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【医師解説】人工股関節置換術で「後悔」したくない人へ。知っておくべきデメリットと、手術を回避する「再生医療」という選択
▶ 9分06秒・字幕付き|人工股関節の手術後の脱臼リスクと、日常生活の注意点を解説
関節の痛みや手足のしびれを諦める前に。医師が教える最新の改善ヒントを動画でチェックする▶
その手術、一度受けたら「後戻り」はできません
「もう手術しかない」と医師に言われ、不安で眠れない夜を過ごしていませんか?
人工股関節は痛みを劇的に消せる反面、「脱臼」や「感染症」、「再手術(寿命)」といったリスクを一生背負う覚悟が必要です。 何より、一度切ってしまった骨は、二度と元には戻りません。
しかし今は、骨を削らず、自分の関節を温存したまま治す「再生医療」という選択肢があります。 この記事では、医師があまり語らない手術のリアルなデメリットと、切らずに治す最新治療について解説します。 後悔しない決断のために、まずはご一読ください。
まずは動画でチェック!
【人工股関節手術のメリットとデメリットを現役医師が徹底解説】
- その手術、一度受けたら「後戻り」はできません
- まずは動画でチェック!
- 第1章:人工股関節置換術(THA)とは?
- 手術で得られる「メリット」
- 人工股関節で「後悔した」と感じやすい5つの理由
- 後悔しないために、手術前に確認したいこと
- 第2章:知っておくべきデメリット・合併症リスク
- 1. 脱臼(だっきゅう)
- 2. 感染症
- 3. 人工関節の寿命(ゆるみ・摩耗)
- 4. そのほかのデメリット・合併症
- 手術を考える目安
- 第3章:【重要】手術後に後悔しないための5つの「やってはいけないこと」
- 1. 「禁忌肢位(きんきしい)」をとってはいけない
- 2. 「和式トイレ」や「床での生活」はNG
- 3. 激しいスポーツはできない
- 4. 虫歯や水虫を放置してはいけない
- 5. 定期検診をサボってはいけない
- 第4章:術後の生活と仕事復帰のリアル
- 入院・リハビリ期間
- 仕事復帰の目安
- 第5章:手術以外の選択肢。ご自身の関節を守る「再生医療」
- 1. 再生医療とは?
- 2. 再生医療の3つのメリット
- 3. 「手術」と「再生医療」の比較
- 実際の患者様の声(動画)
- よくある質問(FAQ)
- Q. 人工股関節のデメリットで一番気をつけるべきことは?
- Q. 人工股関節でやってはいけないことは?
- Q. 人工骨頭と人工股関節は何が違いますか?
- 最後に:一度切ってしまった骨は、二度と元に戻りません
- 参考文献
第1章:人工股関節置換術(THA)とは?

まずは、手術の基本的な内容を正しく理解しましょう。
人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty)とは、変形性股関節症などで傷んでしまった股関節の骨や軟骨を切り取り、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた「人工関節」に置き換える手術のことです。
簡単に言えば、「壊れた部品(関節)を、新品の機械部品に取り替える」手術です。
手術で得られる「メリット」

多くの患者さんが手術を決断する最大の理由は、やはり「除痛効果」です。
■痛みの消失:
すり減った骨同士がぶつからなくなるため、痛みは劇的に改善します。「嘘のように痛みが消えた」と喜ばれる方も多いです。
■歩行能力の回復:
痛みがなくなることで、杖なしで歩けるようになったり、跛行(足を引きずること)が改善したりします。
■活動範囲の拡大:
旅行や買い物など、これまで痛みで諦めていた外出が楽しめるようになります。
しかし、メリットがあれば必ず「デメリット」があります。
ここからは、手術前に知っておくべき「リスクと代償」についてお話しします。
人工股関節で「後悔した」と感じやすい5つの理由
手術前の期待と現実のギャップ:痛みは取れても、正座・深いしゃがみ・激しいスポーツなど、できない動作が残る
脱臼への不安と生活制限:禁忌肢位を気にしながらの生活が、想像より窮屈
脚の長さの違い・異物感:左右差や、関節に何か入っている感覚が気になる
術後の痛みや合併症:太ももの痛み、脱臼、感染などが起きた
手術のタイミング:若くして受け、将来の再手術を心配する/逆に、悪化してから受けて機能の戻りが悪い
後悔しないために、手術前に確認したいこと
自分の仕事・趣味・生活(和式トイレ、床の生活、スポーツ)で、術後に何ができなくなるか
手術の方法(進入法)と、禁忌肢位を守る期間
脱臼・感染などの合併症が自分に起こる確率
手術以外の選択肢(注射、リハビリ、再生医療など)を試す余地があるか
将来の再置換の可能性と、自分の年齢でのタイムライン
第2章:知っておくべきデメリット・合併症リスク
「痛みが取れるなら何でもいい」と安易に飛びつくのは危険です。
人工関節は、ご自身の体の一部ではありません。そのため、一生付き合っていく上で様々なリスク管理が必要になります。
1. 脱臼(だっきゅう)

これが最も注意すべき合併症です。
手術の際、関節を包んでいる袋(関節包)や筋肉を切開するため、術後は関節が不安定になります。
特定の姿勢(深くしゃがむ、足をひねる等)をとると、人工関節のボール部分がカップから外れてしまうことがあります。
一度脱臼すると「脱臼癖」がつきやすくなり、最悪の場合、再手術が必要になることもあります。
2. 感染症

手術中、あるいは術後数年経ってから、人工関節の周りに細菌が繁殖することがあります。
人工物には血流がないため、抗生物質(飲み薬)が効きにくく、一度感染すると非常に厄介です。
最悪の場合、せっかく入れた人工関節を一度抜去(取り出し)し、感染が治まってから再手術という、患者様にとって非常に負担の大きい経過をたどることになります。
3. 人工関節の寿命(ゆるみ・摩耗)

人工関節も機械ですので、使えば使うほどすり減ります。
人工股関節は、手術から15年後で約9割、20年後で約7割、25年後でも約6割が入れ替えなしで使われていると報告されています。
人生100年時代において、例えば60歳で手術をした場合、80歳頃に「入れ替えの手術(再置換術)」が必要になる可能性があります。
再手術は初回の手術よりも難易度が高く、体への負担も大きくなります。
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4. そのほかのデメリット・合併症
合併症 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
深部静脈血栓症・肺塞栓 | 脚の静脈に血の塊ができ、肺に飛ぶことがある | 術後早期の歩行、弾性ストッキング、薬 |
脚の長さの差 | 手術側が少し長く/短くなる | 術前計画、必要なら補高 |
神経の障害 | 足のしびれ、足首が上がりにくい | 多くは回復するが、残る場合もある |
骨折(術中・術後) | 人工関節周囲の骨が折れる | 骨が弱い方は特に注意 |
異音・金属アレルギー | セラミックのきしみ音、金属への反応 | 素材の選択 |
術後も痛みが残る | 太ももの痛みなど | 原因の検索(術後に歩けない・太ももの痛み) |
術後に、片脚の急な腫れ・痛み、胸の痛みや息苦しさ、傷の赤み・腫れ・膿、発熱が出た場合は、血栓や感染の可能性があるため、すぐに手術を受けた病院へ連絡するか、救急で受診してください。
「失敗例」と呼ばれるのは、主に脱臼を繰り返す、感染して人工関節を入れ替える、ゆるんで再手術になる、といったケースです。多くは再手術で対応できますが、初回より体への負担が大きくなります。
手術を考える目安
人工股関節置換術を考える目安は、「痛みで日常生活(歩く・眠る・仕事)が大きく制限され、保存療法で十分な効果が得られない」状態です。レントゲンの変形が強くても、痛みが軽く生活に支障がなければ、すぐに手術が必要なわけではありません。逆に、痛みが強いのに我慢を続けると、筋力低下や関節の拘縮が進み、手術後の回復が遅れることがあります。迷ったときは、複数の医師の意見を聞くことも大切です。
当院では手術は行わず、必要に応じて連携先の医療機関をご紹介します。
第3章:【重要】手術後に後悔しないための5つの「やってはいけないこと」
手術が無事に終わり、それで終わりではありません。
新しい関節を守るためには、これまでの生活習慣をガラリと変えなければならないことがあります。
ここが、「こんなはずじゃなかった」と後悔しやすいポイントです。
1. 「禁忌肢位(きんきしい)」をとってはいけない

人工関節には、構造上「外れやすい角度」が存在します。これを禁忌肢位と呼びます。
術後3ヶ月〜半年は特に注意が必要ですが、基本的には一生気をつける必要があります。
■深く曲げる:
膝を抱えるような体育座り、深いお辞儀。
■内側にひねる:
内股(女の子座り)、脚を組む動作。
■曲げてひねる:
床のものを拾うとき、横着をして体をねじりながら拾う動作。
禁忌肢位はいつまで守るの?
守る期間は、手術の進入法・施設の方針・回復の具合で変わります。自己判断で解除せず、主治医の許可が出るまで守ってください。
手術の切り方(進入法)によって、避けるべき動きが異なります。
進入法 | 脱臼しやすい動き |
|---|---|
後方進入(お尻側から) | 深く曲げる(90度以上)/脚を内側にひねる/脚を組む(内転) |
前方進入(足の付け根側から) | 脚を後ろへ引く(伸展)/外側にひねる |
人工骨頭置換術(BHA)でも同じ?
人工骨頭置換術は、太ももの骨の先端(骨頭)だけを人工物に替える手術で、大腿骨頸部骨折のあとに行われることが多い手術です。受け皿は自分の骨のままですが、脱臼を防ぐための姿勢の注意は、人工股関節置換術とほぼ同じと考えてください。具体的な禁止姿勢は、手術を受けた病院の指示に従います。
図や日常動作ごとの具体例は人工股関節の制限とリスクで解説しています。
2. 「和式トイレ」や「床での生活」はNG

日本の伝統的な生活様式は、股関節に最大の負担をかけます。
■和式トイレ:
深くしゃがみ込むため、脱臼リスクが非常に高いです。外出先でも洋式を探す必要があります。
■布団・こたつ:
床からの立ち上がり動作は、人工関節にとって過酷です。ベッドや椅子中心の「洋式生活」へのリフォームが必要になることが多いです。
3. 激しいスポーツはできない

「痛みが取れたから」といって、昔のように何でもできるわけではありません。
■コンタクトスポーツ:
柔道、ラグビー、サッカーなど、人とぶつかる競技は厳禁です。
■衝撃の強い運動:
ジョギングや激しいジャンプを伴うバスケットボールなども、人工関節の摩耗を早めるため推奨されません。
(※ウォーキング、水泳、ゴルフなどは可能です)
4. 虫歯や水虫を放置してはいけない

「股関節と関係あるの?」と思われるかもしれませんが、大ありです。
口の中(歯周病菌)や足(白癬菌)から侵入した細菌が、血流に乗って人工関節にたどり着き、そこで感染症(晩期感染)を起こすケースがあります。
一生、体のどこにも細菌の入り口を作らないよう、ケアし続ける必要があります。
5. 定期検診をサボってはいけない

「痛くないから大丈夫」と自己判断で通院をやめるのが一番危険です。
人工関節のすり減り(ポリエチレン摩耗)や、骨との固定のゆるみは、初期には痛みがありません。
レントゲンでしか分からない異常を放置すると、気づいた時には骨がボロボロになっており、再手術が極めて困難になることがあります。一生、年に1回程度の検診が必須です。
第4章:術後の生活と仕事復帰のリアル
手術を受けるとなると、入院期間や仕事への影響も気になるところです。

入院・リハビリ期間
一般的な入院期間は2〜3週間程度です。
手術翌日からリハビリ(歩行練習)が始まります。退院後も、筋力が戻るまでは通院リハビリが必要になるケースが多いです。
仕事復帰の目安
デスクワーク: 術後4週間〜
立ち仕事: 術後8週間〜
肉体労働: 術後3ヶ月〜(重いものを持つ作業は配置転換が必要な場合も)
「3ヶ月も現場を離れられない」「生活スタイルを制限されたくない」
そう感じる方にとって、手術は非常にハードルの高い選択肢となります。
第5章:手術以外の選択肢。ご自身の関節を守る「再生医療」
ここまで読んで、
「やっぱり手術は怖い」
「自分の骨を切り取りたくない」
「脱臼におびえながら生活するのは嫌だ」
と思われた方もいるでしょう。
かつては、「変形性股関節症=手術」しか選択肢がありませんでした。
しかし、医学の進歩により、現在は「再生医療」という第3の選択肢があります。
1. 再生医療とは?
ご自身の脂肪から採取した「幹細胞(かんさいぼう)」を増やし、痛んでいる股関節に注射する治療法です。
人工物に置き換えるのではなく、「自分自身の細胞の力で、炎症を抑え、組織を修復する」ことを目指します。
2. 再生医療の3つのメリット

【自分の骨を残せる】
これが最大の特徴です。骨を削らないので、脱臼のリスクもなければ、禁忌肢位もありません。今の生活スタイルを変える必要がないのです。
【入院不要・日帰り治療】
注射による治療なので、手術のような入院は不要です。お仕事が忙しい方や、家を空けられない方でも受けられます。
【リスクが少ない】
自分の細胞を使うため、アレルギーや拒絶反応の心配がほとんどありません。もちろん、感染症のリスクも手術に比べて極めて低いです。
3. 「手術」と「再生医療」の比較
特徴 | 人工股関節置換術 | 再生医療(幹細胞治療) |
治療法 | 骨を切除し、人工物に交換 | 注射で細胞を投与し、修復 |
入院 | 2〜3週間 | なし(日帰り) |
生活制限 | あり(脱臼注意、正座NGなど) | なし(今まで通り) |
リスク | 脱臼、感染、血栓症 | 注射部位の一時的な痛み程度 |
将来 | 再置換術の可能性あり | 何度でも治療可能 |
実際の患者様の声(動画)
「手術しかないと言われたけれど、どうしても自分の足で歩き続けたい」
そう願って再生医療を選択し、痛みのない生活を取り戻した患者様のインタビューです。
「手術しかない」と言われた股関節の痛みにお悩みの方へ
手術を回避する、新しい選択肢としての「再生医療」



よくある質問(FAQ)
Q. 人工股関節のデメリットで一番気をつけるべきことは?
脱臼です。特に術後数か月は、深く曲げる・ひねる・脚を組むといった動作を避ける必要があります。ほかに、感染、血栓、将来の再手術があります。
Q. 人工股関節でやってはいけないことは?
深いしゃがみ、脚を組む、内股座り、和式トイレ、コンタクトスポーツ、虫歯・水虫の放置が代表例です。詳しくは本記事の第3章をご覧ください。
Q. 人工骨頭と人工股関節は何が違いますか?
人工股関節は、骨盤側の受け皿と太ももの骨の両方を替える手術です。人工骨頭は、骨頭だけを替える手術で、大腿骨頸部骨折の後に行われることが多いです。
最後に:一度切ってしまった骨は、二度と元に戻りません
人工股関節置換術は、最終手段としては素晴らしい治療法です。
しかし、「一度手術をすると、後戻りはできない」という事実は変えられません。
もし、あなたが今、
「まだ手術はしたくない」
「自分の骨で一生歩きたい」
「仕事や趣味を諦めたくない」
そう強く願うのであれば、手術を決断する前に、一度「再生医療」の可能性に目を向けてみてください。
シンセルクリニックでは、
MRIやレントゲンの画像をもとに、
「あなたの股関節は、再生医療でどこまで改善が見込めるか」
を、包み隠さず正直にお話しします。
後悔のない選択をするために。
まずは一度、当院のカウンセリングにお越しください。
記事監修医師
記事監修 シンセルクリニック
院長 武内晋司郎
参考文献
1. Japanese Orthopaedic Association, Japanese Hip Society. Clinical Practice Guidelines for Hip Osteoarthritis 2024 (3rd revised edition). Tokyo: Nankodo; 2024.
2. Tanaka H, Tarasawa K, Mori Y, et al. High risk of postoperative complications in dialysis patients undergoing total hip arthroplasty: a database study of Japanese nationwide medical claims. Sci Rep. 2025;15:2829.
3. Yamate S, Hamai S, Lyman S, et al. Clinical evaluation of hip joint diseases: total hip arthroplasty to support patients' quality of life. J Joint Surg Res. 2023;1(1):44.
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
医師プロフィールはこちら
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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