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【医師解説】身長別の手の大きさ平均は?早見表と「手が大きい子は背が伸びる」の真実|手のレントゲンで分かること
まずは動画でチェック!
▶ 8分00秒|手の大きさだけでなく、骨の状態から伸びしろを知りたい方へ。関連動画では、骨端線の仕組みとレントゲンでの見方を医師が解説。4:07から検査画像の説明をご覧いただけます。
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「自分の手は平均より大きい?小さい?」「うちの子、手が大きいけど背が伸びる証拠?」――手の大きさと身長の関係は、多くの方が気になるテーマです。この記事では子どもの成長を専門的に診てきた医師の長田が、身長別の手の大きさの早見表を示しながら、「手が大きい子は背が伸びる」という俗説の医学的な真実を解説します。そして最後に、手の大きさでは分からないけれど、「手のレントゲン」なら分かること――成長を診る医師が本当に見ている場所を、お伝えします。
この記事の結論を3行で
手の長さは身長の約11%(およそ9分の1)が目安
「今、手が大きい=将来背が高い」とは言えません
ただし「急に手足が大きくなった」は成長スパートの合図かもしれません
- まずは動画でチェック!
- 【早見表】身長別・手の大きさの目安
- 手長は「身長の約11%」
- 身長別・手の大きさ早見表
- 【正直にお伝えします】「身長別の手の大きさ」の公式データは存在しません
- 逆に「手の大きさから身長を推定する」と?
- 日本人の手の大きさ|男女別の平均
- 成人の平均
- 年齢別の平均(手長)
- 手の大きさの測り方
- 「手が大きい子は背が伸びる」は本当か?
- 結論:半分は本当、半分は間違いです
- 【本当の部分】成長は「体の末端」から始まる
- 【間違いの部分】「今、手が大きい=将来背が高い」ではない
- なぜ「相関がある」のに「予測できない」のか
- 「手が大きい」のに、背が伸びていない場合
- 【決定的】手の大きさでは分からない。でも「手のレントゲン」なら分かる
- 成長を診る医師が、本当に見ている場所
- 骨年齢は「左手のレントゲン」で測ります
- なぜ骨年齢が重要なのか
- 骨年齢で分かる3つのこと
- 骨年齢が「進んでいる」と、どうなるのか
- 逆に、骨年齢が「遅い」子は
- 「手が小さいと不利」なのか?
- スポーツや楽器での話
- ただし「手が小さいから不利」とは限りません
- 手の大きさで、心配すべきケースはあるのか
- 基本的に、心配は要りません
- ごく稀に、注意が必要な場合
- 「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
- 平均より低いとき、家で確認できること
- 手の大きさと身長に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 身長別の手の大きさの平均は?
- Q2. 日本人の手の大きさの平均は?
- Q3. 「手が大きい子は背が伸びる」は本当?
- Q4. 手の大きさから身長を予測できますか?
- Q5. 男女で手の大きさの比率は違いますか?
- Q6. では、将来の身長を知る方法はありますか?
- Q7. なぜ骨年齢は「手」で測るのですか?
- Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?
- まとめ|見るべきは、手の「大きさ」ではなく「中身」
- お子さんの成長・身長でお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
【早見表】身長別・手の大きさの目安
手長は「身長の約11%」
日本人の成人データから計算すると、手長(手首のしわから中指の先端まで)は、男女ともに身長の約10.8%にあたります。
手長の目安 = 身長 × 0.108(およそ身長の9分の1)
身長別・手の大きさ早見表
身長 | 手長の目安 | 手幅の目安 |
|---|---|---|
140cm | 14.3〜15.9cm | 6.2〜7.0cm |
145cm | 14.9〜16.5cm | 6.4〜7.2cm |
150cm | 15.4〜17.0cm | 6.6〜7.5cm |
155cm | 15.9〜17.5cm | 6.9〜7.7cm |
160cm | 16.5〜18.1cm | 7.1〜7.9cm |
165cm | 17.0〜18.6cm | 7.4〜8.2cm |
170cm | 17.6〜19.2cm | 7.6〜8.4cm |
175cm | 18.1〜19.7cm | 7.8〜8.6cm |
180cm | 18.6〜20.2cm | 8.1〜8.9cm |
185cm | 19.2〜20.8cm | 8.3〜9.1cm |
190cm | 19.7〜21.3cm | 8.5〜9.3cm |
【正直にお伝えします】「身長別の手の大きさ」の公式データは存在しません
ここは、はっきりお伝えしておきます。日本には「身長〇cmの人の手の大きさは〇cm」という公式の統計データは存在しません。
この早見表は、日本人の平均的な「手長/身長」の比率から計算した目安です。あなたの手が表の範囲から外れていても、まったく異常ではありません。
逆に「手の大きさから身長を推定する」と?
手長 | 推定される身長 |
|---|---|
16cm | 約148cm |
17cm | 約157cm |
18cm | 約167cm |
19cm | 約176cm |
20cm | 約185cm |
ただし、この推定には±5〜7cm程度の誤差があります。つまり「手長18cm」の人の身長は、160cmかもしれないし、174cmかもしれない。実用的な予測とは言えません。日本人の平均身長については「日本人の平均身長とは?どれくらい伸びたか医師が解説」もご参照ください。
長田医師の臨床コメント①|「表から外れても、心配は要りません」
「この記事で最初にお伝えしておきたいのは、"手の大きさに正解はない"ということです。実は、日本には"身長別の手の大きさ"という公式データは存在しません。だから、皆さんが検索しても見つからないんです。この早見表も、平均的な比率から逆算した目安にすぎません。手の大きさには、個人差が本当に大きい。同じ170cmでも、17cmの人もいれば20cmの人もいます。だから、"平均より小さかった"と落ち込む必要はまったくありません。手が小さいことで困るのは、ピアノのオクターブが届きにくいとか、バスケットボールを片手で掴みにくいとか、その程度のこと。健康上の問題ではありません。まずは、そこを安心してください」
日本人の手の大きさ|男女別の平均
成人の平均
手長 | 手幅 | |
|---|---|---|
成人男性 | 約18〜19cm | 約8〜9cm |
成人女性 | 約17cm | 約7cm |
※産業技術総合研究所(産総研)が2004〜2011年に日本人男女530名を計測した「AIST日本人の手の寸法データ」などをもとにした目安の数値です。
年齢別の平均(手長)
年代 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
小学生 | 13〜15cm | 13〜16cm |
中学生 | 16〜18cm | 16〜17cm |
高校生 | 約18cm | 約17cm |
手の大きさの測り方
ご家庭でも簡単に測れます。手長の測り方には、次の2通りがあります。
手首のしわから中指の先端まで(一般的な測り方)
茎突点(けいとつてん/手首の骨の出っ張り)から中指の先端まで(国際規格の測り方)
手幅は、人差し指の付け根から小指の付け根までの幅を測ります。ご家庭では、定規を手のひらに当てるだけで十分です。
長田医師の臨床コメント②|「男女で"比率"は同じでした」
「データを整理していて、私自身が面白いと感じたのが、"手長/身長の比率が、男女でほぼ同じ"だったことです。成人男性は手長18.5cm・身長171.5cmで比率0.108。成人女性は手長17.0cm・身長158.0cmで、やはり0.108。つまり、"男性の手が大きい"のは、単に"男性の体が大きい"からであって、体に対する手の比率は男女で変わらないんです。これは、人間の体が非常によくできたプロポーションで作られていることを示しています。だから、"身長の約11%"という目安は、男の子にも女の子にも使えます。お子さんの手を測ってみるとき、性別を気にする必要はありません」
「手が大きい子は背が伸びる」は本当か?

結論:半分は本当、半分は間違いです
ここが、この記事の核心です。丁寧に説明します。
【本当の部分】成長は「体の末端」から始まる
これは医学的な事実です。思春期の成長は、体の中心からではなく、末端から始まります。
まず、手と足が大きくなる
次に、腕と脚(前腕・下腿)が伸びる
その次に、上腕と太ももが伸びる
最後に、体幹(胴体)が伸びる
つまり、「急に靴のサイズが変わった」「急に手が大きくなった」というのは、成長スパートが始まったサインである可能性があるのです。
これは、保護者にとって非常に実用的な情報です。成長スパートは、身長が一気に伸びる、人生で最も重要な時期。この時期に十分な栄養と睡眠が取れているかどうかが、最終身長を大きく左右します。
「成長スパートはいつ来る?子どもの身長が爆発的に伸びる時期と見逃せないサイン」もご参照ください。足のサイズについては「身長と足のサイズは関係ある?「足が大きいと背が伸びる」の医学的真実」で詳しく解説しています。この時期の栄養は「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」、睡眠と成長ホルモンの関係は「成長ホルモンとは?増やす方法と注射(効果・費用・デメリット)を徹底解説」が参考になります。
【間違いの部分】「今、手が大きい=将来背が高い」ではない
ここを混同してはいけません。
手長と身長には、たしかに相関があります
しかし、個人の身長を手の大きさから予測しようとすると、誤差が±5〜7cm程度にもなります
誤差が5〜7cmもある予測は、実用的ではありません。「手が大きいから180cmになる」とは、まったく言えないのです。
なぜ「相関がある」のに「予測できない」のか
ここは、少し分かりにくいところなので補足します。
集団として見れば、背の高い人ほど手が大きい――これは事実です。だから「相関がある」と言えます。
しかし、個人を見ると、手の大きさに対する身長のばらつきが大きすぎるのです。手長18cmの人の中には、160cmの人も、174cmの人もいます。「傾向がある」ことと、「一人ひとりを言い当てられる」ことは、まったく別なのです。
身長がどこまで遺伝で決まるかについては「最終身長はどこまで決まる?母父の影響・振れ幅を医師が解説」で詳しく解説しています。
長田医師の臨床コメント③|「"手が大きい"と"手が急に大きくなった"は、まったく別の話です」
「ここは、外来でも最も誤解が多いところなので、丁寧にお伝えします。"手が大きい子は背が伸びる"――この俗説は、半分は当たっていて、半分は外れています。当たっている部分は、"成長は末端から始まる"ということ。思春期に入ると、まず手と足が大きくなり、次に腕と脚が伸び、最後に胴体が伸びる。だから、"最近、靴のサイズが急に変わった""手が急に大きくなった"というのは、成長スパートが始まった合図かもしれません。でも、外れている部分もある。"今、手が大きい"ことは、"将来背が高くなる"ことを意味しません。大事なのは"大きさ"ではなく"変化"なんです。手が大きいかどうかではなく、手が"急に"大きくなったかどうか。ここを見てください」
「手が大きい」のに、背が伸びていない場合
気をつけたいのが、「手足だけが先に大きくなって、身長が追いついてこない」というケースです。
成長スパートが始まっているなら、手足が大きくなったあと、身長も伸びてくるはずです。手足だけが大きくなり、その後1年経っても身長がほとんど伸びていない――そんなときは、一度ご相談ください。
長田医師の臨床コメント④|「手足が大きくなったのに、身長が追いつかない」
「私が診察室で注意して聞いているのが、"手足が大きくなってから、身長がどう動いたか"です。成長スパートが正常に来ているなら、手足が大きくなった半年後から1年後には、身長がぐっと伸びてくるはず。ところが、"手足は大きくなったのに、身長がほとんど伸びていない"というケースが、ときどきあるんです。そういうときは、成長ホルモンの分泌や、思春期の進み方に何かが起きている可能性を考えます。ですから、保護者の方にお願いしたいのは、"手や足のサイズが変わった時期"をメモしておいてほしい、ということ。靴を買い替えた日でいいんです。それが、成長の重要な手がかりになります」
【決定的】手の大きさでは分からない。でも「手のレントゲン」なら分かる

成長を診る医師が、本当に見ている場所
ここからが、この記事で最もお伝えしたい部分です。
私たちが子どもの成長を評価するとき、手の「大きさ」は見ません。手の「中身」を見ます。
骨年齢は「左手のレントゲン」で測ります
骨年齢(こつねんれい)とは、骨の成熟度から見た「体の本当の年齢」のことです。実年齢が10歳でも、骨年齢が12歳ということもあれば、8歳ということもあります。
そして、この骨年齢は――
左手と手首のレントゲン写真で評価します
不思議に思われるかもしれません。なぜ、背骨でも脚でもなく、「手」なのか。
理由は明快です。手には、小さな骨が非常に多く詰まっているから。1枚のレントゲンを撮るだけで、たくさんの骨の成熟具合を一度に確認できるのです。しかも、被ばく量が少なく、撮影も簡単です。
世界標準の方法であるGreulich-Pyle法(1959年)は、左手のX線写真を標準画像と見比べて骨年齢を判定します。見るのは、以下の骨です。
手根骨(手首の小さな骨)
中手骨(手のひらの骨)
指骨(指の骨)
橈骨・尺骨の端(前腕の骨)
特に指の骨(短骨)が、最も重視されます。
この方法が確立されたのは1959年。60年以上が経った今も、世界中の医療機関で使われ続けている標準的な方法です。それだけ、手のレントゲンが成長の評価に適しているということです。
なぜ骨年齢が重要なのか
骨年齢は、暦の上の年齢よりも、身長の伸びる速さや思春期の進み方とよく相関することが分かっています。
研究でも、骨年齢は身長の伸びる速度、筋肉量、初経の時期などと、暦年齢よりよく対応することが示されています。だからこそ、成長障害や思春期の異常を評価するとき、そして最終身長を予測するときに、骨年齢が使われるのです。
骨年齢で分かる3つのこと
体の成熟が、実年齢より進んでいるか・遅れているか
骨端線(成長軟骨)が、あとどれだけ残っているか
最終身長が、どのくらいになりそうか
つまり――
分かること | |
|---|---|
手の大きさ | ほとんど何も分からない(誤差±5〜7cm) |
手のレントゲン | 骨端線がどれだけ残っているか |
骨端線については「骨端線とは?身長が伸びる仕組みとレントゲンでの見え方を完全解説」「身長はいつまで伸びる?男女別のストップサインと骨端線のメカニズム」「骨端線を閉じさせない方法はある?閉じるのを遅らせる習慣とは」もご参照ください。小学生の成長評価については「小学生の平均身長と成長の目安。平均より低い時に親が確認すべき「骨年齢」」も参考になります。
長田医師の臨床コメント⑤|「手の"大きさ"ではなく、手の"中身"を見ます」
「私が診察室で、お子さんの手を見るとき――正直に言えば、手の大きさはほとんど見ていません。見ているのは、手のレントゲン写真です。骨年齢は、世界中どこでも"左手と手首のX線"で測ります。1959年に確立された方法で、今も世界標準です。なぜ手なのか。それは、手には小さな骨がたくさん詰まっていて、成長の進み具合が一目で分かるから。手根骨、中手骨、指骨――これらの骨の形と、骨端線(成長軟骨)の開き具合を見れば、"この子の体は、実年齢より進んでいるのか、遅れているのか"が分かります。そして、それが分かれば、"あと何cm伸びる可能性があるか"も見えてくる。手の外側の大きさからは、何も分かりません。でも、手の中身からは、多くのことが分かるんです」
骨年齢が「進んでいる」と、どうなるのか
骨年齢が実年齢より進んでいる(早熟)と、思春期が早く来て、骨端線が早く閉じてしまう可能性があります。
小学生のうちは、同級生より背が高い
しかし早く伸びが止まり、最終身長は期待より低くなる
「今、大きい」ことと「最終的に高い」ことは、別の話なのです。
逆に、骨年齢が「遅い」子は
骨年齢が実年齢より遅れているお子さんは、今は同級生より小さくても、みんなの成長が止まったあとも伸び続けることがあります。
つまり、「今の身長」だけを見ていては、本当のことは分からないのです。
「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」「身長が伸びない子の特徴とは?早熟・肥満との関係と親が気づくべきサイン」「最終身長はどこまで決まる?母父の影響・振れ幅を医師が解説」もご参照ください。
長田医師の臨床コメント⑥|「"今大きい"と"最終的に高い"は、まったく違います」
「これは、手の大きさの話にとどまらない、成長全体に共通する話です。『うちの子、クラスで一番手が大きくて、背も高いんです』と、嬉しそうにおっしゃる保護者の方がいます。でも私は、そこで少し慎重になります。なぜなら、"今、大きい"ことは、"最終的に高くなる"ことを意味しないから。骨年齢が進んでいる早熟なお子さんは、小学生のうちは背が高い。でも、思春期が早く来て、骨端線が早く閉じてしまう。結果、最終身長は期待より低くなることがあるんです。逆に、"今は小さいけれど、骨年齢が遅い"お子さんは、みんなが止まったあとも伸び続けて、最終的に追い越すことがある。ですから、今の大きさで一喜一憂せず、"骨がどこまで進んでいるか"を知ってほしい。それが本当の答えです」
「手が小さいと不利」なのか?
スポーツや楽器での話
手の大きさが実際に影響する場面は、限られています。
場面 | 手の大きさの影響 |
|---|---|
バスケットボール | 片手で掴みやすい(有利になり得る) |
ピアノ | オクターブ以上が届きやすい |
バレーボール・ハンドボール | ボールの操作性 |
日常生活 | ほとんど影響なし |
ただし「手が小さいから不利」とは限りません
体操、卓球、フィギュアスケート、陸上――手の大きさがまったく関係しない競技のほうが、はるかに多いのです。
そして何より、手の大きさは自分で変えられません。変えられないことを気にするより、変えられること(睡眠・栄養・トレーニング)に力を注ぐほうが、はるかに建設的です。「今日からできる身長を伸ばす方法を医師が解説」もご参照ください。
手の大きさで、心配すべきケースはあるのか
基本的に、心配は要りません
先にお伝えしておきます。手が大きい・小さいというだけで、病気を心配する必要はほぼありません。体格の個人差です。
ごく稀に、注意が必要な場合
ただし、以下のような場合は、一度ご相談ください。
大人になってから、急に手足が大きくなった(指輪や靴が入らなくなった)
手足や指が極端に細長く、身長も極端に高い
手の大きさに左右で明らかな差がある
成長曲線から大きく外れている
これらは、あくまで「念のため」の目安です。過度に心配する必要はありません。お子さんの成長全体が気になる方は「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧」「ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧」で体格の評価もできます。
長田医師の臨床コメント⑦|「手の大きさより、成長曲線を見てください」
「最後に、これだけはお伝えしたいことがあります。手の大きさを気にするより、成長曲線を見てください。手の大きさには個人差が大きく、平均から外れていても、ほとんどの場合は何の問題もありません。でも、成長曲線から下向きに外れてきたとしたら、それは体からの明確なメッセージです。母子健康手帳や学校の記録に、身長と体重を書き込み続けてください。それだけで、立派な成長曲線になります。そして、線が下を向いてきたら、早めに来てください。手のレントゲンを撮れば、骨端線がどれだけ残っているかが分かります。伸びしろがあると分かれば、打てる手はたくさんある。手の大きさを測るより、そちらのほうが、はるかに役に立ちます」
「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。
平均より低いとき、家で確認できること
「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。
目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。
下の3つは、ご家庭で確かめられます。
成長曲線 自動計算グラフ|身長と体重を入れるだけで、SDとパーセンタイルが出ます
身長予測の計算|今の身長から最終身長の目安を出します
遺伝身長(目標身長)の計算|ご両親の身長から、落ち着く幅を出します
手の大きさと身長に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 身長別の手の大きさの平均は?
手長は身長の約11%(およそ9分の1)が目安です。170cmなら手長17.6〜19.2cm程度。ただし個人差が大きく、公式の「身長別データ」は存在しません。
Q2. 日本人の手の大きさの平均は?
成人男性で手長約18〜19cm・手幅約8〜9cm、成人女性で手長約17cm・手幅約7cmです(産総研データより)。
Q3. 「手が大きい子は背が伸びる」は本当?
半分本当で、半分間違いです。成長は末端(手足)から始まるので「急に手が大きくなった」は成長スパートの合図かもしれません。しかし「今、手が大きい=将来背が高い」とは言えません。
Q4. 手の大きさから身長を予測できますか?
実用的には無理です。相関はありますが、個人の予測では誤差が±5〜7cm程度になります。
Q5. 男女で手の大きさの比率は違いますか?
ほぼ同じです。男女とも「手長/身長」は約0.108。男性の手が大きいのは、単に体が大きいためです。
Q6. では、将来の身長を知る方法はありますか?
手のレントゲン(骨年齢)です。骨年齢は左手と手首のX線で評価し、骨端線がどれだけ残っているかを見れば、伸びしろが分かります。
Q7. なぜ骨年齢は「手」で測るのですか?
手には手根骨・中手骨・指骨と小さな骨が多く詰まっており、成長の進み具合が一目で分かるためです。1959年に確立されたGreulich-Pyle法が、いまも世界標準です。
Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?
骨年齢の評価を含めた成長の評価と、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。無料カウンセリングでご相談ください。
まとめ|見るべきは、手の「大きさ」ではなく「中身」
手長の目安は身長の約11%(およそ9分の1)
男女とも比率はほぼ同じ(0.108)
成人男性は手長約18〜19cm、成人女性は約17cm
「身長別の手の大きさ」の公式データは日本に存在しない
手の大きさは個人差が大きく、平均から外れても問題ない
「手が大きい子は背が伸びる」は半分本当、半分間違い
【本当】成長は末端から始まる(手足→腕脚→体幹)
【本当】「急に手足が大きくなった」は成長スパートの合図
【間違い】「今、手が大きい=将来背が高い」ではない(誤差±5〜7cm)
骨年齢は「左手のレントゲン」で測る(Greulich-Pyle法)
手の大きさでは分からないが、手のレントゲンなら「伸びしろ」が分かる
手の大きさを定規で測っても、お子さんの将来の身長は分かりません。分かるのは、手の「中身」――骨のレントゲンです。そこには、骨端線があとどれだけ残っているか、体の成熟がどこまで進んでいるかが、はっきりと写ります。大切なのは、今の大きさで一喜一憂することではなく、「伸びしろがどれだけ残っているか」を知ることです。そして、それを知るのに一番いい時期は、いつも「今」です。
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シンセルクリニックでは、骨年齢の評価を含めた成長の評価、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。「まだ伸びしろが残っているか知りたい」「成長曲線から外れてきた気がする」「早熟なのか気になる」――そんな保護者の方も、お気軽にご相談ください。
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関連コラム
参考文献
Kim SY, et al. Final height prediction of girls at menarche: a combined model using left hand and wrist bone age, knee radiomic scores, and clinical characteristics.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12894113/Standardization of Weightage Assigned to Different Segments of the Hand X-ray for Assessment of Bone Age by the Greulich–Pyle Method.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11189294/Forensic age estimation in living children: how accurate is the Greulich-Pyle method?
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10308217/Gohlke B, Woelfle J. Growth and puberty in German children: is there still a positive secular trend? Dtsch Arztebl Int. 2009;106(23):377-382.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19623318/De Leonibus C, Marcovecchio ML, Chiavaroli V, et al. Timing of puberty and physical growth in obese children: a longitudinal study in boys and girls. Pediatr Obes. 2014;9(4):292-299.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23713062/河内まき子(2012)「AIST日本人の手の寸法データ」産業技術総合研究所
https://www.airc.aist.go.jp/dhrt/hand/index.html文部科学省「学校保健統計調査」
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm
医師監修記事

長田 直祥
(おさだ なおき)
シンセルクリニック 低身長治療センター医師
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
医師プロフィールはこちら
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
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