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膝からミシミシ音がする!見逃せない膝の変形のサインを医師が解説

2025.03.15

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

「最近、階段の上り下りで膝からミシミシ音がする…」

「立ち上がる時に膝がポキッとなる…」

そんな経験はありませんか?

膝の音は誰にでも起こりうることで、あまり心配ない場合もありますが、放置すると症状が悪化し、将来的に歩行困難に繋がる可能性も否定できません。

膝の音の原因について、症例を交えながらわかりやすく解説していきます。

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膝のミシミシ音の原因とは?

膝のミシミシ音の原因は、大きく3つに分けられます。

  • 関節内の気泡

膝の関節には、動きをスムーズにするための潤滑油の役割を果たす関節液が満たされています。

関節を動かすと、この関節液の中に小さな気泡が発生し、その気泡がはじける時に「ポキッ」「パキッ」といった音が鳴ることがあります。

これは、炭酸飲料のペットボトルを振った時に、中の炭酸ガスが「プツプツ」と音を立てる現象に似ています。この音は一時的なもので、痛みや腫れを伴わない場合は、心配する必要はありません。例えば、朝起きたばかりで膝を動かした時や、長時間座っていて立ち上がった時などに音が鳴ることがありますが、これは関節液内の気泡が原因であることがほとんどです。

  • 腱や靭帯の動き

膝関節は、骨と骨をつなぐ靭帯や、筋肉の力を骨に伝える腱によって支えられています。

関節を動かしたときに、これらの腱や靭帯が骨の上を滑ったり、擦れたりして「ミシミシ」と音が鳴ることがあります。

これは、ギターの弦を弾いた時のような音に例えられます。この音も、痛みや腫れを伴わない場合は、特に心配する必要はありません。若いスポーツ選手によく見られる、運動中の軽いミシミシ音などは、ほとんどの場合、腱や靭帯の動きが原因です。

  • 軟骨のすり減り

年齢を重ねたり、膝に負担がかかり続けたりすると、膝のクッションの役割を果たしている軟骨がすり減ってきます。

すると、骨と骨が直接こすれ合ってしまい「ミシミシ」「ギシギシ」「ゴリゴリ」といった音が鳴るようになります。

これは、まるで古い木製のドアを開け閉めする時に音が鳴るようなものです。この音は、変形性膝関節症のサインである可能性があり、注意が必要です。初期には、階段の上り下りや立ち上がり時など、特定の動作で音が鳴ることが多いですが、軟骨のすり減りが進行すると、歩くだけでも音が鳴るようになります。

膝のミシミシ音を引き起こす病気とは?

膝のミシミシ音を引き起こす病気として、最も多いのは変形性膝関節症です。変形性膝関節症は、加齢や肥満、過度な運動、遺伝などが原因で、膝関節の軟骨がすり減り、骨同士がこすれ合うことで、炎症や痛みが引き起こされる病気です。進行すると、膝の曲げ伸ばしが困難になり、日常生活に支障をきたす場合もあります。

変形性膝関節症について詳しく知りたい方は併せてお読みください↓↓

変形性膝関節症の症状と治療法、予防法まで徹底解説

その他にも、

  • 関節リウマチ

免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気。朝、関節がこわばる、腫れや痛みが続くなどの症状がみられます。

関節リウマチについては詳しくご覧ください↓↓

関節炎とリウマチの違いとは?医師が徹底解説

  • 痛風

関節に尿酸の結晶が溜まって炎症を起こす病気。足の親指の付け根など、体の末梢の関節に激痛が生じることが特徴です。

痛風については詳しくご覧ください↓↓

痛風とは?食べてはいけないもの大公開!医師監修

  • 半月板損傷

膝関節内のクッションの役割を果たす半月板が損傷する病気。スポーツ中の急激な動作や転倒などが原因で起こることが多く、膝の痛み、腫れ、引っ掛かり感などがみられます。

膝の違和感は半月板損傷かも?そのサインを見極めるチェック方法

膝の違和感は半月板損傷かも?そのサインを見極めるチェック方法

などでも、膝のミシミシ音や痛みが現れることがあります。

日常生活での動作が膝のミシミシ音の原因になることもある?

普段何気なく行っている動作が、膝への負担となり、ミシミシ音の原因になっていることがあります。

重い荷物を持つ

重い荷物を持つと、膝関節に大きな負担がかかります。特に、階段の上り下りや、中腰での作業は、膝への負担が大きいため注意が必要です。例えば、スーパーのレジ打ちの仕事や、保育士のように、中腰姿勢が多い仕事の方は、変形性膝関節症のリスクが高いと言われています。

長時間の立ち仕事

長時間立ち続けると、膝関節に常に負担がかかり続け、軟骨のすり減りを早めることにつながります。立ち仕事の際は、合間に休憩を取ったり、ストレッチをしたりするなどして、膝への負担を軽減することが大切です。

激しい運動

ランニングやジャンプなど、膝関節に大きな衝撃が加わる運動は、軟骨を損傷するリスクがあります。特に、準備運動不足の状態での激しい運動は避け、運動前にはしっかりとストレッチを行いましょう。

足を組む・横座り

これらの姿勢は、膝関節をねじったり、偏った負担をかけたりするため、軟骨のすり減りや変形を招きやすくなります。長時間のデスクワークなど、同じ姿勢を続ける場合は、こまめに足を組み替えたり、ストレッチをしたりするなどして、膝への負担を分散させるように心がけましょう。

上記のような動作を避け、膝への負担を減らすことで、ミシミシ音の予防、改善につなげることができます。

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関節の音が鳴りやすい人の特徴とは?

「ポクッ」「コキンッ」など、関節が鳴るとなんだか気になりますよね。特に、他の人よりも音が鳴りやすいと感じている方は、自分の体が心配になるかもしれません。この記事では、関節が鳴りやすい人の特徴を3つのポイントに絞って、わかりやすく解説します。

遺伝的な原因:関節の鳴りやすさとの関係

関節が鳴りやすい体質には、遺伝的な影響がある場合があります。

例えば、私の患者さんの中にも、親子二代で関節が非常によく鳴る方がいらっしゃいました。このようなケースでは、生まれつき関節や靭帯が柔らかい、いわゆる「関節がゆるい」状態が遺伝していると考えられます。関節がゆるいと、関節を包む袋の中で関節液の流れが変わり、気泡が発生しやすくなるため、音が鳴りやすくなります。

さらに、生まれつき関節の形が少し違っていたり、関節軟骨の厚さが薄かったりする人もいます。このような遺伝的な特徴も、関節の音が鳴りやすくなる原因の一つです。

筋肉のバランス:弱い筋肉と過度の柔軟性

関節の安定性には、周りの筋肉のバランスが重要です。特定の筋肉が弱かったり、逆に柔軟性が過度だったりすると、関節が不安定になり、音が鳴りやすくなります。医学的には、関節の弛緩性と過可動性が筋骨格系の損傷の発生率増加と関連している、と報告されています。

例えば、腹筋や背筋が弱いと、姿勢が悪くなり、膝に負担がかかり、音が鳴りやすくなります。また、体が硬い人も関節の可動域が狭くなり、動き始めに音が鳴りやすい傾向があります。反対に、体が柔らかすぎる人も、関節が不安定になりやすく、音が鳴りやすいことがあります。この状態は過可動性と呼ばれ、特に若い人に多く見られます。過可動性の人は、足首の捻挫や膝の靭帯損傷などの怪我のリスクも高くなるため注意が必要です。

実際に私の患者さんの中にも、過可動性のために膝の靭帯を損傷してしまった方がいらっしゃいました。関節が柔らかいことは一見メリットのように思えますが、関節の安定性を損なう可能性があるため、注意が必要です。

年齢や性別:関節の音が鳴る頻度の違い

関節が鳴る頻度は、年齢や性別によっても違いがあります。一般的に、子供は関節が柔らかく、成長過程にあるため、大人よりも音が鳴りやすい傾向があります。成長と共に骨や筋肉が発達し、関節が安定してくると、音は鳴りにくくなります。

また、女性は男性よりも関節が柔らかく、筋肉量が少ない傾向があるため、関節が鳴りやすい人が多いです。

特に、妊娠中はホルモンバランスの変化により関節がゆるくなりやすいため、音が鳴りやすくなることがあります。閉経後の女性も、女性ホルモンの減少により骨密度が低下し、関節が弱くなり、音が鳴りやすくなることがあります。

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膝のミシミシ音に適切な治療法を見つけよう

膝から「ミシミシ…」と音が鳴ると、不安になりますよね。中には、音が鳴るだけで痛みがない場合もあり、放置してしまう方もいるかもしれません。

しかし、ミシミシ音は、膝の関節からのSOSかもしれません。「膝の関節に変化が起こっているよ!」というサインの可能性があるのです。

膝のミシミシ音を改善する方法とは?

膝のミシミシ音を改善するためには、原因を特定することが重要です。原因を突き止めたら、それぞれに合った適切な治療法を行うことで、症状の改善が期待できます。

例えば、家のドア🚪が「キーキー」と音を立てることを想像してみてください。

  • 🚪 原因1:蝶番(ちょうつがい)のサビ → サビを落として油をさす

  • 🚪 原因2:木製のドアが湿気を含んで膨張している → 乾燥させて膨張を抑える

  • 🚪 原因3:ドア枠の歪み → 歪みを修正する

膝の音も、ドアの音と同じように、原因によって対処法が異なります。

原因別の膝のミシミシ音に対する適切な治療法とは?

ここでは、膝のミシミシ音の原因別に、具体的な治療法をいくつかご紹介します。

軟骨のすり減り

加齢や激しい運動などによって、膝の関節にある軟骨がすり減ってしまうことがあります。軟骨は、骨と骨との間のクッションの役割を果たしているため、すり減ると骨同士が直接ぶつかり、ミシミシ音や痛みが生じます。

これは、長年使い込んだソファのクッションが、徐々にへたってきてしまう状態に似ています。クッションがへたると、中のスプリングが音を立てるように、軟骨がすり減ると骨同士がぶつかって音が鳴ってしまうのです。

  • ヒアルロン酸注射

関節内の潤滑油であるヒアルロン酸を補給することで、動きを滑らかにし、音を軽減します。これは、まるで自転車のチェーンに油をさすように、関節の動きをスムーズにするイメージです。

ヒアルロン酸については詳しくご覧ください↓↓

膝にヒアルロン酸注射を打ち続けても大丈夫?

  • 体重コントロール

体重が増えると、膝関節への負担も大きくなります。適切な体重を維持することは、ソファに負荷をかけすぎないようにするのと同じです。

関節の炎症

関節リウマチなどの病気や、ケガなどが原因で、膝の関節に炎症が起こることがあります。炎症が起こると、関節が腫れたり、痛んだり、熱を持ったりします。

  • 鎮痛剤の服用

炎症を抑え、痛みを軽減します。これは、火のついた場所に水をかけると、炎が小さくなるように、炎症を抑えることで症状を和らげるイメージです。

  • 湿布の使用

炎症を抑え、痛みを和らげます。

半月板損傷

半月板は、膝関節の中にあるC型の軟骨で、クッションの役割や関節の動きを安定させる働きがあります。スポーツや転倒などによって、半月板が損傷することがあります。

  • リハビリテーション

関節の動きを改善し、筋力を強化します。

  • 再生医療

手術を回避する治療法として最近注目されています。

  • 手術

損傷の程度によっては、手術が必要になる場合があります。

半月板損傷の見極める方法については詳しくご覧ください↓↓

膝の違和感は半月板損傷かも?そのサインを見極めるチェック方法

膝のミシミシ音を改善するための効果的な運動やストレッチとは?

膝のミシミシ音を改善するには、膝周りの筋肉を鍛えたり、柔軟性を高めたりすることが大切です。

膝のミシミシ音は、まるでドアの蝶番が錆びてしまった時に音が鳴るように、関節がスムーズに動かないために起こることがあります。

太ももの筋肉を鍛える運動

  • スクワット

椅子に浅く腰掛けるように、膝を曲げて立ち上がる運動です。太ももの前側の筋肉を鍛えることで、膝関節への負担を軽減し、スムーズな動きをサポートします。

  • 椅子に座って足を上げる運動

椅子に座ったまま、片足ずつ膝を伸ばして持ち上げる運動です。太ももの筋肉全体を鍛えることで、膝関節の安定性を高めます。

これらの運動は、膝を支える太ももの筋肉を鍛えることで、膝への負担を減らし、ミシミシ音を軽減する効果が期待できます。

膝裏の柔軟性を高めるストレッチ

  • 座って足を伸ばし、タオルを使ってつま先を引っ張るストレッチ

座った状態で足を伸ばし、タオルを足の裏にかけて両手で引っ張ることで、膝の裏側がじんわりと伸びるのを感じられます。

  • 正座から後ろに倒れるストレッチ

正座の状態からゆっくりと上半身を後ろに倒すことで、膝の裏側と太ももの前側を同時にストレッチできます。

これらのストレッチは、膝の裏側の筋肉を伸ばすことで、膝の柔軟性を高め、ミシミシ音を予防する効果が期待できます。

膝のストレッチについて詳しくご覧ください↓↓

ひざの簡単ストレッチ方法をご紹介!整形外科監修

膝の再生医療

治療の選択肢のひとつに、「再生医療」という最新の治療法もあります。今までの治療では、薬で痛みが抑えられなくなった場合には手術をするしかないと言われていました。

そのため、日常生活においても膝に負担がかからないように気をつけ、痛みが出たら痛み止めを服用し、痛みのコントロールが重要でした。

しかし、最近では再生医療が注目されています。

実際に再生医療を受けた患者様の【体験ドキュメンタリー動画】をご紹介します。

当院の再生医療を受けた方のインタビュー動画はこちらをご覧ください↓↓

手術との違い 

再生医療では、修復が不可能と言われている軟骨を新たに再生させていく画期的な治療法です。

この再生医療では手術を行いませんので、身体への侵襲が少ない治療となります。人工関節の手術を実施した場合には、侵襲するため以前のお体の状態に戻るのに長い期間がかかりますが、 再生医療は侵襲が少ない治療法のため、 すぐに体の状態を回復させることができます。

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記事監修医師

記事監修 シンセルクリニック

院長 武内晋司郎

参考文献

  1. Tan JS, Tikoft E, O'Sullivan P, Smith A, Campbell A, Caneiro JP and Kent P. The Relationship Between Changes in Movement and Activity Limitation or Pain in People With Knee Osteoarthritis: A Systematic Review. The Journal of orthopaedic and sports physical therapy 51, no. 10 (2021): 492-502.

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