true

シンセルクリニック主催 再生医療セミナー 福岡 2026年10月22日・11月26日 参加無料 詳細・お申込み
ホーム
コラム一覧

【整形外科医解説】臼蓋形成...

【整形外科医解説】臼蓋形成不全の筋力トレーニング・ストレッチ・痛みを和らげる方法|やってはいけない運動と正しいセルフケア

2026.07.10

「臼蓋形成不全と言われたけど、どんな筋トレやストレッチをすればいいの?」
「運動して悪化しないか不安」
「股関節の痛みを自分で和らげたい」

――臼蓋形成不全は、股関節の受け皿が浅いために将来の変形性股関節症のリスクが高い状態です。適切な運動は股関節を守りますが、間違った筋トレ・ストレッチはかえって悪化を招きます。本記事では股関節を専門的に診てきた整形外科医の武内医師が、臼蓋形成不全の「やるべき運動」と「やってはいけない運動」、痛みを和らげる方法を解説します。

この記事の結論を3行で

  1. 臼蓋形成不全は股関節周りの筋力(特に中殿筋)を鍛えることが重要

  2. ただし深い開脚・過度なストレッチは関節唇を傷めるため注意

  3. 痛みを和らげるには筋力強化・体重管理・負担を減らす生活が鍵

臼蓋形成不全とは?|まず基礎を理解

臼蓋形成不全とは?|まず基礎を理解

どんな状態か

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)は、股関節の受け皿である「臼蓋(きゅうがい)」が生まれつき浅い状態です。太ももの骨(大腿骨頭)を覆う面積が少ないため、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 体重が狭い範囲に集中してかかる

  • 軟骨がすり減りやすい

  • 関節唇(かんせつしん)を傷めやすい

  • 将来的に変形性股関節症へ進行しやすい

日本人女性に多い

臼蓋形成不全は日本人、特に女性に多いのが特徴です。変形性股関節症の主要な原因の一つで、若い頃は無症状でも、中年以降に痛みが出てくることが少なくありません。日本の変形性股関節症の多くが、この臼蓋形成不全を背景に発症すると言われています。若い頃にスポーツや妊娠・出産をきっかけに症状が現れることもあり、「昔から股関節がなんとなく硬い・疲れやすい」と感じていた方が、検査で初めて臼蓋形成不全を指摘されるケースも多くあります。だからこそ、早い段階から股関節を守る運動習慣を身につけておくことが、将来の変形性股関節症の予防につながります。

臼蓋形成不全の基礎・原因・治療について詳しくは「臼蓋形成不全とは?股関節の痛みの原因と「手術を避ける」ための治療法」もご参照ください。股関節の基本的な動きは「股関節の動きとは?屈曲・伸展・内旋・外旋について整形外科医が解説」もご参照ください。

武内医師の臨床コメント①|「筋肉が"天然のサポーター"になる」

「シンセル外来で臼蓋形成不全の患者さんにお伝えするのが、『あなたの股関節の受け皿は浅いけれど、周りの筋肉を鍛えれば"天然のサポーター"になってくれます』ということです。臼蓋形成不全は骨の形そのものを運動で変えることはできません。でも、股関節を支える筋肉——特にお尻の横の筋肉(中殿筋)を鍛えることで、股関節の安定性を高め、軟骨への負担を減らすことができるんです。実際、同じ臼蓋形成不全でも、股関節周りの筋肉がしっかりしている方は、痛みが出にくく進行も遅い傾向がある。逆に、運動不足で筋力が落ちると、股関節が不安定になって一気に悪化することも。だから、正しい筋トレは臼蓋形成不全の方にとって、本当に大切な"守りの治療"なんです」

臼蓋形成不全の「筋力トレーニング」|鍛えるべき筋肉

臼蓋形成不全の「筋力トレーニング」|鍛えるべき筋肉

臼蓋形成不全の方が鍛えるべきは、股関節を安定させる筋肉です。特に重要なのが「中殿筋」です。

臼蓋形成不全の筋力トレーニングで大切なのは、「重い負荷で激しく鍛える」ことではなく、「股関節を支える筋肉を、股関節に負担をかけずに、正しく効かせる」ことです。ジムでウエイトを使った激しいトレーニングは、かえって股関節を傷める可能性があります。ここでご紹介するのは、自宅で寝転んだまま・立ったままできる、股関節にやさしい筋力トレーニングです。無理なく毎日続けられるものばかりなので、ぜひ習慣にしてください。

最重要:中殿筋(お尻の横の筋肉)

中殿筋は骨盤を安定させ、歩行時に股関節が横ブレするのを防ぐ最重要の筋肉です。ここが弱ると、歩くたびに股関節が不安定になり、軟骨に負担がかかります。

① 横向き足上げ(サイドレッグレイズ)

  • 横向きに寝る(下の足は軽く曲げて安定)

  • 上の足を膝を伸ばしたまま天井方向へゆっくり上げる

  • お尻の横が効いているのを感じる

  • ゆっくり下ろす、左右15〜20回ずつ

② ヒップアブダクション(立位)

  • 壁や椅子につかまって立つ

  • 片足を横にゆっくり上げる

  • 体を傾けないよう注意

  • 左右15回ずつ

大殿筋(お尻の筋肉)

③ ヒップリフト(お尻上げ)

  • 仰向けで膝を立てる

  • お尻をゆっくり持ち上げる

  • お尻に力を入れて5秒キープ

  • ゆっくり下ろす、10回×2〜3セット

大腿四頭筋(太もも前)

④ 膝下枕でのセッティング

  • 仰向けで膝の下に丸めたタオルを置く

  • 膝を軽く伸ばすように太もも前に力を入れる

  • 5秒キープ、10回×2〜3セット

体幹(インナーマッスル)

⑤ ドローイン

  • 仰向けで膝を立てる

  • お腹をへこませながらゆっくり息を吐く

  • お腹を薄くした状態で10秒キープ

  • 体幹の安定で股関節の負担を減らす

武内医師の臨床コメント②|「臼蓋形成不全の筋トレは"中殿筋"が9割」

「臼蓋形成不全の患者さんに筋トレを指導する時、私が『とにかく中殿筋(お尻の横)を鍛えてください』と繰り返しお伝えするんです。臼蓋形成不全で最も大切な筋肉が、この中殿筋。ここが弱ると、歩くたびに骨盤が傾いて(トレンデレンブルグ歩行)、股関節に大きな負担がかかるんです。逆に中殿筋がしっかりしていると、歩行時に股関節がぶれず、軟骨への負担が大きく減る。私は"臼蓋形成不全の筋トレは中殿筋が9割"とお伝えしているくらいです。特に効果的なのが"横向き足上げ"。テレビを見ながら寝転んでできる簡単な運動ですが、これを毎日続けるだけで、股関節の安定性が全然変わります。難しい筋トレは必要ありません。中殿筋を意識した簡単な運動を、コツコツ続けることが何より大切です」

臼蓋形成不全の「ストレッチ」|正しいやり方と注意点

臼蓋形成不全の「ストレッチ」|正しいやり方と注意点

ストレッチは股関節周りの柔軟性を保ち、負担を減らすのに有効ですが、臼蓋形成不全では"やり方を間違えると逆効果"なので注意が必要です。

おすすめのストレッチ

① 腸腰筋ストレッチ(股関節前面)

デスクワークで硬くなりやすい股関節前面の筋肉を伸ばします。詳しいやり方は「腸腰筋ストレッチ|高齢者でも簡単!ほぐして姿勢改善する方法を医師が実践」もご参照ください。

  • 片膝を床につき、もう片方は前に出す

  • 骨盤を前に押し出す

  • 後ろ足の付け根が伸びる

  • 20〜30秒キープ、左右2回

② お尻のストレッチ(大殿筋・梨状筋)

  • 仰向けで片足を反対の膝に乗せる(4の字)

  • 下の太ももを両手で抱えて引き寄せる

  • お尻が伸びるのを感じる

  • 20秒キープ、左右2回

③ 太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ

  • 仰向けで片足にタオルをかけ、天井方向へ

  • もも裏が伸びるのを感じる

  • 20秒キープ、左右2回

臼蓋形成不全で「避けるべき」ストレッチ

  • ❌ 深い開脚ストレッチ(180度開脚など)

  • ❌ 股関節を深く曲げて内側にひねる動き

  • ❌ 反動をつけた無理な伸ばし

  • ❌ 痛みを我慢しての股関節の可動域を超える動き

  • ❌ あぐらで無理に膝を床につける

股関節全体のストレッチの正しいやり方は「股関節が劇的に柔らかくなるストレッチ5選。痛いのに無理に伸ばしていませんか?」もご参照ください。

武内医師の臨床コメント③|「"柔らかくしよう"と頑張りすぎて関節唇を傷める」

「ストレッチについて、私が臼蓋形成不全の患者さんに最も注意していただきたいのが、"股関節を柔らかくしようと、無理に深く伸ばしすぎないこと"です。『股関節が硬いから、ヨガや開脚ストレッチで柔らかくしよう』と頑張った結果、かえって股関節を痛めて来院される方が本当に多いんです。臼蓋形成不全は受け皿が浅いので、股関節を深く曲げたり大きく開いたりすると、関節唇(股関節のふちのクッション)が挟まれて傷つきやすい。関節唇損傷を起こすと、さらに痛みが強くなる悪循環に。ストレッチは"痛気持ちいい"の範囲で、可動域を無理に広げようとしないことが大切です。柔軟性より"安定性"——臼蓋形成不全では、これが鉄則なんです」

股関節唇損傷については「股関節唇損傷とは?「やってはいけない」ストレッチと手術回避の治療法」で詳しく解説しています。

臼蓋形成不全の「痛みを和らげる方法」

臼蓋形成不全の「痛みを和らげる方法」

臼蓋形成不全による股関節の痛みを和らげるための、日常でできる方法をご紹介します。

1. 中殿筋を鍛える

前述の通り、股関節を安定させることが痛みの軽減につながります。まずは中殿筋の強化が基本です。

2. 体重管理

体重が増えると股関節への負担が直接増します。体重1kgの増加で、歩行時の股関節には約3倍の負担がかかると言われます。適正体重の維持が痛み軽減に直結します。

3. 負担を減らす生活動作

  • 正座・あぐら・横座りを避ける(椅子生活に)

  • 深くしゃがみ込まない

  • 重い荷物を持たない

  • 長時間の立位・歩行を避ける

  • 硬い床に直接座らない

4. 杖の活用

痛みが強い時期は、杖を使うことで股関節への負担を大きく減らせます。杖の正しい使い方は「変形性股関節症の杖の選び方と正しい使い方|痛みを和らげる歩き方」もご参照ください。

5. 温める

慢性的な痛みには、入浴などで股関節周りを温めると血流が改善し、痛みが和らぎます。ただし、股関節の痛みが本当に臼蓋形成不全から来ているのか、他の原因(足の付け根の別の疾患など)が隠れていないかの見極めも大切です。足の付け根の痛みの原因は「足の付け根が痛い…これって股関節?リンパ?女性に多い原因と「やってはいけないこと」」、痛む部位別の原因は「股関節はどこ?図解と「部位別」の痛みの原因。前・横・後ろが痛いのはなぜ?」もご参照ください。

6. 水中運動

プールでの水中ウォーキングは、浮力で股関節への負担を減らしながら筋力を鍛えられる理想的な運動です。

武内医師の臨床コメント④|「痛みを和らげる一番の近道は"筋力"と"体重"」

「臼蓋形成不全の痛みを和らげる方法について、患者さんは『何か特別な治療やサプリはないですか』と聞かれることが多いんですが、私が正直にお伝えするのは、『一番効果的なのは、地味ですが"中殿筋を鍛えること"と"適正体重を保つこと"です』ということ。股関節への負担は、"支える筋力"と"かかる体重"のバランスで決まります。筋力を上げて体重を減らせば、股関節への負担は確実に軽くなり、痛みも和らぐ。特別な魔法はありません。実際、"体重を5kg減らして中殿筋の運動を続けたら、あんなに痛かった股関節が楽になった"という患者さんを本当に多く見てきました。薬や注射で一時的に痛みを抑えることも大切ですが、根本的に痛みを減らすのは、日々の筋トレと体重管理。地味だけど確実な方法を、コツコツ続けてほしいんです」

臼蓋形成不全で「やってはいけない」運動・動作

良かれと思ってやった運動が、かえって股関節を傷めることがあります。以下は特に注意が必要です。

避けるべき運動

運動・動作

理由

深い開脚ストレッチ

関節唇を傷める

深いスクワット

股関節に強い負担

ジョギング・ランニング

着地の衝撃が繰り返し負担

ジャンプ系の運動

股関節への衝撃大

正座・あぐら・横座り

股関節を深く曲げる

登山(特に下山)

下りの衝撃が負担

日常動作の注意

  • 床からの立ち座りを減らす(椅子生活)

  • 重い物を持って股関節に負担をかけない

  • 片足に体重を乗せ続けない

  • ハイヒールを避ける

変形性股関節症へ進行させないための「やってはいけないこと」は「変形性股関節症でやってはいけないこと10選|座り方・スクワット・寝方・自転車の正解」、股関節痛を放置するとどうなるかは「股関節の痛みを放置(ほっとく)とどうなる?進行リスクと見逃されやすい原因疾患」もご参照ください。

武内医師の臨床コメント⑤|「"良い運動"も、臼蓋形成不全には合わないことがある」

「一般的に"健康に良い"とされる運動でも、臼蓋形成不全の方には向かないものがあることを、ぜひ知っておいてほしいんです。『健康のためにジョギングを始めたら、股関節が痛くなった』『ヨガの開脚ポーズで股関節を痛めた』——こういうケースを本当に多く経験しています。ジョギングは着地のたびに股関節に体重の3〜4倍の衝撃がかかりますし、深い開脚は浅い受け皿の股関節には負担が大きすぎる。臼蓋形成不全の方に本当に合うのは、"衝撃の少ない運動"——ウォーキング、水中運動、そして寝転んでできる中殿筋トレーニングです。"世間で良いとされる運動"ではなく、"あなたの股関節に合った運動"を選ぶこと。これが、股関節を長持ちさせる秘訣です」

運動しても痛みが強い場合|医療の選択肢

運動しても痛みが強い場合|医療の選択肢

保存療法

  • 運動療法(中殿筋強化)

  • 薬物療法(消炎鎮痛剤)

  • 生活指導

  • 杖・装具

手術療法

進行した場合は、骨切り術(臼蓋の向きを変える)や人工股関節置換術が検討されます。人工股関節については「人工股関節置換術で「後悔」したくない人へ|デメリットと再生医療という選択」もご参照ください。なお、股関節の痛みが臼蓋形成不全ではなく特発性大腿骨頭壊死症など別の疾患のこともあるため、痛みが続く場合は正確な診断が重要です。詳しくは「特発性大腿骨頭壊死症|原因・初期症状と治療方法」、片側だけ痛む場合は「股関節が右だけ・左だけ痛い原因|痛むタイミング別の5疾患と対処法」もご参照ください。

再生医療(手術を避けたい方の選択肢)

運動療法や保存療法で改善しない痛み、手術を避けたい方には、再生医療(幹細胞治療・PRP)という選択肢があります。臼蓋形成不全から進行した変形性股関節症の炎症を鎮め、軟骨の保護を目指します。詳しくは「変形性股関節症の再生医療|手術を回避!費用や効果を医師が解説」「「もう手術しかない」と諦める前に|50代60代が選ぶ温存療法」もご参照ください。

武内医師の臨床コメント⑥|「運動は"予防と進行抑制"、痛みが強ければ医療の出番」

「臼蓋形成不全の運動療法について、正直にお伝えしたいことがあります。『筋トレやストレッチは、あくまで"予防と進行抑制"のためのもの。すでに軟骨がすり減って強い痛みが出ている段階では、運動だけで痛みを完全に取るのは難しい』ということです。"運動を頑張れば手術を避けられる"のは、ある程度早い段階まで。すでに変形性股関節症が進行して、夜も眠れないような痛みがある方に"筋トレを頑張りましょう"だけでは無責任です。そういう段階の方には、再生医療という選択肢がある。運動で股関節を守りながら、痛みが強ければ再生医療で炎症を抑える——この組み合わせで、手術を避けられる可能性が広がります。大切なのは、"今の自分の段階に合った対応"を選ぶこと。まずは正確に状態を評価させてください」

末期変形性股関節症で治療を受けられた方のドキュメンタリー動画⇊

再生医療の症例実績を見る

臼蓋形成不全の運動を「続ける」コツ

臼蓋形成不全の運動を「続ける」コツ

運動は続けてこそ効果が出ます。三日坊主で終わらせないための工夫をご紹介します。

続けるための5つのコツ

  • "ながら"で行う:テレビを見ながら横向き足上げ

  • 時間を決める:朝起きたら、寝る前に、など習慣化

  • 少しずつでOK:1日1種類・5分でも続けることが大切

  • 記録をつける:カレンダーに○をつけると達成感

  • 痛い日は休む:無理せず、痛みのない範囲で

効果を実感できるまでの期間

筋力トレーニングの効果は、すぐには実感しにくいものです。一般的に、2〜3ヶ月続けることで股関節の安定感や痛みの変化を感じる方が多いです。焦らず、コツコツ続けることが何より大切です。

武内医師の臨床コメント⑦|「地味な運動を続けた人が、股関節を守れる」

「臼蓋形成不全の患者さんを長く診ていて、私が確信していることがあります。それは、"地味な運動をコツコツ続けられた人が、結局は股関節を長持ちさせられる"ということです。横向き足上げやヒップリフトは、正直、地味で退屈な運動です。派手さもないし、すぐに効果を感じるわけでもない。だから多くの方が数日でやめてしまう。でも、これを毎日コツコツ続けた方は、10年後20年後の股関節の状態が明らかに違うんです。私は"1日5分でいいので、とにかく続けてください"とお伝えしています。完璧を目指さなくていい。痛い日は休んでいい。でも、できる範囲で続けること。その積み重ねが、あなたの股関節を守り、"手術を避ける未来"につながります。今日から、まず横向き足上げを10回。その小さな一歩を、ぜひ踏み出してください」

臼蓋形成不全の運動・リハビリに関するよくある質問(Q&A)

Q1. 臼蓋形成不全で筋トレしていいですか?

はい、むしろ推奨されます。特に中殿筋(お尻の横)の強化が重要。ただし股関節に強い衝撃・深い曲げをかける運動は避けてください。

Q2. どの筋肉を鍛えればいいですか?

最重要は中殿筋。次いで大殿筋・大腿四頭筋・体幹。横向き足上げが最も手軽で効果的です。

Q3. ストレッチはしてもいいですか?

腸腰筋・お尻・もも裏のストレッチはOK。ただし深い開脚や無理に股関節を広げるストレッチは関節唇を傷めるため避けてください。

Q4. 痛みを和らげるには何が一番効果的ですか?

中殿筋の強化と体重管理が最も効果的。加えて負担を減らす生活動作、杖の活用、水中運動が有効です。

Q5. ジョギングはしてもいいですか?

着地の衝撃が股関節に大きな負担をかけるため、おすすめしません。ウォーキングや水中運動に切り替えましょう。

Q6. 運動はどのくらいの頻度でやればいいですか?

中殿筋トレーニングは毎日〜週5回が理想。痛みのない範囲で無理なく続けることが大切です。

Q7. 運動しても痛みが取れません。

変形が進行している可能性があります。運動は予防・進行抑制が主目的。強い痛みには再生医療などの選択肢もあります。一度MRI評価を。

Q8. シンセルクリニックでは何ができますか?

整形外科医による診察、MRI評価、運動指導、保存療法、幹細胞治療・PRP治療(再生医療)まで対応。無料カウンセリングでご相談ください。

まとめ|正しい運動で股関節を長持ちさせる

  • 臼蓋形成不全は中殿筋(お尻の横)の強化が最重要

  • おすすめ筋トレ:横向き足上げ・ヒップリフト・ドローイン

  • ストレッチは腸腰筋・お尻・もも裏を、無理のない範囲で

  • 深い開脚・過度なストレッチは関節唇を傷めるため避ける

  • 痛みを和らげる鍵は筋力強化と体重管理

  • やってはいけない:ジョギング・深いスクワット・正座・登山

  • 「柔軟性」より「安定性」が臼蓋形成不全の鉄則

  • 運動は「予防と進行抑制」が主目的

  • 強い痛みには再生医療(幹細胞治療)という選択肢

  • 運動と医療を組み合わせて手術を避ける可能性を広げる

臼蓋形成不全は、骨の形そのものは変えられませんが、正しい運動で股関節を支える筋肉を鍛えれば、痛みを和らげ、進行を大きく遅らせることができます。大切なのは「柔らかくする」より「安定させる」こと。中殿筋を中心とした無理のない運動を、毎日コツコツ続けてください。それが、あなたの股関節を長持ちさせる一番の近道です。もし運動を続けても痛みが取れない場合は、我慢せず専門の医師に相談し、今の状態に合った治療を一緒に考えていきましょう。

臼蓋形成不全・股関節の痛みでお悩みの方へ|まずは無料でご相談ください

シンセルクリニックでは、整形外科医による丁寧な診察、MRI評価、運動指導、保存療法・幹細胞治療・PRP治療(再生医療)の選択肢まで、お一人ひとりに最適な治療をご提案しています。「運動しても痛みが取れない」「手術は避けたい」――そんな方も、お気軽にご相談ください。大阪・名古屋・広島・福岡の4院で対応しています。

▶ 無料カウンセリングを予約する

▶ LINEで相談する(臼蓋形成不全の運動、再生医療について気軽に質問いただけます)

関連コラム

参考文献

  1. Jacobsen S, Sonne-Holm S. Hip dysplasia: a significant risk factor for the development of hip osteoarthritis. A cross-sectional survey. Rheumatology (Oxford). 2005;44(2):211-218.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15479751/

  2. Nunley RM, Prather H, Hunt D, Schoenecker PL, Clohisy JC. Clinical presentation of symptomatic acetabular dysplasia in skeletally mature patients. J Bone Joint Surg Am. 2011;93 Suppl 2:17-21.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21543683/

  3. Kemp JL, Mosler AB, Hart H, et al. Improving function in people with hip-related pain: a systematic review and meta-analysis of physiotherapist-led interventions for hip-related pain. Br J Sports Med. 2020;54(23):1382-1394.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32586944/

  4. Bennell KL, Egerton T, Martin J, et al. Effect of physical therapy on pain and function in patients with hip osteoarthritis: a randomized clinical trial. JAMA. 2014;311(19):1987-1997.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24846036/

  5. Reiman MP, Bolgla LA, Loudon JK. A literature review of studies evaluating gluteus maximus and gluteus medius activation during rehabilitation exercises. Physiother Theory Pract. 2012;28(4):257-268.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22007858/

  6. 日本整形外科学会「変形性股関節症診療ガイドライン」
    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/coxarthrosis.html

院長監修記事

シンセルクリニック総院長 武内の顔写真

武内 晋司郎

(たけうち しんじろう)

シンセルクリニック総院長

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

医師プロフィールはこちら

三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。

医師プロフィールはこちら

同カテゴリの最新記事

Access

アクセス

大阪院

所在地

〒542-0086

大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-15

大京心斎橋ビル3F

Googleマップ

電車でお越しの方

大阪メトロ御堂筋線

心斎橋駅から徒歩3分

大阪メトロ御堂筋線

四つ橋駅から徒歩3分

提携

名古屋(ドクターフォースクリニック)

所在地

〒460-0003

愛知県名古屋市中区錦1-15-8

アミティエ錦第一ビル3階

Googleマップ

電車でお越しの方

名古屋市営地下鉄桜通線

国際センター駅 徒歩8分

名古屋市営地下鉄東山線

伏見駅 徒歩7分

所在地

〒542-0086

大阪府大阪市中央区

西心斎橋1-9-15

大京心斎橋ビル3F

Googleマップ

電車でお越しの方

大阪メトロ御堂筋線

心斎橋駅から徒歩3分

大阪メトロ四つ橋線

四つ橋駅から徒歩3分

ひざ・肩・股関節の再生医療専門クリニック

大阪

名古屋

広島

福岡

まずは、ご相談ください

再生医療の可能性を、一人でも多くの方に知って頂きたいと思っています。
新しい選択肢を「知る」ために、まずはお気軽にお問い合わせください。

電話受付

9:00〜18:00

月

火

水

木

金

土

日

※祝日は休診日となります。

電話での予約・お問い合わせ診療予約お問い合わせ
診療予約はこちら
w2i9Xh