true

【医師監修】子どもの身長・体重の平均表|0〜17歳の男女別早見表と見方を医師が解説
「子どもの身長と体重の平均を、一度に全部の年齢で見られる表はないでしょうか。うちの子が平均と比べてどのあたりなのか知りたいのです」
「母子手帳の曲線で見ていたころは安心だったのに、小学生になってからは、何を基準にすればよいのかわからなくなりました」
お子さんの身長や体重は、健診や学校の測定のたびに気になるものです。調べてみると、年齢ごとにページが分かれていたり、古い年度の数字が混ざっていたり、男の子と女の子の表が別々だったりして、知りたい答えにたどり着くまで意外と手間がかかります。
この記事は、年齢ごとの数字をひとつの表で見渡せるようにまとめた「入口の記事」です。シンセルクリニック低身長治療センターで診療にあたる整形外科の医師・長田が、5〜17歳は文部科学省の最新データ、0〜5歳は乳幼児の全国調査にもとづいて、男女別の平均身長と平均体重を一覧にしました。あわせて、平均との比べ方と、迷ったときの相談の目安も解説します。
この記事の結論
5〜17歳の平均身長・平均体重は、文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度の確定値で見られる。たとえば12歳は、男子153.8cm・45.2kg、女子152.4cm・44.4kg
0〜5歳は、こども家庭庁が公表した「令和5年乳幼児身体発育調査」の平均値。出生時は男子49.3cm・3.06kg、女子48.6cm・2.95kg
男子は12〜13歳、女子は10歳で1年の増え方が最も大きい。女子は13歳以降、増え方が急に小さくなる
平均は「集団の真ん中」であって目標ではない。大切なのは平均との差よりも、お子さん自身の成長曲線の流れ
迷ったら、まず成長曲線ツールに身長を書き込む。年齢ごとの詳しい解説は、記事の中のリンクから確認できる
- この記事の結論
- 【早見表】5〜17歳の平均身長・平均体重|男子・女子別(令和7年度)
- この表の読み方で、先に知っておきたい3つのこと
- 0〜5歳の平均身長・平均体重|乳幼児の全国調査(令和5年)
- 月齢の区分の読み方
- 1年でどれだけ増える?年齢ごとの「平均の増え方」
- 年齢別の詳しい解説|1歳から高校生まで
- 平均より低い・高いときの見方|標準偏差と成長曲線
- 「標準偏差」で位置を見る
- 見るのは「点の高さ」より「線の傾き」
- 平均より「高い」ときも、見方は同じです
- 体重の見方|平均体重との比べ方と「肥満度」
- 学童期(学校の健康診断)で使われる「肥満度」
- 幼児では「身長体重曲線」
- 体格の指数も参考になります
- 平均との差が気になったとき|相談の目安と当院の骨年齢の検査
- 相談してよいサイン
- 専門の外来に相談したほうがよいとき|当院の骨年齢の検査
- 「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
- 平均より低いとき、家で確認できること
- 子どもの身長・体重の平均についてよくある質問
- Q. 子どもの平均身長・平均体重は、毎年変わりますか?
- Q. 親が子どものころの平均と、今の平均は同じですか?
- Q. 男の子と女の子で、平均身長が逆転するのは何歳ですか?
- Q. 平均より10cm低いのですが、病気でしょうか?
- Q. 早生まれは、身長が低くなりやすいですか?
- Q. 牛乳やサプリで、平均に近づけられますか?
- まとめ|平均表は「物差しの一つ」。見るのはお子さん自身の伸びの流れ
- 関連コラム
- 参考文献
【早見表】5〜17歳の平均身長・平均体重|男子・女子別(令和7年度)

まず、いちばん知りたい方が多い5〜17歳の表です。数字は、文部科学省が毎年実施している「学校保健統計調査」の令和7年度(2025年度)の確定値です。全国の学校の健康診断の結果をもとにした調査で、年齢ごとの身長と体重の平均が公表されています。
年齢 | 学年の目安 | 男子の平均身長 | 男子の平均体重 | 女子の平均身長 | 女子の平均体重 |
|---|---|---|---|---|---|
5歳 | 年長 | 110.4cm | 19.0kg | 109.5cm | 18.7kg |
6歳 | 小1 | 116.6cm | 21.4kg | 115.6cm | 21.0kg |
7歳 | 小2 | 122.7cm | 24.2kg | 121.6cm | 23.6kg |
8歳 | 小3 | 128.3cm | 27.4kg | 127.5cm | 26.8kg |
9歳 | 小4 | 134.0cm | 31.2kg | 133.8cm | 30.4kg |
10歳 | 小5 | 139.5cm | 35.1kg | 140.9cm | 34.9kg |
11歳 | 小6 | 146.1cm | 39.6kg | 147.4cm | 39.8kg |
12歳 | 中1 | 153.8cm | 45.2kg | 152.4cm | 44.4kg |
13歳 | 中2 | 161.1cm | 50.4kg | 155.0cm | 47.5kg |
14歳 | 中3 | 166.1cm | 55.0kg | 156.4cm | 49.7kg |
15歳 | 高1 | 168.6cm | 59.1kg | 157.0cm | 51.0kg |
16歳 | 高2 | 169.9cm | 60.3kg | 157.5cm | 51.9kg |
17歳 | 高3 | 170.6cm | 62.2kg | 157.9cm | 52.5kg |
出典:文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度(確定値)年次統計「年齢別 平均身長の推移」「年齢別 平均体重の推移」(2026年2月13日公表。e-Stat)。学年の目安は当院で付けたものです。
この表の読み方で、先に知っておきたい3つのこと
年齢は、調査年度の4月1日時点の満年齢です。測定は4月から6月に行われるため、たとえば12歳は、ほぼ中学1年生の春のデータにあたります。4月生まれの12歳と、翌年3月生まれの12歳では、ほぼ1歳近い月齢の差があり、平均にはその差が混ざっています
この調査は標本調査です。全国の子ども全員を測ったものではなく、抽出された学校の子どもが対象です。数値には標本による誤差が含まれます
令和2〜5年度は、測定の時期が通常と異なるデータが含まれています。そのため、文部科学省も、この期間の数値は過去と単純に比較できないとしています。親御さんが子どものころの平均と、今の平均を並べて比べるときは、この点に注意してください
この表だけでも、いくつか読み取れることがあります。
10歳と11歳は、女子のほうが平均身長が高い。10歳は女子140.9cmに対して男子139.5cm、11歳は女子147.4cmに対して男子146.1cmです。12歳で男子153.8cm、女子152.4cmと入れ替わります
17歳の平均身長は、男子170.6cm、女子157.9cm。差は12.7cmです(当院で計算した値)
体重は、12歳以降に男女の差がはっきり開く。12歳は男子45.2kg、女子44.4kgとほぼ同じですが、17歳では男子62.2kg、女子52.5kgです
なお、18歳以降はこの調査の対象外です(調査の対象は高校3年生にあたる17歳までです)。高校生の身長については、こちらをご覧ください。
【長田医師のコメント】「外来で『平均はいくつですか』と聞かれたら、私は表の数字をお見せしたあとに、必ず『この平均は、4月生まれから3月生まれまで全部まざった数字です』とお話しします。平均はお子さんを評価するための点数ではなく、同じ年齢の子たちがどのあたりにいるのかを知る、ひとつの物差しにすぎません。」
0〜5歳の平均身長・平均体重|乳幼児の全国調査(令和5年)

5歳より小さいお子さんの数字は、学校の健康診断とは別の調査にあります。国が約10年ごとに行っている「乳幼児身体発育調査」で、直近は令和5年(2023年)の調査です。結果は、こども家庭庁の「調査結果の概要」で公表されています(2024年12月)。下の表は、その平均値を抜き出したものです。
年齢・月齢 | 男子の平均身長 | 男子の平均体重 | 女子の平均身長 | 女子の平均体重 |
|---|---|---|---|---|
出生時 | 49.3cm | 3.06kg | 48.6cm | 2.95kg |
0歳1〜2か月未満 | 55.3cm | 4.77kg | 54.2cm | 4.49kg |
0歳3〜4か月未満 | 61.6cm | 6.57kg | 60.3cm | 6.19kg |
0歳5〜6か月未満 | 66.1cm | 7.61kg | 64.7cm | 7.21kg |
0歳8〜9か月未満 | 70.2cm | 8.44kg | 68.9cm | 7.98kg |
0歳11〜12か月未満 | 72.9cm | 8.96kg | 71.7cm | 8.44kg |
1歳0〜6か月未満 | 76.2cm | 9.61kg | 75.1cm | 9.08kg |
1歳6〜12か月未満 | 81.9cm | 10.84kg | 80.9cm | 10.38kg |
2歳0〜6か月未満 | 86.3cm | 12.01kg | 85.4cm | 11.64kg |
2歳6〜12か月未満 | 90.6cm | 13.00kg | 89.6cm | 12.66kg |
3歳0〜6か月未満 | 94.3cm | 13.89kg | 93.2cm | 13.55kg |
3歳6〜12か月未満 | 97.7cm | 14.79kg | 96.7cm | 14.43kg |
4歳0〜6か月未満 | 101.2cm | 15.74kg | 100.4cm | 15.38kg |
4歳6〜12か月未満 | 104.7cm | 16.76kg | 104.1cm | 16.41kg |
5歳0〜6か月未満 | 108.1cm | 17.86kg | 107.6cm | 17.52kg |
5歳6〜12か月未満 | 111.4cm | 19.05kg | 111.0cm | 18.71kg |
出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」表4(体重の平均値)・表5(身長の平均値)。月齢の区分は原表のまま。
月齢の区分の読み方
「0歳3〜4か月未満」は、生後3か月から4か月になる前までの赤ちゃんの平均です
「3歳0〜6か月未満」は、3歳0か月から3歳5か月までのお子さんの平均です
1歳以上は、半年ごとの区分で示されています
前の表(学校保健統計調査)の5歳と、この表の5歳の数字が少し違うことに気づかれたかもしれません。調査の対象も測り方も時期も別のため、数字が少し異なります。2つの表は別のものとして見てください。
0歳のうちは、1か月ごとに体の大きさが目に見えて変わります。そのため、平均の表だけでなく、母子健康手帳にある乳幼児の身体発育曲線にお子さんの値を書き込んで見るのが基本です。生まれた直後はほとんどの赤ちゃんが同じ範囲に入っていても、そのあとの伸び方には個人差があります。小さく生まれたお子さんや、早く生まれたお子さんは、月齢どおりの数字になるとは限りません。
各年齢の詳しい解説は、後ほど表にまとめたページ案内からたどれます。
【長田医師のコメント】「赤ちゃんのころは、母子手帳の曲線の『帯』のどのあたりかよりも、帯に沿って育っているかどうかが大切です。帯の下のほうでも、そのまま沿って伸びていれば、順調と考えます。数字の大きい小さいに一喜一憂されるお母さんが多いのですが、まずは曲線の流れを見てあげてください。」
1年でどれだけ増える?年齢ごとの「平均の増え方」

平均の表を縦に見ると、「その年齢でどれだけ伸びるのか」も見えてきます。下の表は、前の年齢から平均がどれだけ増えたかを並べたものです。これは同じ子どもを追いかけたデータではなく、年齢ごとの平均を並べて差を取った計算です(当院で計算した値)。
年齢 | 男子の身長の増え方 | 女子の身長の増え方 | 男子の体重の増え方 | 女子の体重の増え方 |
|---|---|---|---|---|
5歳→6歳 | +6.2cm | +6.1cm | +2.4kg | +2.3kg |
6歳→7歳 | +6.1cm | +6.0cm | +2.8kg | +2.6kg |
7歳→8歳 | +5.6cm | +5.9cm | +3.2kg | +3.2kg |
8歳→9歳 | +5.7cm | +6.3cm | +3.8kg | +3.6kg |
9歳→10歳 | +5.5cm | +7.1cm | +3.9kg | +4.5kg |
10歳→11歳 | +6.6cm | +6.5cm | +4.5kg | +4.9kg |
11歳→12歳 | +7.7cm | +5.0cm | +5.6kg | +4.6kg |
12歳→13歳 | +7.3cm | +2.6cm | +5.2kg | +3.1kg |
13歳→14歳 | +5.0cm | +1.4cm | +4.6kg | +2.2kg |
14歳→15歳 | +2.5cm | +0.6cm | +4.1kg | +1.3kg |
15歳→16歳 | +1.3cm | +0.5cm | +1.2kg | +0.9kg |
16歳→17歳 | +0.7cm | +0.4cm | +1.9kg | +0.6kg |
出典:文部科学省「学校保健統計調査」令和7年度(確定値)の平均値から、前の年齢との差を当院で計算。
表から、次のことが読み取れます。
女子の身長は、10歳で+7.1cmと最も増える。そのあと13歳で+2.6cm、14歳で+1.4cm、15歳で+0.6cmと、増え方が急に小さくなります
男子の身長は、12歳で+7.7cm、13歳で+7.3cm。女子より約2年あとに、増え方のピークが来ます。そして15歳以降は+2.5cm、+1.3cm、+0.7cmと小さくなります
小学校の間(6〜9歳)は、男女とも1年で5.5〜6.3cm前後ずつ、ほぼ一定のペースで増えます
体重の増え方は、男子は12歳(+5.6kg)、女子は11歳(+4.9kg)で最も大きい。身長のピークと近い年齢です
ただし、これは平均の動きです。思春期の伸びが始まる時期は、お子さんによって数年単位でずれます。早く始まる子は小学校高学年で一気に伸び、遅く始まる子は中学生になってから伸びます。同じ12歳でも、すでに伸びきりに近い子と、これから伸びる子が混ざっているため、平均の増え方より急に伸びる年も、ほとんど伸びない年も、個人差としてあり得ます。思春期のサインや時期については、次のページで解説しています。
▶ 第二次成長期はいつ?男女別の年齢の目安
▶ 成長スパートの前に見られるサイン
▶ 女子の身長が伸びる時期
【長田医師のコメント】「男の子のお母さんから『中学生になっても全然伸びない』と、女の子のお母さんから『去年まで大きいほうだったのに最近伸びない』と、ほぼ同じ時期に正反対のご相談をいただくことがあります。この表を見ると、それが不思議ではないことがわかります。男女で伸びのピークが約2年ずれているからです。」
年齢別の詳しい解説|1歳から高校生まで

この記事は、全年齢を見渡すための入口です。各年齢の平均の数字、その年齢ならではの悩み、受診の目安は、年齢ごとの記事にまとめています。お子さんの年齢の行をたどってください。
年齢 | 詳しい記事 |
|---|---|
0歳 | この記事の「0〜5歳」の表と、母子健康手帳の身体発育曲線をご覧ください |
1歳 | |
2歳 | |
3歳 | |
4歳 | |
5歳 | |
6歳 | |
7歳 | |
8歳 | |
9歳 | |
10歳 | |
11歳 | |
12歳 | |
13歳 | |
14歳 | |
15歳 | |
16〜17歳 |
小学生全体をまとめて見たいときは、次のページが便利です。
【長田医師のコメント】「ご相談にみえる親御さんの多くは、表の数字そのものより、『今のこの年齢で、何が起きているのか』を知りたいのだと感じます。年齢ごとに、起きやすい悩みも、見ておきたいポイントも違います。ですので、この表は入口として使い、お子さんの年齢の記事で、もう一歩だけ先まで読んでいただければと思います。」
平均より低い・高いときの見方|標準偏差と成長曲線

平均の数字を見て、「うちの子は平均より低い」と感じたとき、気をつけたいことがあります。平均とぴったり同じ数字の子のほうが、むしろ少数派だということです。同じ年齢の子どもの身長は、平均のまわりに広く散らばっています。
「標準偏差」で位置を見る
医療の現場では、平均との差をcmではなく、標準偏差(SD)という尺度で表します。標準偏差とは、同じ年齢の子どもたちの身長が、平均のまわりにどれくらい散らばっているかを示す数字です。平均から標準偏差1つ分低い位置を「−1SD」、2つ分低い位置を「−2SD」と呼びます。
−1SD付近:同じ年齢の子が100人並んだとき、前から15〜16人目あたり。決して珍しい位置ではありません
−2SD付近:100人並んだとき、前から2〜3人目あたり。医学的に「低身長」とされる目安の位置です(−2.0SD以下)
日本では、標準偏差の値がついた標準成長曲線が使われています。お子さんの身長を、この曲線に書き込んで見るのが正式な評価の方法です。平均との単純な差で、「何cm低いから心配」と線を引くことはできません。
▶ 低身長は何cmから?年齢別の目安
▶ 成長曲線ツール|お子さんの身長を書き込んで確認
見るのは「点の高さ」より「線の傾き」
いちばん役に立つ見方は、お子さん自身の身長が、これまでどう推移してきたかを見ることです。
低くても、帯に沿って伸びていれば順調です。生まれたときから平均の帯の下のほうに沿って伸びてきた子は、「低いけれど順調」と考えます
帯から少しずつ離れていくときは、確認が必要です。これまで帯に沿っていた線が、あるときから緩やかになって下へ離れていく場合です
平均は目標ではありません。ご家族の身長や体質に合った伸び方をしているなら、平均に届かなくても心配はいりません
身長が正しく測られていないと、せっかくの曲線も意味を失います。朝と夜、姿勢、靴下で数ミリから数センチ変わることがあります。測り方をそろえるコツは、こちらで解説しています。
▶ 身長の正しい測り方
▶ 大人になったときの身長の目安を計算する
▶ 身長は遺伝でどこまで決まる?
平均より「高い」ときも、見方は同じです
平均より高いお子さんも、同じ見方で十分です。高い位置に沿って伸びているなら、それはそのお子さんの体質です。ただし、思春期のサインが年齢のわりに早く見られたり、一時期に急に伸びたりしたときは、早熟の可能性もあります。早熟は伸びる時期が早く来て、早く終わる傾向があります。
【長田医師のコメント】「『−2SD』と聞くと、何か大変なことのように感じる親御さんが多いのですが、これは『同じ年の子が100人並んだとき、前から数人目』という位置を表す言葉です。数字が−2SDを下回っていても病気とは限りませんし、逆に−2SDより上でも、伸びが鈍っていれば確認が必要なことがあります。位置の高さと、そのあとの流れは別々に見ています。」
体重の見方|平均体重との比べ方と「肥満度」

身長と並んで気になるのが体重です。体重は身長以上に、食事や運動や生活のリズムで変わりやすい数字です。そのため、平均体重と同じかどうかよりも、身長に対してバランスがとれているかを見ます。
学童期(学校の健康診断)で使われる「肥満度」
学校の健康診断では、「肥満度」という考え方が使われています。身長に対する「標準の体重」と比べて、実際の体重が何%多いか少ないかを表したものです。
肥満度(%)=(実測の体重 − 身長別の標準体重)÷ 身長別の標準体重 × 100
学校保健統計調査では、肥満度が+20%以上の子を「肥満傾向児」、−20%以下の子を「痩身傾向児」としています(平成18年度以降の定義)
この「肥満傾向」「痩身傾向」は、健診で目安をつけるための区分で、病気かどうかを決めるものではありません。成長期の体は、身長が先に伸びて体重が遅れて追いつくなど、時期によって体型が変わります。一回の数字ではなく、前回からの変化を見てあげてください。
幼児では「身長体重曲線」
幼児(1歳から小学校入学前)では、身長と体重の関係を見る幼児の身長体重曲線が使われます。令和5年乳幼児身体発育調査の結果にも掲載されており、標準の線のまわりに、+15%、+20%、+30%、−15%、−20%の線が引かれています。ご自身で計算するのが難しければ、1歳半や3歳の健診などで、保健師さんや小児科の先生に聞いてみてください。
体格の指数も参考になります
体重と身長から計算できる体格の指数には、幼児向けのカウプ指数、学童向けのローレル指数などがあります。計算式や判定の見方は、次のページで解説しています。
▶ カウプ指数|乳幼児の体格の見方
▶ ローレル指数|学童の体格の見方
▶ 身長と体重・体格指数と成長の関係
体重が極端に増えない、短期間で大きく減った、食欲が落ちて疲れやすいなどの変化があるときは、身長のことだけでなく、体全体の問題を考える必要があります。まず小児科に相談してください。
【長田医師のコメント】「体重の話をするとき、私は『何kgあるか』よりも『去年から何kg変わったか』をうかがうようにしています。成長期の体重は、ご本人の体質と生活で動く数字です。平均体重より重い軽いで、お子さんを責めたり、食事を急に変えたりしないでください。お子さん自身が気にしてしまう年齢でもあります。」
平均との差が気になったとき|相談の目安と当院の骨年齢の検査

ここまで読んで、「うちの子はどうなのだろう」と迷われている方へ。一般的な相談の目安をお伝えします。今すぐ受診が必要という意味ではありません。「こうした点が当てはまるなら、一度確認しておくと安心につながる」という目安です。
相談してよいサイン
成長曲線に身長を書き込むと、平均の帯から少しずつ離れてきている
去年と比べて、身長がほとんど伸びていない
身長が低いことに加えて、体重が増えない、疲れやすい、頭痛や吐き気、視力の変化、長引く腹痛や下痢などがある
お子さん本人が、身長のことでつらい思いをしている
「様子を見ましょう」と言われたが、何を目安に見ればよいのかわからない
とくに、身長の低さに加えて上のような別の症状がある場合は、身長だけの問題ではないこともあります。まずは小児科などで原因を確認することが大切です。どの診療科にかかればよいか迷う場合は、こちらもご覧ください。
専門の外来に相談したほうがよいとき|当院の骨年齢の検査
シンセルクリニック低身長治療センターでは、整形外科の医師が、お子さんの「あと伸びる余地」を骨年齢から確認する精密身長検査を行っています。検査は手のレントゲンと採血で、所要時間は30分ほど、痛みは採血の1回だけです。全国の提携クリニックで受けられ、費用は20,000〜27,000円(提携施設によって異なります)です。結果は1〜2週間ほどで出て、当院のオンライン診察で医師が説明し、そのうえで今後の方針を相談します。
なお、当院の検査では成長ホルモン負荷試験は行っていません。保険診療で行う負荷試験や、病気の診断は、小児内分泌を診る病院の領域です。当院のご相談は、「病気とまでは言えないが、もう少し伸ばしたい」「病院で病気ではないと言われたが、本人も親も悩んでいる」といった方が中心です。
成長ホルモンなどの治療を行う場合は自費診療となり、効果には個人差があります。すべての方が治療の対象になるわけではなく、骨端線がどれだけ残っているか、思春期がどの段階にあるかなどを診察で確認したうえで判断します。当院で対象としている年齢は6〜15歳で、年齢だけでなく今の骨端線の状態を見て判断します。
ネットで個人輸入した薬を、親御さんの判断でお子さんに使うことは絶対にしないでください。骨端線を逆に早く閉じさせ、お子さんの身長に一生影響してしまう危険があります。
▶ 骨年齢の検査はどこで受けられる?費用は?
▶ 身長はいつまで伸びる?
【長田医師のコメント】「ご相談にみえる親御さんに多いのは、『もっと早く来たほうがよかったですか』というご質問です。私は『気になったときが相談のタイミングです』とお答えしています。相談したからといって、治療を始めなければならないわけではありません。骨年齢を見て、『いま特別なことはしなくて大丈夫ですよ』とお伝えできることも、外来ではよくあります。」
「うちの子も治療できる?」と思われた方へ
子どもの身長について、ほかの記事もお探しの方は 子どもの身長コラム テーマ別インデックス(134本) からどうぞ。
平均より低いとき、家で確認できること
「平均と比べて何cm低いか」という点よりも、「去年から何cm伸びたか」という線の傾きのほうが大事です。平均の帯と同じ傾きで上がっていれば、低めでも順調です。
目安は、思春期前で年4cm未満が2年続いたら一度確認したほうがいい、というところです。
下の3つは、ご家庭で確かめられます。
成長曲線 自動計算グラフ|身長と体重を入れるだけで、SDとパーセンタイルが出ます
身長予測の計算|今の身長から最終身長の目安を出します
遺伝身長(目標身長)の計算|ご両親の身長から、落ち着く幅を出します
子どもの身長・体重の平均についてよくある質問

Q. 子どもの平均身長・平均体重は、毎年変わりますか?
文部科学省の調査は毎年行われ、数字も毎年少しずつ変わります。年齢ごとに、前の年と0.1〜0.2cm程度の動きがあることもあります。この記事の表は令和7年度(2025年度)のものです。最新の数字を確認するときは、文部科学省の学校保健統計調査の公表ページを見てください。
Q. 親が子どものころの平均と、今の平均は同じですか?
同じとは言い切れません。たとえば12歳の平均身長は、昭和55年度の調査では男子149.8cm、女子150.6cmでしたが、令和7年度は男子153.8cm、女子152.4cmです。親御さんが子どものころの感覚と、今の平均を単純に比べることはできません。
Q. 男の子と女の子で、平均身長が逆転するのは何歳ですか?
令和7年度の平均では、10歳と11歳で女子のほうが高く、12歳で男子が上回ります。ただし、これは平均の話で、個人では逆転する年齢がずれることもあります。
Q. 平均より10cm低いのですが、病気でしょうか?
平均との差だけでは、病気かどうかは判断できません。同じ年齢でも、生まれ月や思春期の進み方で、もともと身長の幅は大きく違います。まず成長曲線に去年からの身長を書き込み、線が帯に沿って上がっているかを確認してください。帯から離れていく場合や、伸びが止まっているようにみえる場合は、小児科や専門の外来に相談してください。
Q. 早生まれは、身長が低くなりやすいですか?
同じ学年の中では、早生まれのお子さんは月齢が若いぶん、平均の数字で比べると低めに見えることがあります。この記事の年齢は4月1日時点のものなので、3月生まれの子は、同じ年齢でも4月生まれの子とほぼ1歳近い月齢差があります。
Q. 牛乳やサプリで、平均に近づけられますか?
栄養は成長に必要な材料ですが、牛乳やサプリメントだけで身長を大きく伸ばせると示された確かな根拠は、私が把握している範囲ではありません。睡眠・食事・運動といった生活の土台を整えることが基本です。
まとめ|平均表は「物差しの一つ」。見るのはお子さん自身の伸びの流れ

5〜17歳の平均身長・平均体重は、文部科学省の令和7年度の確定値。0〜5歳はこども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査の平均値
女子は10歳、男子は12〜13歳に、1年の増え方が最も大きい。女子は13歳以降、増え方が急に小さくなる
年齢は4月1日時点。同じ年齢でも、生まれ月と思春期の時期で、体格は大きく違って見える
体重は、平均との差より身長とのバランスと前回からの変化を見る
低くても、成長曲線の帯に沿っていれば順調。離れていく、伸びが止まる、ほかの症状があるときは、小児科や専門の外来へ
平均の表を調べて、不安な気持ちになった親御さんへ。平均は、お子さんの価値を測る数字ではありません。お子さんがこれまで歩いてきた成長の道すじを、成長曲線という線で見てあげてください。その線が、いちばん確かな答えを教えてくれます。
まずやってみていただきたいことは、ひとつだけです。成長曲線ツールに、お子さんの身長を書き込んでみてください。去年と今年の2つの点をつなぐだけで、平均の数字だけでは見えなかったことがわかります。
▶ 成長曲線ツール
関連コラム
参考文献
文部科学省. 学校保健統計調査 令和7年度(確定値)年次統計 年齢別 平均身長の推移(明治33年度〜令和7年度)/年齢別 平均体重の推移(明治33年度〜令和7年度)/年齢別 肥満傾向児の出現率の推移/年齢別 痩身傾向児の出現率の推移. 2026年2月13日公表. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400002&tstat=000001011648
文部科学省. 令和7年度学校保健統計調査の結果(調査の概要・調査結果のポイント). https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/2025.htm
こども家庭庁. 令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要(表4 体重の平均値の比較、表5 身長の平均値の比較). 2024年12月公表. https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b32105e4-fa26-42eb-97d0-2e5cbaef703a/25a6391e/20241225_policies_boshihoken_r5-nyuuyoujityousa_10.pdf
Isojima T, et al. Growth standard charts for Japanese children with mean and standard deviation (SD) values based on the year 2000 national survey. Clin Pediatr Endocrinol. 2016;25(2):71-6. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27212799/
医師監修記事

長田 直祥
(おさだ なおき)
シンセルクリニック 低身長治療センター医師
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
医師プロフィールはこちら
大阪医科薬科大学卒業。豊田厚生病院、中東遠総合医療センター、国立長寿医療研究センター、名古屋大学整形外科などで整形外科医としての経験を積み、現在はシンセルクリニック低身長治療センターで、お子さまの成長・低身長治療に携わる。日本整形外科学会所属。
医師プロフィールはこちら
同カテゴリの最新記事
GROWTH CONSULTATION
お子さまの成長が
気になる方へ
身長精密検査の内容・費用や、
治療の流れをご確認いただけます。
検査・治療について知りたい方も、
まずは質問したい方も、ご確認ください。
Access
アクセス
大阪院
所在地
〒542-0086
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-15
大京心斎橋ビル3F
Googleマップ
電車でお越しの方
大阪メトロ御堂筋線
心斎橋駅から徒歩3分
大阪メトロ御堂筋線
四つ橋駅から徒歩3分
名古屋(ドクターフォースクリニック)
所在地
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1-15-8
アミティエ錦第一ビル3階
Googleマップ
電車でお越しの方
名古屋市営地下鉄桜通線
国際センター駅 徒歩8分
名古屋市営地下鉄東山線
伏見駅 徒歩7分
所在地
〒542-0086
大阪府大阪市中央区
西心斎橋1-9-15
大京心斎橋ビル3F
Googleマップ
電車でお越しの方
大阪メトロ御堂筋線
心斎橋駅から徒歩3分
大阪メトロ四つ橋線
四つ橋駅から徒歩3分






