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【医師監修】高校生の平均身...

【医師監修】高校生の平均身長は?男子・女子の高1〜高3の平均と、平均より低い・高いときの見方を医師が解説

2026.10.03

「高校生になったのに、まだクラスで前のほう。このまま伸びないのでしょうか」

「うちの子は高校に入ってから、ほとんど伸びなくなった気がします。もう止まったのでしょうか」

高校生になると、身長の話は少し変わります。中学生のころのように、毎年ぐんぐん伸びる子は少なくなります。その一方で、「まだ伸びる余地はあるのか」「平均より低いのは気にしたほうがいいのか」と、お子さん本人も親御さんも気になり始める時期です。

「高校生 平均身長」と調べると、数字はすぐに見つかります。ただ、その数字をどう読めばよいのかまでは、なかなか書かれていません。

この記事では、シンセルクリニック低身長治療センターで診療にあたる整形外科の医師・長田が、文部科学省の最新の全国データをもとに、高校1年生から高校3年生(15〜17歳)の男女別の平均身長、中学卒業後の伸び、身長が止まる目安、そして平均より低いとき・高いときの見方を解説します。

この記事の結論

  • 高校生の平均身長は、男子が15歳168.6cm・16歳169.9cm・17歳170.6cm、女子が15歳157.0cm・16歳157.5cm・17歳157.9cm(文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度)

  • 中学卒業の14歳から17歳までに増えるのは、平均で男子が4.5cm、女子が1.5cm。高校生の伸びは、中学生より小さくなる

  • 止まる年齢は一人ひとり違います。平均の数字だけでは決まらず、骨の成長の余地(骨端線)がどれだけ残っているかで変わる

  • 平均より低い・高いとき、まず見るのは平均との差ではなく、去年からの伸びと成長曲線の流れ

  • 迷ったときの行動は1つだけ。成長曲線ツールに身長を書き込んで、線の流れを見てみること

高校生の平均身長は男子168.6〜170.6cm・女子157.0〜157.9cm|最新の全国データ

高校生の平均身長は男子168.6〜170.6cm・女子157.0〜157.9cm|最新の全国データ

まず、数字から確認します。下の表は、文部科学省が毎年実施している「学校保健統計調査」の令和7年度(2025年度)確定値です。全国の学校で行われる健康診断の結果をもとにした調査で、身長・体重の平均値と、ばらつきを表す標準偏差が公表されています。

令和7年度

学年の目安

男子の平均身長

男子の標準偏差

女子の平均身長

女子の標準偏差

15歳

高校1年生

168.6cm

5.93cm

157.0cm

5.42cm

16歳

高校2年生

169.9cm

5.89cm

157.5cm

5.37cm

17歳

高校3年生

170.6cm

5.99cm

157.9cm

5.45cm

出典:文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度(確定値)全国表1「年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」(2026年2月13日公表。e-Stat)。

平均体重も同じ調査で公表されています。参考までに、男子は15歳59.1kg・16歳60.3kg・17歳62.2kg、女子は15歳51.0kg・16歳51.9kg・17歳52.5kgです(同じ表の値)。

ここでいう「15歳」は、調査年度の4月1日時点で満15歳の子どものことです。測定は4月から6月に行われるため、高校1年生の春のデータとほぼ同じと考えてよいでしょう。16歳は高校2年生、17歳は高校3年生の春にあたります。

この数字を読むときに、先に知っておきたいこと

  • 全国の子ども全員を測ったものではありません。抽出された学校の子どもを調べた調査なので、数字には小さな誤差が含まれます

  • 年齢は「4月1日時点」の満年齢です。4月生まれの子と、翌年3月生まれの子では、ほぼ1歳近い月齢の差があります。その差が平均に混ざっています

  • 男子と女子では、見る数字が違います。男女をひとつにまとめた「高校生の平均」はありません。必ず男女別の数字で見てください

各年齢の平均を0歳から17歳まで一覧で見たいときは、こちらをご覧ください。

▶ 年齢別の平均身長・平均体重(0〜17歳)
▶ 子どもの身長・体重の平均表(男女別)
▶ 日本人の平均身長

【長田医師のコメント】「高校生のご家族から『平均はいくつですか』と聞かれたら、私は数字をお伝えしたあとに必ず『平均は、4月生まれの子も3月生まれの子も、早く伸びた子も遅く伸びた子も、全員をまぜた真ん中の値です』とお話しします。高校生は、同じ学年の中でも体つきの幅がとても大きい年代です。平均はあくまで物差しのひとつです。」

中学卒業後はどれだけ伸びる?14歳から17歳までの伸びを男女で比べる

中学卒業後はどれだけ伸びる?14歳から17歳までの伸びを男女で比べる

高校生の身長を考えるときに大切なのは、「いくつか」だけでなく「どれくらい伸びるか」です。そこで、中学3年生にあたる14歳から、高校3年生にあたる17歳までの平均を並べてみます。右側には、前の年齢から平均がどれだけ増えたかを入れました。同じ子どもを追いかけたデータではなく、各年齢の平均を並べて差を取った計算です。

年齢

男子の平均身長

前の年齢との差

女子の平均身長

前の年齢との差

13歳(中学2年生)

161.1cm

—

155.0cm

—

14歳(中学3年生)

166.1cm

+5.0cm

156.4cm

+1.4cm

15歳(高校1年生)

168.6cm

+2.5cm

157.0cm

+0.6cm

16歳(高校2年生)

169.9cm

+1.3cm

157.5cm

+0.5cm

17歳(高校3年生)

170.6cm

+0.7cm

157.9cm

+0.4cm

出典:文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度 全国表1。差は当院で計算した値です。

表から、次のことが読み取れます。

  • 男子は、14歳から15歳で平均が2.5cm増えます。その後は16歳で1.3cm、17歳で0.7cmと、増え方が小さくなっていきます。14歳から17歳までを合計すると、平均で4.5cmです

  • 女子は、14歳の時点でもう増え方が小さくなっています。15歳以降の増え方は、1年で0.4〜0.6cmほど。14歳から17歳までの合計は、平均で1.5cmです

  • 男子と女子で、伸びのピークがくる時期がずれていることが、この差の大きな理由です。女子のほうが先に伸びの大きい時期を迎えます

ただし、これは「集団の平均」の話です。高校生になっても、1年で3〜5cm伸びる子はいます。逆に、中学生のうちに伸びきる子もいます。平均の増え方が小さいからといって、お子さんも同じだけとは限りません。

中学生のあいだの伸びについては、年齢ごとに別のコラムで詳しくまとめています。ここでは、高校生の話に絞ります。

▶ 15歳の平均身長
▶ 13歳の平均身長
▶ 12歳の平均身長

【長田医師のコメント】「『中学のあいだに伸びなかったから、もう高校では伸びない』と思い込んでいるお子さんが、外来には時々いらっしゃいます。実際には、中学の終わりに思春期の伸びが始まる子もいます。平均の表は、あくまで全体の傾向です。お子さん一人ひとりの伸びは、表とは別に見る必要があります。」

平均より低い・高いってどのくらい?標準偏差で見る高校生の位置

平均より低い・高いってどのくらい?標準偏差で見る高校生の位置

「平均より低い」という言葉には、2つの意味があります。「平均より何cm低いか」と、「同じ年齢の子どもの中で、どのあたりに位置するか」です。医療の現場では、後者を標準偏差(SD)という尺度で表します。

標準偏差とは、同じ年齢の子どもたちの身長が、平均のまわりにどれくらい散らばっているかを表す数字です。平均から標準偏差1つ分低い位置を「−1SD」、2つ分低い位置を「−2SD」と呼びます。高いほうは「+1SD」「+2SD」です。日本の小児科では、標準偏差の値がついた標準成長曲線が使われています。

令和7年度の全国データから、高校生の目安を計算してみました。

年齢・男女

−2SDの目安

−1SDの目安

平均

+1SDの目安

+2SDの目安

15歳 男子

約156.7cm

約162.7cm

168.6cm

約174.5cm

約180.5cm

16歳 男子

約158.1cm

約164.0cm

169.9cm

約175.8cm

約181.7cm

17歳 男子

約158.6cm

約164.6cm

170.6cm

約176.6cm

約182.6cm

15歳 女子

約146.2cm

約151.6cm

157.0cm

約162.4cm

約167.8cm

16歳 女子

約146.8cm

約152.1cm

157.5cm

約162.9cm

約168.2cm

17歳 女子

約147.0cm

約152.5cm

157.9cm

約163.4cm

約168.8cm

平均と標準偏差から当院で計算した値です。公式の統計表そのものではなく、計算で出した目安です。

この表から、次のようにイメージできます。

  • −1SD付近は、同じ年齢の子が100人並んだとき、前から15〜16人目あたり。決して珍しい位置ではありません

  • −2SD付近は、100人並んだとき、前から2〜3人目あたり。医学的に「低身長」とされる目安です(−2.0SD以下)

  • +2SD付近は、100人並んだとき、後ろから2〜3人目あたり。背が高い側の目安です

注意していただきたいのは、この表が「15歳」「16歳」「17歳」というひとくくりの平均と標準偏差をそのまま使った目安だということです。実際には、4月生まれと3月生まれで月齢が違い、思春期の進み方にも個人差があります。病院で行う正式な判定では、月齢・年齢ごとの標準成長曲線に身長を当てはめて評価します。この表は、「大まかな位置を知るための目安」として使ってください。

低身長の目安を年齢別に知りたい方は、こちらもご覧ください。

▶ 低身長は何cmから?年齢別の目安

【長田医師のコメント】「『−2SD』と聞くと、何か大変なことのように感じる方が多いのですが、これは『同じ年の子が100人並んだとき、前から数人目』という位置を表す言葉です。数字が−2SDを下回っていても病気とは限りませんし、逆に−2SDより上でも、伸びが鈍っていれば確認が必要なことがあります。位置の高さと、そのあとの流れは別々に見ています。」

高校生で身長は止まる?止まる目安と、個人差が大きい理由

高校生で身長は止まる?止まる目安と、個人差が大きい理由

「身長はいつ止まるのですか」は、高校生の親御さんがいちばん聞きたいことのひとつです。結論からお伝えすると、止まる年齢は一人ひとり違い、「何歳で止まる」と言い切れる数字はありません。

先ほどの表では、男子も女子も、16歳、17歳と進むにつれて平均の増え方が小さくなっていました。これは、多くの子どもが高校生のあいだに、伸びのゴールへ近づいていくことを示しています。ただし、これは平均です。実際に止まる時期は、次のような理由でずれます。

  • 思春期が始まった時期の違い。思春期が早く始まった子は、早く伸びて早く止まります。遅く始まった子は、高校生になっても伸び続けることがあります

  • 骨端線(こつたんせん)の状態の違い。骨の両端にある軟骨の部分を骨端線といいます。身長は、この骨端線で骨が少しずつ伸びることで高くなります。骨端線が閉じると、そこから先は伸びません

  • 男女の違い。平均で見ると、女子のほうが男子より早く伸びが落ち着きます

止まったかどうかを見る、家庭でできる目安

骨端線は、レントゲンで見ないと確かなことはわかりません。そのうえで、ご家庭で参考にできる目安をまとめます。

  • この1年の伸び:1年で2〜3cm以上伸びていれば、まだ伸びている途中の可能性があります。1年で1cm未満なら、落ち着いてきているのかもしれません

  • 思春期のサイン:声変わりやひげ、初経などが最近始まったばかりなら、これから伸びる余地があるかもしれません。サインが出てから数年たっていれば、落ち着いてきている可能性があります

  • ご家族の経過:ご両親や兄弟姉妹が高校生のあいだも伸びた人か、入学前後で止まった人かも、参考になります

この表はあくまで一般的な目安です。「1年で1cm未満」でも、測り方による誤差が含まれます。朝と夜で身長は違いますし、姿勢でも数ミリは変わります。正しい測り方は、こちらで解説しています。

止まる時期の詳しい考え方は、こちらのコラムにまとめています。

▶ 身長が止まるのは何歳?伸びる限界の目安
▶ 骨端線が閉じる順番
▶ 身長の正しい測り方

【長田医師のコメント】「高校生のご相談で多いのは、『もう止まったのでしょうか』というご質問です。私は、『数字だけでは決められません。骨の状態も合わせて見ましょう』とお答えしています。同じ16歳でも、骨端線がほとんど閉じている子と、まだしっかり残っている子がいます。見た目の身長が同じでも、これから先の景色は違います。」

高校生で平均より低いとき|見る順番と、よくある思い込み

高校生で平均より低いとき|見る順番と、よくある思い込み

平均より低いと、「何か悪いのでは」と感じてしまうかもしれません。ここでは、見る順番を整理します。平均との差は、判断の入り口にすぎません。

平均より低いときに、順番に確認すること

順番

確認すること

「はい」のとき

「いいえ」のとき

1

身長は、正しい方法で測った数字ですか(朝と夜、姿勢、靴下で変わる)

次へ

測り方をそろえて、測り直す

2

去年の同じ時期より、伸びていますか

次へ

伸びが止まっているようなら、記録をもって相談する

3

成長曲線に点を打つと、線が平均の帯に沿って上がっていますか

「低いけれど順調」の可能性が高い。経過を見守る

帯から離れていくようなら、一度相談する

4

思春期のサイン(声変わり、初経など)は、すでに始まっていますか

これから、または今、伸びている時期の可能性

これから始まる可能性。急がず経過を見る

5

ご両親や兄弟姉妹の身長と、大きく離れていませんか

遺伝的な背景と考えやすい

体質だけでなく、原因の確認も検討する

この順番で確認すると、「平均より低い」という不安の正体が、少し見えやすくなります。ご両親の身長からお子さんの将来の身長の目安を計算する方法は、こちらで解説しています。

▶ 大人になったときの身長の目安を計算する
▶ 身長と遺伝の関係

高校生の親御さんに多い、3つの思い込み

  • 「高校生になったら、もう伸びない」。平均では伸びが小さくなりますが、全員ではありません。思春期の始まりが遅い子は、高校生になってから伸びることもあります。詳しくは、遅い思春期(晩熟)のコラムで解説しています

  • 「遅く伸びる子は、いつか必ず追いつく」。追いつく子もいれば、そうでない子もいます。「遅れているから大丈夫」と言い切ることはできません

  • 「牛乳やサプリで伸ばせる」。栄養は成長の材料ですが、足りていれば、それ以上増やしても伸びが増えるとは限りません。睡眠・食事・運動の土台を整えることが基本です

▶ 晩熟(遅い思春期)のお子さんの身長
▶ 睡眠と身長の関係
▶ たんぱく質と身長の関係
▶ 牛乳と身長の関係

【長田医師のコメント】「高校生の男の子が、診察室でぽつりと『背が低いのは自分のせい?』と聞いてきたことがあります。私は、『あなたのせいではないよ』とまずお伝えしました。身長は、遺伝や体質、思春期の時期など、本人の努力だけでは決められない部分がたくさんあります。親御さんも、ご自身を責める必要はありません。」

高校生で平均より高いとき|心配はいる?見ておきたい点

高校生で平均より高いとき|心配はいる?見ておきたい点

平均より高いと、悩みの種類も変わります。「制服や靴のサイズが合わない」「座席や乗り物で窮屈」「目立つのがいやだ」。背が高いことで、本人が気にしている場合もあります。

まず、背が高いこと自体は、病気ではありません。ご両親が高ければ、お子さんも高くなりやすいのは自然なことです。高校生の男子で、+2SDにあたる約180〜182cm以上は、同じ年齢の子が100人いたとき、背が高いほうから2〜3人目あたりです。決して珍しすぎる数字ではありません。

そのうえで、次のような点があれば、小児科などで一度相談しておくと安心です。

  • ここ1〜2年で、一気に身長が伸びすぎている

  • 背が高いことに加えて、手足が極端に長い、体がとてもやせている、関節がやわらかすぎる、視力が急に落ちた、といった特徴がある

  • ご家族の身長と比べて、明らかに高い

  • 思春期のサイン(声変わり、初経など)が、同級生よりかなり早く始まった

とくに、思春期のサインが早く来た場合は、「早く伸びて早く止まる」ことがあります。いまは高くても、最終的な身長が思ったほど伸びないこともあります。早熟の考え方は、こちらをご覧ください。

「高身長」と呼ぶのは何cmからなのかは、別のコラムでまとめています。背の高さのメリットとデメリットについては、そちらに任せます。

▶ 高身長は何cmから?男女別の目安
▶ 早熟・思春期早発症とは
▶ 背が高いメリットとデメリット

【長田医師のコメント】「背が高いお子さんのご家族は、『相談するほどではないかも』と遠慮されることがあります。でも、高い側でも、極端な場合や急に伸びすぎている場合は、念のため確認しておくことがあります。多くは心配のいらない体質ですが、確認して『大丈夫ですよ』とお伝えできること自体に、意味があると考えています。」

平均だけでは判断できない|成長曲線で見る「去年からの伸び」と、相談の目安

平均だけでは判断できない|成長曲線で見る「去年からの伸び」と、相談の目安

平均身長を調べて不安になったとき、いちばん役に立つ見方は、平均との差を見ることではなく、お子さん自身の身長がどう推移してきたかを見ることです。理由は3つあります。

  1. その子にとっての「順調」は、その子の成長曲線で決まる。生まれたときから平均の帯の下のほうに沿って伸びている子は、「低いけれど順調」です。帯に沿っていた線が、あるときから緩やかになって帯から離れていく場合は、確認が必要です

  2. 思春期の伸びが始まる時期には個人差がある。伸びる時期が早い子も遅い子もいるため、同じ年齢の中でも身長の差が大きく見えます

  3. 平均は「集団の真ん中」であって、「目標」ではない。平均に届かなくても、遺伝的な背景や体質に合った伸び方をしているなら、心配はいりません

成長曲線は、当院のコラムのツールで、お子さんの身長を書き込んで確認できます。小学校入学のころからの記録があれば、線の流れがよくわかります。

▶ 成長曲線ツール|お子さんの身長を書き込んで確認

専門の外来に相談してよいサイン

  • 成長曲線を見ると、平均の帯から少しずつ離れてきている

  • 去年と比べて、身長がほとんど伸びていない(測り方をそろえて確認)

  • 身長が低いことに加えて、体重が増えない、疲れやすい、頭痛や吐き気、視力の変化、長引く腹痛や下痢などがある

  • ご本人が、身長のことでつらい思いをしている

  • 「様子を見ましょう」と言われたが、何を目安に見ればよいかわからない

身長の低さに加えて上のような別の症状がある場合は、身長だけの問題ではないこともあります。まずは小児科などで相談し、原因を確認することが大切です。どの診療科にかかればよいか迷う場合は、こちらもご覧ください。

▶ 子どもの身長の相談は何科に行けばよいか

専門の外来に相談したほうがよいとき|当院の骨年齢の検査

シンセルクリニック低身長治療センターでは、整形外科の医師が、お子さんの「あと伸びる余地」を骨年齢から確認する精密身長検査を行っています。検査は手のレントゲンと採血で、所要時間は30分ほど、痛みは採血の1回だけです。全国の提携クリニックで受けられ、費用は20,000〜27,000円(提携施設によって異なります)です。結果は1〜2週間ほどで出て、当院のオンライン診察で医師が説明し、そのうえで今後の方針を相談します。

なお、当院の検査では成長ホルモン負荷試験は行っていません。保険診療で行う負荷試験や、病気の診断は、小児内分泌を診る病院の領域です。当院のご相談は、「病気とまでは言えないが、もう少し伸ばしたい」「病院で病気ではないと言われたが、本人も親も悩んでいる」といった方が中心です。

成長ホルモンなどの治療を行う場合は自費診療となり、効果には個人差があります。すべての方が治療の対象になるわけではなく、骨端線がどれだけ残っているか、思春期がどの段階にあるかなどを診察で確認したうえで判断します。当院で対象としている年齢は6〜15歳です。ただし、「15歳を過ぎたらもう無理」ということではありません。年齢だけでなく、今の骨端線の状態を見て判断します。

ネットで個人輸入した薬を、親御さんの判断でお子さんに使うことは絶対にしないでください。骨端線を逆に早く閉じさせ、お子さんの身長に一生影響してしまう危険があります。

▶ 骨年齢の検査はどこで受けられる?費用は?
▶ 中学生からの成長ホルモン治療は間に合う?

【長田医師のコメント】「ご相談にみえる高校生の親御さんに多いのは、『もう遅いですよね』というご質問です。私は『年齢だけでは決まりません。骨を見てみましょう』とお答えしています。検査をしたからといって、治療を始めなければならないわけではありません。骨年齢を見て、『いま特別なことはしなくて大丈夫ですよ』とお伝えできることも、外来ではよくあります。」

「うちの子も治療できる?」と思われた方へ

子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。

平均より低いとき、家で確認できること

「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。

目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。

下の3つは、ご家庭で確かめられます。

高校生の平均身長についてよくある質問

高校生の平均身長についてよくある質問

Q. 高校生の男子・女子の平均身長は、いくつですか?

令和7年度の全国データでは、男子が高校1年生(15歳)168.6cm、高校2年生(16歳)169.9cm、高校3年生(17歳)170.6cmです。女子は高校1年生157.0cm、高校2年生157.5cm、高校3年生157.9cmです。年齢は4月1日時点の満年齢です。

Q. 高校生で平均より10cm低いのですが、病気でしょうか?

平均との差だけでは、病気かどうかは判断できません。まず、成長曲線に小学校のころからの身長を書き込み、線が帯に沿って上がっているかを確認してください。帯から離れていく場合や、伸びが止まっているようにみえる場合は、小児科や専門の外来に相談を。

Q. 高校生は、何歳まで身長が伸びますか?

平均では、男子も女子も、高校生のあいだに伸びが小さくなっていきます。ただし止まる時期は、思春期が始まった時期や骨端線の状態で、一人ひとり違います。年齢だけで決めることはできません。

Q. 高校生の男子と女子で、いつ頃から差が大きくなりますか?

令和7年度では、13歳で男子161.1cm・女子155.0cm、14歳で男子166.1cm・女子156.4cmと、14歳までに差が開きます。高校生は、その差が少し広がりながら落ち着いていく時期です。

Q. 高校生になってからでも、成長ホルモンの治療はできますか?

当院で対象としている年齢は6〜15歳ですが、年齢だけでは決まりません。骨端線がどれだけ残っているかを診察で確認して判断します。自費診療で、効果には個人差があり、すべての方が対象になるわけではありません。

Q. 高校生の体重は、平均と比べてどう見ればよいですか?

令和7年度の平均体重は、男子が59.1〜62.2kg、女子が51.0〜52.5kgです。体重も個人差が大きく、平均に近いかどうかだけで良し悪しは決まりません。急に増えた、減ったなどの変化があるときは、身長とあわせて相談してください。

Q. 親の身長が低いと、子どもも低くなりますか?

身長には遺伝の影響があります。ただし、遺伝だけですべてが決まるわけではなく、思春期の時期や生活環境も関わります。ご両親の身長は、あくまで目安のひとつです。

まとめ|高校生の平均身長は「物差しの一つ」。見るべきは伸びの流れ

まとめ|高校生の平均身長は「物差しの一つ」。見るべきは伸びの流れ
  • 高校生の平均身長は、男子が168.6cm(15歳)・169.9cm(16歳)・170.6cm(17歳)、女子が157.0cm・157.5cm・157.9cm(文部科学省、令和7年度)

  • 14歳から17歳までの平均の伸びは、男子が4.5cm、女子が1.5cm。高校生の伸びは、中学生より小さい

  • 標準偏差で見ると、−2SDは同じ年齢の子が100人並んだときの前から2〜3人目あたり。計算で出した目安であり、正式な判定は成長曲線で行う

  • 止まる時期は、思春期の始まりと骨端線の状態で変わる。年齢だけでは決まらない

  • 平均より低い・高いときは、平均との差ではなく、成長曲線の傾き(去年と今年の伸び)を見る

  • 成長曲線から離れていく、伸びが止まっている、ほかの症状があるときは、小児科や専門の外来へ

平均身長を調べて、不安な気持ちになったお子さんや親御さんへ。平均は、その人の価値を測る数字ではありません。これまで歩いてきた成長の道すじを、成長曲線という線で見てあげてください。その線が、いちばん確かな答えを教えてくれます。

まずやってみていただきたいことは、ひとつだけです。成長曲線ツールに、お子さんの身長を書き込んでみてください。去年と今年の2つの点をつなぐだけで、平均の数字だけでは見えなかったことがわかります。

▶ 成長曲線ツール

関連コラム

参考文献

  1. 文部科学省. 学校保健統計調査 令和7年度(確定値)全国表1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差/年次統計 年齢別 平均身長の推移. 2026年2月13日公表. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400002&tstat=000001011648

  2. 文部科学省. 令和7年度学校保健統計調査の結果(調査の概要・調査結果のポイント). https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/2025.htm

  3. Isojima T, et al. Growth standard charts for Japanese children with mean and standard deviation (SD) values based on the year 2000 national survey. Clin Pediatr Endocrinol. 2016;25(2):71-6. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27212799/

  4. Yoshii K, Tanaka T. Establishment of a longitudinal growth chart corresponding to pubertal timing. Clin Pediatr Endocrinol. 2018;27(4):215-224. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30393438/

医師監修記事

シンセルクリニック低身長治療センター医師 長田の顔写真

長田 直祥

(おさだ なおき)

シンセルクリニック 低身長治療センター医師

大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。

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