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【整形外科医解説】腱板断裂の分類とは?全層・部分断裂の違いと重症度・手術適応の判断基準
「腱板断裂と言われたけど、どのくらい重いのか分からない」
整形外科の外来で腱板断裂と診断された後、「手術が必要ですか?」と聞くと「まず保存療法で様子を見ましょう」と言われる場合と、「早めに手術を検討してください」と言われる場合があります。
同じ「腱板断裂」なのに、なぜ医師によって対応が異なるのでしょうか。
その答えは、腱板断裂には明確な「分類」があり、分類によって治療方針が大きく変わるからです。
シンセルクリニック総院長・武内晋司郎は、整形外科医として多くの腱板断裂患者を診てきた経験から、こう言います。
「腱板断裂と診断されても、全層断裂か部分断裂か、断裂サイズがどのくらいか、筋肉の状態はどうかによって、治療の選択肢はまったく異なります。分類を正しく理解することが、患者さん自身が納得して治療を選ぶための第一歩です。」
この記事では、腱板断裂の分類を正しく理解するための知識を、整形外科の専門の医師の視点から詳しく解説します。

- 「腱板断裂と言われたけど、どのくらい重いのか分からない」
- 腱板とは何か|まず解剖を理解する
- 腱板断裂の分類①|全層断裂と部分断裂
- 全層断裂(complete tear)とは
- 部分断裂(partial tear)とは
- 腱板断裂の分類②|断裂サイズによる分類(Cofield分類)
- 広範囲断裂(massive rotator cuff tear)について
- 腱板断裂の分類③|断裂の形状・パターン
- 三日月型断裂(crescent-shaped tear)
- U字型断裂(U-shaped tear)
- L字型断裂(L-shaped tear)
- 後退断裂(retracted tear)
- 腱板断裂の分類④|筋肉の脂肪変性(Goutallier分類)
- 腱板断裂の分類⑤|発症機序による分類(外傷性・変性性)
- 外傷性断裂(traumatic tear)
- 変性性断裂(degenerative tear)
- 腱板断裂はMRIと超音波(エコー)でどう見えるか
- MRI検査
- 超音波(エコー)検査
- 分類別の治療方針|保存療法・手術・再生医療
- 部分断裂の場合
- 全層断裂(小〜中断裂)の場合
- 全層断裂(大〜広範囲断裂)の場合
- 再生医療という第三の選択肢
- 腱板断裂の分類と手術適応|武内院長による判断基準の解説
- 腱板断裂の分類に関するよくある質問
- Q:部分断裂は自然に治りますか?
- Q:全層断裂は必ず手術が必要ですか?
- Q:腱板断裂の分類を調べるには何科を受診すれば良いですか?
- Q:五十肩と腱板断裂はどう違うのですか?
- Q:腱板断裂の夜間痛がひどいのですが、断裂が大きいからですか?
- まとめ
- 参考文献
腱板とは何か|まず解剖を理解する

腱板(けんばん/ローテーターカフ)とは、肩関節を安定させる4つの筋肉とその腱の総称です。
棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)の4つが、上腕骨頭(じょうわんこっとう)を包み込むように付着しています。
この4つの筋腱が協調して働くことで、肩の「挙上(腕を上げる)」「外旋・内旋(腕をひねる)」などの動作が可能になります。腱板が断裂すると、これらの動作に支障が出るだけでなく、肩関節の安定性が失われ、さまざまな症状が現れます。
腱板断裂の約70〜80%は棘上筋腱に発生します。これは棘上筋腱が肩峰(けんぽう)と上腕骨頭の間で繰り返し圧迫・摩耗を受けやすい位置にあるためです。
腱板断裂の症状・原因についてより詳しく知りたい方は、こちらのコラムも参考にしてください。
→ 【整形外科医監修】肩腱板断裂(ローテーターカフ)とは?原因・症状・五十肩との違い・治療法の比較を総合解説
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腱板断裂の分類①|全層断裂と部分断裂

腱板断裂の最も基本的な分類が「全層断裂(complete tear)」と「部分断裂(partial tear)」の区別です。この2つでは、症状の重さ、治療方針、手術の必要性がまったく異なります。
全層断裂(complete tear)とは
全層断裂とは、腱板が関節面側から滑液包側まで完全に貫通している状態です。腱板に「穴が開いた」状態と理解するとわかりやすいでしょう。MRI検査では、関節内の液体が腱板を通過して肩峰下滑液包に流出する像として確認されます。
全層断裂では、腱の連続性が完全に失われているため、筋肉が収縮しても力が上腕骨に伝わりません。そのため「腕が上がらない」「力が入らない」といった機能障害が顕著に現れます。
全層断裂の主な特徴は以下の通りです。
関節面側と滑液包側の両方を貫通している
腱の連続性が完全に失われている
MRIで「高輝度信号」が腱板全層にわたって確認される
筋力低下・可動域制限が強く出やすい
部分断裂(partial tear)とは
部分断裂とは、腱板の一部が損傷しているものの、腱板を完全に貫通していない状態です。腱の連続性は保たれており、全層断裂に比べて症状が軽いことが多いですが、放置すると全層断裂に進行するリスクがあります。
部分断裂は、損傷している側によってさらに3つに分類されます。
関節面側断裂(articular side tear):腱板の関節側が損傷。全部分断裂の50〜60%を占める最多タイプ。
滑液包側断裂(bursal side tear):腱板の肩峰下滑液包側が損傷。肩峰との摩擦で生じることが多い。
腱内断裂(intratendinous tear):腱板の中層が損傷し、表面・深面ともに連続性が保たれている。MRIでの診断が最も難しい。
武内院長のコメント
「部分断裂は外来でも見落とされやすい病態です。特に腱内断裂は通常のMRIでは確認が難しく、関節鏡検査(内視鏡)を行って初めて診断がつくケースもあります。痛みが続いているのに画像で異常が見当たらない場合、腱内断裂の可能性を考える必要があります。」
腱板断裂の分類②|断裂サイズによる分類(Cofield分類)
全層断裂の場合、さらに「断裂サイズ」によって分類が行われます。代表的な分類として、Cofield分類が広く使われています。
分類 | 断裂サイズ | 特徴と治療の方向性 |
|---|---|---|
小断裂(small) | 1cm未満 | 保存療法で改善しやすい。機能障害は軽度のことが多い。 |
中断裂(medium) | 1〜3cm | 保存療法を優先するが、改善なければ手術を検討。 |
大断裂(large) | 3〜5cm | 手術適応になることが多い。筋力低下が顕著。 |
広範囲断裂(massive) | 5cm以上 | 複数腱にまたがる。修復困難なケースもある。 |
断裂サイズは、MRI検査や超音波検査(エコー)で計測します。ただし、サイズだけで手術の必要性を判断することはできません。後述する「筋肉の質(脂肪変性)」や「腱の退縮(引っ張り具合)」も重要な判断要素になります。
広範囲断裂(massive rotator cuff tear)について
広範囲断裂は、2本以上の腱板腱が断裂している状態を指すこともあります。この場合、腱板修復手術(縫合術)を行っても「再断裂」のリスクが高く、また筋肉の変性(脂肪変性)が進んでいると手術効果が得られにくいため、治療方針の選択が特に重要になります。
腱板の再断裂リスクについては、こちらも参照してください。
→ 腱板が再断裂する症状や原因は?医師が予防法を徹底解説
腱板断裂の分類③|断裂の形状・パターン
断裂のサイズや深さに加え、断裂の「形状・パターン」も治療方針の決定に影響します。主なパターンは以下の通りです。
三日月型断裂(crescent-shaped tear)
断裂が三日月形をしており、腱板の遊離端(断裂した端)の変形が少なく、縫合しやすい形状です。小〜中断裂に多く見られます。手術による修復成績が比較的良好とされています。
U字型断裂(U-shaped tear)
断裂がU字型に広がっており、腱板の退縮(引き戻り)が起きている状態です。遊離端の張力が高く、縫合が難しいため、端から端を縫い合わせる「マージン・コンバージェンス」という技術が用いられます。
L字型断裂(L-shaped tear)
断裂がL字型の形状をしており、縦方向と横方向に断裂が走っています。修復には複数の縫合操作が必要になります。
後退断裂(retracted tear)
腱板が肩甲骨側に大きく引き戻されている状態で、長期間放置された場合に起こりやすいパターンです。この状態では腱を元の位置まで引き戻して縫合することが難しく、場合によっては修復不能と判断されることがあります。
武内院長のコメント
「断裂パターンは手術を担当する医師が術前MRIや術中の関節鏡所見で確認します。三日月型と後退断裂では手術の難しさがまったく異なり、術後の回復期間にも大きな差が出ます。術前に担当医に断裂パターンを確認することをおすすめします。」
腱板断裂の分類④|筋肉の脂肪変性(Goutallier分類)
腱板が断裂したまま放置されると、腱に引っ張られていた筋肉が萎縮し、筋肉内に脂肪が蓄積する「脂肪変性(fatty degeneration)」が起こります。この脂肪変性の程度を評価するために、Goutallier分類が使われます。
ステージ | 状態 | 手術への影響 |
|---|---|---|
ステージ0 | 脂肪なし(正常) | 手術適応・効果良好 |
ステージ1 | 少量の脂肪沈着 | 手術適応・効果良好 |
ステージ2 | 筋肉が脂肪より多い | 手術適応・効果やや低下 |
ステージ3 | 筋肉と脂肪がほぼ同等 | 手術効果が限定的 |
ステージ4 | 脂肪が筋肉より多い | 手術効果が期待しにくい |
Goutallierステージ3以上では、たとえ手術で腱を縫合できたとしても、筋肉の収縮力が回復しにくく、術後の機能改善が限定的になることが分かっています。このため、ステージが高い場合は「手術のタイミングを逃した」と判断されることもあります。
武内院長のコメント
「外来で『手術が遅すぎた』と後悔される患者さんをよく診ます。腱板断裂は放置するほど筋肉の変性が進み、手術の効果が得にくくなります。痛みが軽くても、断裂が確認されたら早めに治療方針を相談することが大切です。」
腱板断裂を放置した場合の経過については、以下のコラムも参考にしてください。
→ 【医師解説】腱板断裂を放置するとどうなる?自然治癒は?痛みの経過と手術回避の選択肢
腱板断裂の分類⑤|発症機序による分類(外傷性・変性性)
腱板断裂は、発症のきっかけによっても分類されます。

外傷性断裂(traumatic tear)
転倒・転落・スポーツ中の衝撃など、明確な外力が加わったことで発生する断裂です。若年層(40代以下)に多く、健康な腱が急激な力によって断裂するため、腱自体の質が保たれていることが多いです。このため、手術による修復成績が比較的良好です。
変性性断裂(degenerative tear)
加齢による腱の変性(劣化)が積み重なって断裂が起こるタイプです。50代以上に多く、腱の質が低下しているため、小さな負荷の繰り返しや日常動作の中で断裂が拡大していきます。外来で診る腱板断裂の多くはこのタイプです。無症状のまま断裂していることも珍しくなく、60歳以上では約20〜30%に腱板断裂が確認されるという報告もあります。
武内院長のコメント:「変性性断裂の特徴は、痛みが断裂の大きさに比例しないことです。広範囲断裂でも痛みが軽い方もいれば、小断裂でも激しい痛みを訴える方もいます。MRIや超音波で断裂を確認することが、正確な診断の基本です。」
腱板断裂はMRIと超音波(エコー)でどう見えるか
腱板断裂の確定診断と分類の評価に最もよく使われる検査は、MRI検査と超音波(エコー)検査です。
MRI検査

腱板断裂の標準的な評価方法です。断裂の部位・サイズ・深さ・筋肉の脂肪変性(Goutallier分類)・腱の退縮度合いをすべて評価できます。検査に15〜30分程度かかりますが、最も詳細な情報が得られます。
MRIでは、正常な腱板は「黒く低信号」に映ります。断裂部位には液体(関節液)が入り込むため「白く高信号」として見え、これで断裂の有無と範囲を確認します。
超音波(エコー)検査
外来でリアルタイムに確認できる点が強みです。腱板の断裂だけでなく、腱の動きや炎症の状態も確認できます。MRIに比べてコストが低く、繰り返し検査できる点も利点です。ただし、検者の技量によって精度が左右される点に注意が必要です。
武内院長のコメント:
「当院ではMRI検査を行い、腱板断裂の精密検査を行っております。レントゲンではわからないので、他院で四十肩と言われていた方が腱板断裂だったということもよくあります。」

分類別の治療方針|保存療法・手術・再生医療
ここまで解説してきた分類をもとに、実際の治療方針がどのように決まるかを整理します。
部分断裂の場合
多くの場合、まず保存療法(非手術治療)が選択されます。保存療法には、消炎鎮痛薬の内服、ステロイド・ヒアルロン酸の注射、リハビリ(理学療法)が含まれます。3〜6か月の保存療法で改善が見られない場合や、症状が重い場合に手術が検討されます。ただし、部分断裂の厚さが腱の50%を超えている場合(高度部分断裂)は、全層断裂に準じた治療が必要とされることがあります。
全層断裂(小〜中断裂)の場合
年齢・活動レベル・筋力低下の程度・脂肪変性の有無などを総合して判断します。60歳以下で活動的な方、筋力低下が明確な方は早期手術が有利とされることが多いです。一方、60歳以上で症状が軽い方は保存療法を継続することも選択肢です。
全層断裂(大〜広範囲断裂)の場合
断裂サイズが大きいほど保存療法の効果は限定的になり、手術が検討されやすくなります。ただし、Goutallierステージ3以上の脂肪変性が進んでいる場合や、腱の退縮が強い場合は、手術を行っても再断裂のリスクが高く、機能回復が見込みにくいことがあります。
腱板断裂の手術について詳しく知りたい方は、こちらのコラムを参考にしてください。
→ 【整形外科医が解説】腱板断裂の手術とは?後悔しないためのリスク・再断裂・手術しない選択肢を徹底解説
再生医療という第三の選択肢
近年、腱板断裂に対して「幹細胞治療(脂肪由来間葉系幹細胞)」を用いた再生医療が選択肢として注目されています。特に以下のようなケースで相談されることが増えています。
手術を勧められたが、リスクや術後リハビリへの不安がある
Goutallierステージが進み、手術効果が見込みにくいと言われた
高齢・持病などで全身麻酔のリスクが高い
広範囲断裂で手術による修復が困難と言われた
再生医療は腱板の「修復」そのものを促すアプローチです。炎症を抑え、損傷組織の再生を促すことで、痛みや機能障害の改善を目指します。すべての症例に適応があるわけではありませんが、手術と保存療法の間に位置する選択肢として、担当医に相談する価値があります。
肩腱板断裂への再生医療について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
→ 肩腱板断裂・肩の痛みに対する再生医療(幹細胞治療):手術を避ける「切らない」治療法
実際の再生医療を受けた患者様のお声
症例の詳細を見る⇊⇊
肩の痛み解消で腕を問題なく動かせるようになった
武内院長の視点
再生医療は、組織そのものの環境を改善し、修復力を高めるアプローチなので、特に『手術を避けたい中高年の方』や『腱の質が弱くなっている方』にとって、非常に合理的で体に優しい選択肢となります。」



腱板断裂の分類と手術適応|武内院長による判断基準の解説
シンセルクリニック総院長・武内晋司郎は、外来で腱板断裂の治療方針を決める際に以下の5つのポイントを確認すると言います。
全層断裂か部分断裂か(断裂の深さ)
断裂サイズはどのくらいか(小・中・大・広範囲)
脂肪変性の程度(Goutallierステージ)
腱の退縮はどのくらいか
患者さんの年齢・活動レベル・希望
「この5つを総合的に見て、手術が最善かどうかを判断します。特に大切なのは患者さんご本人の希望と生活スタイルです。同じ大断裂でも、60代で趣味のゴルフを続けたい方と、80代で日常生活を楽に送りたい方では、最善の治療が異なります。画像と症状と希望、この三つが揃って初めて正しい判断ができます。」
腱板断裂の症状セルフチェックは以下のコラムで確認できます。
→ 【整形外科医監修】腱板断裂の症状をセルフテストでチェックする!|痛みが出る角度で判定!五十肩との違いも解説
腱板断裂の分類に関するよくある質問
Q:部分断裂は自然に治りますか?
部分断裂の一部は保存療法で症状が改善しますが、腱板の組織自体が自然に修復されるわけではありません。断裂部に血流が少ないため、完全な自然治癒は難しいとされています。症状が軽くなっても断裂が拡大する可能性があるため、定期的な経過観察が必要です。
Q:全層断裂は必ず手術が必要ですか?
必ずしもそうではありません。年齢・断裂サイズ・筋肉の状態・症状の程度・生活スタイルによって、保存療法や再生医療が選択肢になります。ただし、大断裂・広範囲断裂で筋力低下が強い場合は、早めの手術を検討することが多いです。
Q:腱板断裂の分類を調べるには何科を受診すれば良いですか?
整形外科(特に肩関節を専門とする医師)を受診してください。MRI検査や超音波検査が受けられる施設を選ぶと、より詳細な評価が可能です。再生医療を検討する場合は、再生医療を提供するクリニックへの相談も選択肢のひとつです。
Q:五十肩と腱板断裂はどう違うのですか?
五十肩(肩関節周囲炎)は関節包の炎症と線維化が主な原因であり、腱板断裂とは別の病態です。ただし、両者は症状(肩の痛み・可動域制限)が似ており、自己判断は困難です。超音波検査やMRI検査で腱板の状態を確認することが正確な鑑別に必要です。
→ 左肩・右肩が痛くて上がらない…五十肩と決めつけるのは危険!【医師解説】
Q:腱板断裂の夜間痛がひどいのですが、断裂が大きいからですか?
必ずしも断裂サイズと夜間痛の強さは一致しません。夜間痛は肩峰下滑液包の炎症・石灰沈着・断裂端の刺激などが原因で起こることが多く、小断裂でも強い夜間痛が出ることがあります。夜間痛についてはこちらのコラムも参照してください。
→ 【整形外科医が解説】「夜、肩が痛くて眠れない」あなたへ。痛み止めが効かない腱板断裂を、手術なしで修復へ導く「細胞の力」
まとめ
腱板断裂の分類を整理します。
深さによる分類:全層断裂(腱板を貫通)と部分断裂(関節面側・滑液包側・腱内断裂)
サイズによる分類:小断裂(1cm未満)・中断裂(1〜3cm)・大断裂(3〜5cm)・広範囲断裂(5cm以上)
形状による分類:三日月型・U字型・L字型・後退断裂
筋肉の状態:Goutallier分類(ステージ0〜4)
発症機序:外傷性断裂・変性性断裂
これらを総合的に判断することで、保存療法・手術・再生医療のどれが最適かが決まります。「腱板断裂と診断された」だけでなく、「どの分類に当てはまるか」を担当医に確認することが、治療選択の重要な第一歩です。
リハビリについて詳しく知りたい方はこちら。
→ 【整形外科医監修】腱板断裂のリハビリ完全ガイド|保存療法・術後のスケジュールから「第3の選択肢」再生医療まで徹底解説
手術回避の選択肢について知りたい方はこちら。
→ 【整形外科医が解説】肩腱板断裂の手術で後悔したくない人へ。再断裂のリスクと「切らない」治療の選択肢
腱板断裂の分類・重症度が気になる方、手術を勧められているがセカンドオピニオンを求めている方は、シンセルクリニックへお気軽にご相談ください。MRI画像をお持ちの方はご持参いただくと、より詳しいご説明が可能です。MRI未撮影の方もご相談いただけます。
参考文献
Cofield RH. Subscapular muscle transposition for repair of chronic rotator cuff tears. Surg Gynecol Obstet. 1982;154(5):667-672. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7071630/
Goutallier D, et al. Fatty muscle degeneration in cuff ruptures. Pre- and postoperative evaluation by CT scan. Clin Orthop Relat Res. 1994;304:78-83. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8020238/
Tashjian RZ. Epidemiology, natural history, and indications for treatment of rotator cuff tears. Clin Sports Med. 2012;31(4):589-604. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23040548/
Moosmayer S, et al. Prevalence and characteristics of asymptomatic tears of the rotator cuff. J Bone Joint Surg Br. 2009;91(2):196-200. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19190048/
Yamaguchi K, et al. Natural history of asymptomatic rotator cuff tears: a longitudinal analysis of asymptomatic tears detected sonographically. J Shoulder Elbow Surg. 2001;10(3):199-203. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11408898/
院長監修記事

武内 晋司郎
(たけうち しんじろう)
シンセルクリニック総院長
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
医師プロフィールはこちら
三重大学医学部卒業。済生会中津病院や淀川キリスト教病院などで整形外科医としての経験を積み、現在は再生医療専門シンセルクリニックを開設。柔道やラグビーの経験から怪我や加齢による悩みに深く寄り添い、再生医療の可能性を追求。「思うままに動ける人生を」を信条に、患者様一人ひとりに最適な医療を提供しています。
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