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【医師解説】韓国の平均身長はなぜ高い?男女別データと日本を追い越した理由|「1歳半までに決まる」という衝撃の研究

2026.07.14

まずは動画でチェック!

▶ 9分55秒・字幕付き|日本人の平均身長と、成長が止まる前に見られるサインを解説

「韓国人はなぜ日本人より背が高いの?」「平均身長は何センチ?」――同じ東アジアの隣国でありながら、韓国の平均身長は日本を上回っています。しかも驚くべきことに、かつて韓国人は日本人より背が低かったのです。この記事では子どもの成長を専門的に診てきた医師の長田が、男女別の最新データを示しながら、韓国が日本を「追い越した」理由と、その研究から見えてきた「大人の身長は1歳半までにほとんど決まっている」という衝撃の発見まで、正直に解説します。

この記事の結論を3行で

  1. 韓国の平均身長は男性約174cm/女性約162cm。日本より3〜4cm高い

  2. 韓国女性は100年で20.2cm伸びた――これは世界最大の伸び幅

  3. 研究は「大人の身長の伸びは、1歳半までにほとんど獲得される」と結論づけている

韓国の平均身長|男女別データ

最新の平均身長

韓国

日本

差

男性

約174cm(19歳)

約171cm

約3〜4cm

女性

約162cm

約158cm

約4cm

※韓国の19歳男性の平均身長は約174.3cm(2022年時点)と報告されています。日本人の平均身長の推移については「日本人の平均身長とは?どれくらい伸びたか医師が解説」もご参照ください。

韓国男性の身長の推移

年代

19歳男性の平均身長

1970年代

約170.6cm

2010年代

174cm超

わずか40年ほどで、約4cm伸びたことになります。

一方、日本の平均身長は1990年代以降ほぼ横ばいです。同じ時期に、韓国は伸び続け、日本は止まっていた――この差の積み重ねが、いまの3〜4cmを生みました。世界一背の高いオランダとの比較は「オランダの平均身長はなぜ世界一?200年で20cm伸びた理由と日本人との差」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント①|「韓国の話は、オランダより"刺さる"んです」

「身長のご相談で、私はよくオランダの話をします。200年で20cm伸びた国です。でも、こう返されることがあるんです。"オランダ人は、そもそも遺伝子が違うでしょう"と。もっともな反論です。だから私は、そういうときに"では、韓国はどうでしょう"とお話しします。韓国は、日本と同じ東アジアの民族です。遺伝的な背景は、非常に近い。それなのに、いま韓国人のほうが3〜4cm背が高い。しかも、昔は逆だったんです。韓国人のほうが、日本人より背が低かった。この話をすると、保護者の方の反応が明らかに変わります。"じゃあ、遺伝じゃないってことですか?"と。そうなんです。遺伝だけでは、この逆転は絶対に説明できません」

【衝撃】韓国は「日本より低い」ところから追い越した

研究者は「跳び越えた(leap-frogging)」と表現しています

日本と韓国の子どもの身長を50年分にわたって比較した研究があります。その論文は、両国の変化をこう表現しました。

韓国は、より低いところから始まり、より高いところで終わった――日本を「跳び越えた(leap-frogging)」

つまり、スタート地点では韓国のほうが背が低かったのに、途中で日本を追い越したのです。

これは、単なる統計上の出来事ではありません。「遺伝的に近い2つの民族が、同じ時代を生きながら、異なる結果になった」という、極めて重要な事実です。もし身長が遺伝だけで決まるなら、こんな逆転は起こりようがありません。

韓国女性は「世界最大の伸び」を記録した

世界200か国の身長を100年分にわたって分析した大規模研究(NCD-RisC)によれば――

  • 韓国女性は、この100年で20.2cm伸びた

  • これは世界のどの集団よりも大きな伸びだった

参考までに、100年間の平均的な伸びは女性で8.3cm、男性で8.8cm。韓国女性の20.2cmが、いかに突出しているかが分かります。

一方、日本は1970年代に止まった

同じ研究は、こうも指摘しています。

  • 身長の伸びは、韓国のほうが日本より大きかった

  • 日本では、思春期のタイミングが1970年までに安定した(=変化が止まった)

日本の身長は、1990年代以降ほぼ横ばいです。韓国は伸び続け、日本は止まった。この差が、いまの3〜4cmを生んでいます。

長田医師の臨床コメント②|「"追い越された"のではなく、"日本が止まった"んです」

「ここは正確に理解していただきたいところです。"韓国が異常に伸びた"という話ではありません。"韓国は伸び続け、日本は止まった"――これが事実です。研究では、日本の思春期のタイミングは1970年までに安定してしまったと報告されています。つまり、半世紀前から日本の子どもの成長パターンは、ほとんど変わっていない。一方、韓国は伸び続けた。だから、追い越された。私がこれを"問題だ"と言いたいわけではありません。身長は競争ではありませんから。でも、"日本の子どもの成長環境に、まだ改善の余地があるのではないか"――この問いは、真剣に受け止めるべきだと思っています。子どもの睡眠時間は減り、朝食を抜く子は増え、外遊びの時間も減っている。これらは確実に、成長に効いてきます」

なぜ韓国は伸びたのか|4つの要因

なぜ韓国は伸びたのか|4つの要因

① 急速な経済成長と、栄養状態の改善

韓国は戦後、急速な経済成長を遂げました。それに伴い、国民全体の栄養状態が劇的に改善しました。

② 乳製品・肉類の消費増加

タンパク質とカルシウムの摂取量が大きく増えました。骨と筋肉の材料が、国民全体に行き渡るようになったのです。「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」「骨を強くする食べ物・飲み物を解説」もご参照ください。

③ 学校給食と保健システム

すべての子どもに栄養が届く仕組みが整備されました。「一部の裕福な家庭だけ」ではなく、「国民全体」が底上げされたことが重要です。身長の伸びは、その国の生活水準を映す鏡だと言われるのは、このためです。

④ 医療へのアクセス改善

子どもの健診体制が整い、成長の異常が早く見つかるようになりました。病気による成長の遅れを早期に発見できれば、打てる手も増えます。

【正直にお伝えします】それでも「単純には説明できない」

ここは誠実にお伝えします。研究者自身が、論文の結論でこう述べています。

「両国の成長パターンには際立った違いがあるが、それは国民所得、食事、生活様式の違いだけでは容易に説明できない」

つまり、「韓国が○○をしたから伸びた」と単純に言い切れる答えは、まだないのです。「牛乳を飲めば伸びる」といった単純な話ではありません。

長田医師の臨床コメント③|「"韓国式の食事をすれば伸びる"ではありません」

「この話をすると、『じゃあ韓国の食事を真似すればいいんですか?』と聞かれることがあります。正直にお答えすると、そう単純ではありません。実は、この研究をした研究者自身が、論文の結論で"国民所得や食事、生活様式の違いだけでは容易に説明できない"と書いているんです。つまり、"これをやれば伸びる"という魔法の答えは、まだ科学的には分かっていない。私はこの正直さこそが大事だと思っています。世の中には"○○を食べれば背が伸びる"という話が溢れていますが、そんな単純なものではない。分かっているのは、"栄養・睡眠・運動・健診――これらの総合力が、国全体の身長を押し上げた"ということまで。地味ですが、これが誠実な答えです」

【最重要】「大人の身長は、1歳半までにほとんど決まっている」

【最重要】「大人の身長は、1歳半までにほとんど決まっている」

研究が示した、最も衝撃的な発見

日韓を比較したこの研究には、成長を専門に診る医師として最も重要な発見が含まれていました。

「大人の身長の伸びのほとんどは、すでに生後1年半までに獲得されていた」

これは、どういうことでしょうか。

身長の伸びは「乳児期の骨の成長」だった

研究者はこう結論づけています。

  • この50年で見られた身長の伸びは、乳児期における長い骨(大腿骨など)の成長の増加を表している

  • つまりそれは、「発育不良(stunting)の逆」と見なすことができる

体重との決定的な違い

いつ獲得されるか

身長

そのほとんどが1歳半までに

体重

子ども時代を通じて

体重は子ども時代を通じて増えますが、身長の「差」は、驚くほど早い時期に決まっていたのです。

これが意味すること

この発見は、乳幼児期の栄養と健康が、その後の最終身長を大きく左右する可能性を示しています。「離乳食はまだ適当でいい」「小さいうちは気にしなくていい」――そうは言えない、ということです。

乳幼児期の体格の評価には「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧|乳幼児の発育チェック」、学童期は「ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧」が役立ちます。年齢別の発育の目安は「1歳の平均身長|男女別の成長目安と、身長が伸びないときの対策」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント④|「1歳半。これは、本当に衝撃的な数字です」

「この研究結果を初めて読んだとき、私は正直、背筋が伸びる思いがしました。"大人の身長の伸びのほとんどは、1歳半までにすでに獲得されていた"――これは、成長を診る医師にとって非常に重い意味を持ちます。私たちはつい、"中学生の成長スパートで一気に伸びる"というイメージを持ちます。もちろん、思春期に大きく伸びるのは事実です。でも、集団として見たときの"伸びの差"は、乳児期にすでについていた。つまり、赤ちゃんの時期の栄養が、その子の最終身長を大きく左右している可能性がある。これは、"離乳食なんて適当でいい"とはとても言えない、ということです。1歳半までの栄養と健康が、その後20年の身長を決めているかもしれない。私が乳幼児健診を大切にする理由が、ここにあります」

では、大きくなってからでは手遅れなのか

いいえ、そうではありません。これは「国全体の平均の差がどこで生まれたか」を分析した研究です。個々の子どもの伸びしろの話ではありません。

思春期の成長スパートは、依然として身長を大きく左右します。「成長スパートはいつ来る?子どもの身長が爆発的に伸びる時期と見逃せないサイン」「【中学生必見】身長を伸ばす方法とは?日常生活から治療まで」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑤|「"もう手遅れ"とは、絶対に思わないでください」

「この研究の話をすると、"じゃあ、うちの子はもう小学生だから手遅れですか"と、顔を曇らせる保護者の方がいます。ここは、はっきり否定させてください。この研究は、"国全体の平均の差が、どこで生まれたか"を分析したものです。目の前のお子さん一人ひとりの伸びしろの話ではありません。思春期の成長スパートは、いまも身長を大きく左右します。中学生でも、高校生でも、骨端線が開いている限り、伸びしろは残っています。だから、"1歳半で決まる"を"だからもうダメ"と読み替えないでください。むしろ、"だから今からでも、環境を整える意味がある"と読んでほしい。まずは、お子さんの骨端線がどれだけ残っているかを知ること。そこからです」

同じ民族、違う環境|南北朝鮮の身長差

史上最も明快な「自然実験」

身長における遺伝と環境の議論で、これほど明快な例はありません。

朝鮮半島の南北は、遺伝的にはほぼ同一の集団です。しかし――

成人男性

成人女性

韓国

約172〜174cm

約160〜162cm

北朝鮮から渡った人々(調査報告)

約165cm

約154cm

その差は、約7〜8cmとされています。

遺伝では、まったく説明できません

同じ民族、同じ遺伝的背景。分かれてからまだ80年ほどしか経っていません。遺伝子が変わるには、あまりにも短い時間です。

それでも、これだけの差がついた。差を生んだのは、栄養状態をはじめとする環境です。

この事実は、身長をめぐる議論に決着をつけるものだと言っても過言ではありません。もし身長が遺伝だけで決まるなら、南北でこれほどの差がつくことは、原理的にありえないからです。逆に言えば、環境がこれだけ身長を動かせるということでもあります。遺伝と身長の関係については「最終身長はどこまで決まる?母父の影響・振れ幅を医師が解説」で詳しく解説しています。

※北朝鮮の統計データには限界があり、この数値は脱北者を対象とした調査に基づく報告です。厳密な国民統計ではない点にご留意ください。

長田医師の臨床コメント⑥|「遺伝が同じでも、7cm違う。これが答えです」

「私が"身長は遺伝だけで決まらない"とお伝えするとき、最も強力な根拠がこれです。朝鮮半島の南北は、遺伝的にはほぼ同じ集団です。分かれてから、まだ80年ほど。遺伝子が変わるには短すぎる時間です。それなのに、7〜8cmもの差がついた。これを遺伝で説明することは、不可能です。説明できるのは、栄養状態をはじめとする"環境"だけ。7cmというと、個人差の範囲に思えるかもしれません。でも、"集団の平均が7cm動く"というのは、途方もなく大きな話なんです。そして、これは私たちにとって希望でもあります。環境が身長を7cm動かせるなら、私たちが子どもの環境を整えることにも、確かな意味がある。遺伝が決めるのは"振れ幅"。その中のどこに着地するかは、環境が決めます」

では、日本の子どもはどうすればいいのか

では、日本の子どもはどうすればいいのか

日本の身長は「限界」なのか、「改善の余地」なのか

日本の平均身長は、1990年代以降ほぼ横ばいです。これを「もう遺伝的な限界に達した」と見るか、「環境に改善の余地がある」と見るか。

韓国が伸び続けたという事実は、後者の可能性を示しています。同じ東アジアの民族が、この30年で伸び続けたのですから、「日本人は遺伝的にこれが限界」という説明は、少なくとも単純には成り立ちません。

今日からできる4つのこと

① 睡眠

成長ホルモンは、深い睡眠中に最も多く分泌されます。「成長ホルモンとは?増やす方法と注射(効果・費用・デメリット)を徹底解説」もご参照ください。

② 栄養(特にタンパク質)

骨と筋肉の材料はタンパク質です。偏食が気になる方は「偏食とは?好き嫌いとの違い・原因と正しい対処法」もご参照ください。サプリの効果については「「背が伸びるサプリ」は本当に効果がある?医学的な事実」で正直に解説しています。

③ 適度な運動

骨に適度な刺激を与えます。ただし過度なトレーニングや、痛みを我慢しての練習は逆効果になることもあります。「小学生の身長を伸ばす方法とは?整形外科医が徹底解説」もご参照ください。

④ 肥満を避ける

意外な落とし穴です。肥満のある子は骨年齢が早く進み、思春期が早く来て、伸びる期間が短くなる可能性があります。学童期は同年代より背が高く見えても、最終身長では逆転されることがあるのです。「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」、体格の評価は「身長が伸びない子の特徴とは?早熟・肥満との関係と親が気づくべきサイン」もご参照ください。

そして、伸びしろが残っているうちに

どんなに環境を整えても、骨端線が閉じてしまえば身長は伸びません。成長期という「窓」は、必ず閉じます。だからこそ、開いているうちに動くことが大切です。「骨端線とは?身長が伸びる仕組みとレントゲンでの見え方を完全解説」「身長はいつまで伸びる?男女別のストップサインと骨端線のメカニズム」「骨端線を閉じさせない方法はある?閉じるのを遅らせる習慣とは」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑦|「まず、伸びしろがどれだけ残っているかを知ってください」

「韓国の話も、オランダの話も、南北朝鮮の話も、行き着く結論は同じです。"環境で、身長は変わる"。でも、私が外来で一番つらいのは、"もう骨端線が閉じています"とお伝えする瞬間です。『高校生になって急に心配になって』と来られる方が、決して少なくない。でも、レントゲンを撮ると、すでに閉じかけている。環境で伸ばせるのは、骨端線が開いているあいだだけなんです。だから、この記事を読んで"うちの子にもできることがある"と思ってくださった方には、ぜひ一歩進んでほしい。"今、伸びしろがどれだけ残っているか"を知ってください。骨年齢を調べれば、それが分かります。伸びしろがあると分かれば、打てる手はたくさんある。知ることから、すべてが始まります」

「うちの子も治療できる?」と思われた方へ

子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。

平均より低いとき、家で確認できること

「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。

目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。

下の3つは、ご家庭で確かめられます。

韓国の平均身長に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 韓国の平均身長は何cmですか?

男性が約174cm(19歳)、女性が約162cmと報告されています。日本より3〜4cm高い水準です。

Q2. なぜ韓国人は日本人より背が高いのですか?

戦後の急速な経済成長による栄養状態の改善、乳製品・肉類の消費増加、学校給食や保健システムの整備などが挙げられます。ただし研究者自身が「食事や生活様式の違いだけでは容易に説明できない」とも述べており、単純な答えはまだありません。

Q3. 昔から韓国人のほうが背が高かったのですか?

いいえ。むしろ逆です。研究では、韓国は日本より低いところから始まり、途中で日本を「跳び越えた(leap-frogging)」と表現されています。

Q4. 韓国はどれくらい伸びたのですか?

韓国女性は100年で20.2cm伸びました。これは世界のどの集団よりも大きな伸び幅です。(100年間の世界平均は女性8.3cm)

Q5. 「1歳半までに決まる」というのは本当ですか?

日韓を比較した研究は、「大人の身長の伸びのほとんどは、生後1年半までに獲得されていた」と結論づけています。ただしこれは集団の平均の差についての分析であり、個々の子どもの伸びしろがないという意味ではありません。

Q6. 南北朝鮮で身長差があるのはなぜ?

遺伝的にはほぼ同じ集団でありながら、約7〜8cmの差が報告されています。分かれてから80年ほどでは遺伝子は変わりません。差を生んだのは栄養状態などの環境です。

Q7. 日本人はもう伸びないのですか?

日本の平均身長は1990年代以降ほぼ横ばいです。これを「遺伝的限界」と見るか「環境の改善余地」と見るかは議論が続いています。韓国が伸び続けた事実は、後者の可能性を示唆します。

Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?

成長曲線・骨年齢を含めた成長の評価と、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。無料カウンセリングでご相談ください。

まとめ|韓国が教えてくれること

  • 韓国の平均身長は男性約174cm/女性約162cm。日本より3〜4cm高い

  • かつては韓国のほうが日本より低かった(研究は「跳び越えた」と表現)

  • 韓国女性は100年で20.2cm伸びた=世界最大の伸び幅

  • 日本は1970年代に思春期のタイミングが安定し、1990年代以降は横ばい

  • 要因は経済成長・栄養・学校給食・医療だが、単純には説明できないと研究者も認めている

  • 研究の最大の発見は「大人の身長の伸びのほとんどは1歳半までに獲得される」

  • ただしこれは集団の平均の話。個々の子どもの伸びしろは、思春期にも残っている

  • 南北朝鮮では、ほぼ同じ遺伝子で約7〜8cmの差がある

  • つまり身長は環境に強く左右される

  • 伸ばせるのは骨端線が開いているあいだだけ

韓国の物語が教えてくれるのは、オランダ以上に直接的なメッセージです。同じ東アジアの民族が、遺伝子を変えることなく、日本を追い越した。そして、ほぼ同一の遺伝子を持つ南北朝鮮で、7cm以上の差がついた。「うちは遺伝的に背が低い家系だから」――その諦めは、必ずしも正しくありません。遺伝が決めるのは「振れ幅」であって、「一点」ではないのです。その振れ幅の中で、できるだけ上に着地させてあげること。それが、私たち大人にできることです。

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参考文献

  1. Cole TJ, Mori H. Fifty years of child height and weight in Japan and South Korea: Contrasting secular trend patterns analyzed by SITAR. Am J Hum Biol. 2018;30(1):e23054.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28833849/

  2. NCD Risk Factor Collaboration (NCD-RisC). A century of trends in adult human height. eLife. 2016;5:e13410.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4961475/

  3. Silventoinen K, Kaprio J, Lahelma E, Koskenvuo M. Relative effect of genetic and environmental factors on body height: differences across birth cohorts among Finnish men and women. Am J Public Health. 2000;90(4):627-630.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10754982/

  4. Stulp G, Barrett L, Tropf FC, Mills M. Does natural selection favour taller stature among the tallest people on earth? Proc Biol Sci. 2015;282(1806):20150211.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25854890/

  5. De Leonibus C, Marcovecchio ML, Chiavaroli V, et al. Timing of puberty and physical growth in obese children: a longitudinal study in boys and girls. Pediatr Obes. 2014;9(4):292-299.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23713062/

  6. 文部科学省「学校保健統計調査」
    https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm

  7. 厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
    https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/73-22.html

医師監修記事

シンセルクリニック低身長治療センター医師 長田の顔写真

長田 直祥

(おさだ なおき)

シンセルクリニック 低身長治療センター医師

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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