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【医師解説】平均身長の世界...

【医師解説】平均身長の世界ランキング|1位はどこ?世界一低い国との「24cmの差」が本当に意味すること

2026.07.14

まずは動画でチェック!

▶ 9分55秒・字幕付き|日本人の平均身長と、成長が止まる前に見られるサインを解説

「世界で一番背が高い国はどこ?」「一番低い国は?」「日本は何位?」――平均身長の世界ランキングは、多くの方が気になるテーマです。この記事では子どもの成長を専門的に診てきた医師の長田が、最新の大規模研究データをもとにランキングを示しながら、世界一高い国と最も低い国のあいだにある「約24cm」という差が、本当は何を意味しているのかを解説します。結論を先に言えば、その差は「遺伝の差」ではありません。

この記事の結論を3行で

  1. 世界一高いのはオランダ(男性 約183〜184cm)

  2. 最も低いのは東ティモール(男性 約160cm)――その差は約24cm

  3. この差は遺伝的な限界ではなく、栄養と医療の差。そして「可逆的」である

平均身長の世界ランキング【男性】

上位の国々

順位

国

平均身長(男性)

1

オランダ

約183〜184cm

2

モンテネグロ

約183cm

3

エストニア

約183cm

4

ボスニア・ヘルツェゴビナ

約182〜183cm

5

アイスランド

約182cm

6

デンマーク

約182cm

7

ノルウェー

約180cm

8

ドイツ

約180cm

【正直にお伝えします】1位は、調査によって変わります

ここは誠実にお伝えしなければなりません。実は、「世界1位」はデータによって入れ替わります。

  • ある集計ではオランダが1位(183.8cm)

  • 別の集計ではモンテネグロが1位(183.2cm)でオランダが2位(182.5cm)

差は1cm未満。調査年、対象年齢(18歳か19歳か)、生まれた年のコホートによって、順位は簡単に入れ替わります。

「世界一はオランダ」と断言するサイトは多いですが、実際にはこの程度の"揺れ"があるということを、まず知っておいてください。オランダについて詳しくは「オランダの平均身長はなぜ世界一?200年で20cm伸びた理由と日本人との差」、ドイツについては「ドイツの平均身長は?東西ドイツの実験が教えること」で解説しています。

長田医師の臨床コメント①|「"世界一"は、実は揺れています」

「この記事を書くにあたって、私はいくつものデータを見比べました。そして正直に驚いたのが、"世界1位"が一定ではないということです。オランダが1位のデータもあれば、モンテネグロが1位のデータもある。差は1cm未満です。なぜこうなるのか。調査した年が違う、測った年齢が違う(18歳か19歳か)、対象の生まれ年が違う――こうした条件で、簡単に順位は入れ替わります。ネット上の記事の多くは、"世界一はオランダです"と断言します。でも、それは正確ではない。数字を扱うとき、この"揺れ"を隠さないことが、私は誠実さだと思っています。ランキングは、あくまで目安として見てください」

平均身長の世界ランキング【女性】

順位

国

平均身長(女性)

1

オランダ

約170cm

2

モンテネグロ

約170cm

3

デンマーク

約169cm

4

アイスランド

約168cm

5

ラトビア

約168cm

女性でもオランダがトップです。北欧・バルト三国・バルカン半島の国々が、そろって上位を占めています。

平均身長が低い国々

データ上、最も低い国

国

男性

女性

東ティモール

約160cm

約153cm

ラオス

約163cm

約152cm

グアテマラ

約163cm

約149cm

ネパール・バングラデシュ

約163cm

約152cm

男性で最も低いのは東ティモール(約160cm)、女性で最も低いのはグアテマラ(約149cm)と報告されています。

【最重要】これは「遺伝的な限界」ではありません

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。

これらの数値について、研究者たちははっきりとこう述べています。

これらの数値は、遺伝的な上限を示すものではない。歴史的な低開発の指標であり――そして、可逆的(元に戻せる)である。

グアテマラで、何が起きているのか

グアテマラでは、5歳未満の子どもの約3分の1が慢性的な栄養不良にあり、骨の発達が阻害されていると報告されています。

これは「発育阻害(スタンティング)」と呼ばれる状態です。生まれ持った遺伝子が低いのではなく、本来伸びるはずだった身長に、届いていないのです。

発育阻害は「1歳半まで」に起きている

ここで、この記事のシリーズで繰り返し出てきた事実を思い出してください。

大人の身長の伸びのほとんどは、すでに生後1年半までに獲得されている(日韓を比較した研究より)

研究者は、身長の世代的な伸びを「発育阻害の逆」だと表現しました。つまり――発育阻害が起きるのも、それを防げるのも、乳幼児期だということです。

乳幼児期の体格の評価には「カウプ指数とは?計算式・計算方法と年齢別の基準値一覧|乳幼児の発育チェック」、学童期は「ローレル指数とは?計算式・計算方法と基準値一覧」が役立ちます。

長田医師の臨床コメント②|「"低い国"を、興味本位で見ないでください」

「正直に申し上げると、私はこのテーマを書くのに、少しためらいがありました。"世界一低い国はどこ?"という問いには、どうしても興味本位の響きがあるからです。でも、書くことにしました。なぜなら、この事実こそが、身長について最も重要なことを教えてくれるからです。東ティモールやグアテマラの平均身長が低いのは、その国の人々の遺伝子が"低い"からではありません。グアテマラでは、5歳未満の子どもの3分の1が慢性的な栄養不良にある。伸びるはずだった身長に、届いていないんです。つまり、これは"個性"ではなく"損失"です。防げたはずの損失。だからこそ、私たちは"身長は環境で変わる"という事実から、目を逸らしてはいけないと思うんです」

【核心】24cmの差は、何を意味するのか

世界一高い国と、最も低い国

男性

女性

最高(オランダ)

約184cm

約170cm

最低(東ティモール/グアテマラ)

約160cm

約149cm

差

約24cm

約21cm

24cm。これは、ものさし一本分に近い差です。

身長160cmの人と184cmの人が並んで立っているところを想像してみてください。それが、国と国のあいだにある差なのです。

この差の正体

もちろん、遺伝的な背景の違いはあります。しかし――24cmという差を、遺伝だけで説明することはできません。

この記事のシリーズでは、それを繰り返し確認してきました。

  • オランダは200年前、ヨーロッパで最も背が低い国のひとつだった。遺伝子は変わらないまま20cm伸びた

  • 韓国は日本より背が低かったが、追い越した。韓国女性は100年で20.2cm伸び、世界最大の伸び幅を記録した

  • 東西ドイツでは、同じ民族が壁で隔てられて身長差がつき、統一後に差が消えた

そして、決定的な事実

研究者はこう指摘しています。

これらの低い平均値は可逆的である。20世紀に、韓国と中国がそれを証明した。

つまり、低い身長は「運命」ではないのです。

韓国の物語については「韓国の平均身長はなぜ高い?日本を追い越した理由と「1歳半までに決まる」という研究」で詳しく解説しています。

長田医師の臨床コメント③|「24cmは、遺伝では説明できません」

「私が診察室で最も多く聞く言葉が、"うちは遺伝的に背が低い家系だから"というものです。そのたびに、私はこの24cmの話をします。世界で最も背が高い国と、最も低い国の差は約24cm。これを"遺伝の差"だと思っている方が、とても多い。でも、違うんです。オランダは200年前、ヨーロッパで最も背が低い国のひとつでした。遺伝子は変わらないまま、20cm伸びた。韓国は日本より低かったのに、追い越した。東西ドイツは、壁が消えたら身長差も消えた。そして研究者たちは、はっきり書いています。"これらの数値は遺伝的な上限ではなく、可逆的である"と。身長は、運命ではありません。環境が変われば、変わるんです」

このランキングは、どこから来たのか

このランキングは、どこから来たのか

史上最大級の身長研究

この記事のデータは、NCD-RisC(非感染性疾患リスク因子共同研究)という国際的な研究グループの成果に基づいています。

  • 2,181件の人口ベース研究を統合

  • 6,500万人のデータ

  • 200の国と地域を網羅

  • 1985年から2019年までを分析

人類の身長に関する、史上最大級の研究です。個人ブログの推測ではなく、世界中の研究者が集めた実測データに基づいています。

「19歳の平均身長」を見ています

ランキングの数値は、多くの場合19歳(ほぼ成人身長に達した年齢)の平均です。中高年を含めると、加齢による身長の縮みが混ざってしまうため、若い世代で比較するのです。この点を理解していないと、数字の読み違いが起こります。

男女差は、世界共通で「約12cm」

驚くほど一定している

興味深いことに、男女の平均身長の差は、どの国でもおよそ12cmです。国によって10〜14cm程度の幅はありますが、大きくは外れません。

世界平均

男性

約171cm

女性

約159cm

差

約12cm

国全体が高くなっても低くなっても、男女差だけは、ほぼ一定に保たれるのです。

ただし、例外もあります

韓国では、この100年で男女差が18cmから13cmに縮まりました。韓国女性の伸び(20.2cm)が、男性を上回ったためです。「韓国の平均身長はなぜ高い?日本を追い越した理由」で詳しく解説しています。

日本は世界で何位?

日本の平均身長

日本

世界平均

男性

約171cm

約171cm

女性

約158cm

約159cm

驚かれるかもしれませんが、日本人の平均身長は、ほぼ「世界平均」そのものです。

先進国の中では、低い部類

世界平均には、栄養状態が厳しい多くの国々が含まれています。経済的に豊かな先進国だけで比べると、日本は低い部類に入ります。

  • オランダとの差:約12〜13cm

  • ドイツとの差:約9cm

  • 韓国との差:約3〜4cm

日本の平均身長の推移については「日本人の平均身長とは?どれくらい伸びたか医師が解説」もご参照ください。

そして、日本は1990年代から止まっています

日本の平均身長は、1990年代以降ほぼ横ばいです。同じ時期、韓国は伸び続けました。

ただし、順位に一喜一憂しないでください

ここで、大切なことをお伝えしておきます。国の順位は、あなたやお子さんの身長とは、何の関係もありません。

オランダに生まれても背が低い人はいますし、東ティモールに生まれても背が高い人はいます。国の平均は、あくまで「集団の平均」であって、個人の運命ではないのです。

順位を見て落ち込む必要は、まったくありません。大切なのは、お子さん一人ひとりが、その子の持つ「振れ幅」の中で、できるだけ上に着地することです。

長田医師の臨床コメント④|「日本は"世界平均"です。これをどう受け止めるか」

「日本人男性の平均身長は約171cm。そして、世界平均も約171cm。つまり、日本はぴったり"世界平均"なんです。この事実を、私は少し複雑な気持ちで見ています。世界平均には、栄養状態が厳しい多くの国が含まれています。日本は、世界有数の豊かな国です。それなのに、平均身長は"世界平均"。もちろん、遺伝的な背景の違いはあります。東アジア系は、もともとヨーロッパ系より低い傾向がある。でも、韓国は同じ東アジアで、日本より3〜4cm高い。そして日本は1990年代から止まり、韓国は伸び続けた。身長は競争ではありません。でも、"日本の子どもの成長環境に、まだ改善の余地があるのではないか"――この問いからは、目を逸らすべきではないと思っています」

なぜバルカン半島の国々が上位なのか

なぜバルカン半島の国々が上位なのか

「ディナル・アルプス」の謎

ランキング上位を見ると、意外な国々が並んでいます。

  • モンテネグロ

  • ボスニア・ヘルツェゴビナ

  • クロアチア

  • セルビア

これらの国は、経済水準では西ヨーロッパに及びません。それなのに、身長では世界のトップクラスにいます。

考えられる理由

  • 遺伝的な背景(この地域の集団はもともと高身長の傾向)

  • 乳製品とタンパク質の豊富な食生活

  • 戦後の経済発展により、子ども時代の栄養が改善した

つまり「遺伝×栄養」の両方がそろった結果と考えられています。エストニアなど旧ソ連圏の国々も、生活水準の向上とともに順位を上げてきました。環境が改善すれば、順位は動くのです。

長田医師の臨床コメント⑤|「バルカン半島は、"遺伝も環境も"の答えです」

「バルカン半島の国々は、身長の話をするうえで非常に面白い存在です。モンテネグロ、ボスニア、クロアチア、セルビア――これらの国は、経済水準では西ヨーロッパに及びません。それなのに、身長では世界トップクラス。ここから分かるのは、"お金があれば背が伸びる"という単純な話ではない、ということ。この地域の人々は、もともと高身長の遺伝的背景を持っています。そこに、乳製品とタンパク質の豊富な食生活が加わった。つまり、"遺伝か、環境か"ではなく、"遺伝も、環境も"なんです。遺伝が"振れ幅"を決め、環境がその中のどこに着地するかを決める。バルカン半島は、両方がうまくかみ合った例だと言えます」

アメリカは、40年以上伸びていません

アメリカは、40年以上伸びていません

先進国で最も長い「停滞」

意外な事実をひとつ。アメリカの平均身長は、1980年頃から伸びていません。これは先進国の中でも最長クラスの停滞です。

1900年頃、アメリカは世界でもトップクラスの高身長国でした。しかし今では、ヨーロッパの多くの国に抜かれています。

これが示していること

豊かな国であっても、身長が伸び続けるとは限らない。栄養の「量」だけでなく、「質」や、子ども時代の健康状態が関わっているということです。

アメリカは、世界有数の食料大国です。カロリーは十分すぎるほどある。それでも伸びが止まったという事実は、「たくさん食べれば背が伸びる」という単純な図式が成り立たないことを示しています。

むしろアメリカでは、子どもの肥満が深刻な問題になっています。そして肥満は、骨年齢を早く進ませ、思春期を早く来させ、結果的に伸びる期間を短くする可能性があります。「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑥|「アメリカが止まった、という事実」

「これは、日本にとっても他人事ではない話です。アメリカは1900年頃、世界トップクラスの高身長国でした。それが今、ヨーロッパの多くの国に抜かれている。1980年頃から、40年以上伸びていないんです。アメリカは、決して貧しい国ではありません。食べ物も豊富にある。それでも、伸びが止まった。ここから分かるのは、"カロリーがあれば背が伸びる"わけではない、ということ。大事なのは、量ではなく質。タンパク質、ビタミン、ミネラル。そして睡眠と、子ども時代の健康状態。日本も1990年代から止まっています。"豊かになったから、もう伸びない"と諦める前に、"何が足りないのか"を考えるべきではないでしょうか」

日本の子どもに、今日からできること

日本の子どもに、今日からできること

① 睡眠

成長ホルモンは、深い睡眠中に最も多く分泌されます。「成長ホルモンとは?増やす方法と注射(効果・費用・デメリット)を徹底解説」もご参照ください。

② 栄養(特にタンパク質)

骨と筋肉の材料はタンパク質です。「子どもの身長を伸ばす食べ物とは?骨を育てる5大栄養素と食事メニュー」「骨を強くする食べ物・飲み物を解説」をご参照ください。偏食が気になる方は「偏食とは?好き嫌いとの違い・原因と正しい対処法」もどうぞ。

③ 適度な運動

骨に適度な刺激を与えます。「小学生の身長を伸ばす方法とは?整形外科医が徹底解説」もご参照ください。

④ 肥満を避ける

肥満のある子は骨年齢が早く進み、思春期が早く来て、伸びる期間が短くなる可能性があります。「思春期早発症とは?手遅れになる前のサインと最終身長への影響」「身長が伸びない子の特徴とは?早熟・肥満との関係」もご参照ください。

そして、伸びしろが残っているうちに

どんなに環境を整えても、骨端線が閉じてしまえば身長は伸びません。「骨端線とは?身長が伸びる仕組みとレントゲンでの見え方を完全解説」「身長はいつまで伸びる?男女別のストップサインと骨端線のメカニズム」もご参照ください。

長田医師の臨床コメント⑦|「世界のランキングより、お子さんの成長曲線を」

「ここまで世界のランキングをお話ししてきましたが、最後に一番大事なことをお伝えします。世界の順位は、お子さん一人ひとりには関係ありません。オランダに生まれても背が低い人はいるし、東ティモールに生まれても背が高い人はいます。国の平均は、個人の運命ではない。だから、世界のランキングを見て一喜一憂するより、お子さんの成長曲線を見てください。母子健康手帳や学校の記録に、身長と体重を書き込み続ける。それだけで、立派な成長曲線になります。そして、線が下を向いてきたら、早めに来てください。手のレントゲンを撮れば、骨端線がどれだけ残っているかが分かります。世界の24cmの差が教えてくれるのは、"環境で身長は変わる"ということ。その環境を整えられるのは、骨端線が開いているあいだだけです」

「うちの子も治療できる?」と思われた方へ

子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。

平均より低いとき、家で確認できること

「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。

目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。

下の3つは、ご家庭で確かめられます。

平均身長の世界ランキングに関するよくある質問(Q&A)

Q1. 世界で一番背が高い国はどこですか?

オランダです(男性 約183〜184cm、女性 約170cm)。ただし調査によってはモンテネグロが1位になることもあり、差は1cm未満です。

Q2. 世界で一番背が低い国はどこですか?

男性では東ティモール(約160cm)、女性ではグアテマラ(約149cm)と報告されています。

Q3. 最高と最低の差は?

男性で約24cm、女性で約21cmです。ものさし一本分に近い差です。

Q4. その差は遺伝ですか?

いいえ。研究者は「これらの数値は遺伝的な上限ではなく、歴史的な低開発の指標であり、可逆的である」と明言しています。韓国と中国が20世紀にそれを証明しました。

Q5. 日本は世界で何位ですか?

日本人男性の平均身長は約171cmで、世界平均(約171cm)とほぼ同じです。先進国の中では低い部類に入ります。

Q6. なぜバルカン半島の国が上位なのですか?

もともと高身長の遺伝的背景に加え、乳製品とタンパク質の豊富な食生活、戦後の経済発展が重なった結果と考えられています。「遺伝も、環境も」の例です。

Q7. アメリカは何位ですか?

男性で約175cm、世界で40位台とされます。1980年頃から40年以上伸びておらず、先進国で最長クラスの停滞です。

Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?

成長曲線・骨年齢を含めた成長の評価と、身長に関するご相談に対応しています(自由診療)。無料カウンセリングでご相談ください。

まとめ|24cmの差が教えてくれること

  • 世界一高いのはオランダ(男性 約183〜184cm/女性 約170cm)

  • ただし調査によってはモンテネグロが1位。差は1cm未満

  • 最も低いのは東ティモール(男性 約160cm)とグアテマラ(女性 約149cm)

  • 最高と最低の差は約24cm(女性は約21cm)

  • この差は遺伝的な限界ではない――研究者が明言

  • グアテマラでは5歳未満児の約3分の1が慢性栄養不良

  • 低い身長は可逆的である――韓国と中国が証明した

  • 日本の平均身長はほぼ世界平均(男性 約171cm)

  • 日本は1990年代から横ばい。韓国は伸び続けた

  • アメリカも1980年から40年以上停滞

  • 豊かさだけでは、身長は伸びない

世界ランキングを眺めていると、身長は「生まれた国で決まる運命」のように思えてくるかもしれません。しかし、この記事で見てきた事実は、まったく逆のことを示しています。オランダは200年で20cm伸び、韓国は日本を追い越し、東西ドイツは統一で身長差が消えた。そして研究者は、最も低い国々の数値について「遺伝的な上限ではなく、可逆的である」と明言しています。24cmという差は、遺伝の差ではなく、栄養と医療と環境の差なのです。それはつまり、私たちが子どもの環境を整えることに、確かな意味があるということでもあります。

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関連コラム

参考文献

  1. NCD Risk Factor Collaboration (NCD-RisC). A century of trends in adult human height. eLife. 2016;5:e13410.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4961475/

  2. Cole TJ, Mori H. Fifty years of child height and weight in Japan and South Korea: Contrasting secular trend patterns analyzed by SITAR. Am J Hum Biol. 2018;30(1):e23054.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28833849/

  3. Stulp G, Barrett L, Tropf FC, Mills M. Does natural selection favour taller stature among the tallest people on earth? Proc Biol Sci. 2015;282(1806):20150211.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25854890/

  4. Grasgruber P, Cacek J, Kalina T, Sebera M. The role of nutrition and genetics as key determinants of the positive height trend. Econ Hum Biol. 2014;15:81-100.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25190282/

  5. Silventoinen K, Kaprio J, Lahelma E, Koskenvuo M. Relative effect of genetic and environmental factors on body height: differences across birth cohorts among Finnish men and women. Am J Public Health. 2000;90(4):627-630.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10754982/

  6. Gohlke B, Woelfle J. Growth and puberty in German children: is there still a positive secular trend? Dtsch Arztebl Int. 2009;106(23):377-382.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19623318/

  7. 文部科学省「学校保健統計調査」
    https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm

医師監修記事

シンセルクリニック低身長治療センター医師 長田の顔写真

長田 直祥

(おさだ なおき)

シンセルクリニック 低身長治療センター医師

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

医師プロフィールはこちら

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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