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2025.08.01
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
シンセルクリニック武内総院長が、変形性ひざ関節症について、そして最新の再生医療について分かりやすく解説します。まずは動画をご覧いただくと理解しやすくなります。
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50歳以上の方の約8割が、程度の差はあれ、変形性膝関節症の症状を持っていると言われています。
高齢化社会の現代、膝の痛みを感じたことはありませんか?
階段の上り下りや立ち上がり時にズキッとくる痛み、朝の寝起き時の膝のこわばり… もしかしたら、それは変形性ひざ関節症のサインかもしれません。
日常生活に支障をきたすほどの痛みから、軽い違和感まで、症状は様々です。
初期症状は放置されがちですが、進行性の病気であるため、早期発見・早期治療が重要です。
この記事では、整形外科医が変形性膝関節症の原因や症状、そして最新の治療法まで詳しく解説します。
放置すると日常生活に支障をきたす可能性もあるこの病気について、今すぐ知っておくべき情報を余すことなくお伝えします。




膝痛、特に立ち上がる時や階段の上り下りで痛むと、日常生活にも影響が出てしまいますよね。もしかしたら、それは変形性膝関節症のサインかもしれません。この記事では、変形性膝関節症の原因や症状、そしてどんな人がなりやすいかについて、整形外科医の立場からわかりやすく解説します。

変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ったり、変形したりすることで、痛みや炎症、動きの制限などを引き起こす病気です。
人間の関節は、骨と骨の間に軟骨というクッションがあり、さらに関節包という袋で包まれ、その中には関節液という潤滑油の役割を果たす液体で満たされています。
正常な状態では、この軟骨と関節液のおかげで、膝をスムーズに動かすことができます。しかし、加齢や過度な負担、肥満、過去のケガなど様々な原因によって、この軟骨が徐々にすり減ってしまいます。軟骨がすり減ると、骨同士が直接ぶつかり合うようになり、炎症や痛みを引き起こすのです。
さらに進行すると、骨が変形して骨棘(こっきょく)と呼ばれる骨の突起ができ、関節の隙間が狭くなって、O脚やX脚に変形することもあります。最終的には、骨が変形して関節の動きが制限され、日常生活に大きな支障をきたす場合もあります。
骨棘について詳しくご覧ください↓↓
骨棘とは?原因から治療まで医師が解説

変形性膝関節症の症状は、軽度、中程度、重度と段階的に進行し、その症状も変化していきます。
軽度には、動き始めや立ち上がり時に膝のこわばりや軽い痛みを感じることがあります。例えば、朝起きた時や、長時間座っていた後に立ち上がる時に、膝が重だるい、少し痛むと感じる程度です。この段階では、日常生活に大きな支障はありませんが、階段の上り下りや正座で痛みが出ることもあります。
中程度になると、常に膝の痛みがある状態になります。膝が腫れたり、熱を持ったりすることもあります。また、歩くと音が鳴る、いわゆる「クリック音」や「すりこぎ音」といった症状が現れることもあります。正座やしゃがむのが困難になるのもこの頃です。
クリック音について詳しくご覧ください↓↓
膝がポキポキ鳴る!原因から対策まで整形外科医が徹底解説!
重度まで進行すると、痛みが増し、日常生活に大きな支障が出ます。歩く、座る、立つといった基本的な動作さえも困難になることがあります。安静時にも痛みを感じるようになり、夜も眠れないほどの激痛に悩まされる方もいらっしゃいます。
初期症状は、一時的なものと勘違いされやすく、放置してしまう方も少なくありません。
しかし、変形性膝関節症は進行性の病気であるため、早期に適切な治療を開始することで、進行を遅らせたり、痛みを軽減したり、ひいては手術が必要な状態を回避できる可能性があります。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診するようにしてください。
変形性膝関節症の予防方法について詳しくご覧ください↓↓
変形性膝関節症のしてはいけない事とは?整形外科医が解説!

変形性膝関節症は、50代以降に多く発症し、特に女性に多く見られます。
女性に多い理由は、女性ホルモンの減少、男性に比べて関節が小さいこと、筋肉量が少ないこと、骨盤の形状などが影響していると考えられています。
また、以下のような人も変形性膝関節症になりやすいと言われています。
肥満の方
体重が増えるほど膝への負担が増大し、軟骨のすり減りを加速させるため、肥満の方は特に注意が必要です。BMIが25以上の方は、減量を検討しましょう。
膝に負担のかかる仕事をしている方(例:農業、介護職、建設作業員など)
長時間の立ち仕事や、重いものを持ち上げる作業などは、膝への負担が大きいため、変形性膝関節症のリスクを高めます。
膝を酷使するスポーツをしている、またはしていた方(例:サッカー、バスケットボール、マラソン、スキーなど)
ジャンプや急な方向転換を伴うスポーツは、膝関節に大きな負担をかけます。
リウマチなどの持病がある方
関節リウマチなどの炎症性疾患は、軟骨を破壊し、変形性膝関節症のリスクを高めます。
リウマチについては詳しくご覧ください↓↓
関節リウマチのしてはいけない10項目とは?医師が解説!
家族に変形性膝関節症の方がいる方
遺伝的な要因も関与していると考えられており、家族に変形性膝関節症の方がいる場合は、より注意が必要です。
O脚、X脚の方
O脚の方は膝の内側、X脚の方は膝の外側に負担が集中しやすいため、変形性膝関節症のリスクが高まります。
O脚、X脚について詳しくご覧ください↓↓
O脚(内反膝)の原因~対策まで医師が徹底解説!
X脚の原因や治し方を医師が徹底解説!
これらの原因は、軟骨への負担を増やし、すり減りを加速させる可能性があります。当てはまる方は、特に膝のケアに意識を向け、予防に努めることが大切です。
グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどは、軟骨の構成成分や関節液の成分であり、サプリメントや健康食品として販売されています。これらの成分が変形性膝関節症の症状緩和に役立つ可能性があるという研究報告も存在しますが、すべてのケースで効果が保証されているわけではありません。また、効果の程度には個人差があります。
サプリメントや健康食品は、あくまで補助的な役割と考えて、バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な生活習慣を維持することが重要です。




膝の痛みは、日常生活に大きな影を落とします。特に、立ち上がる時や階段の昇降時に痛みが増す場合、変形性膝関節症の可能性が頭をよぎりますよね。不安な気持ちを抱えながら、どうすれば良いのか分からず途方に暮れている方もいるかもしれません。
この章では、変形性膝関節症の診断方法、そして診断結果に基づいて選択される治療法について、整形外科医の立場から詳しく解説します。最新の再生医療についても触れ、手術を回避できる治療の展望についてもご紹介します。
ある程度病状を把握した後、触診を行います。
触診では、膝の腫れや熱感、圧痛の有無などを確認します。変形性膝関節症では、膝関節に水が溜まっている場合や、特定の部位を押すと痛みが増強する場合があります。
膝の腫れや水が溜まる原因については詳しくご覧ください↓↓
膝の腫れや違和感は膝に水が溜まるから?膝の不調を解消するためのポイントを解説します
これらの所見に加えて、画像検査を行うことで、より正確な診断が可能になります。
整形外科領域で最も一般的な画像検査はレントゲン検査です。

レントゲン検査では、骨の状態を詳細に評価できます。変形性膝関節症の場合、軟骨のすり減りによって関節裂隙が狭小化している所見や、骨棘と呼ばれる骨の突起が認められる場合があります。
さらに詳しい検査が必要な場合は、MRI検査を行います。
MRI検査では、レントゲン検査では評価できない軟骨や靭帯、半月板の状態を可視化できます。変形性膝関節症の診断だけでなく、他の膝関節疾患との鑑別にも有用です。
MRI検査については詳しくご覧ください↓↓
関節のMRI検査とは?MRIとレントゲンの違いを医師が解説!
変形性膝関節症の治し方として、大きく保存療法と手術療法に分けられます。保存療法は、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法です。初期の変形性膝関節症では、まず保存療法が選択されます。
保存療法には、薬物療法、運動療法、ヒアルロン酸注射、装具療法など、様々な種類があります。
薬物療法では、痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤などを用います。
運動療法では、膝関節周囲の筋肉を強化することで、関節の安定性を高めます。
ひざのストレッチについて⇊
ひざ周りの筋肉が痛い!簡単ストレッチ方法を解説します。
ヒアルロン酸注射は、関節液の粘性を高め、関節の動きを滑らかにする効果があります。
ヒアルロン酸注射について⇊
膝にヒアルロン酸注射を打ち続けても大丈夫?
装具療法では、膝サポーターや足底板などを用いて、膝関節への負担を軽減します。
膝のサポーターについて⇊
膝サポーターのおすすめの選び方は?医師が解説
保存療法で十分な効果が得られない場合や、変形性膝関節症が進行している場合は、手術療法が検討されます。
手術療法には、人工関節置換術や骨切り術などがあります。人工関節置換術は、損傷した関節面を人工関節に置き換える手術です。骨切り術は、骨を切断して変形を矯正する手術です。
変形性膝関節症の手術については詳しくご覧ください↓↓
変形性膝関節症の手術とは?手術のタイミングから入院まで医師が解説!
近年、変形性膝関節症の新たな治療法として、再生医療が注目を集めています。再生医療とは、損傷した組織の再生を促進する治療法です。
変形性膝関節症の再生医療には、PRP療法と幹細胞治療があります。
PRP療法は、患者さん自身の血液から採取した多血小板血漿(PRP)を関節内に注射する治療法です。PRPには、組織の修復を促進する成長因子が豊富に含まれています。多くの臨床場面においてPRPの有効性と安全性が示されています。
PRP注射について詳しくご覧ください↓
注目されているPRP療法で絶対知っておきたいこととは?
幹細胞治療は、脂肪組織などから採取した幹細胞を培養し、関節内に注射する治療法です。幹細胞は、様々な細胞に分化する能力を持つ細胞です。損傷した軟骨の再生を促進する効果が期待されます。
ひざの幹細胞治療について詳しくご覧ください↓
ひざ関節症の再生医療とは?
再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。
この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。



記事監修医師
記事監修 シンセルクリニック
院長 武内晋司郎
「介護予防の推進に向けた運動器疾患対策について 報告書」平成20年7月 介護予防の推進に向けた運動器疾患対策に関する検討会
グルコサミンとコンドロイチンGlucosamine and Chondroitin
日本整形外科学会 変形性膝関節症診療ガイドライン 2023
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