Column
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2026.01.26
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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「腰が痛い…」
「足がしびれる…」
そんな悩みを抱えている方はいませんか?
国内で推定200万人以上が患うと言われる「腰部脊柱管狭窄症」
(読み方:せきちゅうかんきょうさくしょう)
高齢者に多い病気ですが、若い世代でも発症する可能性があります。腰や足への痛みやしびれ、ひどい時には歩行困難にまで至るこの症状は、日常生活に深刻な影響を与えます。
この記事では、整形外科医が監修した腰部脊柱管狭窄症の症状から最新の治療法までを徹底解説。
間欠性跛行など、具体的な症状の特徴や、加齢や先天的な要因、そして生活習慣が及ぼす影響について、分かりやすく解説します。さらに、CTやMRIなどの画像診断から、神経ブロック注射や手術といった治療法、そして効果的なリハビリ方法までを網羅。
「もう治らないかも…」と諦める前に、ぜひこの記事を読んで、快適な生活を取り戻しましょう。




腰部脊柱管狭窄症は、腰の神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで様々な症状が現れる病気です。
特に高齢者に多く、国内では推定200万人以上の患者さんがいると言われていますが、若い方でも発症する可能性はあります。腰や足に痛みやしびれ、歩行困難など、日常生活に大きな影響を与える可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
この記事では、腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状をご紹介し、それぞれの特徴を整形外科医の視点からわかりやすく解説します。

腰部脊柱管狭窄症になると、腰や足に痛みやしびれが生じます。
これは、脊柱管(神経の通り道)が狭くなることで、中を通る神経が圧迫されることが原因です。神経が圧迫されると、炎症や血流障害が起こり、痛みやしびれの感覚が生まれます。
例えば、長時間同じ体勢で座っていると、足がしびれて感覚がなくなったり、チクチクした痛みを感じたりすることがありますよね。これは、一時的に神経が圧迫された状態です。
腰部脊柱管狭窄症では、この圧迫が慢性的に続くため、より強い痛みやしびれが生じるのです。
痛みは、腰だけでなく、おしりや太もも、ふくらはぎ、足先など、神経の走行に沿って広がることがあります。しびれも、ピリピリとした感じやジンジンとした感じ、感覚が鈍くなる、あるいは熱く感じる、冷たく感じるなど、患者さんによって様々です。私の外来でも、「電気が走るような痛み」と表現される方や、「足が重だるい」と訴える方など、症状の感じ方は実に多様です。
これらの症状は、立ったり歩いたりすると悪化し、座ったり前かがみになると軽減することが多いです。これは、立ったり歩いたりすると脊柱管がさらに狭くなり、神経への圧迫が強まるためです。逆に、座ったり前かがみになると脊柱管が広がり、神経への圧迫が軽減されるため、症状が和らぐのです。

間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状の一つです。
しばらく歩いていると足腰に痛みやしびれが出てきて歩けなくなってしまいますが、少し休むとまた歩けるようになります。
これを繰り返すため、「間欠性」跛行と呼ばれます。
間欠跛行については詳しくご覧ください↓↓
間欠性跛行とは?整形外科医が解説!

急性馬尾症候群は、脊柱管が急に狭くなることで、馬尾神経(脊髄の末端部分)が強く圧迫されることで起こります。
症状としては、両足に強いしびれや麻痺、排尿・排便障害などが突然現れます。
私の経験では、くしゃみや咳をした拍子に発症した患者さんもいました。
緊急事態であり、すぐに治療が必要な状態です。放置すると後遺症が残る可能性があるため、少しでも疑わしい症状があれば、すぐに病院を受診することが重要です。急性馬尾症候群は、腰部脊柱管狭窄症の中でも特に重篤な状態であり、緊急手術が必要となる場合もあります。



腰部脊柱管狭窄症は、腰部の神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで様々な症状を引き起こす病気です。
加齢による変化だけが原因ではなく、生まれつきの脊柱管の狭さや、過去のケガ、生活習慣なども複雑に絡み合って発症します。
腰部脊柱管狭窄症は、国内では推定200万人以上の患者さんがいるとされ、65歳以上の患者における脊椎手術の最も一般的な理由となっています。
この記事では、腰部脊柱管狭窄症の原因と発症メカニズムを3つのポイントに絞って整形外科医の視点からわかりやすく解説します。

加齢は、腰部脊柱管狭窄症の最も大きな原因の一つです。
私たちの背骨は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なって構成され、その中心には脊髄という神経の束が通っています。
椎骨と椎骨の間には椎間板というクッションがあり、背骨の動きを滑らかにしています。しかし、加齢とともに、この椎間板の水分が失われて弾力が低下し、薄くなってしまうことがあります。
これは、みずみずしいブドウが徐々に水分を失い、干しブドウのように縮んでしまう様子に似ています。
さらに、背骨を支える靭帯も、加齢とともに厚く硬くなることがあります。輪ゴムを長期間放置すると、伸びきって硬くなってしまうように、靭帯も弾力性を失い、神経の通り道を狭めてしまうのです。
また、骨自体も変形し、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のとげのようなものが形成されることがあります。骨棘は、神経を直接刺激したり、脊柱管を狭くしたりすることで、痛みやしびれを引き起こします。
私の外来でも、レントゲン写真で明らかな骨棘が確認され、それが神経を圧迫している患者さんを多く診ています。
これらの加齢による変化は誰にでも起こり得ますが、その程度は人それぞれです。生活習慣や遺伝的な要因も影響すると考えられています。

腰部脊柱管狭窄症には、生まれつき脊柱管が狭い「先天性」と、後天的な要因で発症する「後天性」があります。
先天性の場合は、若い頃から脊柱管が狭いものの、特に症状が現れない場合もあります。しかし、加齢とともに椎間板や靭帯の変化が加わることで、症状が出現することがあります。
後天性の脊柱管狭窄症は、加齢変化以外にも、以下のような要因が関係しています。
繰り返しの動作や姿勢
デスクワークや工場での作業など、同じ姿勢を長時間続けたり、重いものを持ち上げたりする作業を繰り返すことで、腰に負担がかかり、脊柱管が狭くなることがあります。例えば、長距離トラックの運転手さんなどは、長時間同じ姿勢で座っているため、腰部脊柱管狭窄症を発症するリスクが高いと言われています。
外傷
交通事故や転倒などで腰を強く打つと、骨折や靭帯損傷などを引き起こし、脊柱管狭窄症につながる場合があります。過去に腰を痛めた経験がある方は、そうでない方に比べて発症リスクが高いというデータもあります。
その他の疾患
腰椎すべり症、変形性股関節症、リウマチなどの疾患が原因で脊柱管が狭くなることもあります。これらの疾患をお持ちの方は、腰部脊柱管狭窄症にも注意が必要です。
脊柱管狭窄症と間違えやすい疾患について詳しくご覧ください↓↓
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いとは?医師が解説

脊椎の不安定性も、腰部脊柱管狭窄症の大きな原因の一つです。
脊椎は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なって構成されていますが、これらの骨は靭帯や筋肉によって支えられています。加齢や外傷、あるいは生まれつきの体質などによってこれらの組織が弱くなると、脊椎が不安定になり、ぐらぐらと動きやすくなります。
脊椎が不安定になると、背骨が前後にずれる「脊椎すべり症」が起こりやすくなります。脊椎すべり症は、脊柱管をさらに狭くする原因となります。また、脊椎が不安定な状態では、身体を支えるために周囲の筋肉が過剰に緊張し、その緊張が神経を圧迫することもあります。
これは、不安定な場所でバランスを取ろうとすると、全身の筋肉に力が入るのと同じようなメカニズムです。
不安定な脊椎を支えようと、周りの筋肉が常に緊張している状態が続くと、神経への圧迫につながり、痛みやしびれなどの症状を引き起こすのです。
私の外来では、脊椎の不安定性を指摘された患者さんには、コルセットを着用して脊椎を安定させることをお勧めしています。コルセットによって脊椎の動きを制限することで、神経への負担を軽減し、症状の改善を図ることができます。
腰椎すべり症について詳しくはこちらをご覧ください↓↓
腰椎すべり症のやってはいけないこととは?医師が解説
「もしかして、腰部脊柱管狭窄症かな?」と不安に感じたら、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。早期発見・早期治療は、日常生活への影響を最小限に抑えるだけでなく、症状の進行を食い止めるためにも非常に重要です。
身体検査では、まず患者さんの姿勢や歩き方を観察します。腰が曲がっていたり、歩き方がふらついていたり、歩行中に何度も立ち止まるといった様子が見られる場合、腰部脊柱管狭窄症の可能性が考えられます。
次に、腰や足に触れて、痛みやしびれの有無、筋肉の力の強さなどを確認します。
身体検査である程度腰部脊柱管狭窄症が疑われた場合は、画像診断を行います。レントゲン、CT、MRIといった検査方法があります。
特にCTとMRIは脊柱管の狭窄の程度や神経が圧迫されている様子などを詳細に調べることができます。
LSSの臨床的ケアと研究は、病態の異質性、診断基準と研究への組み込みの欠如、無症状の高齢者における画像検査上の解剖学的狭窄の高率などによって複雑化しているため、画像診断だけで判断せず、他の検査結果や症状と合わせて総合的に判断することが重要です。



脊柱管狭窄症の治療は、一人ひとりの症状の重さや生活スタイル、年齢、全身状態などを考慮して決定します。
この記事では、保存的治療から手術、リハビリ、そして日常生活での注意点まで、整形外科医の視点からわかりやすく解説します。
保存的治療は、手術を行わずに薬物療法、理学療法、装具療法などを通して症状の改善を目指す治療法です。腰部脊柱管狭窄症の初期段階や症状が軽い場合、まずこの保存的治療から始めることが多いです。保存的治療は、痛みや痺れなどの症状を和らげ、日常生活の質を向上させることを目的としています。
具体的には、次のような方法があります。
薬物療法
痛みやしびれを軽減するための薬を服用します。例えば、痛み止め、神経の働きを良くする薬、血流を改善する薬などが用いられます。
痛み止めについてはこちらをご覧ください↓↓
痛み止めの強さランキングを解説!【医師が徹底解説】
装具療法
コルセットを着用することで、腰を安定させ負担を軽減します。コルセットは、腰椎への負担を和らげ、安定性を高める効果があります。特に、長時間の立ち仕事や歩行が多い方には効果的です。
神経ブロック注射
痛みやしびれの原因となっている神経に直接注射をし、症状を緩和する方法です。ピンポイントで痛みのもとに効く注射で、即効性があるのが特徴です。痛みが強い場合や、他の治療法で効果が見られない場合に検討されます。
理学療法(リハビリテーション)
専門の理学療法士による指導のもと、ストレッチや運動療法を行います。腰や足の筋肉を鍛えたり、柔軟性を高めたりすることで、症状の改善や再発予防を目指します。。
生活習慣の改善
正しい姿勢を保つ、適度な運動をする、体重管理をするなど、日常生活における習慣を改善することで、腰への負担を軽減し症状の悪化を防ぎます。例えば、デスクワークが多い方は、1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチをするなど、こまめな休憩を心がけることが大切です。
保存的治療で十分な効果が得られない場合や、症状が重い場合は、手術が必要になることもあります。手術の目的は、狭くなった脊柱管を広げ、神経の圧迫を取り除くことです。
手術には、大きく分けて2つの種類があります。
除圧術
骨や靭帯の一部を取り除き、神経の通り道を広げる手術です。顕微鏡を用いて繊細な操作を行うことで、神経への負担を最小限に抑えながら手術を行います。
固定術
不安定な脊椎を、ネジやプレートを使って固定する手術です。脊椎の不安定性が原因で神経が圧迫されている場合に有効な方法です。
どの手術方法が適しているかは、患者さんの状態によって異なります。医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが重要です。
脊柱管狭窄症の術後について詳しくご覧ください↓↓
腰部脊柱管狭窄症の手術後の後遺症とは?後遺症の最新治療を解説!
手術後や保存的治療と並行して、リハビリテーションを行うことで、より早く回復し、再発を予防することができます。リハビリテーションでは、ストレッチや運動療法、温熱療法などを通して、腰や足の筋肉を鍛え、柔軟性を高めます。また、正しい姿勢や歩き方を学ぶことも大切です。
ストレッチや運動療法は、腰部脊柱管狭窄症の症状改善に非常に効果的です。特に、腰や足の筋肉を柔らかくするストレッチや、体幹を鍛える運動は、腰への負担を軽減し、痛みやしびれを和らげる効果があります。
腰痛のストレッチについて詳しくご覧ください↓↓
腰痛のすぐ効くストレッチをご紹介!整形外科医が監修
治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。
今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。
そのため、日常生活においても腰に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、緩和しながら進行を遅らせるなど、精神面や痛みのコントロールが重要でした。しかし、最近では再生医療が注目されています。
神経を圧迫することで発生しています。再生医療では、修復が不可能と言われている神経を新たに再生させていく画期的な治療法です。
この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。
脊柱管狭窄症の再生医療について詳しく知りたい方はこちら↓↓
脊柱管狭窄症の再生医療とは?
再生医療はまだ新しい治療法ですが、腰部脊柱管狭窄症の後遺症に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。



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