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【整形外科医解説】脊柱管狭窄症の術後にやってはいけないこと10選|再発を防ぐ生活・姿勢・運動と「痛みが取れない」時の対処法
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【脊柱管狭窄症の手術後にやってはいけないこと10選——再発を防ぐ生活・姿勢・運動を医師が解説】
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――手術後の生活には、再発や悪化を防ぐために避けるべきことがあります。本記事では脊椎手術と再生医療の両方を診てきた整形外科医の武内医師が、脊柱管狭窄症の術後にやってはいけないこと、再発を防ぐ姿勢・運動・生活習慣、そして「手術しても痛み・しびれが取れない」時の再生医療という選択肢まで解説します。
この記事の結論を3行で
術後は「重い物を持つ」「深い前かがみ」「長時間同じ姿勢」が特に危険
再発予防には体幹の筋力維持・正しい姿勢・体重管理が重要
手術しても取れない痛み・しびれには再生医療(幹細胞治療)という選択肢も
- まずは動画でチェック!【脊柱管狭窄症の手術後にやってはいけないこと10選——再発を防ぐ生活・姿勢・運動を医師が解説】
- まず知っておきたい|脊柱管狭窄症の手術と術後の現実
- 脊柱管狭窄症の主な手術
- 「手術=完治」ではない現実
- 脊柱管狭窄症の術後にやってはいけないこと10選
- ① 重い物を持ち上げる
- ② 深く前かがみになる(腰を丸める)
- ③ 長時間同じ姿勢を続ける
- ④ 腰を急にひねる・反らす
- ⑤ 過度な安静・寝すぎ
- ⑥ 喫煙
- ⑦ 体重の増加
- ⑧ 自己判断でのストレッチ・運動
- ⑨ 高いヒール・不安定な靴
- ⑩ 痛み・しびれの放置
- 術後の「正しい姿勢」|日常動作の再学習
- 座る姿勢
- 立つ姿勢
- 物を持ち上げる姿勢
- 寝る姿勢
- 術後に「やっていい運動」と「避けるべき運動」
- 推奨される運動(医師の許可後)
- 避けるべき運動
- 体幹の筋力が再発を防ぐ
- 「手術しても痛み・しびれが取れない」のはなぜ?
- 術後も症状が残る主な理由
- 間欠性跛行の残存
- 術後の症状に使われる薬
- 「術後の痛み・しびれ」への再生医療という選択肢
- 術後の残存症状への再生医療
- 再生医療が向いているケース
- 手術と再生医療の違い
- 当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー
- 術後の「食事・生活習慣」|回復を早める工夫
- 回復を助ける栄養
- 体重管理
- 禁煙の徹底
- 睡眠の質
- 「こんな症状が出たらすぐ受診」|危険なサイン
- 緊急受診が必要なサイン
- 早めに受診すべきサイン
- 脊柱管狭窄症の術後に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 術後、いつから普通の生活に戻れますか?
- Q2. 重い物はいつから持てますか?
- Q3. 手術したのにしびれが残っています。なぜ?
- Q4. ゴルフは再開できますか?
- Q5. 再発を防ぐには何が一番大切ですか?
- Q6. 再手術を勧められていますが避けられますか?
- Q7. シンセルクリニックでは何ができますか?
- まとめ|術後の生活が「再発しない体」を作る
- 術後の痛み・しびれでお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください
- 関連コラム
- 参考文献
まず知っておきたい|脊柱管狭窄症の手術と術後の現実
脊柱管狭窄症の主な手術
術式 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
椎弓切除術 | 神経を圧迫する骨・靭帯を削る | 最も一般的、除圧のみ |
開窓術 | 部分的に骨を削る低侵襲法 | 体への負担が少ない |
脊椎固定術 | 金属で背骨を固定 | すべり症併発時、可動域制限あり |
内視鏡手術 | 小切開で内視鏡下に除圧 | 低侵襲だが適応が限られる |
手術の詳細は「腰椎椎弓切除術とは?整形外科医が徹底解説」もご参照ください。脊柱管狭窄症そのものの理解を深めたい方は「腰部脊柱管狭窄症は治るのか?手術が必要な「危険な兆候」と3つの治療法」もあわせてお読みください。なお、脊柱管狭窄症に腰椎椎間板ヘルニアを併発しているケースも多く、その場合は「腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルを4段階で解説!重症度チェックと正しい治し方」もご参照ください。
「手術=完治」ではない現実
脊柱管狭窄症の手術は、神経の圧迫を取り除く(除圧)ことで「間欠性跛行(歩くと足がしびれて休む)」の改善に高い効果があります。しかし:
手術は「圧迫を取る」だけで、傷んだ神経自体を治すわけではない
長期間圧迫されていた神経の症状(しびれ)は残ることがある
手術した部位の隣の椎間で新たに狭窄が起こる(隣接椎間障害)
術後の生活次第で再発・悪化のリスク
武内医師の臨床コメント①|「手術後こそ生活の見直しが重要」
「シンセル外来で『脊柱管狭窄症の手術を受けたのに、また症状が出てきた』というご相談が本当に多いんです。患者さんの多くが"手術さえすれば元通り"と思っていらっしゃいますが、これは大きな誤解。手術は神経の圧迫を取り除く優れた治療ですが、術後の生活習慣が悪ければ、隣の椎間に負担が集中して再び狭窄が起こるんです。特に脊柱管狭窄症になる方は、もともと背骨に負担のかかる生活習慣・姿勢を長年続けてきた方が多い。その習慣を変えないまま手術だけ受けても、また同じことの繰り返しになります。手術は"リセット"のチャンス、術後の生活を根本から見直すことが、本当の意味での治療なんです」
脊柱管狭窄症の術後にやってはいけないこと10選

① 重い物を持ち上げる
術後で最も避けるべき動作。腰椎に強い負担がかかり、手術部位や隣接椎間の再発リスクを高めます。
目安:術後3ヶ月は5kg以上を持たない
持つ時は膝を曲げ、腰ではなく足の力で
体に近づけて持つ
急に持ち上げない
② 深く前かがみになる(腰を丸める)
床の物を前かがみで拾う
洗顔・草むしり・靴下履き
掃除機がけ
前かがみは椎間板・神経への負担大
③ 長時間同じ姿勢を続ける
長時間の座位(デスクワーク)
長時間の立位
長距離運転
30分〜1時間ごとに姿勢を変える
④ 腰を急にひねる・反らす
振り向きざまの動作
ゴルフのスイング
腰を反らすストレッチ(狭窄症では悪化)
急な体位変換
脊柱管狭窄症は「腰を反らすと悪化、前かがみで楽になる」のが特徴です。これは反らすと脊柱管が狭くなり神経がさらに圧迫されるため。術後もこの原則は変わりません。坐骨神経痛様の症状がある方の座り方は「坐骨神経痛の時の座り方とは?医師が解説」もご参照ください。
⑤ 過度な安静・寝すぎ
意外ですが、術後に安静にしすぎるのも問題。筋力が低下し、かえって回復を遅らせます。医師の指示に従い、段階的に活動を増やすことが大切。特に高齢の方は、数日寝込むだけで筋力が大きく低下し「廃用症候群」に陥るリスクがあります。
⑥ 喫煙
血流を悪化させ骨癒合を妨げる(固定術の場合)
創傷治癒の遅延
再手術リスクの増加
術後は必ず禁煙を
⑦ 体重の増加
体重増加は腰椎への負担を直接増やします。術後の活動制限で太りやすいので、食事管理が重要です。
⑧ 自己判断でのストレッチ・運動
YouTube等の情報を自己流で実践
腰を反らす体操(狭窄症では厳禁のことが多い)
必ず主治医・理学療法士の指導のもとで
⑨ 高いヒール・不安定な靴
骨盤の傾きが変わり腰に負担
転倒リスク
フラットで安定した靴を
⑩ 痛み・しびれの放置
術後に新たな症状が出たら放置せず、必ず主治医に相談を。再発や隣接椎間障害の早期発見が重要です。
術前の「やってはいけないこと」も参考になります。詳しくは「脊柱管狭窄症でやってはいけないこと8選|手遅れになる前に・手術しないで治すための方法」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント②|「"前かがみ"と"重い物"が二大再発原因」
「私が脊椎手術を執刀してきた経験から、術後に再発・悪化する患者さんの二大原因は"深い前かがみ"と"重い物の持ち上げ"です。『畑仕事を再開したら痛みがぶり返した』『孫を抱っこしたら再発した』『引っ越しの荷物を運んで悪化した』——こういうケースを本当に多く経験してきました。特に手術後3ヶ月は組織が回復する大切な時期。この時期に無理をすると、せっかくの手術が台無しになります。『少しくらい大丈夫だろう』という油断が、再手術という最悪の結果を招くんです。術後は"腰にとって優等生"の生活を心がけてください。特に重い物を持つ時は、必ず膝を曲げて足の力で持ち上げる。これを徹底するだけで再発リスクが大きく下がります」
術後の「正しい姿勢」|日常動作の再学習

座る姿勢
浅く腰掛けず、深く座って背もたれを使う
腰にクッション(ランバーサポート)
膝と股関節が90度になる椅子の高さ
足裏を床にしっかりつける
長時間は避け、こまめに立つ
立つ姿勢
背筋を軽く伸ばす(反らしすぎない)
お腹に軽く力を入れる
長時間立つ時は片足を台に乗せる
あごを引く
物を持ち上げる姿勢
必ず膝を曲げてしゃがむ
物を体に近づける
背中を丸めない
足の力で立ち上がる
持ったまま体をひねらない
寝る姿勢
術後の寝方も重要です。仰向けで膝下にクッション、横向きで膝の間に枕が基本。詳しくは「腰痛が楽な寝方|仰向け・横向き・疾患別(ヘルニア・狭窄症・ぎっくり腰)の正解と枕・マットレス」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント③|「術後は"体の使い方"を学び直す機会」
「シンセル外来で術後の患者さんにお伝えするのは、『手術後は"体の正しい使い方"を学び直す絶好の機会です』ということ。脊柱管狭窄症になる方の多くは、長年の間違った姿勢・体の使い方が積み重なっているんです。前かがみで作業する癖、重い物を腰で持ち上げる癖、猫背——こうした習慣を変えないと、手術しても同じことの繰り返し。私は術後の患者さんに"物を拾う時は必ず膝を曲げる""座る時は深く腰掛ける""1時間に1回は立ち上がる"という3つの新習慣を徹底していただくようお伝えしています。最初は面倒に感じても、3ヶ月続ければ体が覚えます。この学び直しが、再発しない体を作る一番の近道です」
術後に「やっていい運動」と「避けるべき運動」
推奨される運動(医師の許可後)
運動 | 推奨度 | 効果 |
|---|---|---|
ウォーキング | ◎ | 体幹・下肢の筋力維持 |
水中ウォーキング | ◎ | 腰への負担が少ない |
水泳(平泳ぎ以外) | ◯ | 全身運動 |
体幹トレーニング(軽度) | ◯ | 再発予防に有効 |
自転車(固定式) | ◯ | 前傾で楽な場合も |
避けるべき運動
❌ ゴルフ(腰の回旋)
❌ テニス・野球(急な捻転)
❌ ジョギング(衝撃)
❌ 重量挙げ・激しい筋トレ
❌ 腰を反らすヨガのポーズ
❌ 平泳ぎ(腰を反らす)
体幹の筋力が再発を防ぐ
術後の再発予防で最も重要なのが「体幹の筋力(インナーマッスル)」です。腹横筋・多裂筋を鍛えることで、背骨を内側から支え、腰椎への負担を減らせます。ドローインなどの体幹エクササイズが有効。
腰まわりのケアには「腸腰筋ストレッチ|高齢者でも簡単!ほぐして姿勢改善する方法を医師が実践」「腰痛に即効!寝ながら1分ストレッチ|やってはいけない体操も解説」もご参照ください(※術後は必ず主治医の許可を得てから)。
武内医師の臨床コメント④|「安静のしすぎが逆効果になる」
「術後の患者さんで、『再発が怖いから、なるべく動かないようにしています』とおっしゃる方が本当に多いんです。お気持ちはわかりますが、これは実は逆効果。過度な安静は体幹の筋力を落とし、かえって腰を不安定にして再発リスクを高めるんです。手術後に大切なのは"適度に動くこと"。特にウォーキングと体幹トレーニングは、再発予防の要です。『動かして良い時期』『やって良い運動』は必ず主治医と理学療法士に確認して、その範囲で積極的に体を動かしてください。怖がって動かないのではなく、正しく動く。これが術後回復の鉄則です。もちろん、痛みが強くなる運動は中止してくださいね」
「手術しても痛み・しびれが取れない」のはなぜ?

脊柱管狭窄症の手術で最も多いお悩みが、「手術したのに、しびれや痛みが残っている」というものです。
術後も症状が残る主な理由
1. 神経の回復には時間がかかる
長期間圧迫されていた神経は、圧迫を取り除いてもすぐには回復しません。しびれが取れるまで数ヶ月〜1年以上かかることもあります。
2. 神経が不可逆的に傷んでいる
圧迫期間が長すぎると、神経が回復不能なダメージを受けているケース。手術しても症状が残ります。
3. 隣接椎間障害
手術した部位の隣で新たな狭窄が起こり、別の症状が出ることがあります。
4. 手術部位以外に原因がある
実は症状の原因が別の場所(股関節・末梢神経など)にあったケース。
間欠性跛行の残存
歩くと足がしびれて休む「間欠性跛行」が術後も残る場合があります。血管性か神経性かの見極めが重要です。詳しくは「間欠性跛行の原因は血管?神経?10秒でわかるセルフチェックと手術回避の治療法」もご参照ください。
術後の症状に使われる薬
術後に残ったしびれ・痛みに対しては、神経障害性疼痛の薬(プレガバリンなど)、血流改善薬、ビタミンB12製剤などが処方されることがあります。ただし薬は症状を和らげるもので、神経そのものを修復するわけではありません。脊柱管狭窄症に使われる薬の詳細は「脊柱管狭窄症に効く薬とは?整形外科医が解説」もご参照ください。
武内医師の臨床コメント⑤|「"手術は成功、でも症状が残る"のつらさ」
「シンセル外来で『手術は成功したと言われたのに、しびれが全然取れない』と苦しんでいらっしゃる患者さんが本当に多いんです。手術で神経の圧迫は取り除けても、長年圧迫され続けた神経そのもののダメージまでは手術で治せない——これが現実です。特に「もっと早く手術していれば」というケースを本当に多く見てきました。神経は圧迫期間が長いほど回復が難しくなる。ただ、諦める必要はありません。手術後に残った神経のしびれ・痛みに対して、幹細胞治療(再生医療)が症状の改善に寄与するケースがあるんです。"手術したのに良くならない"と諦めていた方が、再生医療で楽になったというご報告を多くいただいています。一人で悩まず、一度ご相談ください」
「術後の痛み・しびれ」への再生医療という選択肢
「手術は受けたが症状が残っている」「再手術は避けたい」――そんな方に、シンセルクリニックでは再生医療(幹細胞治療)という選択肢を提供しています。
術後の残存症状への再生医療
再生医療は、傷んだ神経周囲の慢性炎症を鎮め、神経の回復環境を整えることで、術後に残った痛み・しびれの改善を目指します。
抗炎症作用:神経周囲の炎症を鎮める
神経保護・修復サポート:ホーミング効果で損傷部位に集まる
血流改善:神経の回復環境を整える
再生医療が向いているケース
手術後もしびれ・痛みが残っている
再手術は避けたい
隣接椎間に新たな狭窄が出た
手術を勧められているがまだ受けたくない
手術のリスクが高い(高齢・基礎疾患)
手術と再生医療の違い
項目 | 再手術 | 再生医療(幹細胞治療) |
|---|---|---|
侵襲 | 大きい(前回より難しい) | 小さい(点滴・注射) |
入院 | 必要 | 不要(日帰り) |
神経へのアプローチ | 物理的な除圧 | 炎症鎮静・修復サポート |
リスク | 再手術は合併症増加 | 極めて低い |
回復期間 | 長い | ほぼ不要 |
脊柱管狭窄症の再生医療の詳細は「脊柱管狭窄症の再生医療とは?」、手術を後悔しないための考え方は「脊柱管狭窄症の手術で後悔する前に知るべきこと|後遺症の原因・手術しないで治す選択肢」もご参照ください。
当院独自の再生医療を受けた患者様のインタビュー
再生医療はまだ新しい治療法ですが、脊柱管狭窄症術後に対して、多くの患者さんで痛みの軽減、しびれの改善、歩行距離の延長などの効果が報告されています。


武内医師の臨床コメント⑥|「再手術の前に再生医療を検討してほしい」
「シンセル外来で『手術したのに症状が残り、また手術を勧められている』というご相談を受けることが本当に多いんです。正直にお伝えすると、脊椎の再手術は初回手術より難易度が高く、合併症リスクも上がります。前回の手術で癒着があったり、骨の構造が変わっていたりするからです。だからこそ、"再手術しかない"と言われた方には、その前に一度再生医療という選択肢を検討してほしい。特に術後に残った神経のしびれ・痛みは、幹細胞の抗炎症作用とホーミング効果(損傷部位に自然に集まる性質)で改善が期待できるケースがあります。もちろん、明らかな再狭窄で歩けないような状態なら再手術が必要なこともあります。大切なのは、選択肢を正しく知った上で判断すること。強引に治療は勧めません、まず正直に状態を評価させてください」
術後の「食事・生活習慣」|回復を早める工夫

回復を助ける栄養
タンパク質:筋肉・組織の修復
カルシウム・ビタミンD:骨の健康(特に固定術後)
ビタミンC:組織の修復
ビタミンB群:神経の回復サポート
亜鉛:創傷治癒
体重管理
術後の活動制限で太りやすい
体重増加は腰への負担直結
食事量の調整
許可された運動で消費
禁煙の徹底
喫煙は骨癒合を妨げ、創傷治癒を遅らせ、再手術リスクを高めます。術後は必ず禁煙してください。
睡眠の質
十分な睡眠は組織の修復に不可欠。適切な寝具と寝方で質の高い睡眠を確保しましょう。
「こんな症状が出たらすぐ受診」|危険なサイン

緊急受診が必要なサイン
術後の急激な痛みの増強
両足の急な脱力・麻痺
排尿・排便障害(尿が出ない・失禁)
会陰部(お尻・股間)のしびれ
創部の発赤・腫れ・膿(感染)
高熱
特に排尿排便障害や会陰部のしびれは「馬尾症候群」の可能性があり、緊急手術が必要な場合があります。ためらわず救急受診を。
早めに受診すべきサイン
術後しばらくして痛み・しびれが再燃
間欠性跛行が再び出現
徐々に悪化する症状
新たな部位の症状
脊柱管狭窄症の手遅れサインは「脊柱管狭窄症の手遅れの症状は?整形外科医が徹底解説」、腰痛が別の重大疾患の可能性は「腰痛と思ったら癌だった?どんな痛みか医師が解説」もご参照ください。術後に坐骨神経痛のような足の痛み・しびれが出た場合は「坐骨神経痛の原因・やってはいけないこと8選|急に痛くなった・痛すぎる時の対処法」も参考になります。
武内医師の臨床コメント⑦|「"馬尾症候群"のサインは絶対に見逃さないで」
「術後の患者さんに私が最も強く注意していただくのが、"馬尾症候群"という緊急事態のサインです。『おしっこが出にくい・出ない』『尿や便が漏れる』『お尻や股間の感覚がなくなる』『両足に急に力が入らなくなる』——これらは、神経の束(馬尾)が強く圧迫されている危険信号で、放置すると排尿・排便機能や下肢の麻痺が回復不能になる可能性があります。『恥ずかしいから』『様子を見よう』と受診をためらう方がいらっしゃいますが、これは"時間との勝負"です。数時間の遅れが一生の後遺症を分けることもあります。術後にこうした症状が出たら、夜中でも休日でも、迷わず救急を受診してください。私は外来で必ずこのことをお伝えして、患者さんとご家族に覚えて帰っていただいています。命と機能を守るために、絶対に見逃さないでほしいサインです」
脊柱管狭窄症の術後に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 術後、いつから普通の生活に戻れますか?
デスクワークは1〜2ヶ月、力仕事は3〜6ヶ月が目安。ただし個人差が大きく、術式や回復状況で異なります。主治医の指示に従ってください。
Q2. 重い物はいつから持てますか?
術後3ヶ月は5kg以上を避けるのが目安。持つ時は必ず膝を曲げて足の力で。
Q3. 手術したのにしびれが残っています。なぜ?
長期間圧迫された神経は回復に時間がかかり、時に不可逆的なダメージが残ります。数ヶ月〜1年かけて改善することも。残存症状には再生医療という選択肢もあります。
Q4. ゴルフは再開できますか?
腰の回旋負担が大きいため、術後は慎重な判断が必要。主治医の許可を得て、負担の少ないフォームで段階的に。
Q5. 再発を防ぐには何が一番大切ですか?
体幹の筋力維持・正しい姿勢・重い物を持たない・体重管理・禁煙。特に「前かがみ」と「重い物」を避けることが重要です。
Q6. 再手術を勧められていますが避けられますか?
明らかな再狭窄でなければ、再生医療で症状改善を目指せるケースもあります。まずは正確な評価を受けてください。
Q7. シンセルクリニックでは何ができますか?
整形外科医による診察、MRI評価、術後の残存症状への幹細胞治療(再生医療)まで対応。再手術を勧められた方の相談も承ります。無料カウンセリングでご相談ください。
まとめ|術後の生活が「再発しない体」を作る
術後は「重い物」「深い前かがみ」「長時間同じ姿勢」が特に危険
やってはいけないこと10選:重い物・前かがみ・同一姿勢・急なひねり・過度な安静・喫煙・体重増・自己流運動・不安定な靴・症状放置
正しい姿勢:座る/立つ/持ち上げる/寝るの再学習
推奨運動:ウォーキング・水中運動・体幹トレーニング
体幹の筋力が再発予防の要
安静のしすぎは逆効果
手術しても症状が残るのは神経の回復に時間がかかるため
術後の残存症状には再生医療(幹細胞治療)という選択肢
再手術は初回より難しい、その前に再生医療の検討を
排尿排便障害・会陰部しびれは緊急受診
脊柱管狭窄症の手術は、正しい術後生活とセットで初めて本当の効果を発揮します。「手術したから大丈夫」ではなく、「手術をきっかけに生活を変える」——この意識が、再発しない体、痛みのない毎日を作ります。もし手術しても症状が残っている方は、諦めずに他の選択肢も検討してください。
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シンセルクリニックでは、整形外科医による丁寧な診察、MRI評価、術後の残存症状への幹細胞治療(再生医療)の選択肢まで、お一人ひとりに最適な治療をご提案しています。「手術したのに良くならない」「再手術を勧められた」――そんな方も、お気軽にご相談ください。大阪・名古屋・広島・福岡の4院で対応しています。
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関連コラム
参考文献
Weinstein JN, Tosteson TD, Lurie JD, et al. Surgical versus nonsurgical therapy for lumbar spinal stenosis. N Engl J Med. 2008;358(8):794-810.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18287602/Atlas SJ, Keller RB, Wu YA, Deyo RA, Singer DE. Long-term outcomes of surgical and nonsurgical management of lumbar spinal stenosis: 8 to 10 year results from the maine lumbar spine study. Spine. 2005;30(8):936-943.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15834339/Sato S, Yagi M, Machida M, et al. Reoperation rate and risk factors of elective spinal surgery for degenerative spondylolisthesis. Spine J. 2015;15(7):1536-1544.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25681581/Oichi T, Taniguchi Y, Oshima Y, Tanaka S, Saito T. Pathomechanism of intervertebral disc degeneration. JOR Spine. 2020;3(1):e1076.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32211588/Vadalà G, Ambrosio L, Russo F, Papalia R, Denaro V. Interaction between Mesenchymal Stem Cells and Intervertebral Disc Microenvironment: From Cell Therapy to Tissue Engineering. Stem Cells Int. 2019;2019:2376172.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31065276/日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン」
https://www.joa.or.jp/
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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