:膝伸ばし・もも裏・足首回し・4の字
効果のコツ:呼吸を止めない・反動をつけない・痛気持ちいい範囲・入浴後
NG:腫れ・熱感時のストレッチ、無理な深屈曲、反動
痛む場所(内側・外側・裏)でやるべきストレッチが変わる
ストレッチと再生医療は補完し合う関係
ストレッチで改善しない膝痛には再生医療(幹細胞治療)という選択肢
今日のストレッチが10年後の膝を守る
膝のストレッチは、特別な道具もお金もかからず、今日から始められる最高のセルフケアです。「膝が痛いから動かさない」ではなく「痛くない範囲で優しく動かす」——この意識が、あなたの膝の未来を守ります。まずは今夜、寝ながらの膝の曲げ伸ばしから始めてみてください。もしストレッチでは追いつかないほど痛みが進んでいたら、諦めずに専門の医師にご相談ください。
ストレッチで改善しない膝痛でお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
シンセルクリニックでは、整形外科医による丁寧な診察、MRI評価、保存療法・幹細胞治療(再生医療)の選択肢まで、お一人ひとりに最適な治療をご提案しています。「ストレッチをしても膝が良くならない」「ヒアルロン酸が効かなくなった」「手術は避けたい」――そんな方も、お気軽にご相談ください。大阪・名古屋・広島・福岡の4院で対応しています。
▶ LINEで相談する(膝のストレッチ、再生医療について気軽に質問いただけます)
関連コラム
参考文献
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https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/gonarthrosis.html
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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